歓楽街の帝王の再転生   作:色々残念

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思い付いたので更新します
今回は3200文字程度なので短めですね


ヒロアカ編その8 雄英文化祭

ヒーロー活動を支援するサポートアイテム開発者の育成が目的の学科である雄英高校サポート科。

 

サポート科ではサポートアイテムに関する専門的な知識や技術を学ぶことができて、雄英のサポート科に在学中であれば、アイテム開発の費用は全て雄英高校が負担してくれている。

 

アイディアが思い付く限り、作りたいものを幾らでも作れる環境は、クラスメイトの発目にとって天国のような環境なのかもしれない。

 

10月に行われる雄英文化祭の開催が近付いている最中、毎年行われる技術展示会に備えて忙しい日々を過ごすサポート科の面々。

 

全学年一律で開かれる技術展示会の為に工房にこもるサポート科の生徒も少なくはないが、ほぼ毎日工房で寝る間も惜しんで開発している発目は、あまり寝ていないようだ。

 

日に日に顔が黒くなってきていた発目は、風呂に入る時間も惜しいと考えているようで、顔が物凄く汚れていた。

 

あくびで出た涙が目にしみるような状態になっている発目の顔は流石に汚れ過ぎていたので、石鹸水で発目の顔を洗ってからぬるま湯で濡らしたタオルで拭いていき、なんとか顔だけでも綺麗にしておく。

 

「これで顔は大丈夫だ。作業中に涙で目がしみて、ちゃんと前が見えなくなるのは問題だろ」

 

「ありがとうございます金造くん。これで後3日ぐらいはいけますよ」

 

「技術展示会の日は流石に風呂に入っとけよ。顔が黒いまま発表するのはイメージ悪いからな」

 

「そうしますね」

 

発目とそんなやり取りをしながら技術展示会で発表するものを作成していくと、ほぼ完成していた作品。

 

ヒーロー科の晴れ舞台である体育祭とは違って、文化祭では他科が主役となる。

 

特にサポート科の技術展示会は毎年注目されており、雄英にまで直接見に来る企業も少なくはない。

 

サポート科にとって雄英文化祭は、まさに晴れ舞台と言えるものだろう。

 

定期的に発目の顔を綺麗にしていると、近付いてきた文化祭の日。

 

ヒーロー科の1年A組は、歌とダンスを披露するみたいだが、全学年のサポート科が行う技術展示会は、サポート科の人数が多く、作品の大小で使うスペースが違う為、午前と午後で前半と後半があり、俺は前半に決まっていたので1年A組の出し物を見に行くことはできない。

 

サポート科の工房にまで出し物の宣伝に来てくれた尾白と緑谷にそれを伝えておくと、かなり残念そうにしていた2人。

 

他科の友人の俺にも、1年A組の出し物を見せたいと2人は思っていたようである。

 

そんなこともあったが、ついにやって来た雄英文化祭当日。

 

文化祭当日の早朝、緑谷に頼まれていたサポートアイテムを渡しに行った発目が戻ってきたが、やはり顔は黒いままだ。

 

「とりあえず朝風呂入って身体洗ってから身嗜み整えときな。俺は前半だけど、発目は後半だから時間あるだろ」

 

「そうしてきますね金造くん」

 

小走りで風呂まで向かっていった発目が、しばらくして綺麗になって戻ってきた。

 

ほぼ作業着だった発目が学生服を着用しているのは珍しかったが、技術展示会に備えて一応正装しておいたようだな。

 

俺も雄英高校の学生服を着用しており、正装した状態で技術展示会で発表する作品の前に立つ。

 

それは一見すると鞄のように見えるが、起動すれば瞬く間に全身を覆うパワードスーツへと変化するサポートアイテムだ。

 

圧縮機構に必要だとされているコンデニウムを使用することなく完成させて改良した独自の圧縮技術と、それを用いたパワードスーツこそが、俺が技術展示会で発表する作品。

 

前世でロン・ベルクより学んだ鎧化の技術に、この世界の技術を組み合わせて完成させた独自の圧縮技術は、既に俺が特許を取っているので、他の企業が勝手に特許を申請することはない。

 

技術展示会の前半の開始時刻は、文化祭が開催される9時からだが、それから午後まで行われるサポート科の技術展示会前半。

 

時刻が午前9時となり、ついに開催された雄英文化祭。

 

サポート科の技術展示会では、興味がある生徒の作品の発表には人が集まるようで、俺が発表する作品の近くには多くの人が集まっていた。

 

