お礼になるか分からんけど更新。
モニターに映し出されたおじさんを見ている生徒一同。自分達の行く末が左右する発表を固唾を飲んで見守る。
「初めまして、記者会見に来てくれてどーも。今回の企画立役者の中真だ、国から通達されて来てるんだろうけど」
記者の騒めきが鎮まるのを待ち話を進める。
「さて、主役に入って来て貰おうか。こっちは紹介する必要はないよな?」
言ってから入ってくる英雄とその師匠。右手で指さすのはトゥルーフォームとマッスルフォームが殆どイコールとなったガイコツマン。
「みんなご存じオールマイト、それとオールマイトの師匠……みたいなグラントリノ」
ついでのようにグラントリノを紹介するが、オールマイトの師匠ポジにどよめく記者と大量にたかれるフラッシュ。
(そういやガイコツマンって色々秘匿が多いんだっけ?)
手を叩いて全員の頭を切り替えて話を続ける。
「んで、反対側のコイツがオールマイトの宿敵、ヴィランオブヴィラン、オールフォーワン」
ここでまた大量のフラッシュ。一部の記者は顔を青くしてるから……息がかかってるな。
飛行少年も悪い顔してる……様になってるのがまた何とも……。
「細かい所は省くが、この二人は過去に一度ぶつかって互いに致命傷を受けてた。オールマイトは怪我の影響でヒーローとしての活動制限がかかり、オールフォーワンは幾つかの感覚を失い生活する為に各種機械と幾つかの個性が必要になる程度には。
そんな二人がこの間の雄英生徒誘拐事件で再度戦闘。互いにフルパワーじゃないがアレだけの被害が出た。
正規のルート……というと変だけど、こいつらがどうにか手札を整えてぶつかり合うとどうしても被害は増えるしその間市民は生活が巻き込まれて大混乱だ」
そう言い放ってからおじさんの後ろに設置された巨大モニターについこの間の戦闘映像が流される。あの時の惨状を思い出したモニター前の視聴者、そしてこの場に居る記者が息をのむ。
「まぁ俺自身はどうって事はないけど色々と面倒が嫌いでね。そこでシンプルに互いに全力全開でぶつかり合う場を俺が設けた。
その結果は当然関係がある人間……つまり全国民が全員見れる形で配信する」
モニターの映像が切り替わりとある島が映される。
「この二人には無人島を舞台にして戦ってもらう。場所はこの後公開するから飛び入り参加者は自力で来ると良い。
時期はこれから2か月後、時間は正午。
No1ヒーロー対No1ヴィランで国の行く末を掛けた頂上決戦をやってもらう」
どよめき、混乱。場が混沌とし始めた。畳みかけるように情報を出す。
「真正面から殺し合い。ルール無しで何でもあり。勝った方が好きにやる。
オールマイトが勝ったら……まぁ今まで通りの生活。オールフォーワンが勝てば暴力が支配する世紀末到来……って感じで良いんだよな?」
「ああ、ソレで良い」
「っつー訳でコレに異議ある奴は当日に飛び入り参加していいぞ。文句を言うならソコで聞く、そんな実力もなければ口出すな。死にたいなら別だけど」
当然の様に質問……といか怒号が飛んで来る。
「そんな事が許されるとでも思っているのか!? そもそも何故そんな事を無名のアンタが取り仕切ってるんだ‼‼」
ごもっとも。
「簡単な話、この二人のどちらかに個人で勝てる奴いる? 俺は勝てる」
あっ、何言ってんだコイツって顔してら。
「国だろうが、軍隊だろうが。たとえ全世界を敵に回しても……一人で勝てる。そーいうのが俺だ。
個人が嘯くならそれまでだが、何ならこの後政府にでも警察にでも問い合わせろ。肯定してくれるだろうよ。
正直どうでも良いんだけどな、ぼちぼち寿命も近いし。
今後ヴィラン中心の生活になるのか……変わらずヒーロー中心の生活なのかは兎も角、どっちかに落ち着いて欲しいんだわ」
全員がぽかんとしてる。
「だから今回の件を行う事にした。あっ、因みに飛び入り参加者の相手は基本的に俺がする」
混乱が日本全土に波及していく。
「この二人に勝てる俺はこの二人に手出ししない、結果に文句を言わん。俺の生活に手を出すなら叩き潰す」
「私としては手助けして欲しかったんだけどな」
「止めとけオールマイト、引っ掻き回されて終わるだけだ」
「悪魔が引っ掻き回してくれるなら僕も楽出来るんだけどね。というかいい加減君の情報を開示してみたら? どうせ寿命も近いんだろ?」
どっちも好きに言いおる……。
「良いけど……あー、単純にこいつ等二人を殴り倒せるパワーと何でも治療出来る能力持ち。そんで、この二人の治療をするのも俺。死んでなけりゃ怪我、病気、欠損関係なく治せるからな」
「それだけじゃないだろう?」
