なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

14 / 57
No.14 敵襲撃の後

 

 僕は目を覚ます。

 そこは、医務室で……。

 

 そうだった…。確か、USJで脳無が……

 

「っ!? イテテテテテ…」

「お、起きたかい」

 

 隣から声が聞こえてきたので、見ると、リカバリーガールがこちらを向いていた。

 どうやら、僕の体を治してくれたみたいで、骨折した骨が治っている。

 

「リカバリーガール……ありがとうございます…」

「いや、生徒を死なせたくは無いからね。ほら、ペッツお食べ」

 

 僕はありがたくいただいて口に放り込む。

 

 

 

 

 

 その後の話をすると、塚内さんっていう刑事さんから事情聴取。ありのまま起こったことを話して僕は帰ることとなった。

 

 オールマイトや、相澤先生から叱られるかとも思ったが、特にそんなことはなく、オールマイトからは少しだけ褒められたような言葉を送られた。

 ただ、無謀なことをするなとは言われた。当たり前だよね。

 

 僕自身、確かに無謀ではあったと思った。

 だが、クラスメイトを助けられて、尚且つ、僕が怪我するだけに至ったってのは僕の中ではかなりでかい。

 

 ……やっぱり、『因果集中限界律突破(アンリーシュドオーバーリミット)』を強化しよう。

 

 そして、家に帰れば、お母さんに怒られるわで大変だったなぁ……。

 

 もちろん、学校が始まる訳もなく、一日の臨時休校が入った。

 

 なので、僕は家にいて、筋トレしてる訳だが……。

 

 

「ん(来たよ)」

「いやいや待って? そんな簡単にベランダから入りに来ないで?」

 

 唯が、買ってきたのか、ケーキを持ちながら入り込んできた。

 この子、言葉こそあんまり言わないけれども行動力は凄いからなぁ……。

 

 ……いや、感心してる場合かよ。

 

「ん……?(筋トレしてるの……?)」

「いや、まぁ……そんなところ」

「ん(ダメだよ休まなきゃ)」

「別にどうってことないよ。一日休めば十分! それに…」

 

 今回の襲撃。そして、脳無の存在。

 まだ子供の僕が何言ってんだって感じはするけれど、敵連合……アイツらは、多分、今回以上にデカイ存在になる気がする。

 

 そうなれば、僕たちだってどうなるかは分からない。

 

「ん(まぁ、食べよ食べよ)」

「うーん……まぁいいか…よし、食器持ってくるね」

 

 なんで、臨時休校中に唯と一緒にケーキ食べてるかは分からないけれども……。

 

 幸せならなんでもいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 

 筒美火伊那が仕事(ヒーロー活動)から帰ってくると、入ってきた光景は……。

 

「はぁ…」

 

 

 自分の血の繋がっていない息子の羅符素と、その幼なじみの小大唯がテーブルに突っ伏して寝ていた。

 全く……帰ってきたら2人で居るし…。しかも、突っ伏して何してんのさ…、と心の中で呟く。

 

 ……羅符素は、元々孤児であった。

 なんかしらの問題で、道端に捨てられていたのを、火伊那が拾ったのであった。

 

 公安からも、その()()故に育て上げることにした。

 

 ただ、彼女はそれを嫌がった。

 自分のような、ドがつくほどの黒い、血塗れた仕事をさせたくないと。

 

 ヒーローと暗殺者。

 2つの仕事。そして、矛盾。

 

 彼女の精神は死にかけだった。

 

 雄英高校に行き、ヒーローになることを夢見た羅符素に希望を抱いた。

 もしかしたら、羅符素こそ……と、考えたのだ。

 そして、羅符素を最後まで育てて上げようと誓ったのである。

 

 最近は、血塗れたような仕事は無くなってきたものの、ホークスなど、同じ境遇の人間はいる。

 

 だが、羅符素は違う。

 

 因果律という、神の如き力を与えられた彼ならば、公安を変えてくれると、淡い希望を持ったのだ。

 そんなことを考えた自分に苦笑しながらため息を吐くのだった。

 

「全く……私らしくない…かな…」

「……んぁ…? 母さん帰ってきてたの……か?!」

 

 起きたのか、羅符素が眠たそうに目を開けて、ハッとした顔をしてから真っ青な顔をする。

 

「ち、違う! まだ何もやってない!」

()()……なんだな」

「うぇっ?!」

 

 羅符素の言葉を指摘すると、羅符素の顔が今度は真っ赤に染まる。

 それを見て筒美火伊那は……。

 

「ふふっ」

 

 静かに微笑んだのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。