なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

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No.21 雄英体育祭 その6

 

 やっ、皆。僕だよ筒美羅符素だよ。

 誰に向かって喋ってるのかは自分でも分からないから置いておくけれども。

 

 今は、第1試合…緑谷君と漫我君の対決中だ。

 

 しかし漫我君は嫌なことをしてくるね。

 漫我君の個性を見てるから緑谷君は対策が取れているけれども、それでも強いことに変わりはない。

 

 たとえば、その擬音にぶつかってしまい場外…っていう攻撃も出来るし、何より擬音の効果が発動出来るのが強い。

 

 『ザシュッ』とかだったら多分普通に服は切れるし、『ボンッ』を下にばらまけば地雷のように出来る。

 明らかに強すぎる個性だ。

 

 

 『吹出は果敢に攻めるが、緑谷はひたすらに避けてるぞ! 見せ場がねぇぇぇ!』

 

 確かにそうなのだが…緑谷君の個性はピーキー…っていうか、なんというか。

 自壊するぐらいのパワーを持っている個性……か。

 

 自壊はしないけれども、腹を下してしまう青山君に似てるな…。

 

 「SMASH!!!!!」

 

 漫我君が飛ばした擬音を吹き飛ばすためか、デコピンの状態で個性を使った緑谷君。

 右手の中指が紫色に変色するが、擬音が全て吹き飛んだ。

 

 「えぇっ?! そんなこと出来るの!?」

 「擬音を飛ばしてくると僕がジリ貧だ…近づいてデカイ攻撃を…いや、もしものことがあったら…ブツブツ…」

 

 やっぱ緑谷君ブツブツ言ってるな……。

 唯がグッと袖を引っ張ってきた。ハイなんでしょう?

 

 「ん?(漫我君、なんか変じゃない?)」

 「…確かに、さっきより擬音の数が減ってる……?」

 

 見れば、擬音の数が減っている……と言うより、擬音を飛ばす間隔がどんどんと長くなっている気がする。

 次を放った後に一息ついてから……みたいな感じだ。

 

 

 …!

 

 「そうか、声だからか…」

 「ん?(どういうこと?)」

 「ほら、声って大きい声でずっといい続けると、枯れるでしょ?」

 「……ん!(ずっと大きい声だから、声が枯れてきちゃったんだ!)」

 

 

 漫我君、多分今声ガラガラ何じゃないかな?

 

 「ア゙ーア゙ー! ヤバっ!?」

 「最小限の……! SMASH!!

 

 思いっきり殴った緑谷君。殴られた漫我君は吹き飛んで言ってしまい、後ろに擬音を置こうとするも、間に合わずに線の外に出てしまった。

 

 『緑谷の強烈な一撃ーッ! 緑谷出久第2回戦進出だぁぁ!!!』

 

 プレゼントマイクの声で歓声が沸きあがる。

 緑谷君、腕大丈夫かな……? 指が1番心配だけれども……。

 

 

 兎にも角にも、緑谷君は第2回戦に進出した。僕は静かに2人に拍手を送ったのであった。

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 第2試合は…うん。

 

 「ドンマーイ…ドンマーイ……」

 

 瀬呂君VS轟君……なのだが、轟君の全出力プッパの巨大な氷攻撃のせいで、瀬呂君は凍りつかされてしまい、会場に冷気が漂うこととなった。

 対人戦闘訓練で戦ったことはあるけれども、ビルを凍らせたのは最大火力……じゃないのか……。

 

 「さ、寒い……」

 「冬眠しちゃいそう……」

 「ちょ、蛙水さん!? てか、唯、大丈夫!?」

 「ん、ん…(さ、寒い…)」

 

 蛙水さんは蛙だからあんまり寒いと冬眠しちゃうって…冬大丈夫なの…!?

 僕は蛙水さんの心配をしながら、隣の唯を見る。

 

 腕めちゃくちゃ震えてますじゃん……。

 

 

 

 やっと氷が片付き、次の試合へと進むこととなった。

 

 「…次は僕か……!」

 「ん!(頑張って!)」

 

 唯からの応援を受けて頷き、試合会場へと向かう。

 

 僕の相手は上鳴君…。

 個性、帯電……。体に電気を纏わせて放出する事が出来る強い個性…。

 だけれども、自身の許容量を超える電気を放出すると本人の脳がショートしてしまうらしい。

 

 大丈夫……。電気さえ避けて殴り抜けてしまえば勝てるはずだ。

 

 

 『さぁさぁ第3試合!! インガリツって何!? 教えてくれぇ!! 筒美羅符素!!!』

 

 (バーサス)! スパーキングキリングボーイ!! 上鳴電気!!!!』

 

 

 僕の紹介すごい癖強いな……いや、それは上鳴君も同じか……。

 

 すると、上鳴君が声をかけてきた。

 

 「これ終わったら慰めてやるよ…!」

 「?」

 「この勝負、一瞬で終わっから…!」

 

 【ステージ全域に避けられないほどの電気が迸る】

 

 え、マジ??

 

 「『因果集中本気律力強(アンリーシュドパワフルリメイク)』!!」

 

 腕を噛んで勢いよく上へ飛び上がる。

 すると、上鳴君はホントにステージから避けられないほどの電気を放った。

 

 幸い、僕は空に飛んでいたので、電気をそこまで食らうって訳でも無く、避けれた。

 

 なのだが……。

 

 「うぇーい……うぇーい? うぇーい……」

 「えぇ……うっそぉ……?」

 

 容量(キャパ)オーバーしてしまったのか、親指をグッと立てて、言ったら悪いけれども、頭悪そうな顔をしてステージに立っていた。

 

 僕はそれを白い目で見ていた。

 

 「……え、えっと……引きずるね?」

 「うぇーーい……」

 「フフッ……ちょっと待ってそれやめて……ツボりそう…」

 

 僕は上鳴君の服を引っ張ってステージの外へと出しながらそう言った。

 

 『瞬、瞬殺!!!! あえてもう一度言おう! 瞬・殺!!! 2回戦進出は筒美羅符素!!』

 

 ほ、ほんとにこんな感じで勝ってよかったのだろうか……??

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