2年Z組銀時先生!~変人生徒でクロスオーバーだ コンチキショー~   作:雄大

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早速更新いたしまた。
どうぞ読んでください!


第2話 テスト前になると大掃除とかしちゃう

特になんの変哲もない校長室にてクロス高校校長ハタは不機嫌そうな顔でデスクの前に座っていた。

この校長、血色の悪い紫色の顔に額の上から触覚を生やしていると完全に人間の要素ゼロであるが、そこは気にしないでの一点張りである。

ちなみに校長の傍らに立つ教頭も同じく額から触覚を生やした人外教師だ。

そんな二人に呼び出され死んだ魚の目の教師、坂田銀時は校長室へと赴いていた。

「ま、単刀直入に言うとだね、坂田先生。この間の実力テストの総合点数が非常に悪かったんだよね。しかも二学年の中でクラス順位も一番下だし」

 

クロス高校には中間考査前に今後の生徒に対してどういった勉強方法を取るか検証する為の実力テストが存在する。

その実力テストでZ組はハタの言う通りとんでもない結果を出したのだが、その担任である銀時はソファーにふんぞり返り、テーブルに置かれていた葉巻を吸いながら、

 

「わーってますよ、一応担任だし」

 

我関せずの顔で言った。

 

「ていうか、それ校長の話を聞く態度じゃないよね」

 

ハタは静かに怒ると隣にいた教頭が銀時を一喝する。

 

「坂田先生、真面目に聞きなさい!」

 

「へいへい、すみせんねーっと」

 

銀時は全く悪びれた様子もなくデスクに置かれた残りの葉巻全てを内ポケットにしまいこんだ。

 

「清々しい程大っぴらに盗んだな。ま、それは取り合えず置いといて…… とにかく君らのクラスの連中は非常に点数が悪いんじゃよ」

 

「そうは言いますけど全員が全員、そういうわけじゃねーっすよ」

 

銀時の言う事は事実だ。

Z組はバカの集まりだが一部の、本当に一部の生徒の成績は学年トップクラスに入る。

しかしそんな事は校長も理解している。

 

「確かにそうじゃが、問題なのは総合点数なんじゃよ。ほら、言いたくはないけど君のクラスの生徒にはサボリ魔の十六夜君とかバカの代名詞とか呼ばれてる吉井君とかいるじゃろ。他にも問題児がいつもバカ騒ぎ起こしとるし。ぶっちゃけ足引っ張っちゃんてんだよね」

 

そういやハルヒとかは頭いいくせにテストの日サボって宇宙人探しに行きやがったからな…… あれも原因か。

校長に言われ銀時はかつて自身の生徒が起こした問題を思い出した。

ヤレヤレと言った感じに肩を落とし話を続ける。

 

「で、俺にどうしろっていうんですか、ダークフレイムマスター」

 

「いや、校長ね。一文字もあってないから」

 

「とにかくこれ以上学力が落ちるのは大問題じゃ。だからここは強硬な手を取らせてもらおうかと思っておる」

 

「強硬な手って、まさか……」

 

銀時はゴクリと唾を飲み込み間を空けると、

 

「闇の焔に抱かれて死ぬんすか?」

 

「わーお、ファンタジック。つーかさっきから無理矢理クロスネタ持ち込まないでくんない」

 

校長は話が続かない事にイライラし、デスクをダンッと叩き、説明を始めた。

 

「次の休み明けテスト、前期中間考査でクラス全員が一科目でいいから八十点以上とること。それが出来ない場合は…… 毎日残って補習!」

 

そして校長はア~ンドと言って、

 

「坂田先生、! 君の給料二十パーセントカットだ!」

 

「二十パーセントカットだとおぉぉぉ!!!」

銀時は目を見開き校長の触覚を掴むと怒りに身を任せ引きちぎった。

 

「いててて! 何故ちぎる! これ二十パーセントじゃないじゃん! 百パーセントカットされてんじゃん!」

 

校長は額から鮮血を長しながら喚くが銀時は聞かない。

 

