歓楽街の帝王の再転生   作:色々残念

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思い付いたので更新します
今回の話は4000文字になりました



ヒロアカ編その4 魔法

I・アイランドでの騒動が終わった日の数日後、休日の日曜日にオールマイトを含む教師陣に雄英高校に呼び出された。

 

俺が「【ベホマ】」で負傷を治療したデヴィット・シールド博士から聞いたのか「きみが治療能力も持っているというのは本当か?金造少年」と問いかけてきたのは真剣な顔をしたオールマイト。

 

デヴィット博士には口止めはしていなかったんでバレてもおかしくはないが、金属関係の個性とはかけ離れた治療能力を持つ俺が個性の複数持ちなのではないかとオールマイトを含む教師陣には疑われているみたいだ。

 

I・アイランドに現れた鉄仮面のヴィランは個性を貰ったと言っていたので、個性を与える個性持ちがヴィラン側に存在するのは間違いない。

 

つまりそのヴィランと接触があったのではないかと考えられている俺は、オールマイトや教師陣にとっては疑わしい存在であるのだろうな。

 

充分な技術は修得したので雄英を退学になっても問題はないし、俺1人だけならどうとでも生きていけるが、心操や尾白が立派なヒーローになるのは見届けておきたいし、あいつらのサポートアイテムは俺が作りたいと思った。

 

「治療能力は持ってますが、個性じゃないことを証明する為にも相澤先生に協力を頼みますね」

 

雄英高校サポート科に残る為にも俺は、ある程度の情報の開示をしてみようと決めて、発動系の個性を抹消して消すことが可能なイレイザーヘッドこと相澤先生に協力を要請。

 

発目の開発品の爆発に巻き込まれて、身体に軽い怪我をしている様子だったパワーローダー先生に「【ベホマ】」を用いて治療している最中の俺を、イレイザーヘッドに視てもらって「抹消」の個性を使用してもらう。

 

個性を「抹消」されたその状態でパワーローダー先生の身体を完全に治療したことで、個性によるものではない治療能力持ちだと雄英教師陣には判断されたが、じゃあその能力は何なんだという話になった。

 

信じてもらえるかはどうかとして、魔法が存在する世界に生きた前世の記憶があることを雄英教師陣に伝えてみると、半信半疑といった様子を見せる教師達は多い。

 

しかしその中でも雄英高校の校長である根津校長は「治療以外の魔法も見せてくれないかな」と言ってくる。

 

会議室で見せるにはちょっと派手だと言い含めて、運動場βに移動した俺と雄英教師陣。

 

とりあえず的になるようなものをセメントス先生にコンクリートで作ってもらい、ちょっと的の周囲からは危ないんで離れてもらって、様々な魔法を披露。

 

「【メラ】」

 

俺の指先から放たれた火球が的に直撃し、獄炎の柱と化すと的のコンクリートが焼き尽くされていく。

 

「おいおい、下手な炎熱系個性よりもヤバイじゃねぇか」

 

メラによる惨状を見て、冷や汗をかくパワーローダー先生に同意するように頷く教師達。

 

「【ヒャド】」

 

俺の掌から放たれた冷気によって、瞬く間に凍り付くコンクリートの柱。

 

「轟にも負けない冷気を操るか」

 

ヒャドで一瞬で凍り付いた柱を見ながら顔をしかめる1年B組担任教師のブラドキング先生。

 

「【ギラ】」

 

俺の指先から放たれた熱線がコンクリート製の柱を容易く貫き、綺麗な穴を開ける。

 

「貫通力が高い魔法ね。当たったらタダじゃ済まないわ」

 

ギラの魔法の熱線で貫かれた穴を確認したミッドナイト先生が、貫通力の高い魔法に身を震わせた。

 

「【バギ】」

 

俺の魔法により放たれた風の刃がコンクリートの柱を、両断して切り落とす。

 

「見えない刃が遠距離まで飛んでくるのは厄介だな」

 

個性「ホーミング」で銃を使って戦うスナイプ先生は、バギという見えない遠距離攻撃の厄介さを知っているようだ。

 

「【イオ】」

 

俺の掌から放たれた爆裂球により、爆破されたコンクリートの柱は欠片も残らない。

 

「爆豪くん並みの爆破をノーリスクで放てて、更に他の魔法まであるなんて」

 

イオで消し飛んだコンクリートの柱があった場所を見ながら、驚きを隠せていなかった13号先生。

 

「【ライデイン】」

 

俺が指で示したコンクリートの柱へと落ちる太い落雷により、柱は完全に砕かれる。

 

「てゆーか今までの呪文のラインナップ全部ドラクエじゃねぇか!ライデインとか勇者かよ!」

 

最後のライデインでドラゴンクエストを知っていたプレゼントマイク先生から、そんなツッコミが入った。

 

相澤先生の「抹消」を使われた状態で、様々な魔法を披露した俺に驚きながらも、魔法があるということをようやく信じてくれた教師達は俺への警戒を解いてくれたみたいだ。

 

警戒が無くなったところで、魔法があった世界がどんな世界だったのかが気になったのか様々な質問をしてきた教師達。

 

特にプレゼントマイク先生が「ビアンカとかフローラとか居たか?」などと聞いてきたりもしたが「居ませんでしたね」と教えておいた。

 

魔法は何に使っていたのかという問いには、基本的には戦闘で使用していたと正直に答えておく。

 

魔法がある世界特有のものに興味がある先生には、あの世界特有の植物の存在や、食生活などを語ってみたりもした。

 

様々な質問に答えていた俺に対し、根津校長が「きみの魔法は何処まで治療出来るのかな?」と聞いてくる。

 

