なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる? 作:YY:10-0-1-2
そんなこんなで始まってしまった個性把握テスト。
ガイダンスとか全部すっぽ抜かして始まってしまったが、最下位のものには除籍処分が下されるよう。
あぁ、唯ごめん。僕は…もうダメみたいだ……。
そんなこんなで、個性把握テストが始まった。
【第1種目:50m走】
「よーい…」
未来を見て、走るタイミングを見極める。……ここだ!
「ドン!」
走っていき、なんとか50m走り切る。記録は6.3秒。
おおっ、普通に速い……けれども、これじゃあ最下位だ。くっそ…!
【第2種目:握力】
「ふん…っ!!」
頑張って頑張って握り締めていき、記録は57kg。ちなみに隣のタコみたいな子は540kgらしい。
ゴリラじゃん……。
【第3種目:立ち幅跳び】
ここはどうにもならんから、普通に飛ぶしかない。
記録は250cmピッタシ。
【第4種目:反復横跳び】
ここは未来を見て、どこまで来れば引き返すかのタイミングをずっと測る。
絵面がすごく地味であるが、こればっかりは許して欲しい。
ここ、ここ、ここ、ここ…っと言った具合に。そもそも僕は体力には自信があるから、特に疲れることも無く終わった。
記録は60回ほど。
【第5種目:ボール投げ】
ボール投げは、お母さんから沢山教わってきたし、僕自身もやってきた。
戦えない個性故に、授業ばっかしてきた僕にとっては記録を伸ばす唯一の記録だ。
全力投球とはよく言うが、本気の本気の全力投球するのはいい経験になるはずだ。
「せぇっの!!!」
ドヒュンと飛んでいくボール。
伸びて伸びて伸びていき、記録は……50m。
「っしゃ!!」
「50mで喜んでるよアイツ…」
「未来見る個性だから、身体的に出来ないのかな…」
僕的にはいい記録なので気にしない……気にしな……。
わりぃ、やっぱり辛いわ……。
次は緑谷君か。
僕と同じぐらいの…いや、僕より下の記録しか出てないけれども、もしかして僕と同じで、身体的な個性は使えないのかな?
「緑谷君の個性についてか? 残念ながら僕もよく知らないんだ。ただ、入試の時は動けなくなる程の怪我を負っていたらしい」
「へぇ、そうなの……え、怪我? 自分の個性で??」
SMASH!!
おおっ?!
物凄い勢いで飛んでいくボール。
記録はヴィランっぽそうな感じの子のちょっと上。
もしかして、唯が言ってた、入試の時に0Pヴィランをぶっ飛ばしてたのって……緑谷君の事なのか?!
【爆豪勝己が緑谷に迫る】
爆豪勝己……あのヴィランっぽそうな感じの子の事か!
「どーいうことだコラ! ワケを言いやがれデクテメェ! テメェも俺の前に立つな!」
「いやいや、まずいよ! 一応授業だからさ!」
「……ちっ!」
僕の言葉で冷静になったのか、爆豪君は舌打ちをした後にスタスタと先程居た場所までもどる。
ほっ……ヴィランっぽそうな感じでも、クラスメイト。クラスメイトが除籍処分とか嫌だからね…。
その後も上体起こしや長座体前屈も恙無く終わった。体を柔らかくしておこうと心に決めたのもここだった。
トータル成績はクラスの中で下から数えた方が早く、1位は八百万さんであった。
いやいや、持久走無限て……。バイク作ったりしてたし……。
「ちなみに除籍は嘘な」
「え?」
「は?」
「「「「はぁぁぁぁ?!?!」」」」
クラスのみんなが一斉に叫ぶ。八百万さんが簡単に考えればわかることですわと呟いていたが、僕の考えは違った。
あの先生だったらやっていたと思う。っていうか、やる気満々だったろう。
怖いなぁ……個性的すぎるよこのクラス……先生も含めて。
そんなこんなで、個性把握テストは終了を迎え、難なく学校も終わったのであった…。
家に帰り、筋トレをしながらテレビを見ていたら、ピロリンと携帯にメールが届く。
見てみると、唯からであった。
『なんで入学式の時1年A組だけいなかったの??』
やっぱすっぽかしてるじゃん……。