なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

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職場体験編
No.29 コードネームは盛りあがる!


 

 体育祭の代休も終わり、残念ながら天気もさっぱりと晴れ! とはいかずに雨が降っていた。

 

 「なぁ、あれ2位の……」

 「あぁ、雄英体育祭の…」

 「すげぇ、あの腕であの火力出せんのか…」

 

 色んな人から見られてるから、ムズ痒い…。

 体育祭の後ということもあってか、話し声のほとんどが僕についてのものばかり。

 

 っていうか、何このニュース。『ヒーロー殺し』?

 あぁ、巷で噂の……。って、インゲニウム……?

 

 インゲニウムって確か……。

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 「おはよう。全員体育祭の疲れは取れたか?」

 

 いつも通り、気だるそうに相澤先生が尋ねる。

 

 

 すると梅雨ちゃんが何か気付いたような反応を見せる。

 と言っても相澤先生の変化といえばそれしかないと思うけどね。

 

 「相澤先生包帯取れたのね、良かったわ」

 「婆さんの処置が大袈裟なんだよ。んなもんより今日のヒーロー情報学、ちょっと特別だぞ?」

 

 すると教室のみんなの顔が一気に険しくなっていた。

 雄英高校(ここ)本当唐突に何かやらかすから怖いんだよね。

 

 「…………コードネーム、『ヒーロー名』の考案だ」

 「「「胸膨らむやつ来たァァァアアアア!!!!」」」

 

 曰く、先日話した『プロヒーローからのドラフト指名』に関係してくるらしい。

 一年生への指名は有望株への……『お前に興味を持っている』という意味合いが強いらしく、2、3年生から本格指名らしい。

 

 そして、体育祭の結果を元にプロから来た指名の結果が発表された。

 

 

 轟:4023

 爆豪:3056

 筒美:1602

 常闇:390

 上鳴:305

 飯田:301

 八百万:98

 麗日:20

 瀬呂:18

 

 

 「例年はもっとバラけるんだが三人に注目が偏った」

 「だぁー! 白黒ついた!」

 「見る目ないよね、プロ」

 「1位2位3位全然違うじゃん」

 「そうだね…」

 

 僕、1602も集まってるのか…。

 指名の有無に関わらず職場体験をしてもらいたいらしい。それで必要になって来るのがヒーロー名。

 

 なるほど。だから今日はヒーロー名の考案になってるのか。

 

 「まぁ仮ではあるが、適当なもんは……「付けたら地獄を見ちゃうわよ!!」

 

 「この時の名が! 世に認知されてそのままプロの名前になっている人が多いからね!」

 「「「ミッドナイト!!」」」

 

 この手のセンスは相澤先生には無いらしく、査定の担当としてミッドナイト先生にしてもらうということか。

 

 先生から小さめのホワイトボードが配られてそれぞれペンを取り出して名前を考えていく。

 

 ヒーロー名かぁ。

 

 

 え、発表形式なんだ……。

 

 「輝きヒーロー“I can not stop twinkling”」

 「短文!!」

 「じゃあ次アタシね!エイリアンクイーン!!」

 「2!? 血が強酸性のアレを目指してるの!? やめときな!!?」

 

 

 最初に変なのが来たせいで大喜利っぽくなってしまった。

 すると、梅雨ちゃんが前に出て、ホワイトボードを立てる。

 

 

 「小学生の時から決めてたの。FROPPY(フロッピー)

 「親しみやすくて良いわ! 皆から愛されるお手本のようなネーミングね!」

 

 梅雨ちゃんのお陰でなんとか雰囲気を取り戻していく。さらにフロッピーコールも湧いてきた。

 

 「じゃあ俺も! 剛健ヒーロー! 『烈怒頼雄斗(レッドライオット)』!!」

 「赤の狂騒!! これはアレね! 漢気ヒーロー『紅頼雄斗(クリムゾンライオット)』のリスペクトね!」

 「そっす! だいぶ古いけど俺の目指すヒーロー像はクリムゾンそのものなんす!」

 

 なるほど。誰かのヒーロー名から取ってみるって言うのもあるのか……。

 

 「うわ~名前考えてねんだよなまだ俺」

 「付けたげよっか? 『ジャミングウェイ』なんてどう?」

 

 それは酷いな…。

 ただ、上鳴君は勘違いをしているため、本当の意味を耳郎さんが言うと、上鳴君がキレた。

 

 上鳴君には悪いけれども、面白いな…。

 

 「ヒアヒーロー『イヤホン=ジャック』!」

 「触手ヒーロー『テンタコル』」

 「テーピンヒーロー『セロファン』」

 「『テイルマン』」

 「被った…『シュガーマン』」

 「『Pinky(ピンキー)』!」

 「スタンガンヒーロー! チャージと稲妻で『チャージズマ』!」

 「ステルスヒーロー! 『インビジブルガール』」

 「良いじゃんいいよ! さァどんどん行きましょー!!」

 

 「この名に恥じぬ行いを。万物ヒーロー『クリエティ』!」

 「クリエイティブ!」

 

 轟君は…

 

 「『ショート』」

 「名前!? いいの!?」

 

 轟焦凍のショートか。名前そのまんまのヒーローって中々見かけないけれど。

 

 「漆黒ヒーロー『ツクヨミ』」

 「夜の神様!」

 「もぎたてヒーロー『グレープジュース』!」

 「ポップ&キッチュ!」

 

 『ふれあいヒーロー『アニマ』』

 「うん!」

 

 口田君は喋らないが、みんなが優しく見守る。

 しかし可愛いヒーロー名やカッコイイヒーロー名も出てくるなぁ。

 

 「『爆殺王』

 「そういうのはやめた方がいいわね」

 

 ヒーロー志望なんだよね……爆豪君…。

 

 「考えてありました…『ウラビティ』」

 「シャレてる!」

 「じゃあ、僕も……」

 

 ヒーロー名は考えていた…。

 それっぽい名前はあったし、母さんのヒーロー名をとっても良かったのかもしれない。

 

 だけど、僕は僕のヒーロー名で行きたい。

 

 「因果律ヒーロー『ラプラス』……これが僕のヒーロー名です」

 「ラプラス…! 由来はラプラスの悪魔ね!」

 

 僕は頷く。

 因果律と言えば切っても切り離せない関係にあるのがラプラスの悪魔だ。

 

 僕のヒーロー名はこれで決まりだ。

 

 緑谷君は『デク』。飯田君は『テンヤ』としてヒーロー名付けは終わった。

 

 

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