「俺にしか使えない魔法とスキルを使えば、オールマイトの半壊した呼吸器と全摘した胃ぐらいならどうにかなりますよ」

 

そう答えた俺に雄英教師達が再び警戒の視線を向けてきたが、オールマイトの古傷は隠しておきたいことだったのかもしれない。

 

「何故、それを?」

 

「これでも治療士だったんで、身体の何処が不調なのかくらいは、ある程度見れば解りますよ」

 

隠し事は苦手そうな動揺したオールマイトからの問いかけに、俺は正直に答えておく。

 

「金造少年が嘘を言っているようには、わたしには思えません」

 

「そうだね私もそう思うのさ」

 

オールマイトと根津校長がそこまで言うのなら、と再び警戒を解いた雄英教師達。

 

「じゃあ早速オールマイトの治療をしときましょうか」

 

「話が早いけどいいのかい即決して?」

 

早速オールマイトの治療に取り掛かろうとする俺に、決断が早すぎるんじゃないかと聞いてくる根津校長。

 

「構いませんよ、平和の象徴には元気になってもらって馬車馬のように働いてもらいましょう」

 

此方を心配してくれていた根津校長には、俺の正直な考えを言葉にして伝えておいた。

 

「治療してくれるのは本当にありがたいことだが!何か複雑だぞ!金造少年!」

 

そんな俺の言葉を聞いて複雑そうな顔をしていたオールマイト。

 

とりあえずさっさと治療を終わらせて、オールマイトには元気になってもらうとしよう。

 

まずは不治の病よりも治すのが楽な呼吸器からだ。

 

「【全てを癒す聖なる力を此処に】【病めるものに光よ注げ】【蝕むものをその輝きで退けよ】【放つ光は癒しの調べ】【満ちる月は何よりも輝く】【残らぬ傷】【癒える病】【消え失せる毒】【解かれる呪詛】【光と共に聖なる癒しを与えよう】」

 

素早く終わらせた詠唱によって、高まった魔力は解き放たれる時を待つ。

 

「【セイクリッド・ハイネスセラピア】」

 

発動した俺の全治魔法により、完全に修復されたオールマイトの片方の肺。

 

「これは!かなり呼吸がしやすく!」

 

驚いていたオールマイトに触れた俺は、次に【肉体変化】のスキルを用いていく。

 

全摘されていて存在しないオールマイトの胃を、スキル【肉体変化】の応用でオールマイトの肉体を変化させて新たに作成。

 

「無くなった筈の胃がある!なんということだ!」

 

半壊した呼吸器の修復と、全摘した筈の胃が復活したオールマイトは何度も驚きながらも喜びを隠せていなかった。

 

オールマイトは古傷によって活動時間に限界があったようだが、身体が全快したことで、活動限界がある程度伸びたらしい。

 

あの魔法を使えば、活動時間の限界を更に伸ばせるんじゃないかと考えた俺は、オールマイトに超絶強化魔法の使用を決める。

 

「【星屑よ】【その輝きを示せ】【放つ光は星の息吹】【進むべき道を切り開く道標となれ】【覆す力を】【折れぬ心を】【立ち上がる強さを】【星屑の輝きは宿す】【最果てに至る時】【鮮烈な光と共に限界を越えよ】【我が全身全霊を持って輝きと成す】【星の光よ降り注げ】」

 

詠唱を行いながらスキル【英雄錬鉄】も用いて蓄力も行い、限界まで強化した超絶強化魔法。

 

「【スターダスト・オーバーリミット】」

 

超絶に強化する魔法により強化されたオールマイトは「活動限界が更に凄まじく伸びた!何をしたんだ金造少年!」と驚きを隠さずに聞いてきた。

 

「超絶強化魔法という強化系の魔法を貴方に使ってみました。対象は1人にしか使えませんが、効果は中々でしょう」

 

「中々なんてものじゃないぞ!これは残り火までもが強化されて!まるで炭でも足したかのように残り火が激しく燃え盛って、あっ」

 

感情が高ぶり過ぎて俺には言ってはいけないことまで思わず言ってしまったことに気付いたらしく、固まっていたオールマイト。

 

残り火ということは、オールマイトの個性はもしかしたら譲渡でもしてしまったのかもしれないが、それを詳しく聞かれるとオールマイトは困る筈だ。

 

「まあ、そこら辺は聞かなかったことにしておきますよ」

 

「すまない金造少年!」

 

なんてやり取りがオールマイトとあったが、それからも定期的に超絶強化魔法をオールマイトにかけておくと、オールマイトの残り火は消えることなく更に強まっていたようだった。

 

治療前の活動限界は50分程度だったようだが、現在では12時間程度なら問題なく活動出来るようになっていたオールマイトは、雄英の教師として働く時以外はヒーロー活動も行うようになっていたらしい。

 

平和の象徴が健在であると示すかのように、オールマイトは活動を続けている。

 

胃袋がないと食べられないような肉を食べられるようになったことをオールマイトからは感謝されたが、オールマイトにはマッスルフォームじゃなくても健康的な身体になってもらいたいところだ。

 

こうしてオールマイトには思いっきり魔法を使いまくってるが、個性の無断使用ではなく魔法なのでセーフということにしておくとしよう。




ちなみにオールマイトのワン・フォー・オールの残り火は、主人公の超絶強化魔法スターダスト・オーバーリミットという燃料を追加されていくことで徐々に強化されていっています
力を蓄積していくという個性であったワン・フォー・オールの残り火にも、力の蓄積効果が残っていたみたいですね
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