なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる? 作:YY:10-0-1-2
「何かあれだよな、思ったより普通というか。これぞヒーロー科! みたいな授業はあんまり無いよな」
上鳴君がそう言う。僕は苦笑いを浮かべて仕方がないよと言う。
ひとまずクラスメイト全員の名前を覚えたし、話もかけたので難なく会話出来る。まぁ、最初の方はコミュ力がなくて大変だったけど。
「あれかな。授業方針がまだ決まってないんじゃないかな?」
「ん? どういうこと?」
「この前の個性把握テストを元にして授業をやるなら、時間は必要でしょ?」
「まぁ、オイラの【個性】は唯一無二だからな!」
僕が言うと、上鳴君はなるほどと頷き、峰田君は調子に乗る。
僕は唯にメールを送りながら峰田の自慢話を聞いているフリをしておく。
すると、上鳴君が携帯を覗き込んできた。
「ん? ダレソレ?」
「僕の友達の唯って子」
「女か?!」
「言い方……」
上鳴君の言い方に戸惑っていると…
【峰田が殴りかかってくる】
え。
「あっぶね!」
「お前は…仲間だと……思っていた…!」
そこには、血の涙を流している峰田君の姿が。
「えっ?! どうしていきなり?!」
「お前…彼女いるのかよ!」
「彼女って訳じゃないけれども…」
まぁ、友達って言うか、親友?と呟くと、さらに峰田君は血の涙を流し始めた。
僕も上鳴君もびっくりして、飛び退ける。
「彼女持ちめぇ……!」
「なんでさ! っていうか、彼女欲しいなら作ればいいでしょ?!」
「お前ェェ!!!!!」
なんの地雷踏み抜いたんだ僕は?!?!
峰田君が血涙を流しながら僕の肩を掴み、グワングワンと揺らしてくる。
やめて、結構来る! 吐きそう! 酔う!
そろそろ授業始まるよ、と上鳴君に伝え、峰田君は血の涙を流しながらも席に戻る。
聞きなれた始業のチャイムと共に、教室前方のドアが勢いよく開かれる。
「わ〜た〜し〜が〜!!普通にドアから来た!!」
「うおお…!マジのオールマイトだ!本当に教師やってんだな!」
「気迫が凄すぎて画風まで違うぜ……!」
クラスメイトがウッキウキで教室に入ってきたオールマイトを見ている。
かくいう僕もその1人である。
緑谷君曰く、あのヒーローコスチュームはシルバーエイジ時代のコスチュームらしい。
「早速だが今日はコレ!戦闘訓練だ!」
戦闘訓練。
いよいよ、ヒーローになるために必要なことを学んでいくヒーロー基礎学をやっていくんだ。
コスチュームを着ていいんだそう。
オールマイト曰く『形から入るのも大事だろう!?』とのこと。
コスチュームに着替えたらラウンドに集合しなきゃいけないので、ちゃっちゃと着替えるのであった。
■
小さい頃から、こういうコスチュームが着たいと誰しもが夢に見ていただろう。
1歩間違えれば黒歴史。見た目だけでなく、僕に適したコスチュームを作り上げるのは大変であった。
それをいよいよ、自分自身で着ることが出来ると考えただけでちょっと恥ずかしさがあるが、ワクワク感もある。
僕は皆のコスチュームを見ながら、こういうコスチュームもあるのかと、考え込んでいた。
「わわ、羅符素君のコスチュームカッコイイね!」
「そうかな…やっぱり、褒められると嬉しいよね」
僕は自分のコスチュームを見ながら言う。
黒いコートに、白い薄めのロンググローブ。黒いブーツを履いていて、肘あて、膝あてがついていて、腕に黒いガントレット、足には黒いグリーヴがついている。
ほぼ全身黒染めのコスチュームになってしまったが、それはご愛嬌。
これが僕のコスチューム。名前を付けるとしたら……『ベルゼブブ』である。
「ごめん、遅れた……!」
そうこうしている内に、緑谷君がこちらに走ってくる。コスチュームは……全身タイツ……?顔を隠しているけれども…。
「すごいコスチュームだね」
「母さんが作ってくれたんだ!」
愛情たっぷりコスチュームってことか…。緑谷君は良い母親を持っているみたいだね。
さて。
説明前に質問責めに会いながらも、オールマイトは何とか訓練内容を説明する。
2人1組のペアをクジで決めて、ヒーロー役とヴィラン役に分かれて対戦するとのこと。21名なので3人の組み合わせが一つだけ出来るけど、その辺は柔軟に調整する、とのこと。
オールマイトも大変そうだな……カンペ持ってるし。
で、決まったチームが……。
緑谷・麗日VS爆豪・飯田
尾白・葉隠・筒美VS障子・轟
常闇・蛙吹VS切島・瀬呂
上鳴・耳郎VS峰田・八百万
青山・芦戸VS砂藤・口田
轟君は…あの白赤髪の子か。クールな感じがしてかっこいいな。障子君はあの、子かな。ガタイ良さそうだ。
「尾白君、葉隠さんよろしくね!」
「こちらこそよろしく」
「私達で勝っちゃうぞー!」
尾白君は優しそうな顔で、葉隠さんは見えないけれど、多分意気揚々としているんだろうな。
さてっと。1回戦は…爆豪君が大変そうだな…。頑張れ緑谷君!
『ベルゼブブ』
黒いコートに、白い薄めのロンググローブ。隠し刃の入った黒いブーツを履いている。
肘あて、膝あてがついていて、腕に黒いガントレット、足には黒いグリーヴがついている。