なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる? 作:YY:10-0-1-2
「オラッ!!」
地面を割るほどの衝撃が、
僕は、もう1人の敵を殴り上げて、腹に肘打ちをして気絶させる。
早速ヒーロー活動と思った矢先、敵に会うだなんて……でも、ミルコさんの速さは目を見張るものがあった。
ピクっと耳が動いたかと思えば、現場に駆けつけ、敵を攻撃していた。
その速さは、もしかしたら、『
速さ…か。確かに、力には速さと重さが乗る。
速ければ速いほど、事件解決にも繋がるし、威力にもなる。
学んでいくことが多そうだな。
「ほら、行くぞ〜。そいつは警察に渡しとけ」
「あっ、はい!」
僕は警察に敵を預けて、ミルコさんの元に駆け寄る。
ミルコさんが、思い出したかのように「そういえば」と言って切り出した。
「お前、ヒーロー名なんっつうんだ?」
「ラプラスです」
「よし。ラプラス、お前、
ミルコさんにそう言われ、答えようとして突っかかる。
何のため? それは、僕のため……じゃないな。唯の為か…。
でも、それは本当に僕のやりたい事なんだろうか? 『ウォーターホース』のような、夫婦や友達同士などでヒーローをやってる人は何人も見た事がある。
でも、唯の為にヒーローをやってるって言うのは、それは僕のやりたい事なのかな?
「……ま、答えは後々になって聞くよ」
「……すみません」
「いんや、謝らなくていいんだよ。若い内なんて悩むことが多いだろうしな!」
そう言って、ミルコさんは走って行ってしまった。僕はそれを追いかけるため、地面を蹴る。
■
「よぉし、これで今日の活動は終わりだな」
「つ、疲れたぁ……」
ゼェ、ゼェと息切れを起こしていた僕はミルコさんの言葉で安堵していた。
こ、これ以上動いたら多分僕死ぬ……! っていうか、死にかけなんですけど……!
「そんじゃ、ホテルまで走るか」
「ちょ、交通機関って知りません…?」
僕はタクシーを呼び、その中に入る。ミルコさんは少し不服そうではあったが、僕の事を思ってなのか、すんなりタクシーに乗ってくれた。
……いい匂いする…これミルコさんの体臭だったりする?
だとしたら僕今セクハラな事思ってるよね? マズくない??
フローラルな匂いが、僕の鼻をくすぐる。
「……っっ!!!!」
「うぉ、どうした!?」
「なんでもありません! 自分の煩悩を押し殺してので!」
唐突に僕が顔を疼くめた為、ミルコさんが心配そうにこっちを見る。
残念ながら僕は男子高校生。こんな匂いだけでもドキマギしてしまうのだ。
まずい、タクシーに乗ったのは間違いだったかもしれない!!僕が死んでしまう!
速く! 速く着いてくれええ!!!
【タクシーに
「!! 運転手さん! ブレーキして!!」
僕の言葉に運転手さんはビックリしたのか、キキーッと車のブレーキを勢いよく踏む。
瞬間、タクシーの目の前を何かが通る。
「! 降ろせ!」
「運転手さん、避難して!」
僕とミルコさんはタクシーから出て、敵の方を見る。
そこには……黒い肌を持ち、目を煌びやかせながらこちらを睨む……
「なんでこんな所に!?」
「なんだぁ? この気持ちわりぃ奴は!」
なんで脳無がこんな所に!? あの手だらけの敵……死柄木はいない!
急に現れてきた……? いや、考えてる場合じゃない!!
「ミルコさん! 倒すなら速く仕留めましょう! 被害出さないうちに!!」
「なんか知ってるな!? 分かった!」
僕の言葉にミルコさんは頷き、バッと勢いよく脳無の懐に入る。
脳無の体を蹴りで浮かし、上空に飛ばす。
僕は、周りに避難することを呼び掛けてから、上空にジャンプして、脳無の顔面に拳を入れこみ、地面に叩き付ける。
「オラッ!!」
「『
ミルコさんの蹴り、そして僕の必殺技の
「ねぇっ!?」
「うがっ!?」
ミルコさんの足、そして僕の腕は脳無に掴まれていて、投げられる。
僕はゴロゴロと地面を転がってから立ち上がり、ミルコさんは空中で2、3回転してから地面に着地する。
さすがプロヒーロー。身のこなしが違う……。
「なんか、前の脳無と違って、動きが……速い?!」
USJの時に出会った脳無よりも細く、その代わり火力が低くって速い感じか!
【脳無がミルコの腹を蹴る】
「ミルコさん! 来ます!」
「おう!」
因果律の情報を頼りに、攻撃を回避していく僕とミルコさん。
ミルコさんは、蹴りに来た脳無にカウンターを放ち、脳無を勢いよく吹っ飛ばす。
僕はその脳無の後ろに回り、全力の拳を背中に突き刺す!
「硬ったい!?」
人なら確実に骨は折れるであろう力で殴ったのに、脳無には傷は着いておらず、僕の腕を持って、勢いよく振り落とそうとする。
「っ!」
「やらせねぇよ!!」
ミルコさんの踵落としが脳無の頭に突き刺さる。
地面に
僕は脳無の腕を掴み、腕を振り払おうとする!
「ッッ……オオオッ!!!」
脳無の腕を全力でぶん殴り、骨を折る。辛うじて離れられたが、僕の腕が痛みを訴える。
まだまだ! と一気に駆けつけるが……。
「なっ!?」
瞬間、黒い霧が現れる。
ミルコさんはそれを見て、バッと離れる。
「新手かぁ!?」
「コイツもか……!」
すると、何を言わずに脳無を包み込み、黒い霧ごと消える。
「……あぁ!?」
唐突な出来事にミルコさんは惚けるが、ミルコさんは脳無がいた場所まで走り、周りを見回す。
だが、いないことを悟ったのか、チッと舌打ちしてから頭をポリポリと掻く。
「いなくなりやがった…で? アイツらはなんだ?」
「USJの時の
ミルコさんにそう言うと、はぁ? と言いたげな顔をする。
「とりあえず、この話はまた後で……今は、報告しましょう」
「ま、そうだな……」
僕の言葉に納得したのか、ミルコさんは手を伸ばしてくる。
僕はその手を掴み、立ち上がる。
こんな所にまで脳無が……。
アイツら、一体何考えてやがるんだ…。
AFO「脳無逃げ出してるんやが」
殼木「まっさかぁww え、マジで逃げとるやん…」
AFO「何やってんだお前ェ!?」
黒霧「回収してきま〜す!」
大体こんな感じ。