「冗談じゃないすっよ。なんで俺があのバカ共の為に給料カットさせられるんすか」

 

「そう言われても仕方ないことじゃ。このままではZ組は学園の汚点となってしまう。それに決まった事! 君に拒否権はないぞ!」

 

銀時は認めたくはなかったが、一応上司の命令ということで覚悟を決めた。

 

「わかりましたよ 、失敗したら毎日どころか土日来て捕集させて俺の給料も十パーセントカットしてやんよ!」

 

「いや、さりげに自分のペナルティー減らしてんじゃん」

 

 

 

「ま、つーわけだ。以上」

 

と言ってそそくさと教室を出ようとする銀時。

そこに小鷹のツッコミが炸裂する。

 

「待ってください、なんすか今の回想は! いくらなんでもいきなりすぎるでしょう!」

 

「んなこと言ったって校長の考えなんだから仕方がねーだろうが。あきらめよー、大鷹君」

 

「小鷹だよ! 自分の生徒の名前をちゃんと覚えろ! ていうかーー」

 

小鷹は教壇に立つ銀時の隣で折りたたみチェアに座る小さな女性に顔を向ける。

「道楽先生もこんなの納得できるんですか! さっきから関係ないみたいな顔してますけど」

 

怒り気味の声の小鷹から問いを受けるのは道楽宴。

このZ組の副担任である、のだが彼女はあまりに背が小さくビールを買いにいっても実年齢29歳なのに未成年だよね? と止められてしまう程のミニマムな女性なのだ。

宴はサイドテールにした自身の赤い毛先を触りながら小鷹の目も見ず、

 

「別に関係ないなんて思ってねーよ、あたしも給料カットされちまうし」

 

「じゃあ、何とか校長に言ってくださいよ!」

 

小鷹が反論すると宴は不機嫌そうな顔で睨む。

 

「うるせーな、んなこと言われたってあたしにどうする事もできねーんだよ。お前らで何とかしらや、カモメ君」

 

「いや、あんたも名前覚えろよ! もう鳥の種類変わっちゃってるし!」

 

小鷹のツッコミを筆頭に他の生徒達からも非難の声が次々に上がる。

ふざけんなよ! そうだそうだ! 話にならん! 我が邪王心眼でも出来ない事はある 意味わかんないわよ!

 

「大体先生、あんた自分だけペナルティー下げてんじゃないすか! ずるいっすよ!」

 

鍵が言うと、八幡も続く。

 

「確かに。先生、あんたが余計な事言ったせいで俺達が土日まで補習されられるなんてのは納得がいきませんが」

 

「その通りだ! 我が邪王心眼も怒りに満溢れ、今にも目覚めそうだ! くっ…… 言ってるいる間に今も……! 目があぁぁぁ!!!」

 

突然目を抑えだす六花には誰も触れず放っとく。

彼女は別に目の病気ではありません。心の病気です。by明久

 

「さりげにモノローグしてんじゃないわよ!」

 

ポニーテール胸なし美少女、島田美波の拳をくらい明久は吹き飛ぶ。

「その補習ってご褒美とかないんですか! JSとかロリとか少女とか!」

 

「全部ロリじゃねえか」

 

とんでもない発言をした変態王子こと横寺陽人に銀時は冷ややかにツッコム。

 

「僕、土日は稽古があるから無理です! 板に張り付いて覗き見しなきゃ!」

と立ち上がり言うスバル。

 

「それは家政婦の仕事だろうが。つーかどんな稽古?」

 

「放課後まで潰されたらナンパも出来ません! 俺の将来計画台無しじゃないですか!」

 

鍵は涙目で叫ぶ。

 

「お前はナンパからどこまでの人生設計をしてんだよ」

 

最初は生徒達もボケをかましまくっていたが、胸に抱えていた不安は抑えきれず文句はどんどんエスカレートしていく。

 

ふざけるなよ! 校長に抗議しろ! ていうか、こんな約束反故にしろ! この天パが!死んだ魚の目! ついでに合法ロリ! リメイクおめでとう! 作者のバカ野郎!

