歓楽街の帝王の再転生   作:色々残念

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思い付いたので更新します
今回は3000文字なので短めです
多分次回で、幽☆遊☆白書編は終わりになりますね


幽☆遊☆白書編その3 魔界

仙水忍というかつて霊界探偵だった男と冥界の王を名乗る耶雲とやらが同時期に動き出し、浦飯達と手分けして対処することになる。

 

俺は幻海や戸愚呂と一緒に耶雲が率いる冥界軍と戦っており、日本全国に散らばっていた耶雲を含めた全ての冥界軍を全員倒し終えたところで、ようやく戻ってきた浦飯は髪が伸びていて何故か妖気を発する魔族となっていた。

 

どうやら浦飯は仙水に殺されて1度人間として死んで、魔族になって復活したらしく、これには魔族大隔世というものが関係しているようだ。

 

隔世遺伝というものは祖父や祖母の遺伝情報が一代隔てて孫に伝わる遺伝だが、大隔世遺伝はその極端な形であり、魔族は隔世遺伝を意図的におこすことが出来る。

 

A級以上の妖怪だけができる人間との遺伝交配こそが、魔族大隔世であるらしい。

 

ちなみに魔族として復活して仙水と再戦した浦飯は、仙水との決着に納得していないようで、桑原によって片腕を斬り落とされていた仙水に勝っても自慢出来ないと考えていたみたいだ。

 

魔族になってちょっと変わっていた浦飯を少し危うく感じたのか「幽助のことをしばらく見守ってあげてください林道さん」と俺に頭を下げて頼んできた幻戸くん。

 

それからしばらく浦飯と行動を共にしていたが、初代霊界探偵の家にまで浦飯と一緒に行った時、魔族としての浦飯の父親の部下達が現れた。

 

人間を食料にすることを止めようと言っているという闘神、雷禅の部下である北神が、まだ人間を食べているのは間違いない。

 

変わってしまった浦飯はあまり気にしていないみたいだが、これ以上人間を食べられるのは問題があるんで、スキル【肉体変化】を用いて北神の肉体を人間の食物で妖力を補給できるように変化させてみて、普通の食事を食べてもらう。

 

人間用の食物で妖力が回復したことに驚いていた北神は「貴方のこの能力を国王にも使ってもらえませんか!」と頭を深々と下げて頼んできた。

 

それから1週間後に迎えに来るという北神達を待つ間に、浦飯が魔族になったことで失われた霊光玉を幻戸くんと桑原にそれぞれ1つずつ作成して渡し、2人が無事に霊光玉を継承できたことを確認した俺は、魔界行きの準備を始める。

 

魔界で必要になりそうな大量の食料を、ひたすら買い込んで【道具袋】の異空間に収納。

 

かつて暗黒武術会で得た莫大な賞金の半分が無くなる程に、用意していった凄まじい数の食料。

 

残った半分の賞金は、弟子である桑原に譲り渡しておき「好きに使え」と言っておいたが「こんな大金使いきれねぇよ林道師匠」と戸惑っていた桑原。

 

「将来好きな相手と結婚したら、家建てたり、子ども育てたりで大変だからな。使いきれねぇなら貯金しときな」

 

桑原にはそう言っておき、ついでに桑原が結婚したいと思っている相手である雪菜という氷女の肉体を、スキル【肉体変化】で変化させておき、氷女とは異種族の人間である桑原と交わっても雪菜が死なないようにしておいた。

 

異種族と交わって男児を産むと死亡する氷女という種族だった雪菜でも、自らの子と生きていけるようになったことを伝えておき、桑原には「相手が好きなら想いはちゃんと言葉にしとくもんだぞ」と教える。

 

あっという間に時間は過ぎ去り、浦飯と一緒に魔界に行くことになった俺は、霊界の特防隊とやらが開けた穴から魔界へと行き、雷禅の国まで走ることになった。

 

しかし俺の足が速すぎて北神達を容易く追い抜いてしまう為、北神を俺が担いで運び、雷禅の国までの道を北神に教えてもらいながら走ることになったが、1日もかからずに国まで到着した俺に凄まじく驚いていた北神。

 

「貴方は何者なんですか?」

 

そんなことを聞いてきた北神は、あまり俺についての情報は持っていないようだ。

 

「そうだな、霊能者としての肩書きで言うなら元霊光波動拳伝承者ってところか。人間だった頃の浦飯と同じくな」

 

