なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

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No.13 敵VS因果律 その3

 

 筒美羅符素には、神の如き力『未来を見る』という力を持っていた。

 だが、それはあくまで見るだけ。

 

 彼の体は、全くもっての普通……言うならば、『無個性』とも言える。

 

 

 だが、彼は唯一の対策を取った。

 

 

 ━━突然だが、()()()()()というものをご存知だろうか。

 『FF』のクラウドがいい例で、彼の技のひとつに『限界突破(リミットブレイク)』がある。

 

 人間の筋肉は100%の力を発揮できていない。何故ならば、脳に制限がかかっているからだ。それが、リミッターである。

 

 人間の筋肉とは凄いもので、100%の力を出せば、150kgのものを片手で持ち上げられるほどらしい。

 

 

 

 彼は、そのリミッターを強制的に外すことを対策として取ったのだ。

 もちろん、代償は付き物で、当たり前だが、150kgのものを片手で持てば骨が折れる。そういうものなのである。

 

 

 彼は、そのリミッターを外すことが出来、尚且つ、未来が見れる。

 つまり、頑張れば骨を折らずとも勝てる未来を模索できるのである。

 

 これが、彼の必殺技の1つ。

 

 因果集中限界律突破(アンリーシュドオーバーリミット)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 

「でっりゃぁぁっ!」

 

 僕は勢いよく、脳無と呼ばれた存在にに蹴りを放つ。

 ドォォン! と大きな物音を立てて、脳無の立っている地面に大きな罅が入っていく。

 

 それと同時に、僕の足に激痛が走っていく。

 

 クソっ! やっぱりこの技は使うのに負担がかかりすぎる…!

 『人命救助訓練』だからこそヒーローコスチュームを着てきたが、キツイものがあるな……! 今度改良しなきゃだ…!

 

「はぁ…? なんでオールマイト専用に作られてんのに蹴れるんだよ……! ムカつくなぁ……!!」

 

 手の男……死柄木だっけ? は僕の方を見ながら首をガリガリと掻く。

 

 なるほど……オールマイト専用に作られてるなら、僕の全力の蹴りを耐えれるわけだ……。それに、なんだか効いていない……っていうか、吸収されてるように感じる。

 

 だけれども、オールマイト専用だからって!

 

「引く訳には……いかないよねッ!

 

 

 再び脳無に拳を放つが、脳無はその手を掴む。

 それを待っていた……! 僕は勢いよく地面に蹴りを入れて、足を地面に埋め込む。

 

 そして、掴まれていない方の手で、脳無の腕を抉るように掴む。

 脳無の腕に指が突き刺さったのを見て、ニヤリと笑う。

 

「オオォォォ!!」

 

 

 腕をグググッと体ごと持ち上げようと力を入れ込む。

 足の浮き出ている血管から血が漏れ出すが、気にせずに持ち上げ……!

 

「ラァァァァ!!!」

 

 そのままジャーマンスープレックスのように地面に脳無を叩きつける。

 その衝撃が凄まじく、周りに土煙が舞うほどであった。

 

 僕は足を地面から引き抜き、脳無から離れ、緑谷君、蛙水さん、峰田君を持って、走る。

 

「ら、羅符素君!」

「羅符素ちゃん、足が!」

「き、鍛えてるから大丈夫! 蛙水さん! 相澤先生を舌で!」

「ええ、分かったわ!」

 

 相澤先生を舌で絡め取り、バッとこちらへ寄せる。

 右腕の骨が折れ、顔から血を流しているのを見て、青筋を浮かべるが、とにかく今は逃げる!

 

「よし! ここまでくれば……」

 

 それと同時に、扉が開かれる音がする。

 

 僕は、その人を目に入れ、安堵するような笑みを浮かべてしまった。

 こんなにも、頼りがあり、凄いヒーローはたった一人しかいない。

 

 金色の髪、ムキムキな筋肉……そして…!

 

「もう大丈夫…私が来た!」

 

 伝説の、安心させるためのセリフ。

 

 オールマイトが、そこに立っていた。

 ふと、後ろを振り向くと、死柄木がオールマイトを睨みつけて止まっていた。

 

「あ〜……コンテニューだ…!」

 

 流石の僕もそのセリフを聞いて、ブチッと来た。

 コイツ…………ゲーム感覚で…!

 

 オールマイトは、道中の敵を全て、なぎ倒し、僕の元へ駆け寄ってきた。

 

「筒美少年……相澤君を……!」

「! あの脳みそ敵は、攻撃が効きません。多分、吸収するような個性…脳みそ敵は多分、死柄木……手の敵の指示で動いているかと!」

「オールマイト! 敵は相澤先生の肘を()()させてた!」

「君達ってやつは……! 分かった。情報ありがとう!!」

 

 緑谷君と僕が言うと、頷いて、オールマイトは敵の方へと行ってしまった。

 

 だが。

 

「ガッ……」

「! 羅符素君!」

 

 僕は片膝をついてしまった。

 畜生……! ここまで来て限界が……!

 

 

 僕の技『因果集中限界律突破(アンリーシュドオーバーリミット)』は、確かに強い。

 だが、一定時間を超えると、こんな風に動けなくなってしまう危険な技だ。

 

 オールマイト達は戦ってる……のに。

 

「緑谷…君……! 出来るだけ離れた所に皆で行くんだ……」

 

 僕はそう言って、緑谷君達を下ろして……意識を暗闇の底に落とした。




因みに、「アンリーシュド」は、解き放つという意味。
そもそも、必殺技名は深夜テンションで作ったものなのでほぼ意味は無い。
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