なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

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USJ襲撃編
No.11 敵VS因果律 その1


 

「今日のヒーロー基礎学だが……俺とオールマイトともう1人の3人体制で見ることになった」

 

 相澤先生からそう言われ、疑問を浮かべる。

 オールマイト1人さえ…しかも、相澤先生もいるとなると、この前のマスゴミ騒動があったとしても対処できると思うんだけどなぁ。

 

 『人命救助(レスキュー)訓練』だから人手がいるとの事。なるほど、確かに。

 

 僕の個性は、『人命救助(レスキュー)活動』には向いてはいないけれども、どこに瓦礫が降ってくるとか、どこが地割れするだとかを予測することは出来るだろう。

 

 僕も気張っていかないといけないわけだ。

 

 訓練場への移動の為にバスに乗り込み、数分もしないうちに皆の会話が弾み始める。

 無論、僕もその1人として入っていた。

 

 すると、蛙吹梅雨さんが口開く。

 

「私、なんでも言っちゃうの緑谷ちゃん」

「え?! はい! 蛙吹さん!」

「梅雨ちゃんと呼んで……あなたの個性、オールマイトに似てる」

 

 オールマイトと似てる…か。

 確かに、超パワーってところは似ているけれども、オールマイトは体を壊さないし…。

 

 切島君もだいたい僕と同じような感想のようで、似ていることは認めつつも反動の有無から“似て非なるもの”って感じらしい。

 

 っていうか、緑谷君大丈夫? 汗ダラッダラだよ?

 

「しっかし……増強型のシンプルな個性はいいな! 派手に見せつけられる上に出来ることが多い!」

「そうだね。切島君も凄いけれども」

「【硬化】は対人戦じゃあ強えけどよー。如何せん地味なんだよなー」

「僕は凄くかっこいいと思うよ。プロにも通用する堅実な個性だと思う」

 

 緑谷君と同意見だね。

 硬化は防御力を上げてくれる個性だ。そうすれば、戦える時間も増えるし、多少の妨害をものともしないタフネスってのは、近接戦闘においてかなり重宝されると思うし。

 

「でも派手で強いっつったら爆豪と轟じゃね? ひと目でわかる大火力! って感じで」

「でも爆豪ちゃんすぐキレるから人気出なさそう」

「んだとコラ! 出すわ!」

「ほら」

「そういう所だよ爆豪君……」

 

 蛙水さんって以外に切り込む人だね……。

 まぁ、爆豪君の事は否定しないけれどもさ。

 

「でもある意味凄えよ。この付き合いの浅さでクソを下水で煮込んだ様な性格って認識されてんだぜ?」

「てめぇのボキャブラリーはなんだ! 殺すぞ!!」

「低俗な会話ですこと……」

「でも私こういう会話好きだー!」

「爆豪くん、君本当口悪いな!」

 

 爆豪君に向かって、飯田君が言い、麗日さんは笑っていて…。

 

「もう着くぞいい加減にしとけよ……」

 

 相澤先生の注意で皆が一気に静かになる。

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「すっげー! USJかよ!?」」」」

 

 バスが到着した施設には数多くのエリアが存在していて、大量の水がうねる水難エリアとか、街をひっくりかえしたような土砂災害エリア、どういう仕組みなのか鎮火する気配のない火災エリアなどなど……。

 

 ここがプロヒーローを目指す為の教育施設だと知らなければひとつのテーマパークにさえ見えてくる広さを持っていた。

 

「あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名も……ウソの()災害や()事故ルーム()!!

(((((まんまUSJだった…!)))))

 

 それ、著作権的に大丈夫なのかな……。

 僕の心配とは別に、麗日と緑谷のテンションは上がっていた。

 

 それは、宇宙服そのもののようなヒーローコスチュームを着込んだ教師がいたからだ。

 

「スペースヒーロー『13号』!!」

「わぁ〜! 私好きなの! 13号!」

 

 確か、災害専門のヒーロー…なんだっけ?

 そんな13号は、ゆっくりと話し始めた。

 

「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性は【ブラックホール】というものでして、どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」

「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね!」

「ええ……しかし、簡単に人を殺せる力です」

 

 

 ───皆の中にもそういう個性がいるでしょう?

 

 

 超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立ってるように見えます。

 

 しかし、一歩間違えば容易に人を殺せるいきすぎた個性を個々が持っていることを忘れないでください。

 相澤さんの体力テストで自身が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘訓練でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。

 

 この授業では心機一転、人命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう!

 君達のその力は人を傷付ける為にあるのではない、助ける為にあるのだと心得て帰ってくださいな。

 

 

「以上! ご清聴ありがとうございました!」

「素敵!」

「ブラボー!!ブラーボー!!」

 

 13号先生の話で皆が拍手などをする。

 飯田くん、一番クセが強いよ……。

 

「よし、そんじゃまずは……」

 

 瞬間。

 

 (ヴィラン)が侵入してくる】

 

「……?! 相澤先生!!!

「ッ!! ひとかたまりになって動くな!」

 

 そんな…?!

 

 

 僕は初めて、因果律を見ると言う個性を大事にしなければと、この時思った。

 

 

 誰も、何も無かった噴水前の広場に現れた黒いモヤ。それを掻き分けるようにして悪意が現れる。

 

 

 いつか将来人の命を救う為、生徒達が他人を救う方法を学ぶ場所で。

 

 

「あれは…(ヴィラン)だ!!!

 

 

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