なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

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No.22 雄英体育祭 その7

 

 第四試合…なのだが、もはや試合と言うよりはサポート科の発目さんのプレゼンでしかなかった……。

 飯田君、最後怒ってたな……。

 

 「きっと飯田くん真面目すぎたから、耳障りのいい事言って乗せたんだ……」

 「あけすけだけじゃない。目的のためなら手段を選ばない人だ…」

 「ひ、酷いな……」

 

 麗日さんはもうそろそろ試合だからと言って控え室へ言ってしまった。

 緑谷君はそれを見て、走っていってしまった。

 

 まぁ、爆豪君が悪い……じゃないけれども、麗日さんには勝って欲しいもの……。

 いや、爆豪君が勝っても良いんだけれどもね……。

 

 第5試合は、芦戸さんVS常闇君。

 なのだが、常闇君のダークシャドウのラッシュ攻撃で芦戸さんは手も足も出なかった。

 

 「もー……酸が当たっても効かないんだったら、どうしようも無いじゃ〜ん!」

 「無効では無い。しかし有効でも無いだけだ」

 「ガンガン行クゼー! フミカゲ!」

 

 常闇君のダークシャドウの攻撃によって芦戸さんは場外に飛ばされ、決め手に。

 射程的にも芦戸さんは相性悪かったし、こればっかりは運が悪かったかな。

 

 ダークシャドウはやっぱり強いな……。何か弱点はないんだろうか?

 

 第6試合は…唯VS八百万さん。

 

 隣を見る。唯は、目をキリッとさせて……だが、どこか心配そうにステージを見ていた。

 

 僕は、その唯になんて声をかけたらいいか分からなかった。

 頑張れって言ってもなんか上から目線っぽいし、だからと言えなんか言わなかったらな……。

 

 

 「ん!(じゃあ行ってくる!)」

 「! ……うん。行ってらっしゃい!」

 

 唯はそう言って、立ち上がって止まる。

 僕はそれを見て、首を傾げながら唯の顔を覗き込もうとして…唯が勢いよく顔を近づけたのを見てビクッと身体を震わせる。

 

 「決勝で待ってる!」

 「……!! うん! 僕も待ってるよ!

 

 そう言って、唯は行ってしまった。

 唯の顔は、先程見た心配そうな顔ではなく、気合いの入った顔であった。

 

 なら、僕も頑張らないとな……。

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 『OK!? まだまだ試合は続くぜぇ?! 推薦入学のエリート女子! 八百万百!!』

 

 (バーサス)! 口数は少ない! だけれども手数は多いぞ! 小大唯!!!!』

 

 

 唯は深呼吸をして、八百万さんを見る。

 

 「行きますわ……小大さん!」

 「ん!(私も全力で行くよ!)」

 「……? い、いま何とおっしゃって?」

 「ん!(いいからいいから!)」

 

 『レディ! FIGHT!!』

 

 開戦の合図。

 八百万さんは、盾と警棒を作り出し、構える。

 対する唯はと言うと、怯む事無く八百万さんへと一直線に駆け出した。

 

 まさか……!!

 

 「真っ向勝負!? ならばこちらにも手は!」

 

 八百万さんは盾を構えて攻撃が来てもいいように体勢を取る。

 だが、それは全くもって意味はなさなかった。

 

 「!?」

 

 八百万さんの構えていた盾が()()()

 

 『What!? シールドが消えたぞぉ!?』

 『個性の影響だろうな。盾のサイズを変更したんだろ』

 

 盾は目を凝らさなければ視認出来ないほどに小さくなっていた!

 

 そして、盾をいきなり失ったことで唯の攻撃を忘れていた八百万さんは、唯の拳を避けきることが出来ずに、拳が腹に直撃してしまう。

 

 騎馬戦の時に物を小さくはしてなかったし、何よりも漫我君の擬音攻撃のお陰で個性の性能を知っていても、()()()()が分からなかったのが…。

 

 ()()()()()()……と言えるだろうね。

 

 

 「んんっ!(そりゃぁっ!)」

 「きゃあっ!?」

 

 盾を手に持ち、元のサイズに戻した唯は、盾を突き出すように動かす。

 警棒で防ごうとする八百万さん。だが、体勢が甘かったのか、グラッと後ろに倒れ込みかける。

 

 唯は逃がさない。

 

 「ん!!(私の勝ちだ!!)」

 

 盾を離した瞬間に、その空いた両手で盾を押し出す。

 八百万さんはその勢いで後ろに行き、場外に出てしまった。

 

 『凄いぜ! 八百万の個性で生み出された道具で小大唯が第2回戦へ進出だぁぁぁ!!!』

 

 僕は立ち上がって勢いよく拍手をする。

 

 凄い……! 八百万さん相手に勝つなんて…! 僕が心配するよりも、唯は考えてたんだ…!

 

 唯はこちらを向いて、親指を立てて、少しだけニコッと笑ってみせる。

 

 僕も笑って、親指を立てて唯に向ける。

 

 

 唯はやっぱり、強いな……!

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 唯と八百万さんの試合が終わり、唯が隣に座っている訳だが……。

 

 「ねぇ、近くない? あと何で頭をグリグリ擦り付けて来るの??」

 「ん! ん!(もっと撫でて! もっと!)」

 「きっと疲れちゃったんだね!? 少しだけ休もうか!?」

 

 僕は唯の行動に冷や汗ダラッダラになりながら、凡戸君と切島君の戦いを見ていた。

 

 凡戸君のセメダインを避けて、切島君はぶん殴る。

 腕に食らったとしても、その腕でぶん殴る切島君。うーん……脳筋戦法ってやっぱ怖いんだな…。

 

 結局、切島君の拳が凡戸君の顎(?)を捉えて上へ吹き飛ばし、KO。

 切島君が二回戦に進出することとなった。

 

 皆が皆、強い個性なんだと、改めて思い知らされる。

 

 

 「唯……言い忘れてたけど、カッコよかったよ!」

 「!?」

 

 僕の言葉に唯はボッと顔から煙を出して顔を背ける。

 僕は僕なりの感想を言ったんだが……?

 

 「こっち来いよ羅符素!! その女子とオイラを会話させろ!!!」

 

 僕は黙りこんだまま峰田君の方を向く。

 

 「少し、口閉じててね?」

 「ら、羅符素が切れた!?」

 「ケロ。こっちで何とかしておくわ」

 

 ありがとう蛙水さん。あっ、さっき梅雨ちゃんと呼んでって言われてたっけ。

 

 さて、第1回戦最後の試合、麗日さんVS爆豪君の試合が始まろうとしていた。

 

 

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