2年Z組銀時先生!~変人生徒でクロスオーバーだ コンチキショー~ 作:雄大
とりあえず即興で話を考えたので読んでください!
キーンコーンカーンコーン。
クロス高校内に昼休み開始のチャイムが鳴り響く。
Z組の生徒達がそれぞれ弁当箱を広げる中、銀時は購買で購入したアンパンにかじりついていた。
いつもならば学食で宇治金時丼を食してしいるのだが、何やら厨房に問題が起きたらしく今は開いていない。
「あー、最近アンパンばっかで飽きてたなー」
銀時が愚痴っていると、隣で折りたたみチェアに座る宴が牛乳を空にまで飲み干し、
「だったら他のパンを買えばいいじゃねーか。コロッケパンとかあんだろ」
「いや、このアンパンって安いんだよ。しかも先着三名で五十円だから、いつも接戦で『ぎゃああああ!!』」
突然、悲鳴が教室内に響き渡り、思わずアンパンを落としそうになる。
銀時と宴、その他の生徒たちも悲鳴を上げた主へと視線を向けると、そこには白眼を向く明久がいた。
「ど、どうしたんだ、明久」
小鷹が心配そうに言うと明久は、震える手を抑えながらら、
「べ、弁当箱が…… ない!」
「は……? 弁当箱?」
んだよ、忘れただけかよ。驚かせやがって。寿命縮んだぞ。
いきなり悲鳴を上げたもんだから何だと心配していた生徒たちは、どうでもよすぎる理由にしらけだす。
しかしそれを見た明久は納得がいかんと言わんばかりに机をダンッと叩き怒鳴る。
「何を言っているんだよ、皆! 弁当だよ! 食料だよ! いわば僕の命だよ! ガンダムで言うところのコアファイターだよ、操縦者だよ!」
「いや、熱く語るのはいいが、伝わりづらいってその例え」
小鷹が冷静にツッコむと明久は拳を振り上げ、
「バカ野郎!」
「ぐけふぅ!!」
小鷹の顔面に拳をくらわせた。
「小鷹! 君は何もわかっていないよ! 弁当だなんて一週間ぶりなんだよ! それなのにないなんて酷すぎるよ!」
「いや、ちょっ、まっ!」
涙を流しながら八つ当たりの拳を小鷹にふるい続ける明久を見てみかねた銀時は止めに入る。
「止めろこの学園一のバカ大将。弁当忘れたのはテメーの不注意だろうが」
「まあ、確かに…… そうですね……」
明久は顔を伏せる。
やっと落ち着いたか、と誰もが思った時だった。
明久は、ギラリと目を光らせた。
「んな!?」
ゴウッ! と風を切るような音が銀時の耳をかすめた。
すると違和感を感じ見てみるとさっきまで手に握っていたアンパンが一瞬で消えていた。
後ろを振り返るとそこには、
「くく……」
口をあんこまみれに不気味に笑う明久が銀時を見据えていた。
「なっ! 明久、お前どういうつもりだ!」
「どういうつもり? そんなの決まってるじゃないですか!」
明久はくるっとターンを決めると、
「飯がないなら人のを取ればいいじゃない!」
「最低なことをマリーアントワネット風に言うんじゃねえよ! 俺のアンパン五百円分を返しやがれ!」
「値段もってんじゃねえよ」
宴が冷静にツッコムが状況はそれどころではない。
明久はギラギラとした目で生徒たちの持つ弁当箱を獲物を狙うライオンの様な目で見る。
「落ち着け明久!」
止めに入りながらも、しっかりと弁当を口へと掻き込む雄二。
「お前、さりげに自分の弁当守りやがって!」
銀時が恨めしそうに叫ぶと、他の生徒たちもこぞって弁当を飲むように食べほしていく
「ふぁいへんです! はゃくはべないとはなではんからふばったひょこれーとが!」(大変です! 早く食べないと奏さんから奪った高級チョコが!)
「ひょこらぁ! ふぁんかはいとほもったらひょまえがほってたのか!」(ショコラぁ! なんかないと思ったらお前が取ってたのか!)
「ふぁいへんです! はゃくはべないとはたしよふぁんでもにうむが!」(大変です! はやく食べないと私のパンデモニウムが!)
ギシャー! と唸る妖怪の好む妖精パンデモニウムにかじりつくのはニャル子だ。
「ひや、ほまえはなんつーもんふってんだ!」(いや、お前はなんつーもん食ってんだ!)
