なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

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 騎馬戦が何気に難産。


No.18 雄英体育祭 その3

 

 予選通過は上位42名。

 残念ながら落ちちゃった子も、まだ見せ場はあるとの事。

 

 ギリギリ予選通過に甘んじた葉隠さんでさえ38位。透明化の個性でここまで来ているのだから凄いの一言に尽きる。

 

 そして、次からは本戦に進む。

 第2種目は……

 

 「ん……(騎馬戦……)」

 「個人競技じゃないね……」

 

 2〜4人でのチームを組んで騎馬を作り、障害物競走の結果に従って各自にポイントが振り分けられる。

 それ以外は普通の騎馬戦と同じで、頭に結ばれたハチマキを奪い合って点取り合戦を行う、上位の選手程狙われる下克上サバイバル。

 

 「与えられるポイントは下から5Pずつ! 42位は5P、41位は10P……と言った具合よ。そして!

 

 ん?

 

 「1位に与えられるポイントは1000万!!!」

 

 ……???

 僕は緑谷君の方を見て……あぁ、ダメだありゃ…。完全に死んだ魚の目をしている……。

 

 僕は緑谷君に同情しつつ、チーム決めの交渉タイムに移った。

 

 「それで、唯はどうするの?」

 「ん!(羅符素と一緒!)」

 「oh……分かった。頑張ろう!」

 

 唯が張り切った顔(多分…)で僕の手を掴む。

 なんでだろう……峰田君に狙われてる気がする。

 

 すると、もう1人も手を握ってきた。

 

 「一緒でいいかな?」

 「! えっと……B組の…方かな?」

 「ん!(凡戸固次郎君!)」

 

 あぁ、凡戸君か。よろしく。

 個性は【セメダイン】顔にある穴から接着剤のような液体を噴出し、対象をその場に固めることができるらしく、さらに乾く遅速は自由に調整可能。

 

 なるほど…。

 

 「あっ、吹出君ー!」

 

 すると、凡戸君がもう1人、B組の子を呼ぶ。

 吹出漫我君。個性は【コミック】で、発した擬音を具現化できる。ひらめき次第で様々な効果を発揮し、攻撃のバリエーションも変化するらしい。

 

 ……え、強くない?

 

 「え、2人とも強くない?」

 「そうかな?」

 「そう言われると、心がぐわーって喜ぶよね!」

 「ん(そうだね)」

 

 わぁ、個性的な仲間だぁ…。

 15分は直ぐに終了し、このチームで行くこととなった。

 

 合計得点は、僕の195点、唯の55点、凡戸君の85点、吹出君の10点……345点である。

 大丈夫。すぐに上に上がれる。

 

 唯に取ってもらう形にする……と言うよりも、手っ取り早い方法がある。

 

 僕はそれを3人に言うために、小声で話す。

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 『さあ起きろイレイザー! 15分経ったぜ! フィールドには11組の騎馬が出揃った!』

 

 

 相澤先生は寝ていたのか、隣のプレゼントマイクに叩き起される。

 か、可哀想……。

 

 『そんじゃあカウント行くぜ!!! 3…2…1…! START!!!

 

 

 響き渡るプレゼントマイクの合図と共にほぼ全ての騎馬が緑谷達の騎馬に群がる。

 

 だが、僕たちはそれを遠目で見ているだけだった。

 

 「じゃあ、行くよ! 吹出君!」

 「漫我でいいよ! 『ピトッ』!」

 「ん!(ありがと!)」

 

 吹出君から出てきた具現化した擬音を唯が掴み、それをデカくする。

 

 おおよそ、1m位の『ピトッ』が出来上がり、群がっている騎馬の上に乗っている人の得点を後ろから取っていく!

 

 「よしよし!」

 「あぁっ!? 俺たちの得点が?!」

 「後ろの奴らだ!」

 「落ち着け!むしろ防御を意識しなくて良くなった!」

 「た、確かに!行くぞ!」

 

 4個位手に入れたけれども、すぐにバレちゃったな!

 あえて、僕たちは1000万は取らない。だけれども!

 

 「唯! 首に取った得点かけて!」

 「ん!(分かった!)」

 

 えっと、取ったのは……『115P』『370P』『60P』『685P』……おおっ?!

 

 「凄いよ唯! 合計全部合わせて1575Pだ!!」

 「ん!(でしょー!)」

 

 むんっと自慢するかのような顔(多分)で、言う唯。

 だが、それを黙って見ている騎馬達では無い。こちらに駆け寄ってくる影も見える。

 

 「! 来るよ!」

 「唯ッ! 凡戸ッ! 吹出ッ! なァァんでA組の1人と組んでいるんだァァい?!?!」

 

 物間君であった。

 だが、物間君の首にはもうひとつ、ハチマキがかけてあって……。

 

 「凡戸君! 物間君の進行方向にセメダイン! 吹出君は何か妨害する擬音を! 唯はその擬音をデカくしてさらに妨害!」

 「分かった!」

 「リョーカイ! 『ズッガドッカンッズンッ』!

 「ん!(ほい!)」

 

 効果音をさらにデカくして、目の前に置くことで妨害!

 さらに進路方向にセメダインを置くことで強制的に進路を変えさせる!

 

 いいぞ〜!!

 

 【爆豪勝己が間を通ってこちらの(ポイント)を取りに来る】

 

 「ッ! とは、やっぱ行かないよね!」

 「俺が目指すのは!! 完膚なきまでの勝利だ!!!!」

 

 瀬呂君のテープが背中に張り付けられてる…って事は、戻れる手段はあるってことか!!

 

 そりゃそうだ。瀬呂君のテープで戻して、爆豪君が上手く間を避ければ通れるし、失格にはならない……!

 

 だけれども……だけれども……!!!

 

 

 「唯の顔に傷つけさせないぞ! 行くぞ!!!! 吹出君!!! 凡戸君!!!」

 「?!!?!」

 「?!!?!」

 「?!!?!」

 

 僕の叫び声で、3人とも驚愕したような顔をする…!

 

 騎馬戦終了まで、残り時間は数分!!

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