「あー、後はワープ的な事も出来るし……寿命もやろうと思えばある程度伸ばせる」
「ボクより長生きなのはそういう事か」
「こんな見た目でワシより年上だしな」
「……別に自分の寿命は延命させてないからデフォだが?」
「「嘘だろ??」」
「オールマイト、この二人どうにかしろ」
「この場で私が一番年下なんですが……」
グダグダになりながらも記者会見は進む。
「長くなりそうだから端的に、
①国の未来を賭けて決闘
②介入しても良いけど妨害は俺
③観覧は100万から受付
詳しくはWebサイトな」
あっけらかんに伝えられた情報は国を超えて世界を巡り、凡ゆるメディアで取り上げられる。
Webサイトに記載された情報でも爆弾がさらりと記載されており、帰って来ないと分かっていても問い合わせを投げる人間は世界中に居た。
死んでも生き返らせるなぞ書かれれば当然ではあるが……。
そんな劇物が世界に放り込まれ数日。おじさんが何をしているかというと……。
「うーん、やっぱうどん県のうどんは格別だわ」
「おっ、またうまいモノ買ってきたのかYO」
「うどん県の素うどん。だしがやさしくてめっちゃうまい」
「いいなー、分けて!」
「そっちのトレーにあと10杯位、色々あるから勝手に取れ」
「うひょー!ゴチになります!」
雄英の職員室で全国の名産を職員と一緒に食い漁っている。
「決戦の準備なんかしなくていいんすか?」
「別に、場所は国に用意してもらったし、おじさんがやる事ねぇよ」
「マジでオールマイトとAFOの対決に介入はしないんですか?」
「気になるなら相沢も参加したらいいじゃん。参加OKにしてるんだし」
「……アリなんですか?」
「アリだろ、自分の生活かかってるんだし」
そう言いながらうどんの汁を飲み干して次の杯を取る。おっ、肉天ぷらうどんだ。
「裏技として観覧席からの参加が出来るようにしてるからな」
「……あの観覧席はそういう……」
「純粋な物好きも購入するだろうけどソコまで買う奴おらんやろ、天井無しのオークション形式にしてるし」
「まあ、そうですね」
「二人共考えがアメーんじゃネ?」
ごぼう天を口に運びながら会話に混ざって来るプレゼントマイク。
甘い?? 何が??
「例の観覧席、競は既に桁が億行ってるZO」
……????
ずるずるとうどん啜ってる間に相澤がオークションサイトを開いて見せてくれたが、購入額が最低で23億になってた。
……なして? 最低限の介入枠に日本に1枠渡してた筈なのに?
「どーも世界中の金持ちがあんた目当てで席の奪い合いしてるみたいだな」
ふーん。
「ネットで検索したらワンチャン寿命伸ばしてくれるかもってのが主な理由らしい」
「まああの世に金持っては行けないからな……別に寿命伸ばしてやるとかも言ってねぇけど」
「だからワンチャンなんだろ、後、パイセンが若返ってるのが寿命の件の信憑性を後押ししてるらしい」
そう言ってケータイでネット掲示板を見せて来るマイク。そんな後ろでうどんを食ってるすっぴんのミッドナイト。
「やっぱ若くし過ぎたか?」
「下手すると生徒より若いな」
「違和感がすげぇ」
「何よ!良いじゃない!」
「やっぱもうちょい外見年齢上げよう」
「ちょっっ! 折角若くしたのに!?」
えぇい、抵抗すな。
「ああぁぁ〜〜❤︎❤︎❤︎」
幸運脂肪で接触した瞬間から多幸感の波を浴びせて抵抗出来なくして外見年齢を上げる。20前半位ならええやろ。
「今更な気もするけどナ」
「生徒に悪影響なのでプライベートでやって下さい」
「五月蝿いよ」
そんな世間の騒動を軽く受け流しつつ決戦の日はやってきた。
主役二人を決戦場に招いてからおじさんは待機所で待機。
観戦席には続々と客が入ってるが……今ここでテロ起きたら世界恐慌になるんじゃねーの?
ここのメンツが持ってる金を合算すると世界の6割超えるってんだからスゲェや。人種も様々……本当に日本の決戦か?
そう思う位には人種のごちゃまぜ具合。
というか観戦するならおじさんじゃなくてメインの二人見ろや。
そうこうしてる内に正午を知らせるブザーが鳴った。
ゆっくりと歩み、接近する二人。
ほんじゃ、おじさんはお客さんの相手しますか。
世間「何だこいつ」
おじさん「面倒くさいから全員の目の見える所でやれ」
お出しされた情報
世界「ふぁ!?」
職員室でのやり取り
ミッドナイト「後で絶対戻してください」
マイク「(下手なAVより危ねぇ)」
イレイザー「(峯田が居ない所で良かった)」
おじさん「(どっかの馬鹿政治家が枠売ったか?)」
???「会わぇと………」
???「是非欲しいね」