 

いつ果てるかわからないブーイングの嵐に宴は苛立だしそうに貧乏ゆすりをし始める。

小鷹がこのままでは宴が暴走するかもと思った時、銀時が口を開いた。

 

「せーんだよ、テメーら」

 

まるで田舎のヤンキーの様に首を曲げ凄む銀時に生徒達は全員黙りこむ。

銀時は教卓に両手をつき、煙まじりの溜め息をついてから言った。

「いいかテメーら。胸に手をあてて考えろよ。特に女子な」

 

「「「「先生ぶち殺しますよ」」」」

 

と一部の女子達(貧乳気味の)が殺意まじりの抗議をする。

 

「とにかくだ」

 

銀時は顔をひきつらせながら続けた。

 

「こうなったのはてめーらのオツムが悪いのが原因だろうが。俺や道楽の方こそとばっちりなんだよ、給料カットとかされてよー」

 

「で、でも、もうちょいハードル下げてもらうとか校長にかけあうことは出来ませんかね?」

 

小鷹は控えめに言うが銀時は、

 

「情けねーこと言ってんじゃねえよ」

 

とピシャリと言った。

「いいか、てめーら。別に全教科八十点以上とんなくていいんだよ、一科目でいいんだ。ここは全員で八十点以上とって校長の鼻を明かしたらどうだ?」

 

ニヤリと笑いながら言う銀時の言葉に生徒達は熱い闘志を燃やし始め、決心のこもった声が飛び交う。

 

おお、やってやろうじゃねえか! 校長め、見てろ! 今こそ我が力解放する時! 八十点なんてあれだ、えーと、その…… ちょちょいのちょいだ!

 

「その意気だ、野郎共! 成功したらそれを理由に俺の給料アップだ!」

 

「いや、結局自分のためかい!」

 

小鷹のツッコミが響いた。

 

 

 

「う~む、これはまずい! 非常にまずい!」

 

デスクに置かれたノートパソコン、その画面に映し出されたZ組の様子を眺めながら校長は言った。

 

「あ? なにが?」

 

と返す教頭はソファーに座り電撃魔王の雑誌を読んでいた。

 

「おいこら、わし、お前の上司だぞ。つーか漫画読んでないでこっちこい」

教頭は渋々雑誌を閉じるとデスクの前に立ちパソコンを除きこむ。

「監視カメラの映像ですか?」

 

「そうじゃ、Z組の教室に、なんかこう上手い具合に仕掛けたやつじゃ」

 

「アバウトだな、説明が」

 

「いいんじゃよ、映れば。それよりもまずいぞ。生徒達が一致団結しおった!」

 

「それのなにがいけないんですか?」

 

教頭の疑問は最もだ。

校長は不機嫌そうに答える。

 

「このままじゃ、わしの計画台無しだろうが」

 

校長の計画。

それは銀時の人気を落としちゃえ、イェーイ !といったものだ。

白髪で天然パーマ、死んだ魚の様な目とおよそ人気要素ゼロの銀時。

しかし彼は何故だか生徒達はおろか同僚である教師達からも大分人気が高かく、そこそこの支持を得ている。

銀時がボケれば生徒がツッコミ、逆に生徒がボケれば銀時がツッコムんだりと、その呼吸を見る限り、Z組ってまあまあ結束力高くね? と言う感じなのだ。

しかもごく一部の女子の間では「銀時ってワルっぽいとこらがイカすよね」とか「銀時先生とだったら結婚してもいいかも」などとラブコール炸裂の発言がなされているのだ(校長調べ)

これらの事から校長は滅茶苦茶銀時の事が気にいらなかった。

だから痛い目あわしてやる。ついでに銀時に怨みの矛先が向くだろうから株価を下げてやる。

と校長は今回の計画を考えたのだ。

「なのに、なんか結束し始めおって……」

 

ここは様子を見て必ず陥れてやる。

青春って感じやんみたいな事には絶対させんからなと校長は完全に悪者顔で呟いた。




Z組名簿は今度時間が空いたら作るのでよろしくお願いいたします。
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