なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる? 作:YY:10-0-1-2
警察に事情聴取され、職場体験頑張れよと言われてホテルに戻る。
お互いに疲れたと言うことで、すぐに寝ることに。
「……ん、もう朝か…」
目を覚ますと、すぐに朝日が出迎えてくる。記憶が無いって言うか、夢も特に見ることもなかったので結構深い眠りについてたんだな……。
すぐに服を着替えて、フロントに向かう。
そこでは、既にチェックアウトを済ませていたミルコさんの姿が……ん?
「チェックアウト? なぜ?」
「あぁ、いつまでもホテルに泊まってるのはアレだろ? ここからなら私の家も近ぇし、そっちの方がいいと思ってな」
「あー。なるほど……」
つまり、僕は死ぬんだね分かります。
ミルコはプロヒーローとして活躍している。だが、負けん気が強く、男勝りな性格とは言えど、女の子なのだ。
つまり、僕は女の子の家に上るということで……。
「ん? どうした止まって?」
「……いや、家に上がるのは別に構いませんよ? ただ、
ミルコさんは何言ってんだこいつは?と言った顔を見せる。
「体力づくりの一貫だろ!」
「これでも肉体的には普通の人間なんですけどねぇ!?」
さらばだ…僕の脚……。
■
すまん、脚だけじゃなかったわ。僕の理性も消し飛びそう。
というのも、家の中は結構散らかっていて、まるで家の中に台風が通ったのか?と思うほどであった。
いや、それまではいいのだ。だがなぁ……。
「下着は流石に隠しません?」
「…あ〜……すまん…」
恐らく何かの拍子に脱ぎっぱなしにしてたであろう女性物の下着。
サイズも大きいので余計に理性をツンツンと刺激されている。
だが、後ろに刃物を持った唯の姿が浮かび上がり、僕の首に構えているので何とか理性を保っている。
携帯でメッセージアプリを開き、唯に感謝の言葉を送る。
『なにが?』と返ってきたのを気にせずに、ミルコさんの後を追って部屋の中に入る。
「ここなら大丈夫だろ!」
「……そうですね。部屋貸していただきありがとうございます」
「いいんだよ。これぐらいなら私にも出来るからな!」
褒めて褒めてと言わんばかりに耳を動かすミルコさん。可愛い。
「よし。じゃあ今日は何を?」
「そうだな。お前の本気見てみてぇから殴り合うぞ」
「なんで????」
理由は色々あるらしい。
1つ、どんなことが出来るのかを見定めたいということ。これはまぁ、分かる。昨日は脳無のせいでゴチャゴチャしてたしね。
2つ、今現状の問題点の解明等を解決するために。ミルコさん曰く、これが一番手っ取り早いらしいのだ。
3つ、単純に殴り会いたいらしい。こっちが本音じゃないかな?
脳無があるとはいえ、脳無ごと地面に罅を入れるような人だ。もしもそんな蹴りを入れられたら僕死ぬけど?
「
「あっ、はい!」
ミルコさんはそう言って立ち上がり、外に出てしまった。
僕はその後を追う。今のうちに勝ち方とか模索しておくかな……。
■
「オラァァ!」
「グァアッ!?」
ミルコさんの蹴りを思いっきり食らってしまい、ゴロゴロと後ろに転び、受身を取って立ち上がる。
ミルコさんは止まっておらず、すぐにこっちに走ってくる。
【ミルコの蹴りが顎に炸裂する】
「っべぇ!?」
「っ! 躱したな!」
【ミルコの振り上げた蹴りが叩き落とされる】
嘘だろ!?
ゴロッと横に身体を捻らせて脚を避ける。
振り落としてくるのかよ!? もしも僕が避けなかったら顔面潰れてたな……!
「危ないですよ!?」
「でもお前なら避けるだろ?」
そりゃそうですけど……とたじろぐ。
座り込み、息を整える。金髪の会社員の言葉を借りるなら、体力の無さを実感したよ。
すると、ミルコさんは俺の額にデコピンを放つ。
「何するんですか?!」
「なぁ、お前なんで拳ばっかなんだ?」
質問の意味が分からず、首を傾げる。
すると、ミルコさんは分かれよなぁと言った顔でこちらを見てくる。
「だから、なんで
「いやだって、脚が壊れたら俺動けませんよ…」
そう答えると、ミルコさんはさらになんでだよと言った顔をする。
僕の必殺技は自分の体を破壊する可能性が高い。『
それを説明すると、さらにミルコさんが聞いてくる。
さ
「じゃあ、身体は鍛えるとして……個性に関してはなんだ?常時付けっぱなしに出来ないのか?」
「出来ませんね。出来てたら苦労しませんし…」
何回も言うが、
見るということは、それ即ち『目を酷使』していると同じことなのだ。
子供の頃はよく使っていたけど、
そこで身につけたのが自分の身に危険が迫るとき、もしくは意識した時に発動するという……言わば
体育祭の時にも、今回のミルコさんとの戦いのも全て
これに関しては努力の賜物と言えるだろう。鍛えるの大変でした。
「どうやってそれ身につけたんだよ?」
「え、単純に危険な時とかに使うっていう練習したら勝手に……。癖にしたんですよ」
ほら、たまにいるでしょ。圧倒的危機回避能力を持ってる人。あれを個性に染みつかせたような感じ。
「うーん、となると……お前のやるべきことはまず、身体を壊さない程度で常時リミッター解除状態な」
「はい」
「で、その個性を長くでも使えるようにしろ。そうすれば、
「はい!!」
僕が大声を出して言うと、ニカッと笑うミルコさん。
「それじゃ、とりあえずお昼ご飯食べようぜ! その後、ヒーロー殺しぶっ倒しに行くぞ」
「……え? 保須市に行くんですか!?」
「あぁっ! 何か問題か?」
「問題も何も、僕まだ学生ですけど!?」
あぁダメだありゃ。話聞いてないや……。
保須市……か。飯田くんも保須市のヒーローの…マニュアルさんだっけ? のところに行ってるよね……。
…どう考えても目的は復讐だろうな…。もしかしたらまだステインがいるかもしれない、なんて考えているんだろうか?
「明日の夕方には着くようにするから、準備しておけよ!」
「……はい!」