お前のミスでした   作:せんせいすこ

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お前のミスでした

定刻になった。電車で通学などいつぶりだろうか。ここに来る前は地方に住んでいたこともあって車で通勤していたから、電車に乗ること自体が久しぶりのことだ。

しかし、発車の揺れに耐えきれずよろけるなんてことは無い。肉体が若いというのももちろんあるだろうが、そもそもの構造からやはり違う。これくらいじゃビクともしないし、銃弾を額に受けてちょっとのけぞるだけで済むというのにも納得できる。

 

獣人とロボットで少し混み合う車内の端の方に寄ってスマホを眺める。SNSは連邦生徒会長の失踪の話題でもちきりだ。明るみに出ているということは、もう先生もこの世界に来ているのだろう。

そうこうしているうちに降りる駅に着いたようだった。乗客の間を縫って降り口に向かう。背中に背負った鞄と銃を周りにぶつけないように、慎重に。

 

 

駅から出て遠くを見ればでっかいタワー。空を見上げればもっとでっかい輪っか。今なんかそのへんから銃声みたいな音もした。

「ほんとに来ちゃったんだなぁ……」

ブルアカの世界だ。

 

私がこの世界にやってきたのはつい昨日のことだ。寝て起きたら知らない部屋にいたので心底驚いたものだ。鏡を見たときにそれを超える衝撃を受けたが。なんか若いし目の色変わってるし、頭の上に輪っか浮かんでるし。それがヘイローだと気づいたのは部屋の隅に置かれている銃を発見した時だった。そこでやっとスマホを見て自分がキヴォトスに転生したことを自覚したのだ。

幸いその日は休日で、この世界の自分についてや自宅周辺のことなどいろいろ確認することが出来た。

 

そして今は自分の学生証に書いてあった学校に向かっている最中だ。私はキヴォトスのどこにでもあるようなそこそこの学校の二年生らしかった。部活には所属していない。三大校どころかネームドですらなかったが私にはむしろ都合が良かった。

 

私は原作のストーリーに干渉する気はない。針の穴に糸を通すようなルートを選ばないと即バッドエンドに直行するこの世界で、私がちょっかいをかけたせいで変な事故を起こしたりしたくないのだ。

 

ただ、この世界の先生がどんな人なのかは気になるからいずれはシャーレに所属したい。私は生徒より先生を推していた奇特な人種だった。

最終編より前に所属すると対処に駆り出されそうだから所属するならその後かな~、などと考えていたらあっという間に校門の前だ。このことについては後回しでいいし、今はおそらくいるであろう(いてほしい)自分の友人とどう話を合わせるか考えなくては……

 

 

それから一か月が過ぎた。

 

 

「カイザーの不祥事、理事が解任へ」

お、対策委員会編終わったのか、早いなぁ。パヴァーヌ編はミレニアムプライスが数か月後にあるらしいからその辺かな……

ん?

 

 

「シャーレの先生が銃撃戦で負傷」

 

え。

 

「全治一か月ほどと見られ、連邦生徒会はこのことについて……」

 

もしかして私……

 

間違えた?




どうしてアプリ世界線だと思い込んでしまったんだ……

勢いだけで書きました。
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