なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

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No.19 雄英体育祭 その4

 

 「ごめん! 少し無茶するけれども、2人ともジャンプして!」

 

 僕は手を少しだけ離して腕を噛み、因果集中本気律力強(アンリーシュドパワフルリメイク)を発動させて……。

 ジャンプしたのを確認してから、全員の体重を支えるのように持ち、爆豪君から逃れる。

 

 「!!?」

 「痛ゥゥゥゥ〜〜〜ッッ!!!」

 

 流石に無茶のし過ぎで、腕と脚に痛みが鋭く走る。

 だが、まだ倒れては無い……行ける!!

 

 『オイオイ! 今、羅符素が3人を抱えて走ったぞぉぉ?!! スゲェ力と体力だなぁ! っていうかアリなのかそれは!? 』

 「テクニカルなので……ギリギリオッケー! 次は無いわよ!」

 

 なるほど……次は無し……か。

 咄嗟の回避だったけれども、許されてよかった。

 

 「ん!(無茶し過ぎ!)」

 「今、グワッて上がって、ビリッってなってたけれども大丈夫?!」

 「それよりも、来るよ〜!」

 「吹出君、もう1回障害物! 唯もそれをデカくして! 作戦は変わらな……!?」

 

 吹出君達にそう指示しようとした時に、爆豪君の手が目に入る。

 

 【爆豪勝己が目の前で爆発を起こし、ハチマキを取っていく】

 

 ヤバい! ヤバいヤバいヤバい!!!

 何か、何か策! 何か策は……!!

 

 「! 吹出君、横に障害物! それと、凡戸君は全力で横っ飛び! 吹出君も!」

 「!!?」

 

 吹出君が出したのを確認して、全力で地面を蹴り、横っ飛びする。

 僕の横にあった為に、勢いよく障害物に当たってしまったが、倒れてはない!

 

 『おおおっ!! 爆豪の攻撃を避けたぞ!!』

 『羅符素の全力横っ飛びで爆発のダメージを最小限に。さらに、横に物を置くことで倒れるのを防いだか…』

 

 これはセーフだろ!

 だが、体にかかる負担がデカすぎた。僕はこれ以上動けない羽目になってしまった。

 

 だが、タイミング良く、テープが引かれ、爆豪君は舌打ちをしてから戻っていく。

 

 浮いてた時間は……!? 1分にも満たないって嘘でしょ!?

 

 だけれども、これほど暴れたんだ…。

 

 

 隣から、すごい声が聞こえてきたと思ったら、終了の合図がなってしまった。

 どうなったんだろうか?

 

 1位は……1000万を取った轟君達のチーム。そして、2位は…

 

 「小大チームだぁ!!」

 「よっしゃ!!」

 

 1575ポイントでなんと2位だ!!

 やったぞぉぉ!!

 

 3位は爆豪チーム……4位は、心操チーム……ではなく、緑谷チームであった。

 

 緑谷君が涙のせいで、地面に膝をめり込ませて泣いている。

 君それどうなってるの……??

 

 「ん…?(あれってどういう意味で…?)」

 「どうしたの唯?」

 「ん!(なんでもないよ!)」

 

 そっか。

 さてと……次は確か、昼休みか。

 

 「腹減った〜」

 「あ、漫我君! これから唯と一緒にご飯食べるんだけれども、一緒に食べる?」

 「おおっ! 僕もうお腹がグーグーって鳴っちゃってさ!」

 「ホントに鳴ってるね…」

 

 僕の言葉にアッハハと笑う漫我君。

 僕たちは食事の準備をするために、その場を離れた。

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 「! あれって…」

 

 僕が飲み物を買うために自動販売機まで歩いていると、途中で1人の生徒に目が止まる。

 

 確か、普通科の…。

 

 名前を思い出そうとしていると、こちらに気づいたのか、顔を向けてきた。

 

 「! えっと……これから飲み物買うんだけどさ、自動販売機ってどこにあるか分か…」

 

 【心操人使が洗脳を使ってくる】

 

 「ッ!?」

 「? どうしたんだ?」

 

 僕は口を閉じて、心操君を見る。

 心操君は、僕の態度を読み取ったのか、チッと舌打ちをする。

 

 「何にもしないよ…」

 「……どうして洗脳なんてしようとしたんだ?」

 「…」

 

 黙りこくってしまった。

 僕がヒーロー科だと知ってての行動なのかな…? それとも、ただ単純に……?

