なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

28 / 57

 やっと終わったで。


No.28 雄英体育祭 その13

 

 「それでは!これより表彰式に移ります」

 

 1日通して終わった雄英体育祭。

 ステージには、先程の戦いの後など既になく、晴れ晴れとしたステージであった。

 

 会場の真ん中にはセメントスお手製の表彰台が並んでいて、3位の所には常闇君と轟君が。

 

 2位のところには僕が立っている……さて、問題の1位は…。

 

 「…」

 

 少しだけ不服そうだが、立っている爆豪君の姿が。

 もう少し暴れだしそうとは思ったけれども、宣誓の時にも言っていた「俺が1番になる」は実行できた。

 

 負けたのは悔しいけれども、やることも見つかったし…。

 っと、そろそろ集中しようか。カメラも僕たちのことを写してるし。

 

 「メダル授与よ!! 今年のメダルを授与するのは当然この人!!」

 

 「私が! メダルを持って来t「我らがヒーロー!!オールマイトォ!!」

 

 オールマイトォ……ミッドナイト先生…。

 と、とにかく気を取り直してだ。メダル授与が始まる。

 

 「まずは常闇少年! おめでとう! 強かったな君は!」

 「勿体なきお言葉」

 「相性差を覆したいのなら……個性に頼り切りじゃあダメだね! もっと地力を……自分自身の力を鍛えれば、きっとやれる事も増えてくる」

 「……御意」

 

 そう言って、常闇君は銅メダルを握る。

 

 

 「轟少年! おめでとう! 炎を使わなかったのには理由(ワケ)があったのかな?」

 「……緑谷戦でキッカケを貰って…羅符素との戦いでもキッカケを貰いました。俺もあなたのようなヒーローになりたかった。ただ、俺だけが吹っ切れてそれで終わりじゃダメだと思った」

 

 そして、轟君は僕の方を横目で見てから、真っ直ぐと前を見つめる。

 

 「精算しなきゃならないモノがまだある」

 

 ……轟君の顔は、前に見た顔ではなく、憑き物が落ちたような顔だった。

 それを見て、少し安心はした。

 

 っと、次は僕か。

 

 「筒美少年、おめでとう! って、腕は大丈夫なのかい?」

 「へへ、全く大丈夫じゃありませんけどね

 

 僕の腕は包帯ぐるぐる巻で、尚且つ固定されていた。

 リカバリーガール曰く、拳は直撃しなかったものの、振るった衝撃で腕はボキボキにへし折れたんだそう。

 

 そして、腕はもう治さないと言われてしまった。

 腕を壊すのではなく、何とか壊さないように戦いなさいと怒られてしまった。

 だが、それはその通りだ。

 

 「惜しい戦いだったけれども、君もよく頑張ったよ」

 「それだけじゃない……やりたい事、すべき事が見つかりました。それを目指していくだけです」

 

 僕が言うと、オールマイトに抱きしめられる。うぉ、筋肉すごい…。

 

 「本当に逞しいね! 期待してるよ!」

 

 はい! と強く頷く僕。

 オールマイトは次に、金メダルを持って爆豪君の方へ行く。

 

 「爆豪少年! 優勝おめでとう!」

 「……うす」

 

 爆豪君は首に金メダルをかけられる。

 金メダルを見てからオールマイトを見る。

 

 「これでまたアンタに一歩近づけたな」

 「君たちってばなんでそんなに向上心が強いのかな! だけれども、それを持ってれば強くなれるはずだ! 今は休みなさいな」

 「……」

 

 爆豪君は静かに頷く。

 僕なんかより爆豪君の方が1番向上心が強いとは思うんだけど。

 

 「さァ! 今回は彼らだったけれども! この場の誰にもここに立つ可能性はあった!」

 

 「ご覧いただいた通り! 競い、高め合い! さらに先へと登っていくその姿! 次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている! てな感じで……最後に一言! 皆さんご唱和ください! せーの!」

 

 「Plu「お疲れ様でした!!」tra!」 

 

 えぇ…? オールマイトォォ……締まらないって…。

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 「ねぇ、唯? これどういう状況??」

 「ん(私が押し倒してる)」

 「うんそうだよね。ほんとになんでかなぁ!?」

 

 僕は唯に押し倒されていた。

 

 家に帰り、風呂にも入り、母さんが今日は帰れないとの連絡が来たから1人で料理を作って食べようとしてたんだけど。

 どこから入ってきたのか、唯が後ろから僕のことを引きずって、ベッドに押し倒してきた。

 

 ねぇ、まだ料理食ってない……。

 

 「唯さん唯さん。一旦落ち着こ? ね?」

 「ん(食べていい?)」

 「料理なら下かなー…」

 「ん(じゃあ食べるね)」

 

 ねぇ、待って、唯さん待って、そっちの下じゃないんですけど。

 ねぇ、待ってって! 脱がせないでよ!! ちょっ!

 

 

 この後、僕は唯から、なんとか守ることに成功した。何を守ったかは言わないでおくけれどね。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。