なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

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No.3 はりさけろ入学!

 

 僕の個性は因果律。

 とは言っても、そんな大層なものじゃなくて、因果律を見るだけのもの。

 

 因果律って聞いたことはあるけど詳しくは知らないって人も多いと思うんだ。

 因果律ってのは簡単に言えば、すべての行動にはそれに応じた結果が生じるってこと。

 因果応報とかその例だ。

 

 僕は、因果律を見ていると、右目が変わって、なんか魔術の魔法陣みたいな瞳孔に変わるみたい。

 

 

「で、開けないのか?」

「ちょっと待ってよ母さん、こっちだって心の準備が…」

「じゃあ私が開けてやろうか?」

 

 手元にある包み。

 やけにデカイし、絶対中に入ってるの紙じゃないし。

 

「雄英ねぇ……私も行きたかったな」

「母さんは、公安で働いてるから良いでしょうに…」

「公安はどす黒いぞ」

 

 そう言って死んだ魚のような目をする母さん。

 まぁ、血の繋がった母さんって訳でもないけど。母さんは僕に速く開けろという視線を送り続ける。

 

 それに観念して、僕は思いっきり開けた。

 

「えいや!」

「うわ、乱暴な開け方してるな!?」

 

『私が投影された!』

 

「「オールマイト?!」」

 

 母さんと一緒に立ち上がって投影機に食いつく。

 もしかして合否通知の為だけにこれ使ってるの?嘘でしょ?ブルジョワかよ。

 

『敵ポイントは35。ほんとにギリギリ届かずに不合格だ』

「ちょっ?!」

「大丈夫母さん。安心して」

 

 そして僕は息を吸い込んで、投影機と同時に言葉を発した。

 

「ただし!もうひとつのポイントの救助ポイントは20点!」

『ただし!もうひとつのポイントの救助ポイントは20点!』

 

 オールマイトと全く同じことを言う僕を見て、母さんは安心したかのような顔をする。

 

『ここが君の、ヒーローアカデミアだ!』

 

 そう言って、オールマイト、投影機は映像を消した。

 

「いやぁ、よかったよかった……」

「よかったじゃないだろ!」

 

 母さんから思いっきりゲンコツ……いや、ゲンコツならぬ銃骨を食らった。

 痛っっ……

 

「何すんのさ!」

「救助ポイントが無かったらどうする気だったのさ?!」

 

 そう言いながら母さんは肘から出した狙撃銃を仕舞う。

 僕は頭を撫でながら、「分かってたことだよ!」と反論してみる。

 母さんがピキリと音を立てて青筋を浮かべた。あっこれ不味いやつ……。

 

「……公安特殊訓練があってだな…」

「え、ちょっ、待っ?!」

 

 

 とある住宅地の住宅から、大きな悲鳴が聞こえたとか、聞こえなかったとか。

 

 母さんからの公安特殊訓練(オシオキ)を食らった後、僕は自分の部屋に戻り、唯にメッセージを送ってみ……既読つくの速いな。

 

『受かったよ』

『そりゃあ、良かったよ。俺も受かってたよ』

『これで、夢に近づいたね』

『約束は忘れないよ』

 

 約束。

 中学生の頃に約束した。一緒に2人でヒーローになろうと。

 

『また明日』

『あぁ、また明日』

 

 そうメッセージを送ったあと、寝ようと電気を消そうとした時、メッセージが届く。

 

『明日の登下校は一緒にね』

 

 そんなこと、最初っから分かってるんだよなぁ……。

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

「ッ!?」

 

 汗を吹き出しながら目覚める僕。

 ベッド……なんだ夢だったのか……。ったく、夢か個性が分からなくなるからやめてくれ……特に予知夢とかはね。

 

 それにしても嫌な夢だった。

 

 オールマイトが、変な梅干し野郎に負けるとか……。

 確か、『オールフォーワン』?とか呼んでたっけ……。意味は、みんなは1人のためにだっけ?

 

 それにしても具体的な夢だったなぁ……。個性の影響とはいえね。

 

 もしかして、現実で……?

 

 

 いやいや、ただの夢でしょ。

 

「だぁ……変な夢見た…」

 

 1階に下りて、ベランダに出て、準備体操をする。

 こういう時は、運動するのが1番である。眠たくなるし、修行も出来る。一石二鳥ってやつだね。

 

 まずは正拳突き。もっと速さを上げなければ。

 

 僕の個性は、因果律を見る。ただそれだけの個性。鍛え上げて鍛え上げて、肉体が追いつかなければ、見えたとしても対策が出来ない。

 

 だからこその修行。

 筋トレグッズも買ってあるし、靴やバッグ、服にも重りをつけている。人一倍強くならなければいけないのだ。

 

 唯が言っていた0P敵を吹っ飛ばしたという個性の持ち主。

 あんなデカイのをぶっ飛ばすことが出来る個性。

 

 きっと、僕なんかよりもっともっと強いやつなんだろう。フォーゼで言ったら初期の方の流星ぐらい強いのだろう。結構レトロな方だけど。

 

 唯と一緒に、ヒーローになるんだ。

 入学出来たからって調子に乗ったらダメなんだ。

 

「もっと……強く……!」

「だったら寝ろ!」

 

 いつの間にか見ていた母さんに狙撃銃でぶっ叩かれる。

 

 それやめて、地味に痛いんだ……。

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