なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる? 作:YY:10-0-1-2
ミッドナイト先生の合図に全生徒が動き出す。
だが、僕は立ち止まって、考え込む。
この狭いゲート。そこに最低でも220人の生徒が集まっている訳だ。
【目の前が凍りつく】
やはり、轟君が動いた。
僕と戦った時と同じぐらいの氷が目の前を凍りつかせる。
「「「そう上手くいかせねえよ!!」」」
「クラスの奴らは
凍結が足を縛り付ける前にA組全員が、それぞれ対応してみせる。
緑谷君、麗日さん、峰田君は飛んで避けたり、芦戸さんなんかは足元を酸性液で融解させて避けている。
決して楽観視していた訳では無いし、舐めてた訳でもない。
雄英と言うべきか、普通科やサポート科の人達の中にも回避している人はいる。
何とかスタートダッシュを決めることが出来ても、まだ安心出来ない。なぜならこれは障害物競走。狭いスタートゲートなんか障害物にも数えられないほどの障害が目の前に立つ。
「コイツ……入試の時の!!」
『さあ第一関門!! まずは手始め……ロボ・インフェルノ!!!』
入学試験の時の仮想ヴィランロボット達。
各会場に一体しか配置されていなかった0ポイントすらも複数体が待ち構えていた。
瞬間、轟君の個性が一息に0ポイントロボットの機体を凍りつかせる。
不味い!!
不安定な体勢のまま凍りつかされたら!!
僕が思った通り、グラッと傾いた0ポイント敵が倒れ込んできて、音を立てて横たわる。
個性持ちとは言えど、大怪我するほどの重さ。
僕はそれを避けて、0ポイント敵の上をよじ登り、走り出す。
そして、新技を使うために腕を噛む。
「『
「!!」
轟君が前を走っていたが、そのすぐ横に並び……追い抜いた!
だが、すぐ後ろで爆発音も同時に聞こえてくる。
「待てや半分野郎!! 未来野郎!!!」
「お前も来るよな……!」
「ちょっと待って! もしかして未来野郎って僕のこと?!」
僕は足は止めずに後ろを振り向いて爆豪君に向かって叫ぶ。
生きてた中で未来野郎って初めて言われたよ?!!
第2関門は『ザ・フォール』。
僕は
『おおっ?! 羅符素は飛び越えたぞ!!』
僕の新技、
現時点でも体に負荷をかけまくってるけれども、動けなくは無いし、特訓にもなる。
こんなんだから『鍛えバカ』って言われるんだろうな……。
だが、これは競い合うもの。
「死ねッッ!!」
「うげっ!?」
『爆豪が羅符素を爆発で吹っ飛ばしたぞ!? 崖には落ちなかったみたいだが、これは致命的だなぁ!!』
後ろから爆豪君の爆発。僕は避けきれずに食らってしまい、危うく崖に落ちるところだった。
だが、この瞬間にも2人は走ってるわけで、すぐに後続にも抜かされてしまうだろう。
体勢を立て直すが、2人は既に第3関門へと足を踏み入れていた。
第3関門は『怒りのアフガン』……地雷ゾーンだ。
轟君、爆豪君は避けているけれども……!
「一気に駆け抜ける!!」
グッと脚に力を溜め、一気に地面を蹴り飛ばすように走る。
僕が踏み出した衝撃で、周りの地雷がボンボンと爆発していく!
「待てや!!」
「クソッ!」
爆豪君は爆発で空を飛び、轟君も後続の道になるのを覚悟で地面に氷の道を作り僕に追いつこうとする。
瞬間、後ろでさらに大爆発!
「!? 緑谷君か!?」
緑谷君がさらに飛んでくる。
そして……!
『A組緑谷爆発で猛追━━━……っつうーか!!抜いたああぁぁーー!!!!』
僕たちを飛び越え、前へと出る。
だが、既に緑谷君は失速している! 緑谷君には可哀想だけれども、追いつける!!!
だが、緑谷君はロボットの一部を使って、地面に叩きつけ……更に地雷を爆発させ、前へ出る!
『さぁさぁ、序盤の展開から誰が予想出来た!? 今1番にスタジアムに還ってきたその男━━━……』
『緑谷出久の存在を!!!!』
僕は戻ってきて、地面を叩く。
勝てた。勝てたはずの競走……! 緑谷君を舐めてたわけじゃない……! 凄いなぁ……!
「次は負けないからね! 緑谷君!」
僕は笑って緑谷君に言う。
僕の順位は……4位であった。ついでに、爆豪君、轟君にも抜かされていたようだ。
「あっ!」
そして、順位を見て気づいた。
唯がいる……! 32だけれども!
「ん!(私も行けたよ!)」
「あぁ! やったな!」
唯とハイタッチするのであった。