なぁAFO……ラプラスの悪魔って知ってる?   作:YY:10-0-1-2

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No.7 氷VS因果律 その1

 

 

「頑張れって感じのデクだ!!」

 

 爆豪君の奇襲に完璧なカウンターを決め、緑谷君は大きく、やや頼りない決意を口にした。

 

 ビクビクしていたけれども、勝負するなら負けるか!と言った意味も込めているのだろう。

 

 麗日さんは飯田君のいる核兵器が鎮座してある部屋へと向かう。

 なるほど。爆豪君さえ何とかすれば、飯田君との1VS1(タイマン)が出来るからか。

 

 でも、飯田君も強いはず。麗日さんひとりでなんとかなるかな?

 

 

「爆豪少年ストップだ! 殺す気か!!」

 

 オールマイトがそう言う。

 

 瞬間、ビルが大爆発を起こす。爆豪君の技だろう。だが、ビルを壊すってことは核そのものを傷つける可能性もある。

 

「愚策…だね……」

 

 そのあとも、緑谷くんが上に向かってビルを破壊するような技を使ったり、麗日さんも『彗星ホームラン』という技を使ったりして、ヒーローチームの勝ちとはなったが……。

 

「負けた方がほぼ無傷で、勝った方が倒れてら……」

 「勝負に負けて試合に勝った……というところか」

 

 まぁ、あながち間違いでは無いか。

 

 講評の時間では……。

 緑谷君は搬送され、爆豪君は黙りこみ、麗日さんは気分が悪そうにしていた。

 

「今戦のベストは飯田少年だけどな!! 何故だろうな〜?

わかる人!!?」

「ハイ、オールマイト先生」

 

 手を挙げたのは八百万さんであった。

 簡単に言えば、爆豪君は私怨丸出しの独断行為や大規模攻撃。緑谷君も同じで、麗日さんは中盤の気の緩みと最後の攻撃が乱暴すぎたこと。

 

 相手への対策をこなし、かつ、「核」の争奪をきちんと想定していたからこそ対応に遅れた。

 ヒーローチームの勝ちは訓練だからという「甘え」から生じた反則のようなもの。

 

 それら全てを八百万さんは1人で言いきったのであった。

 

「ま、まぁ…飯田少年も固すぎる節はあったりする訳だが…まあ……正解だよ……」

「常に下学上達! 一意専心に励まねばトップヒーローになどなりませんので!」

 

 にしても言い過ぎだろう……オールマイト困っちゃってるよ…。

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 

 第2回戦。出るのは、轟君と障子君のチーム、僕と葉隠さんと尾白君のチームである。

 

 ちなみに僕らのチームはヴィランチームである。

 葉隠さんは本気出すわと言って、裸になり、完全な透明人間になった。

 

 葉隠さん……それは女の子としてアウトだよ…。

 

「そろそろかな……轟君はどんな技を……」

 

 【ビルが一瞬で凍りつく】

 

「尾白君!葉隠さん!核を持って、僕の合図で飛んで!!」

 

 

 僕が叫ぶと、2人とも核を手に持つ。

 

 「今!!」

 

 僕と尾白君、葉隠さんが飛んだのと同時に、ビルが一瞬で、凍りつく。

 す、すごい……こんな高いビルを1人、しかも、一瞬で……!!

 

 

「た、助かった!」

「まだだ! 轟君が来るぞ!!」

 

 ドアを開けた轟君に向かって僕は蹴りを入れる。いきなり蹴りを入れられた轟君は腹を抑えて、ゴホッと咳き込む。

 僕は体勢を氷の上で立て直し、轟君を見つめる。

 

「わざわざ…歩いてきたの?」

「…っ!」

 

 僕がそう言うと、轟君は再び氷を作り出し、僕にそれを放ってくる。

 だが、因果律が見えてる僕にはそれは効かない。

 

 氷を避け、再び轟君に蹴りを入れる。

 

「尾白君! 障子君がどこにいるか分からない!気をつけて! 葉隠さんはとりあえず冷たいの我慢しておいて!!」

「わ、分かった!」

「ひぇぇ……助かるよ〜」

 

 僕は轟君と対峙しながらインカムで葉隠さんと尾白君に作戦を伝えていく。

 伝え終わったあとは轟君の方を睨む。

 

「もしかして、相手は防衛戦のつもりだけど、()()()()()()()()()()()()()()()()()とか思ってなかった?」

「っ!」

「甘いよ!!」

 

 

 そう叫び、僕は轟君の目の前に来て、膝を腹にねじ込む。轟君は再び氷で自身の周りを囲む。

 

「それ愚策じゃない!?」

 

 素手で氷を壊して、轟君のコスチュームを掴んで、背負い投げをしようと……。

 

 【グローブごと体を凍らされる】

 

 パッと手を離して、凍らされるのを防ぐ。

 チッ、と轟君は舌打ちをする。

 

「強いな……」

「そりゃ、鍛えてますから…」

 

 お互いに間合いを詰めながら今か今かと待ち侘びる。

 葉隠さんが轟君の後ろからジリジリと近寄っているのが見えた。

 

 後ろからだと、対策は出来ないでしょ…!

 

 【後ろにデカイ氷が出て、葉隠さんを凍らす】

 

 !!!

 

 

「っ!?」

 

 僕は勢いよく走り、轟君……ではなく、葉隠さんを抱きしめ、ズザザッと隣の部屋に滑り込む。

 あっぶない……裸で凍りつかされたら低体温症でポックリ逝っちまうよ…!

 

「大丈夫葉隠さん?!」

「え、うん……大丈、夫だけど……」

 

 なにかモゴモゴ言ってるけれども、僕は葉隠さんを降ろし、轟君を見る。

 

 危険だし強いし……それに、氷を出すっていえ単純な個性故に厄介…。

 言ったら悪いけれども、まるで、化け物だ。

 

「その目か…未来見えてるっての」

「へへ……やっぱバレるよね」

 

 個性を発動させると、僕の右目には魔法陣のようなものが出来る。

 それが、因果律を見ている証拠となる。

 因果律を見るのは、大したことでは無いが、目を閉じた時は見れない。

 

 瞼を凍らされ見えなくされたりしたらたまったもんじゃない。

 

 さて…どう切り抜けようかな……!

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