歓楽街の帝王の再転生   作:色々残念

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思い付いたので更新します
今回は、4000文字になりました
やっぱりヒロアカ編は、もう少し続きそうです




ヒロアカ編その6 サポート科は忙しい

神野での事件後、雄英高校で全寮制が導入されることになり、ヒーロー科だけではなく全ての科が寮で過ごすことになるが、発目はこれ幸いとほぼ毎日工房にこもっていた。

 

サポート科は将来的な進路として、ヒーローコスチュームやサポートアイテムなどの開発を行ってヒーローに提供するデザイン事務所を目指している。

 

アイテムやコスチューム開発に必要な許可証の取得をする為に学んでいるサポート科は、ヒーロー科ではないのでヒーロー免許まで取得することはないのが普通だ。

 

サポートアイテムやヒーローコスチュームの使用にはヒーローとしての資格が必要になるが、ラボで実験やテストなどを行う程度なら問題はない。

 

雄英サポート科の先生であるパワーローダー先生はアイテムやコスチューム開発に必要な許可証持ちで、パワーローダー先生を通せば様々なサポートアイテムやコスチュームの開発を学生の内から行うことが出来る。

 

ヒーロー科の生徒がコスチュームの改良やサポートアイテムなどを求め、サポート科の工房にやって来ることも多いようだ。

 

心操や尾白のコスチュームの改良や、2人が使用するサポートアイテムなどの開発を行っていると、発目の発明品が爆発。

 

工房の扉と発目が吹っ飛びそうになっていたので、扉の金属を操作して扉が廊下まで吹っ飛ぶことを防ぎ、発目の腹部にワイヤーロープを操作して巻き付けて発目も吹っ飛ばないようにしておく。

 

「ありがとうございます助かりました金造くん」

 

感謝をしてきた発目には「礼はいいから、パワーローダー先生に謝っときな。出禁にされるぞ」と言っておき、パワーローダー先生の前まで発目を連れていった。

 

「開発するなとは言わないけど、発明品が爆発した後の片付けは自分でやんなさいよ発目。それが出来ないならマジで出禁にするよ」

 

そう言っていたパワーローダー先生は発目が優秀だとしても特別扱いはしていない。

 

これまで発明した物を何回も爆発させている発目を、優秀だけど問題児だと思っている様子のパワーローダー先生。

 

アイテム開発ではなく片付けという作業に、やる気が無さそうな顔をしていた発目へ「後でいい金属用意してやるから片付け頑張れ」と俺が言うと、動きが機敏になって手早く片付けをしていった発目。

 

「物で釣るのはあんまり良くないけど、金造が居ると発目が素直に動くから助かるよ」

 

なんてことを言ってきたパワーローダー先生が発目の扱いに苦労しているのは間違いない。

 

かなり自分本位な発目を教師として導くのは、パワーローダー先生には難しいんだろうな。

 

雄英が全寮制になってから発目が工房に入り浸るようになり、パワーローダー先生は精神的にも肉体的にもお疲れな様子だ。

 

サポート科の教師として発目を見ていないといけないから、食堂を利用する暇がなく、簡単な食事しか摂れていないパワーローダー先生は、ちょっと痩せてきていた。

 

小柄なパワーローダー先生が痩せ過ぎると倒れてしまうのではないかと心配になった俺は、しっかりと栄養を摂ってもらおうと考えて、おにぎりやサンドイッチを寮のキッチンで大量に作って工房まで運ぶ。

 

「沢山食べてくださいパワーローダー先生」

 

「おっ美味そう。悪いね、こんなに作ってもらっちゃって」

 

俺が作って持ってきたおにぎりやサンドイッチをパワーローダー先生に提供していると「わたしも食べたいです」と言い出す発目。

 

「発目も食べていいぞ」

 

「いただきます!」

 

食べていいと言うと素早くおにぎりを取ってかぶりついた発目に、いや早いな、と思いながらペットボトルのお茶も渡しておく。

 

「ほら、勢いよく食べ過ぎると喉に詰まるから、お茶も渡しとくよ」

 

「はふぃがふぉうふぉふぁいまふ」

 

「とりあえずおにぎり飲み込んでから喋ろうか」

 

おにぎりが口の中に入ったまま喋ろうとしていて、何言ってるか全く解らない発目に、口の中のおにぎりを飲み込むように促しておき、俺もおにぎりを1個食べてみた。

 

おにぎりの具は幾つか種類を用意してあり、このおにぎりの具は塩焼き鮭であったが、米との相性は悪くない。

 

次はサンドイッチを食べてみたが、細かく微塵切りにした玉ねぎを混ぜたツナサンドも中々美味しかったのは確かだ。

 

サンドイッチは、タマゴサンドとハムサンドにツナサンドの3種類だが、コロッケやトンカツなどをパンに挟んでみても美味しいと思うから、今度試してみるとしよう。

 

用意してきた大量のおにぎりとサンドイッチを、俺とパワーローダー先生に発目の3人で食べていたら、直ぐに無くなってしまったが、思っていたよりも腹が減っていたのかもしれない。

 

そんなことがあった日の翌日、サポート科の工房にやって来たヒーロー科の緑谷に飯田と麗日の3人。

 

ヒーロー科は仮免取得に備えて、何かしらの必殺技を考えているみたいだが、この3人はコスチュームの改良をしたいと思って工房を訪れたようだ。

 

小さい改良や修繕なら「こう変更しました」とデザイン事務所に報告すれば手続きしておいてくれるが、大きい改良となると、此方で申請書を作成してデザイン事務所に依頼する形となるコスチュームの改良。

