なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

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No.40 勉強! 特訓! 驚愕?!

 

 「俺は普通科だから、演習試験はないな」

 「ん(そうなんだ)」

 

 心操の言葉に唯が相槌を打ちながらカリカリとシャーペンを動かす。

 

 いま僕は、心操と唯に勉強を教えているところだ。僕の家のリビングで。

 期末テストが迫ってきて、2人ともヤバいみたいな感じになっていて、僕に教えを乞うてきたのだ。

 

 僕はガリ勉では無いけれど、一応頭いい部類には入る(上鳴君談)らしいので、所々解説しながら、自分の勉強もする。

 

 すると、心操は僕の事を睨んできた。

 

 「職場体験聞いたぞ。本当気を付けろよな」

 「ご、ごめん…」

 

 僕が謝ると、まぁ分かればいいよと心操は言って再び教科書にめり込む。

 やっぱり、不安にさせてるんだ。友達にあんなことがあったのだ。そりゃ不安にもなる。

 

 不安にもさせないように、頑張らないと。強くならないと。

 

 「ん?(ここどういうこと?)」

 「あぁ、そこは……」

 

 そのためにも、今回の演習試験もテストも頑張らないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 

 「へぇ? いい動きするね」

 「はぁ……はぁ…もう1回!」

 

 母さんが帰ってきたので、演習試験に向けての特訓をしてみる。

 唯と心操は脳がパンクしてしまったらしく、今休憩中である。

 

 「うおっ!?」

 

 母さんが僕の腕と足を掴んで、クルッと回転させる。

 僕は手を地面に着けて、勢いよく転がり、勢いを受け流す。

 

 その後に、地面を蹴って、母さんに近づく。

 

 「!」

 

 母さんの事を蹴ろうとして、近づいたら顔面を掴まれて、地面に叩きつけられる。

 痛ったい……。すると、ふぅ、とため息をついた母さんは額の汗を拭う。

 

 「強くなってきてるね。もっとハードな特訓でもついてこれるんじゃない?」

 「勘弁してください……」

 

 そんな僕を見て、心操がへぇ…と驚いている。

 

 「前の戦い方とは違うんだな」

 「うん、昔見たアニメでさ、I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている)っていう英単語があってさ。それに習ってみた」

 

 とは言っても、実際に剣で出来ているわけがないので、この場合の僕は()()()()()()()()()()と捉えた。

 

 つまり、体全身を上手く使い、武器にする。

 腕も脚も、頭さえも。全てを武器にする。

 

 体力も、気力も、忍耐力も、知力も、洞察力も、行動力も、技術力も、基礎力も。

 全部を武器にする。

 

 最も、ここまで辿り着けたのはミルコさんのおかげだ。

 

 「僕も負けたくない。僕も戦い抜きたい。いつか母さんを超えてみたい。そう思った」

 「……眩しいねぇ…。この前まで世界に絶望してた奴とは思えないな」

 「ん?(絶望?)」

 

 母さんの言葉に唯が反応する。

 

 「あぁ、元々こいつ孤児なんだよ」

 「それ言って良いやつなの?」

 

 僕は半目になって母さんを見て、唯は、いつもの表情とは違い、目を見開く。

 少しだけ、昔の話が出てきたけれども、それは置いておこう。

 

 「って、もうこんな時間か!? 唯、心操、帰った方がいいんじゃ?」

 「……ん(そうだね)」

 「…そうだな」

 

 なんで2人ともそんな暗い顔してるんだろう?

 別に特段暗い話でもないんだけれどもなぁ……。

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 「それじゃあ演習試験を開始する」

 

 試験当日。

 いつも通り気怠げに相澤先生が告げる。何故か横にはスナイプ先生やセメントス先生といった他の教師達も立っていて、A組が21人いるといっても流石に多すぎでは? と思う人数が揃っていた。

 

 赤点を取ってしまえば林間合宿置いてけぼりという罰が見えている…のだが、何故かみんな浮かれている。

 

 話に聞くと、前情報だと入試のようなロボットを使った試験らしい。

 

 「でも残念!! 諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ!」

 

 彼らの余裕を一言で打ち壊したのは根津校長先生。

 相澤先生の首元に巻き付けられた捕縛布からひょこっと飛び出し、地面へと降り立つ。

 

 上鳴君と芦戸さんが固まっている。あれ? これって……。

 嫌な予感をビンビンと感じつつ、根津校長先生の話を聞く。

 

 変更の理由。それはヴィラン活性化の恐れだ。

 『(ヴィラン)連合』や『ステイン』といったネームド敵が台頭してきた今、これからの社会はますます対ヴィラン戦闘が激化するだろうという説が出てきた。

 

 「これからは対人戦闘・活動を見据えたより実戦に近い教えを重視する……というわけで、諸君らにはこれから二人一組(チームアップ)でここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう!」

 「先生方と!?」

 「ちなみにペアの組と対戦する教師は既に決まってる。諸々の情報から独断で組ませてもらったから発表してくぞ」

 

 轟・八百万VSイレイザーヘッド

 緑谷・爆豪VSオールマイト

 芦戸・上鳴VS根津校長

 青山・麗日VS13号

 口田・耳郎VSプレゼント・マイク

 蛙吹・常闇VSエクトプラズム

 瀬呂・峰田VSミッドナイト

 葉隠・障子VSスナイプ

 砂藤・切島VSセメントス

 飯田・尾白VSパワーローダー

 

 ……あれ??

 

 「ぼ、僕の名前は……!?」

 「それなんだが……ヒーロー科編入を希望してる奴がいてな。そいつと一緒にやってもらう」

 

 すると、横一列に並んでいた教師達の後ろから一人、見覚えのある…って言うか、この前見た紫色の髪が出てきた。

 

 「心操!!!?」

 「あれ、確か体育祭の時の……?」

 

 僕が驚いていると、手に捕縛布を持っている心操は頷く。

 そ、そもそも、ヒーロー科に編入なんて出来るの!?

 

 「コイツの実力を見てみたいってのもあったし、本人も頑張っている……筒美とペアだ」

 

 開いた口が塞がらないとはまさにこの事だ。

 

 「じゃ、じゃあ……対戦相手は……?」

 

 すると、またもや紫髪の人物が出てきた。

 

 「…あんまり戦ってる相手とやるのは酷じゃないか?」

 「「「「レディ・ナガン!!?」」」」

 「母さん!!!?!?」

 「「「「え、母さん!?」」」」

 

 僕は、驚愕した顔とともに、ニヒルに笑う母さんを見ていた。





 心操君がここに来れたのは、本人が羅符素君の頑張りを見て、さらに頑張っていたからです。

 でも相澤先生はこんなこと言わなく無い?(戒め)
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