なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる? 作:YY:10-0-1-2
やっと終わったで。
「それでは!これより表彰式に移ります」
1日通して終わった雄英体育祭。
ステージには、先程の戦いの後など既になく、晴れ晴れとしたステージであった。
会場の真ん中にはセメントスお手製の表彰台が並んでいて、3位の所には常闇君と轟君が。
2位のところには僕が立っている……さて、問題の1位は…。
「…」
少しだけ不服そうだが、立っている爆豪君の姿が。
もう少し暴れだしそうとは思ったけれども、宣誓の時にも言っていた「俺が1番になる」は実行できた。
負けたのは悔しいけれども、やることも見つかったし…。
っと、そろそろ集中しようか。カメラも僕たちのことを写してるし。
「メダル授与よ!! 今年のメダルを授与するのは当然この人!!」
「私が! メダルを持って来t「我らがヒーロー!!オールマイトォ!!」
オールマイトォ……ミッドナイト先生…。
と、とにかく気を取り直してだ。メダル授与が始まる。
「まずは常闇少年! おめでとう! 強かったな君は!」
「勿体なきお言葉」
「相性差を覆したいのなら……個性に頼り切りじゃあダメだね! もっと地力を……自分自身の力を鍛えれば、きっとやれる事も増えてくる」
「……御意」
そう言って、常闇君は銅メダルを握る。
「轟少年! おめでとう! 炎を使わなかったのには
「……緑谷戦でキッカケを貰って…羅符素との戦いでもキッカケを貰いました。俺もあなたのようなヒーローになりたかった。ただ、俺だけが吹っ切れてそれで終わりじゃダメだと思った」
そして、轟君は僕の方を横目で見てから、真っ直ぐと前を見つめる。
「精算しなきゃならないモノがまだある」
……轟君の顔は、前に見た顔ではなく、憑き物が落ちたような顔だった。
それを見て、少し安心はした。
っと、次は僕か。
「筒美少年、おめでとう! って、腕は大丈夫なのかい?」
「へへ、全く大丈夫じゃありませんけどね」
僕の腕は包帯ぐるぐる巻で、尚且つ固定されていた。
リカバリーガール曰く、拳は直撃しなかったものの、振るった衝撃で腕はボキボキにへし折れたんだそう。
そして、腕はもう治さないと言われてしまった。
腕を壊すのではなく、何とか壊さないように戦いなさいと怒られてしまった。
だが、それはその通りだ。
「惜しい戦いだったけれども、君もよく頑張ったよ」
「それだけじゃない……やりたい事、すべき事が見つかりました。それを目指していくだけです」
僕が言うと、オールマイトに抱きしめられる。うぉ、筋肉すごい…。
「本当に逞しいね! 期待してるよ!」
はい! と強く頷く僕。
オールマイトは次に、金メダルを持って爆豪君の方へ行く。
「爆豪少年! 優勝おめでとう!」
「……うす」
爆豪君は首に金メダルをかけられる。
金メダルを見てからオールマイトを見る。
「これでまたアンタに一歩近づけたな」
「君たちってばなんでそんなに向上心が強いのかな! だけれども、それを持ってれば強くなれるはずだ! 今は休みなさいな」
「……」
爆豪君は静かに頷く。
僕なんかより爆豪君の方が1番向上心が強いとは思うんだけど。
「さァ! 今回は彼らだったけれども! この場の誰にもここに立つ可能性はあった!」
「ご覧いただいた通り! 競い、高め合い! さらに先へと登っていくその姿! 次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている! てな感じで……最後に一言! 皆さんご唱和ください! せーの!」
「Plu「お疲れ様でした!!」tra!」
えぇ…? オールマイトォォ……締まらないって…。
■
「ねぇ、唯? これどういう状況??」
「ん(私が押し倒してる)」
「うんそうだよね。ほんとになんでかなぁ!?」
僕は唯に押し倒されていた。
家に帰り、風呂にも入り、母さんが今日は帰れないとの連絡が来たから1人で料理を作って食べようとしてたんだけど。
どこから入ってきたのか、唯が後ろから僕のことを引きずって、ベッドに押し倒してきた。
ねぇ、まだ料理食ってない……。
「唯さん唯さん。一旦落ち着こ? ね?」
「ん(食べていい?)」
「料理なら下かなー…」
「ん(じゃあ食べるね)」
ねぇ、待って、唯さん待って、そっちの下じゃないんですけど。
ねぇ、待ってって! 脱がせないでよ!! ちょっ!
この後、僕は唯から、なんとか守ることに成功した。何を守ったかは言わないでおくけれどね。