 

大きく改良したコスチュームは国に審査してもらって許可が出たら戻ってくるが、雄英と提携しているデザイン事務所は超一流の為、頼んでから3日後にはコスチュームが戻ってくるようである。

 

今回のヒーロー科の3人は、そこまで大きな改良はなく、サポート科の工房でちょっとコスチュームをいじれば済む程度の改良だった。

 

発目の開発品に振り回されていた飯田を見ていた緑谷は、何かを思い付いた顔をしていたが、どうやら戦闘スタイルを変えるつもりらしい。

 

これ以上腕に負担をかけないように足技を主体にすると決めた緑谷。

 

心操に様々な蹴り技を教えたのが俺だと知ったのか、緑谷から「蹴りを教えてほしい」と頼まれることになったが、特に断る理由もなかったので教えていってみると、緑谷は考えながら動くタイプであるようだ。

 

実際に俺が蹴り技を見せてから緑谷に真似をさせていき、動きについて説明していきながら、まだまだぎこちない緑谷の動きを修正していく日々。

 

心操や尾白に俺と戦ってみたりもして、蹴り技を扱う経験を積んでいった緑谷は、キレのいい動きをするようになっていった。

 

フォームの大きい蹴りは初動動作で、何処を狙っているのか予測されてしまう。

 

そんな状態で相手に蹴りを当てるのは至難の技だが、相手が反応出来ない程の速度で蹴りを出すか、蹴りの軌道を途中で変えることで対処することは可能だ。

 

身体を強化する増強系個性の持ち主である緑谷なら、相手が反応出来ない速度で蹴りを出すことも将来的には不可能ではない。

 

だが今は、蹴りの軌道を途中で変える可変蹴りことブラジリアンキックを習得することに時間を使っていた緑谷。

 

集中して練習していたその甲斐あって、なんとか仮免試験前にブラジリアンキックを身に付けることが出来た緑谷は喜んでいたな。

 

下から上に蹴り上げる蹴り足を、途中で膝を内側に捻り込むことで上から蹴り下ろし、軌道を変える可変蹴りであるブラジリアンキックを身に付けられた緑谷の学習能力は悪くない。

 

もっと攻撃力と素手や尾以外の攻撃手段を増やしたいと考えていた尾白には、圧縮技術を用いてベルトから棍棒へと変化するサポートアイテムを提供してみたりもして、棍棒を使った棒術を俺が尾白に教えたりもした。

 

心操には強度を更に高めたペルソナコードと、俺が鍛造したナイフも渡しておき、ナイフの扱い方も教えておく。

 

それから心操と尾白にはもうお馴染みな、俺と行う筋トレと体術の鍛練に、蹴り技を俺から学んだ緑谷も参加するようになり、ひたすら身体を動かしていた緑谷は、まだまだハードな筋トレと鍛練には慣れていないようだ。

 

サポート科として活動を行いながらも、ヒーローを目指す心操に尾白や緑谷と一緒に身体を鍛えて組手を行う日々を過ごしていると、尾白と緑谷が仮免試験を受ける日が近付いてきた。

 

鍛練での疲れを引き摺らないように身体をしっかり休める休息日を作っておき、万全な体調で送り出したヒーロー科の2人。

 

無事に仮免に受かって帰ってきた尾白と緑谷は問題なかったようだが、言動に問題があった爆豪だけが仮免に落ちて気まずい顔をしていた尾白と緑谷。

 

まず仮免に受からないと本免許も取得できないヒーロー科にとって、仮免に受かることはかなり重要だ。

 

通常では2年から受けることが多い仮免試験だが、今回1年で大多数が受かることができた雄英のヒーロー科は優秀なのだろう。

 

言動に問題がなければ爆豪も受かっていたかもしれないが、あの言動はそう簡単には直りそうもない。

 

個性が強く、戦闘力も高い爆豪はヴィランを倒すことには向いているんだろうが、救助等の活動には向いていないような気もする。

 

そんなことを考えていると、仮免に落ちたことを気にしていた爆豪と喧嘩をした緑谷が、爆豪と一緒に謹慎になったりしたみたいだった。

 

喧嘩できるぐらいに元気があるのは悪くないが、謹慎になるのは駄目だな。

 

寮で1週間の謹慎になって、掃除とゴミ捨てをしていた緑谷。

 

全校集会で、根津校長の長い話があったり、生徒指導のハウンドドッグ先生が人語を忘れる位に興奮していて何言ってるか解らなかったりもしたが、無事に終わった全校集会。

 

これからヒーロー科は仮免を取得した生徒限定で、プロヒーローの監督下で行った職場体験よりも更に進んだインターンを、希望者のみが行うそうだ。

 

サポート科はサポート科で、アイテムやコスチュームの開発に必要な許可証の取得に動くことになり、1年では俺と発目が許可証を得ることが出来た。

 

様々な専門知識の筆記試験や、実際にアイテムやコスチュームを作成する実技試験を経て、得られた許可証。

 

これでパワーローダー先生を経由しなくても、アイテム開発やコスチュームの改良を行えるようになった俺と発目。

 

それでも優秀な技術者であるパワーローダー先生に意見を聞くことは、これからもありそうだ。




ヴィラン役のギャングオルカ相手に、有利に立ち回っていた尾白くんと緑谷くんを見て、戦力は足りてると判断した轟くんは救助の方に回っていたので夜嵐くんと喧嘩することがなかった為、仮免に合格出来たようです
爆豪くんは言動が乱暴過ぎて減点されまくって仮免に落ちました
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