ほんなほきでほたかよふっこみははくへつひた(こんな時でも小鷹のツッコミは炸裂した)
「いや、なんで他の文まで口調モゴモゴになってんだよ!」
「さっすがギー君! 小鷹がツッコミずらい時にツッコむとはね~!」(はっふがひーくん! ほたぎふっこみふらいほきにふっこむとはね~!)
「理子! お前にいたっては()と「」の中身が反対になってんぞ!」
「お前ら~……!」
全員でボケまくっていると、放っとかれた事に怒りを覚えたのか明久が恨めしそうに唸んでくる。
小鷹が恐る恐るなだめようとする。
「お、落ち着けって明久…… 忘れたのはお前が原因なんだしさ」
「ふん、そんなの関係ないね! 僕の苦しみを…… 皆にわからせてくれるわぁぁぁ!!!」
雄叫びを上げながら飛び上がり銀時たちへと迫った。
その直後。
「うるせ」
宴の小さな拳、アッパーカットが明久の顎へと見事に直撃した。
「ぎゃひん!」
床へと頭から落下し、明久はうつ伏せの状態へも陥った。
流石に大丈夫かよ、と生徒たちら遠目から無事を確認する。
すると明久は目元から涙を流しながら顔を上げた。
「み、みんな~」
「うぉっ!? なにいきなり泣いてんだ!」
目の前で突如泣き出す明久に雄二がたじろくと、明久は起き上がり涙を拭いながら、
「うっうっ、ごめんよ皆。弁当がないからって、暴れちゃって。でも道楽先生に殴られて正気に戻ったよ。本当にごめん」
「……なに言ってんだよ」
銀時が不意に口を開いた。
明久は思わず目を見開く。
「俺たちも悪かったさ…… お前が困ってる時に弁当をわけてやらなくてよ」
「ま、確かにそうかもな」
甘草も続いて言った。
さらにショコラも、
「モグモグ…… ほうですほうです。吉井さんだけがわふいわけじゃありまへん」
「いや、言ってる側からチョコ食うな」
小鷹の的確なツッコミが炸裂するなかでも皆それぞれ明久へと弁当を差し出す。
「特別に私のパンデモニウムをあげますよ!」
「くく…… 我が邪王心眼の力の源もわけてやろう」
「ま、しょうがないわね。アキはとんでもないバカだし」
明久は仲間たちからの慈悲が込められた弁当、もとい食べかけをもらい再度滝のように涙を流した。
「みんな、みんなありがとう! ほとんどご飯しか、ていうかご飯粒しか残ってないけどありがとう! ニャル子のは本当にいらないけどありがとう! 六花にいたっては嫌いなトマトを貰っただけだとありがとう!」
本当に嬉しいのかどうか、何だかよく解らないが明久の号泣に仲間たちは微妙に感動していた。(パンデモニウムはゴミ箱に捨てられた)
なんかこれって青春やん!
そう皆が思った時、宴が一個の瓶を見つけた。
「おい…… これはなんだ…… 吉井」
宴の握っている瓶の中には胡麻が入っており、僕の弁当! と書かれたラベルが貼られていた。吉井明久と名前も書かれている。
「あ、僕の今日のご馳走! 良かった~、持ってきてたのか! いやー、いつも塩水だったから固形物は本当に久しぶりで楽しみにしてたんですよ」
あははと明久は笑っていたが銀時たちは笑っていなかった。
それどころか黒いオーラを発している。
「てめぇ吉井…… どういうこった…… つまりあれなのか? お前が錯乱するほどの弁当が胡麻だったてのか?」
「そうです!」
銀時が震えた声できくと明久はグーサインを向けて言った。
すると銀時たちは一歩前に足を踏み込むと、
「「「「「ふざけんじゃねぇぇぇ!!!」」」」
一斉に明久へと飛びかかった。
なめてんのかこらぁ! なにが弁当忘れただ、あんなもん無いのと一緒じゃぁ! 死ねえ! てめぇは一生水飲んでろ! お前の昼飯はパンデモニウム胡麻がけじゃぁ!
「ちょっと待って! パンデモニウムはまずいって! そんなの食べたら大事な何かが失われちゃうって! かけるならせめてマヨネーズ! マヨネーズにして…… あああああああ!!!!」
昼休みを終える鐘と共に明久の叫びが校内に響きわたった。
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