なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

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No.44 因果律&洗脳VS麗しきレディ・ナガン その2

 

 羅符素はわざと大通りに出る。

 レディ・ナガンはそれを見て、目を見開く。

 

 (諦めた? いや、あの決意めいた目⋯違う、誘ってるんだ)

 

 そう。

 羅符素はわざと撃たれることによって、相手の位置を特定しようとしているのだ。

 ならば、撃たないべきか? それは、否である(違う)

 

 羅符素を一発でK.Oさせればいいこと。

 その考えに至ったレディ・ナガンは、髪の毛を少しだけ抜き取り、弾丸にして自身のライフルに入れ込む。

 

 (羅符素なら、きっと避けるだろうな。まぁ、回避先を読めばいいわけだけどな)

 

 一発目。

 羅符素は横に転がり、弾丸を紙一重で躱す。

 

 二発目が直ぐに装填され、発射される。

 二発目は絶対に避けれないと見た羅符素は、脚を犠牲にする。

 

 「っ!」

 

 だが、位置は分かった。

 羅符素はレディ・ナガンのいる場所を指さす。

 

 「そこかっ!!」

 (脚を犠牲にしてまで⋯。いや待て)

 

 レディ・ナガンが違和感に気づく。

 ───なぜ、心操人使がいない? どこに行ったのだ?

 

 「母さん!!!」

 「っ!!?」

 

 後ろからの声。

 声は出さずに、振り向き、ライフルを構える。

 心操は、それを見て、咄嗟に物陰に隠れる。

 

 (畜生、心操が潜り込んだのは見たのに⋯! 洗脳をかけれなかったのか!)

 

 羅符素は冷や汗を垂らす。

 もしもここで心操が捕まったら色々と作戦も崩れてまずい。そう考えた羅符素は、近くに落ちている石を持って、ぶん投げる。

 

 「っ!」

 

 石が豪速球で投げられたことでガッシャーンと音を立ててガラスが割れる。

 レディ・ナガンはガラスが割れたことで目を細める。

 その間に別の窓から羅符素が飛び込んできて、心操を掴む。

 

 心操は何が起きているのかが分からないため、目をぐるぐると回しながらなされるがまま、外に放り投げられた。

 

 「うわぁっ!?」

 

 外に放り投げられた心操は目を咄嗟に瞑ろうとするが⋯

 

 「っ!」

 

 目を瞑るのを抑え、ローリングをして着地の衝撃を殺す。

 だが、目の前に壁があったことを忘れてのローリングの為、壁に大きな音を立てて激突する。

 

 「っ〜! 羅符素!」

 

 だが、すぐに立って、ビルを見る。

 瞬間、大きな物音と共に、ビルの一部が粉々になって吹き飛ぶ。

 

 流石の心操もこれには驚き、咄嗟にその場を離れる。

 

 「なんだ!?」

 「ドベッ!?」

 

 そのゴロゴロと地面を転がっていくのは羅符素。

 その傍に心操が駆け寄る。

 

 「何があったんだ!?」

 「壁に大きな穴を開けて逃げようとしたら⋯威力ミスったんだよ⋯⋯お陰様で、右手がジンジンするし⋯」

 

 ──あの壁を右手だけで!?

 

 レディ・ナガンと心操はその言葉に驚いていた。

 壁……それも、建物の壁である。鉄筋である。何を食べたらそうなるのか聞き出したいが、今はそれどころでは無いと心操はレディ・ナガンを睨む。

 

 公安式格闘術を持っているレディ・ナガンVS洗脳できる個性を持つ心操、未来を見れる個性を持つ羅符素。

 

 この文面だけ聞けば、明らかに後者の方が強いだろう。

 

 だが、現実は違う。

 

 「シッ!」

 「ガッ!?」

 

 レディ・ナガンの蹴りで、羅符素が吹き飛ばされていく。

 さらに、心操にも、その蹴りは届く。

 

 心操は後ろにゴロゴロと転がり、壁に激突する。

 

 「痛っ……」

 「遅いぞ」

 

 羅符素が立ち上がった瞬間に、羅符素の鳩尾にレディ・ナガンの掌底が突き刺さる。

 

 羅符素は口からゲホッと空気と共に唾を吐き出して、地面に激突する。

 

 「ゲホッ、ゴホゴホッ」

 「ったく、そんなものか?」

 

 (強いなんてレベルじゃないだろ…っ!)

 

 心操が心の中でそう悪態をつく。

 実際、ヒロアカ本編でも魔王に認められ、緑谷を追い詰めるほどの実力者。

 

 そんな相手が、全力で立ちはだかって来てるのだから、そう叫ぶのも無理はない。

 

 だが、負けられない理由がある()は別だ。

 

 「……っ!」

 

 レディ・ナガンの腕を掴み、足をレディ・ナガンの首にかけ、勢いよく地面にはっ倒す。

 

 そのまま強く締めて、意識を落とそうと力を込める羅符素。

 

 「心操! 逃げて!!」

 「……分かった!」

 

 その意図を理解した心操は勢いよくビルから駆け下りていく。

 

 「っ、いい加減……に……! 離れろっ!」

 「!?」

 

 足で勢いよく身体を蹴られ、さらに抜けた左腕で顔面を殴られる羅符素。

 痛みが走るが、それでもまだ掴む。

 

 「例え、僕が……ここで負けたとしても……っ!」

 

 羅符素は目を思いっきり開けて、レディ・ナガンを睨みつけるように言う。

 

 「僕は、心操に託してる!」

 

 そう言うと、羅符素は掴んでいた腕を離して、自分で噛み、思いっきり上に拳を振る。

 

 しまったと思った時には既に遅い。

 

 爆風が靡き、上の階が爆発したかのように崩落する。

 

 その時に声が届いた。

 

 「レディ・ナガン!!」

 

 上から降りてきたのは、心操だった。

 レディ・ナガンが「はっ?!」と言い、口を抑えた時には既に。

 

 「母さん、ありがと!」

 

 

 羅符素がレディ・ナガンに向かって走っていく。

 

 

 

 

 

 ──だが、これで終わるはずがなかった。





 無理やり感が否めない。
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