なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる? 作:YY:10-0-1-2
No.49 夏休みが始まるし、I・エキスポにも行く
死柄木との再開の後警察やら何やらに質問攻めされたりあったけど、兎にも角にも夏休み。
もちろん、学生にとって夏休みとは言わば最高の期間であり最悪とも言える。
まぁ、課題は速攻で終わらせるのが吉。
僕はほとんどの課題を机の上に出してカリカリと勉強していた。
雄英高校は頭が良くないとダメだからなぁ…ってことで無論勉強三昧である。
すると、唯から電話がかかってきた。
『ん?(どこか遊び行かない?)』
「……勉強終わったのかい?」
『ん(聞こえない)』
まぁ、たまには遊ぶのもいいだろう。
そんな事を思っていると、ガチャと扉が開く。そこには、死にかけの顔をしたお母さんの姿が……お母さん!!?
「なにしてんのお母さん!?」
「え? あぁ……何って……さっき起きたばっかだからな……」
「人って起きたばっかだと死にかけた顔になるの……?」
僕は疑問を口に出しながら母さんを見る。
ボサボサしてるなぁ髪の毛……髪はしっかりしなって言ってるのに。
「って、母さん何その手に持ってるの」
「あぁ、これか? さっき話し声聞こえてきたからな。やるよ」
母さんから受けとったその紙を見る。
ええっとなになに……? 『I・エキスポ招待状』……か。へぇ、I・エキスポ……I・エキスポ!!?
「What's up?!」
「うるさ」
『I・エキスポ招待状』!?
I・エキスポとは、簡単に言えば巨大人工移動都市……《I・アイランド》で個性やヒーローアイテムの研究成果を展示した個性技術博覧のこと。
つまり、サポートアイテムなんかの研究成果を見れる場所だ。
僕の個性は戦闘向きではない。
その事から、そういうサポートアイテムとかは調べていて、いつか《I・アイランド》に行きたいなぁと思っていたのだ。
うっそだろ!? こんな所で手に入るのかよ……!!
「いいの!? ほんとうに!? いいの母さん!!?」
「いいよ。私興味無いし。それに2つあるしな」
生まれてきて良かった……この世に生を受けて良かった……。
早速僕は通話を繋いでいる唯に聞いてみる。
「I・エキスポ! 唯! 行く?!」
「ん(落ち着きなよ)」
落ち着け。慌てるな僕。
確かに1回でも行ってみたかった場所に行けるのだ。だからといって先を急げば危ないことばかりだ。
そうだ。唯の言う通りだ。一旦落ち着かなければな。
「ふぅ~……」
「ん、んん…(そうそう、落ち着いて…)」
「唯、2人で行かない?」(I・エキスポに行くと思ってる)
「ん(行く)」(デートだと思ってる)
即答であった。
■
「ん……(高い……)」
「ひ、飛行機なんて初めてだよ……あぁ、怖いなぁ……あ、見えてきた」
「ん?(どれどれ?)」
僕たちはI・アイランドに向かうための飛行機に乗っていた。
僕が窓の方の席、その隣に唯が座っている。
窓から外を見れば、そのI・アイランドのデカさが分かる。約一万人の研究者とその家族が住んで研究してる。それに付随する病院とか学校とかもあるんだから……街が丸ごと一つみたいなものだ。確かにこれは巨大人工移動都市だわ……。
「間もなく、当機はI・アイランドに着陸いたします」
と、機内アナウンスが流れる。
僕は唯にコスチュームを持ったかを聞き、ちゃんと着替えてから飛行機を降りてI・アイランドに入るのだった。
セキリュティはちゃんと厳しく、指紋確認やらなんやら終わったあとにロビーを出る。
そこに広がっていたのは……
「うわぁぁ……っ!!」
「ん……!(すごい……!)」
目の前をまっすぐと伸びるメインストリートにはいくつもの色も形もそれぞれ違うパビリオンというものが建てられていて、まさしく最新技術によるお祭り……と言える。
僕は無論、喜ぶ。当たり前だ。
「あのガシャポンみたいな飛行機械、どうやって飛んでるんだ……!? すげぇ、水が文字を作ってる……! 唯! 見てよ! ハープからも音符の立体映像が飛び出てるぞ!!」
「ん……(はしゃぎすぎだよ……)」
はしゃがないわけないでしょ!
こんなにも最先端の技術が集まってるんだ! きっと僕にも合う機械やら技術やらが詰まってるはずなんだ……!
楽しみで仕方がない……! とはいっても、荷物を持ったままじゃ楽しめないだろう。
「唯、ホテル行こ……あっ」
「ん?(どうしたの?)」
って言うか不味くない?
僕と唯って同じ部屋だよね? それってマズイよね? 倫理的に考えて。
しかもこのチケットペアチケだし……。
「ホテル……一緒の部屋なんだけど……どうしよっか……」
「ん!!(私は構わないよ!!)」
「そ、そう? ならいいんだけどさ……」
僕アイマスクつけて寝ればいいし。
「とりあえず、はやくエキスポ行こうよ! 僕待ちきれないよ!」
「ん……(こんなにも急かす羅符素初めてだよ……)」
悪いとは思ってる。ごめんね?
さて、エキスポにつくと、それはそれはもう宝の山と言えるほどの技術が披露されていた。
凄いぞあれ……ビーグルなんだけど、空を飛べるだけじゃなくて水中も移動出来るんだとか……。
あそこにあるゴーグルは36種類のセンサーが内蔵されてるらしい。遠くから近くまで、熱源感知もできるなんて……。
「これはどういう技術で……もしかして、特殊な機構を使ってる……? これを応用すればいいんじゃないか……? サポート科の人に頼む……? いや、難しいか? でもこの技術を手放すのは勿体ない……」
「ん……(今回は私が振り回されそう……)」
えっ、いつも振り回してるつもりないんだけど……。
そうしていると、見たことがある髪の毛が見えた。
あの緑髪……そんで、あの茶髪の女の子……あれ?
「……緑谷君と、麗日さん?」
なんでこんな所にいるんだ……?