なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる? 作:YY:10-0-1-2
ウッソだろお前。体育祭だけで12話使ってんのかよ。
「常闇君降参! 爆豪君の勝利!!」
爆豪君VS常闇君の試合はやはり、爆豪君が勝利を収めた。
常闇君のダークシャドウは『光』に弱いらしく、爆豪君の爆発の光によって力がなくなってしまい、詰んでしまったのだ。
強い。それも、圧倒的に。
僕なんかが勝てるわけが無いと言えるほどに強い。
だけど、負ける訳には行かない。
だって、唯との約束があるんだ。唯の分まで頑張るって言う約束が。
「……負けてられないよな…!」
僕は拳を握ってそう呟いた。
■
『さぁいよいよラスト! 雄英1年の頂点が決まる!! 決勝戦! 筒美羅符素 対 爆豪勝己!!! 今スタート!!!』
爆豪君は爆発を上手く利用して、一気にこちらに近づいてくる。
僕もそれを見て、何とか避ける。
とりあえず距離を取ってから必殺を発動させるに限る…!
「
リミッターを解除しようと噛もうとする僕の腕を掴み、勢いよくぶん投げる。
なんとか足に地面をつけ、場外に出ることは避ける。
やっばい、冷や汗ダラッダラだ……!
「クソがっ!」
だけど、負けられないんだ!!
再び腕を噛み、リミッターを解除する。
「
髪が逆立ち、血管が浮かび上がり、今度はこちらから爆豪に向かって突撃をする!
爆豪君は、近づいてくる僕に爆発を使おうとするが、僕はそんなに甘くない!
爆豪君の脚の間をズザザッと滑って、後ろから、背中に思いっきり殴りつける!
「チッ!!」
「まだまだ!!」
体勢を崩す爆豪君に向けて、拳を振り下ろす。
爆豪君は爆発によって回避、回避、回避! 振り落とした拳によって会場をボコボコと穴を開けていく。
『まだ始まったばかりなのにもう会場がボロボロだぜぇ!?』
『爆豪は雄英の中でもトップクラスの火力。筒美は、トップクラスとは言わないものの、それなりの火力を持ってるな』
トップクラスの火力…か。
え、なに? 僕そんな化け物と相手取ってるわけでしょ?
「ほっんとに!! 君ヒーロー希望なんだよね!?」
再び大きな爆発を撃ってくる爆豪君。
僕はそれを諸に食らうものの、ステージに脚を思いっきり突き刺した事で耐える。
攻撃が乱暴、いや、弱点を突いてきてるのでそれなりのダメージが入ってくる。
それが厄介すぎる。
「戦う度にセンスが光るってやつ? 羨ましいなっ!」
「テメェもそれだろうがッ!!!」
右手大振り…、だがそれが爆豪君に当たるはずがない。だけれども、その回転の勢いで、
あわよくば地面に叩き落とせたら良かったんだが、さすが爆豪君。
地面に爆発を起こして威力を無理やり掻き消したのか。
『回転!! 回転の勢い強過ぎだろォォ!!』
「まだまだァァ!!!」
ただ、蹴り飛ばしたのは事実。僕は爆豪君に追い打ちをかけるように怒涛の攻撃を放つ。
殴り殴り殴り、再び右脚を伸ばして蹴り飛ばし、一気に近づいてタックル。
再び蹴り飛ばそうとして、爆豪君に脚を掴まれる。そして……
「死ねェ!!」
「がっ!?」
勢いよく地面に叩きつけられる。
すると、その瞬間に爆豪君が大きな声を出す。
「出せやァ!! 【
「ッッ!」
何をやってるんだ僕は。
相手は全力を出してきているだろ?
「やってやるぞ! この野郎っ!」
右目がキュルルルと渦巻き、魔法陣が出来上がる。
腕の力を勢いよく使って飛び上がり、爆豪君から一気に距離を取る。
【爆豪の爆発が迫ってくる】
「ッ!」
爆発を間一髪で避ける。
因果律のおかげで未来は見える。だけど、避けれるかどうかの話は別だ。
たとえ脳が情報を持っていたとしても、身体が追いつけるかは別の話。そういうことだ。
「チッ! 避けやがって!」
「避けるでしょそりゃ!?」
【右大振りの大爆発が起きる】
BOOOOOM!! と大きな爆発が起きる。それも、ステージごとぶっ壊すような大きな爆発。
まるで地面が揺れてるかのような衝撃に襲われるが、ゴロゴロと転がって威力を何とか消して場外には出なかった。
ただ……
「痛っ……!」
「オラァ死ねッ!!」
爆発を防ぐ為にガード下右腕に大きな傷が出来ている。
そこに爆豪君は追撃するかのように飛びかかってくる。
勢いよく右に手を回し、爆豪君を殴りつけたあと、地面に叩き付ける。
爆豪君は、地面に顔面から行くが、すぐさま手の爆発で空中に浮く。
【空中から爆発の雨が降る】
空中から大量の爆発が僕を襲う。
僕はその場から前転し、前に逃げる。が、背中に直撃する。
【爆発の威力の乗った蹴りに襲われる】
「っ……!!」
「なっ!?」
僕もやられっぱなしじゃない。
爆豪君の蹴りを上手いこと掴み、そのままその場で何回も回転する。
グルグルと回った後に、地面に思いっきり叩きつける。
「ガッ……!」
と言う爆豪君の脇腹に蹴りを放って場外に落とそうとする。
爆豪君は蹴りで飛び、空中で2、3回回った後に ボボボボボッと爆発を起こして耐える。
「オラァ!!!」
【さらに大きな爆発が起きる】
「っ!!」
僕は咄嗟にガードするが、そのガードすらも剥がされるような、そんな大きな爆発が起きる。
やっぱり、火力が違うや……! 轟君や緑谷君とは違うベクトルの火力……! だからこそ!
「負けられないか━━━……
爆豪君は空に浮く。
爆破を重ね、空を飛び、更に重ねて爆豪君の身体に推進力と回転が加わる。
最高威力に回転とスピードを乗せるだけでも必殺技ではあるだろう。
僕は、この一撃に全てを賭ける。
必殺技、と言うには不完全かもしれないし、もしかしたら付け焼き刃かもしれない。
だけど、僕は勝ちたいんだ。
右腕を大きく引き、構える。その時を待つ。確実に、この攻撃を爆豪君にぶつけられる最高のタイミングを。
そして、その時は来る。
勝負は一瞬。
爆豪君が勝つか、僕が負けるか。
僕が勝つか、爆豪君が負けるか。
「
「
先程の比じゃない、いや、それよりももっともっと、大きい爆音と爆発。
辺りに煙が舞い、ステージが消し飛び、観客席にまで被害が被るような大きな衝撃。
先の緑谷君と轟君の試合を彷彿とさせるような大きな衝撃。
煙が晴れると、腕を抑えて何とか立っている爆豪君の姿が。
そして僕は……。
「……負けちまった…」
壁に叩きつけられる形で、場外に出ていた。
いや、これほどの爆撃を食らって生きてるだけマシか…。
勝ちたかったなぁ…。
「筒美君、場外! よって爆豪君の勝利!!!」
ミッドナイトの声が高らかに宣言されたのと同時に、僕の目の前が真っ暗になった。