なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる? 作:YY:10-0-1-2
僕は目を覚ます。
そこは、医務室で……。
そうだった…。確か、USJで脳無が……
「っ!? イテテテテテ…」
「お、起きたかい」
隣から声が聞こえてきたので、見ると、リカバリーガールがこちらを向いていた。
どうやら、僕の体を治してくれたみたいで、骨折した骨が治っている。
「リカバリーガール……ありがとうございます…」
「いや、生徒を死なせたくは無いからね。ほら、ペッツお食べ」
僕はありがたくいただいて口に放り込む。
その後の話をすると、塚内さんっていう刑事さんから事情聴取。ありのまま起こったことを話して僕は帰ることとなった。
オールマイトや、相澤先生から叱られるかとも思ったが、特にそんなことはなく、オールマイトからは少しだけ褒められたような言葉を送られた。
ただ、無謀なことをするなとは言われた。当たり前だよね。
僕自身、確かに無謀ではあったと思った。
だが、クラスメイトを助けられて、尚且つ、僕が怪我するだけに至ったってのは僕の中ではかなりでかい。
……やっぱり、『
そして、家に帰れば、お母さんに怒られるわで大変だったなぁ……。
もちろん、学校が始まる訳もなく、一日の臨時休校が入った。
なので、僕は家にいて、筋トレしてる訳だが……。
「ん(来たよ)」
「いやいや待って? そんな簡単にベランダから入りに来ないで?」
唯が、買ってきたのか、ケーキを持ちながら入り込んできた。
この子、言葉こそあんまり言わないけれども行動力は凄いからなぁ……。
……いや、感心してる場合かよ。
「ん……?(筋トレしてるの……?)」
「いや、まぁ……そんなところ」
「ん(ダメだよ休まなきゃ)」
「別にどうってことないよ。一日休めば十分! それに…」
今回の襲撃。そして、脳無の存在。
まだ子供の僕が何言ってんだって感じはするけれど、敵連合……アイツらは、多分、今回以上にデカイ存在になる気がする。
そうなれば、僕たちだってどうなるかは分からない。
「ん(まぁ、食べよ食べよ)」
「うーん……まぁいいか…よし、食器持ってくるね」
なんで、臨時休校中に唯と一緒にケーキ食べてるかは分からないけれども……。
幸せならなんでもいいか。
■
筒美火伊那が
「はぁ…」
自分の血の繋がっていない息子の羅符素と、その幼なじみの小大唯がテーブルに突っ伏して寝ていた。
全く……帰ってきたら2人で居るし…。しかも、突っ伏して何してんのさ…、と心の中で呟く。
……羅符素は、元々孤児であった。
なんかしらの問題で、道端に捨てられていたのを、火伊那が拾ったのであった。
公安からも、その
ただ、彼女はそれを嫌がった。
自分のような、ドがつくほどの黒い、血塗れた仕事をさせたくないと。
ヒーローと暗殺者。
2つの仕事。そして、矛盾。
彼女の精神は死にかけだった。
雄英高校に行き、ヒーローになることを夢見た羅符素に希望を抱いた。
もしかしたら、羅符素こそ……と、考えたのだ。
そして、羅符素を最後まで育てて上げようと誓ったのである。
最近は、血塗れたような仕事は無くなってきたものの、ホークスなど、同じ境遇の人間はいる。
だが、羅符素は違う。
因果律という、神の如き力を与えられた彼ならば、公安を変えてくれると、淡い希望を持ったのだ。
そんなことを考えた自分に苦笑しながらため息を吐くのだった。
「全く……私らしくない…かな…」
「……んぁ…? 母さん帰ってきてたの……か?!」
起きたのか、羅符素が眠たそうに目を開けて、ハッとした顔をしてから真っ青な顔をする。
「ち、違う! まだ何もやってない!」
「
「うぇっ?!」
羅符素の言葉を指摘すると、羅符素の顔が今度は真っ赤に染まる。
それを見て筒美火伊那は……。
「ふふっ」
静かに微笑んだのであった。