製作過程も映像記録として残していたパワードスーツの発表を行っていき、実際に俺がパワードスーツを着用して動いたりもしてみたが、企業から来た人々の反応は中々良い。

 

空中を自在に飛び回る飛行機能や、並みの増強系個性以上のパワーやスピード、様々な個性を模した機能の数々。

 

パワードスーツに内蔵されたそれらの機能を披露して、高い性能を見せていくと物凄く驚いていた企業の人々。

 

パワードスーツの安全性も証明し、内蔵した機能も全て見せたところで、コンデニウムを使用しない独自の圧縮技術についても説明していく。

 

真剣な顔で聞いていた企業の人々は、時おりメモを取ったりもしていたが、これで多くの企業に俺の技術力を見てもらうことができた。

 

サポート科が技術展示会で発表する作品は自由に選べたが、やはり自分の技術力を見てもらえるような作品を選ぶことが多いサポート科の面々。

 

技術展示会前半が終わる午後まで作品の発表を続けた俺だが、多くの企業の人々から名刺を渡されることになり、様々な企業に俺の技術力が評価されていたのは確かだ。

 

名刺を渡してきた企業からは「将来わが社に入社してみないか」と勧誘されたりもしたが、特に勧誘が熱心だったのは、ヒーローサポート事業への本格参入を考えていると言われているデトネラット社。

 

宮下と名乗ったデトネラット社の社員から渡されたのは名刺と、デトネラット社の社長直通の連絡先。

 

「新しい技術を新しいわが社で使ってみないかい」と言っていた宮下さん。

 

デトネラット社はライフスタイルサポートメーカーの大手企業の大会社。

 

そんなデトネラット社の社長直通の連絡先を渡せる権限を持つ宮下さんは、平社員という訳では無さそうだ。

 

とりあえず受け取った名刺と社長直通の連絡先は、汚さないようにしまっておくことにした。

 

企業からの勧誘もあった技術展示会前半が終わっても、まだ雄英文化祭は終わっていない。

 

とにかく腹が減っていた俺は、何かしら食べれるものがないか探し回り、焼きそばとたこ焼きを確保して、腹拵えを済ませる。

 

1人で文化祭を巡っていた俺は、文化祭を楽しんでいる1年A組と遭遇。

 

雄英で保護された壊理という幼い少女と一緒に文化祭を楽しんでいたヒーロー科1年A組を邪魔してはいけないかと考えて、立ち去ろうとした俺を引き止めたのは尾白と緑谷。

 

「友達と一緒に文化祭巡りがしたい」と言ってきた尾白と緑谷は、どうやら俺と一緒に文化祭巡りをしたいらしい。

 

友達に誘われたのなら一緒に行こうと思った俺は、初めて会う1年A組の他の面々には軽く自己紹介をしておく。

 

「よろしくー」と軽いノリで受け入れてくれたヒーロー科1年A組は、ヒーローを目指すだけあっていい人が多いのかもしれない。

 

それからは全員で屋台の食べものを食べたり、他科の出し物を見に行ったりもして、楽しい時間を過ごした。

 

こんな穏やかな時間も、きっと大切な思い出になりそうだ。

 

帰る寮が違う1年A組と別れ、サポート科の寮へと戻る最中「わたしが綿菓子を持ってきた!」と言いながら何故か綿菓子を持って俺の前に姿を現したオールマイト。

 

「はい、綿菓子あげるよ金造少年」

 

「どうも」

 

「ちょっと話があるんだけどいいかな」

 

「いいですよ」

 

オールマイトから渡された綿菓子を食べながら移動し、人気がない場所で話すことになったオールマイトと俺。

 

サー・ナイトアイが予知で見た映像では、デトネラット社の社長がヴィランである可能性が高いらしく、俺とデトネラット社の社長が直接会っている場面も分岐した未来の1つには映っていたそうだ。

 

デトネラット社の人から貰った名刺と社長直通の連絡先について、オールマイトに教えていくと「既にデトネラット社から接触があったのか」と真剣な顔をしたオールマイトは「社長がヴィランであるというなら接触しない方がいいと思うが」と俺を心配してくれていた。

 

まあ、デトネラット社の社長がヴィランであるなら、関わらない方がいいだろうな。




ちなみに主人公が開発したパワードスーツは、安全性が確保されて改良と強化がされたアーマードオールマイトみたいな感じになりますね
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