なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる? 作:YY:10-0-1-2
唯と部屋に戻った僕たちは、お互いに笑い合いながら今日のことを振り返っていた。
もちろん、ちゃんとこれから行われるパーティーも楽しむつもりだけどね。
「それじゃあ唯、僕はお風呂場行くから……」
「ん?(なんで?)」
……えっ?
「なんでって、そりゃあ……着替えられないでしょ? ほら、仕切りがないと……」
「ん(私はなくてもいいけど)」
「唯が良くても僕がダメなの〜」
僕はお風呂場へ行き、鍵を閉めて……
「〜〜……!! 唯のバカ……!」
悶絶しだした。
いや、元々はこんな予定ではなかった。というかこんな予定であるはずがなかった。
よくよく考えれば、アイマスクを付ければいいやとかじゃないでしょうが!!
男女2名、ホテル、これから夜……。
落ち着け、落ち着け筒美羅符素。
僕が何もしなければ唯も何もしてこないはずだ。
とにかく今はパーティーの衣装に着替えなきゃ……そうだ、それが一番だ。
「……にしても……なぁ……」
普段のコスチュームが
紫と黒を基調としたスーツとコート。
どっからどうみても……悪の財閥の代表にしか見えねぇ。
仕方がない。コートはとにかく、せめて着こなしだけは……。
「っと、よし出来た。唯〜どう……?」
なんってこった。
「ん? ん?(どう? どんな感じ?)」
「え、えっ? あ、あぁ……いい感じ……凄く……」
……唯は、唯は自他ともに認める陶磁器のような肌だ。
そんな唯は、その肌を見せつけるかのようなドレスを身にまとっていた。真っ赤なドレスと、その陶磁器のような肌。そして整っている顔……誰がどう見ても「美女」としか言いようがない、そんな姿。
白くて、少々細い腕、脚。それに目を奪われる。
黒色のサラッとした髪の毛な整えられ、天使の輪っかのように光を反射している。
僕はそんな唯の姿に……見惚れていた。
「ん?(どうしたの?)」
「……いや、なんでもない……行こっか」
そろそろ飯田君の指定した時間だ。
パーティにも出席したいし、僕もお腹ぺこぺこだし。
「ん(羅符素カッコイイね)」
「唯もだいぶ……可愛いよ」
「ん……(照れるよ……)」
破壊力抜群の顔、やめてよね。僕が死んじゃうから。
◇◆◇
セントラルタワーの7番ロビー。
そこでは既に正装に着替えている、A組、そして唯。……雄英高校の招待された人だけが集まっていた。
もちろん、僕も唯もそこに集まっていた。
……とはいえ、僕と唯、そして爆豪君と切島君を除いた男子だけだったが。女子なんて、誰1人来ていなかった。
「なぁ、上鳴……」
「あぁ、羨ましいなあいつだけ……」
……。
無視しよ無視。ほら、唯。そっち向いちゃダメだよ。
「あ、あはは……と、ところで他の人は?」
「まだ来てない。団体行動を何だと思ってるんだ!」
緑谷君が飯田君に聞く……が、飯田君は集合時間にすぐに来れない面々に怒っていて、注意すると腕をカクカクさせながら決意していた。
すると、「ごめーん。遅れてもうた」と聞いたことある声が。
見ればそこにはA組の女子達が。
麗日さんはピンク色のドレスを身にまとっていて、八百万さんは黄緑色のエレガントな大人のドレスを着ていた。
そんな2人の後ろに隠れていた耳郎さんは可愛らしいシックな感じのドレスを着ている。
そんな女子メンバーに上鳴君と峰田君は盛り上がっていた。
「うぅ…ウチ、その、こういう格好はその、慣れていないか何というか……」
「馬子にも衣裳だな」
「女の殺し屋みてぇ」
上鳴君達の失礼な発言にキレた耳郎さんは『イヤホンジャック』を2人に突き刺して音波を送り込み、2人は悲鳴を上げた。
……。
唯の方に僕は近づいて、羽織っているコートを手渡す。
「……唯、暫くこれ着てな」
「ん?(なんで?)」
「……なんでも。パーティが始まったら脱いでいいから」
後ろで耳郎さんと麗日さんは「10点」という札を掲げる。何それ……。
するとまたエレベーターの到着の音が聞こえた。
視線をそっちに向ければ、ドレスを着たメリッサさんが来たらしい。
眼鏡を外してポニーテール。そんな彼女は青に白のミニスカドレスを着ていた。
唯もとても美人だなと思っていたが、彼女も彼女で美人……というか、そもそも今いる女子ってみんな揃って可愛いというか……。
「ん!(えい!)」
「痛ッ!? なにすんのさ!」
「ん!(プンプン!)」
「えっ、何が!? なんで!?」
唯なんで怒ってるの……?
「真打登場だぜ!」
「やっべぇよ峰田! 俺どうにかなっちまいそう!!」
2人はもうツッコまないよ……。
というか残りの2人は? と思ったら飯田くんが既に電話をかけているが、どちらも出ないらしい。
はて……。
「とりあえず、唯。行こっか」
「ん!(分かった!)」
「我々もそうしよう」
そんな話をしていると。
【警報が鳴り、爆発物が仕掛けられる】
「……えっ?」
いきなりの個性発動に困惑する。
そんな中、やはりと言うべきか、突如、その場で警報が鳴り響いた。
『I・アイランド管理システムよりお知らせします。警備システムによりI・エキスポエリアに、爆発物が仕掛けられたという情報を入手しました』
……うっそ、嘘だろ?
僕のそんな思いも虚しく、上にあるシャッターが全て下りて閉ざされた。
まさかこれって……!!
「……
やはり僕たちは、何かに巻き込まれることが多いのかもしれない。