「国民には霊光波動拳の関係者に手を出さないように言っておきます」

 

真剣な顔で言った北神は、霊光波動拳の関係者を要警戒対象だと考えたのだろう。

 

俺に霊光玉を渡される前から仙水の腕を斬り落とせていた桑原は、霊光玉を身体に宿して更に強くなっている。

 

今の桑原なら北神程度を真っ二つに出来る力量は確実にあるんで、北神が警戒するのは間違いではないかもしれない。

 

そんなことを考えながら北神に案内されて向かった国王である雷禅の居場所。

 

塔の頂点にある部屋に居る雷禅に会う為に塔を上がり、到着した部屋。

 

そこで椅子に座っていた雷禅と初めて対面することになったが「今のオレのガキよりかは、強いやつが来たな」と言うと俺に視線を向ける雷禅。

 

死にかけているとは思えない程の強さを持っている雷禅は、前世の自称魔王とは比べ物にならない程の強者だった。

 

腹の音を鳴らしている雷禅が飢えているのは確実だが、人間しか食料に出来ない食人鬼でもある雷禅は、人間以外を栄養にすることができない。

 

だが、俺のスキル【肉体変化】を用いれば雷禅の強さを損なうことなく肉体を変化させて、普通の食事を食べても妖力を回復できるようにすることが可能だ。

 

という訳で手早く雷禅の肉体を変化させた俺は【道具袋】から取り出した食料を雷禅に提供する。

 

1度食べ始めると止まることなく食料を食べ続けていた雷禅。

 

よっぽど飢えていたのか、提供した大きめのハンバーガー50個が、あっという間に雷禅の腹へと収まっていく。

 

止まらない雷禅の食欲、用意したそばから減り続けていく大量の食料。

 

雷禅がファーストフードのフライドチキンをバキバキと骨ごと噛み砕いて全て喰らっていくと、瞬く間に消え去るのは100本を越えるフライドチキン。

 

直ぐに食べられるファーストフードで時間を稼いでいる間に北神達にも手伝わせて、ひたすら握り飯を作らせたが、まるで空気でも吸い込むかのような速度で、雷禅の口の中に消えていく握り飯。

 

幾つもの大鍋で用意した豚汁も全て一気飲みされていき、同じく大鍋で用意したおでんも残らず雷禅に喰われた。

 

【道具袋】から食料を取り出して用意しては、雷禅に喰われるということを何十回以上も繰り返してようやく「ああ、喰った喰った。満腹だ」と腹を擦りながら言った雷禅は、なんとか満腹になったらしい。

 

用意していた食料が無くなる前に雷禅が満腹になってくれて助かったことは、確かだ。

 

飯をちゃんと喰って腹一杯になり、妖力が完全に回復した雷禅が、飢えていた時とは比べ物にならない程の強さを持っていることに気付いた俺は、空腹だった雷禅がどれだけ弱まっていたかを知ることができた。

 

満腹になって完全に妖力が回復している雷禅は、恐らく魔界最強と言ってもおかしくはない。

 

流石は「闘神」とまで言われる存在ということだろう。

 

飢えていた雷禅が死ぬと考えていた他国の国王達にとって、雷禅が完全復活することは予想外だった筈だ。

 

雷禅の肉体を変化させて、人間用の食物で妖力を補給できるような肉体にしてから、毎日俺が料理当番となり、雷禅や北神達に浦飯の飯を作る日々を過ごす。

 

鈍った身体を動かしたいと言ってきた雷禅に付き合わされて、腹ごなしの軽い運動として雷禅と戦うことになったりもしたが、前前世で戦った真大魔王バーンよりも明らかに強い完全復活雷禅と戦うのは、いい経験になった。

 

腹ごなしの運動程度で、まだまだ本気を出していない雷禅は、それでもとてつもなく強いが、雷禅と戦う内に俺も確実に強くなっていたことは間違いない。

 

雷禅や浦飯と戦う以外は、ひたすら飯を作っていた俺の料理の腕前も、確かに上がっていたな。

 

まあ、作った飯を美味いと言ってもらえるのは、案外嬉しいもんだ。




冥界の王、耶雲は、劇場版幽☆遊☆白書の2作目に登場する敵だったりしますね
主人公との修行で強くなっていた桑原は、仙水忍の腕を斬り落とせるぐらいに強くなっていました
そして魔界行きを決めた主人公から霊光玉を受け取った桑原は更に強くなり、S級妖怪でも北神程度なら倒せるようになっています
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