ニィロウいつ見てもナイスデザインだと思うんです。
やっぱり原神のキャラデザ、神。
〜三人称視点.
少年とスメール三人衆が、疾風のように玄鳥たちのもとへ駆け寄った。四人は瞬時に体勢を整え、一斉に攻撃を開始する。
「お前の相手はお前だ。」
「へっ!ツノの生えた侵略者だからって、負けるわけないだろ!」
ラールが伏龍へ拳を振り下ろす。だが伏龍は軽やかにかわし、すかさず矢を放った。しかし、矢は硬い装甲に当たるとあっけなくへし折れてしまう。
「…ちぇ…硬いな…」
「向こうも苦戦しているようだな…」
玲瓏は冷静に状況を見てつぶやく。
「へっ、他人のことを気遣う余裕があるのかよ!?」
ニーラーとの激しい戦いの中、玲瓏は挑発的に応戦した。
「くっ…玄鳥を支援したいが…」
「君の相手は僕だよ!」
十夜もまたピーラーと拳を交えていた。
「なかなかやるな。」
「そっちこそ、強いな!」
徒手空拳の激しい打ち合いの中、炎と雷の元素が激しく飛び交う。二人はさらに踏み込んでいく。
「そらっ!」
少年が蹴りを放つと同時に、玄鳥も飛び上がって炎の鞭を振り下ろした。
「そういえば、名前を聞いてなかったな。俺は玄鳥。お前は?」
「…ファングだ。よく覚えておけ!」
蹴り一閃、ファングは玄鳥を大きく吹き飛ばす。
「親分!」
三人衆がファングの元へ戻ると、伏龍たちも玄鳥の周囲に集まった。
「行くぞ!」
「こちらも行くぞ!」
号令とともに、両者は再び激突した。その瞬間――
「ストーーップ!」
割って入るように、ひとりの少女が現れた。ファングたちは動きを止める。
「ニィロウ?どうしてここに…」
「ニィロウさん!ここは危ない、下がって…」
「違うよ、ファング!この人たちは悪い人じゃないんだ!」
少女の言葉に、ファングたちは一瞬戸惑った。
「…?」
その声をきっかけに、蛍たちが近づいてくる。
「…旅人!」
「…え、蛍のこと知ってるの!?」
「「え?」」
……………
「悪い、すまないことをしてしまったな。」
ファングは玄鳥たちに深く頭を下げ、三人衆も続いて礼を尽くした。
「…まさか、旅人たちの仲間で、しかも善意で来てくれたとはな。」
「いや、こちらもちゃんと説明していなかったから悪かったんだ。」
玄鳥とファングは固く握手を交わした。
「……ま、まずは俺の家で詳しく話そうか。」
そう言ってファングは歩き始めた。
「お前ら、近くに敵がいないか確認してきてくれねぇか?」
「任せてください!」
三人衆は元気よく返事をし、その場から離れていった。
「……さて、どこまで話そうか。まずは何があったかからだな。」
ファングは歩きながら語り始める。
「数時間前、『蒼漠の囿土』って場所にでっかい隕石が落ちてきたんだ。隕石が落ちた瞬間から変な怪物も現れて、みんなピリピリしてた。」
「その後のことはさっき話した通りだ。」
「そうだったのか…」
彼らはしばらく歩き、やがてグランドバザールに辿り着いた。
「そういえば、お前とあの三人組の関係ってなんなんだ?親分って呼ばれてるくらいだし。」
伏龍が尋ねると、ファングは少し照れくさそうに頭を掻いた。
「…まあな。あいつらはエルマイト旅団ってところにいたんだが、俺に勝負を挑んできてな。」
「それで、ファングが勝ったんだよね。」
ニィロウがすかさず言うと、ファングは「言うなよ…」と苦笑いで返した。
「アイツらを薙ぎ倒してからは、親分って呼ばれるようになったんだ。おまけにスメール三人衆なんて呼ばれてさ…もういい歳なのに。」
「そこまで慕われてるなら凄いね!ファング君って真面目でリーダーシップあるし!」
藍硯がそう褒めると、十夜たちがふざけて「いよっ、親分!」と言い、ファングは照れながらも怒ったように笑っていた。
………………………………
「………そういえば、みんなにちょっと便利なアイテムを見せてやろうか。」
ファングがそう言って懐から取り出したのは、薄くて四角い、板のような物体だった。
「…便利アイテム?」
「なんだこれ。」
伏龍が興味深そうに覗き込む。
「これはな、『ルミナフォン』っていう機械だ。連絡を取り合ったり、写真を撮ったりできるらしい。かなり万能なんだぜ。」
「へえ、そんなもんがあるのか…」
玄鳥が感心したように呟く。
「ちなみに、お値段は……8000モラだ。」
「……ぐっ。なかなかするな…」
「俺の小遣い、三ヶ月分ぐらい飛ぶ……」
伏龍と玲瓏が財布を覗き込みながら、顔をしかめた。
一方、十夜はすぐにファングのもとへ駆け寄り、
「よし、場所教えてくれ!」
とだけ言い残すと、宵宮の手を引いて駆け出していった。
「連絡が簡単にできるってのは便利ね。」
刻晴が感心したように呟く。
「はい。これで伏龍さんたちがサボってないか、すぐに確認できますね。」
甘雨が穏やかな笑顔で続けると、燕は「それなら私も買いに行こうっと」と言い残し、すでに姿を消していた。
「……」
胡桃がちらりと玄鳥を見やる。
「玄鳥は、買うの?」
「ん?ああ。みんなとちゃんと連絡が取れるのは嬉しいしな。」
そう答えた玄鳥は、売り場に向かうと、並んだルミナフォンの中から二つを手に取り、そのうちの一つを胡桃に手渡した。
「ほら、これ。お前の分。」
「ふふ、ありがと。」
………………
しばらくして、それぞれが買い物や休憩を楽しんでいると、ラールたちが血相を変えて戻ってきた。
「親分ーっ!大変です!」
「どうした、落ち着け。」
「この街に、変な奴らが攻めてきてます!」
「……なんだと?」
ファングの表情が一変する。手にしていた果物を一口で食べきると、すぐさま声を張り上げた。
「全員、外に出るぞ!」
その声に応じて、玄鳥たちもすぐに立ち上がり、武器を手に取りながらファングの後に続いて駆け出していった。
玲瓏さん給料低いんですね。
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