 

 「洗脳して、棄権してくれればさ、繰り上がれるかも知れないだろ?」

 「……そんなので上がっても、君自身が傷つくんじゃ…」

 「良いよな! 最初から()()()()やつは!」

 

 僕の言葉に反発するように、叫んできた。

 僕は言葉を寸前で止め、飲み込む。

 

 「…知ってるよ……普通科でも凄く有名になってたし。未来が見れる青年って」

 「…君は、ヒーロー科に編入したいんだったよね…君の個性なら、出来るはずだよ」

 「…何がわかるんだお前に…!」

 

 若干のイラつきも混じりながらこちらを睨んできた。

 

 「分かるよ。僕もそうだから…」

 

 【洗脳】と【因果律】は能力的には違う。

 けれども、本体に特徴的な性能を付けてくれるものでは無い。つまり、本体自体は無個性だ。

 

 心操君は、多分、(ヴィラン)向けの個性だと、自分の中で決めつけちゃってるんだろうな…。

 

 「だけれども、君の個性は、強いよ!」

 「っ……!」

 「僕のは、未来を……因果律を見るっていう個性だけれども、君のは……相手が反応したら、勝ちじゃないか! とっても強い!」

 

 驚いたかのように目を見開いて、聞く心操君。

 

 「君の個性は、もしかしたら()()()()()()()()()()()()かもしれないじゃないか!」

 

 僕は、畳み掛けるかのように言った。

 

 「君ならきっと! ヒーローになれる!!」

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 目の前で、まるで新しいおもちゃを手に入れた子供のように、キラキラと目を輝かせて、そいつはそう言った。

 

 (ヴィラン)向きの個性。そのせいで、昔から【洗脳】の個性を怖がる奴は幾らでもいた。

 

 だけど、目の前のやつは、そんなものを怖がらず、寧ろ歩み寄ってくれた。

 警戒してなのか、それともただ単純に馬鹿なのか。

 

 

 だけれども、気付かされた。

 自分の力なのに、なんで自分でそれを恐れていたのだろう。

 

 (ヴィラン)向きの個性なだけ。俺自身、敵になるつもりはサラサラない。

 

 まさか、陥れようとしたヤツに、気付かされるなんてと思った時には、嬉しくって、跳ねそうな勢いだった。

 

 俺は顔をそいてから見えなくするように背けた。

 

 

 「!? 僕なんか酷いこと言ったかな?」

 「……いや、ありがとう」

 「? そりゃどうも……?」

 

 感謝の言葉を言ったのに、そいつは首を傾げて言ってきた。

 

 「って、違う違う……自動販売機の所!」

 「あぁ……そこにある…」

 

 角を曲がって、と言おうとして、気付いた。

 そいつは、まるでなんでこっちに来ないの? と言いたそうな顔をしてそこに立っていた。

 

 すると、俺の考えに気づいたのか、それとも未来を見たのか、あっ、と呟いて駆け寄ってくる。

 

 「これから飯じゃん? 一緒に食おうよ! 一人は寂しいでひょ?」

 「……そうだな…えっと……」

 「筒美羅符素! よろしく! 心操君!」

 「……あぁ。それと、君付けじゃなくてもいいぞ?」

 

 どうしても癖で……と照れ臭そうに笑ったそいつの顔は。

 

 もしかしたら、俺の本当に欲しかった顔なのかもしれないな。





 1位:轟チーム(原作通り1000万を取ったので確定)
 得点は1000万305P

 2位:小大チーム(鱗チーム、葉隠チーム、鎌切チーム、鉄哲チームが犠牲になったのだ…)
 得点は1575P

 3位:爆豪チーム(物間チームが犠牲になったのだ…)
 得点は930P

 4位:緑谷チーム(常闇君の影の活躍により、轟チームの頭のポイントに、拳藤チームが犠牲に)
 得点は800P


 ……計算は、多分でやってます。間違えてたらすみません…。多分これで合ってるんです……。

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本戦出場出来なかった人たち+α

 心操「」
 拳藤「」
 物間「」
 鉄哲「」
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