おじさんが旅する話   作:タラバ554

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君達には殺し合いをして貰います②

配信でグロテスクな現場の映像が流れた後、現場の監視チームに連絡を入れたおじさん。その足は会場ではなく雄英へ向いていた。

門を潜り軽い調子で手をあげる。そこには……。

 

「うぃーっす」

「やあ、中真君! 待ってたのさ!」

「ヒーロー科1-A、全員参加だ」

『よろしくお願いします!!』

 

校長、相沢、1-Aの生徒全員が待っていた。

 

「……本当に本人の意思確認した? 今から行くの殺し合いの真っただ中なんだけど」

「もちろん全員に確認を取ったさ。強要は無いと確約出来るよ」

「ふぅん……」

 

生徒の顔を一人一人覗いていく。大体は覚悟が決まってる目だが……。

 

「峯田……お前明らかに無理してんじゃん」

「ウルセェ! オイラだって震えが止まらない事位は自覚してんだよ!!」

 

全身震える峯田に流石に超えを掛ける。

 

「だったら止めとけよ、現場で震えて足止めりゃ死ぬぞ?」

「っ~~~~!!! それでも行くんだよ! ここで男見せなきゃマズイ事位はオイラにだって分かる!」

「そうだぜ先生! 頂上決戦の場に行くチャンスがあるんだ、そこから逃げ出すのは漢らしくねえ!」

 

切島が出張ってくるが本人この調子だとな……、まあ良いか。

 

「んじゃ、俺から改めて伝えるけど……今からお前らを会場に連れてく。参加は本人の意思に委ねる。

着いたら戻れないからよく考えろ。それから……あ~、いいや。

取り合えず後でお前らの遺書とかはこっちで確認すっから、死ぬ気で気合入れろ」

 

そう言って会場への穴を開く。

 

「対象『会場』【テレポーテーション】」

 

始めてみる移動用の穴にちょっと驚く生徒達だったが黒霧という前例を見ていた為、案外スムーズな移動となった。

そして場面は頂上決戦のフィールドに戻る。

 

 

 

生徒と相沢をガイコツマンの所へ届けてから会場に声を届けるマイクを手に取る。

 

『あ~、テステス。聞こえてる? 聞こえてるね。

いきなり試合止めてスマンな。とりあえずどうにかしてきたから再開しようと思う。

あぁ、ソレとガイコツマン側は元々の取り決め通りに担当クラスの学生と担任を送り届けた。

飛行少年の方も追加があれば1回は好きなタイミングでやると良い。自分で出来るっしょ』

 

相澤からの焼肉奢り分はコレでチャラっと。

全員気合いを入れるヒーロー側と笑みを深めるヴィラン。

 

「ソレじゃあ……再開しようか。僕の未来作りを」

「笑わせるじゃないかAFO。この国の未来は国民、そして子供達のモノだ」

 

改めて開始のブザーが鳴り響く。

 

「っは! 残り火しか無いお前に足手纏いの子供。何ができるのか教えてもらおうじゃないか」

 

金剛×剛腕×部分巨大×加速

 

オールマイトに襲い掛かる拳。その拳が届く直前、速度が著しく落ちる。

 

「っち、そうか。イレイザーヘッド」

 

阻害系のある種最高峰。視界に収めるだけで個性の使用に制限を押し付ける抹消。

 

「TEXAS SMASH!」

 

意識外の速度変化で注意がそれた瞬間を狙い叩き込まれるオールマイトの一撃をモロに食らう。

手痛い一撃をモロに食らい自陣まで吹き飛ばされ先ほどまで座っていた椅子をぶち破っる形になる。

自分の油断に苛立ちを感じながらも余裕の仕草は崩さず魔王がゆっくりと元椅子の瓦礫から立ち上がり……消えた。

 

個性の阻害を受けたAFOがとった行動……それは肉弾戦。

 

「ボクがこの準備期間に何もしてないとでも思ったかい?」

「AFOっ‼‼」

 

刹那の瞬間に消えたAFO、知覚出来たのはオールマイトのみ。そしてAFOは逆さまの状態で両手は相沢の頭を捉えている。

相澤にもし落ち度があるとすればAFOの個性運用に気付けなかった事。本来発動型の一部個性を発動後に異形型へなる様に調整をしていた。そのお陰で抹消の影響下でも一部個性は健在。

それに加えて協力者であるドクターの手も借り肉体其の物の強度や性能を底上げ済みで、本来掛かる身体への負荷は抹消を受ける事を前提として解像が施されていた。

結果……。

 

ボチュッ

 

「まずは一人」

 

脳無を超える身体能力の実用化。負傷が取り除かれた体に施された改造はオールマイトと開いた差を縮める所か追い越していた。

両の手を合わせ祈る様な仕草。ソレに伴い溢れる眼球、脳症、骨に歯と血が四散する。

血の噴水と化した担任。時間と共に立ち込める血の匂いに少なからず高揚していた生徒の気分は凍りつく。

照りつける太陽光に反射する赤が担任の確実な死を認識し恐怖が伝播する。

血しぶきを上げるイレイザーの遺体を背に顔だけ斜めに振り返りながらAFOは顔を歪めて笑う、これ以上の娯楽は無いと言わんばかりにオールマイトを嘲笑する。

 

「くくくっ、あはははっ! 笑えよオールマイト! ヒーローの最前線! 全国民が見てるんだぜ!?

「オールフォーワーーーン‼‼‼‼」

 

そこからは悲惨だった。個性を十全に利用した全方位の波状攻撃。生徒も協力して対応するものの防ぎきるのは難しく、オールマイトが守るにも人数が多い。

AFOは放たれる衝撃波、熱、雷、様々なエネルギーを発生させて視界と機動力を削ぐ。

そんな後手に回った状態で最初に葉隠が狙われた。視力以外の感知法を持つAFOは葉隠を正確に探知し握りしめた拳はその胴体を貫いた。

 

「あヴっ……え"っ」

「ほうら、二人目♪」

 

虚空から溢れる血と聞こえる戸惑いの声、直後に変化が起こる。透明だった葉隠の体が視認出来る様になる。

AFOとオールマイトの視線をふさぐ様に見えてくるナニか。つまり……AFOによる個性の簒奪。

降りぬかれる腕の一振りで葉隠透の体に埋まっていたAFOの腕は体を引きちぎりながら振るわれる。その動きに合わせバラまかれる彼女の臓物。

透明な彼女の確かな死を見せる様にソレをオールマイトへ降りぬく。

 

守るものが多い、だから負けない……だったか? ヒーローは大変だなあ!! ええ? オールマイト」

「NOOOOOOOO‼‼‼‼」

 

CAROLINA SMASH!!

 

怒りと共に放たれたCAROLINA SMASH。全力での攻撃に腕の軌跡に沿って衝撃が走り島を切り裂いていく。

だがその線上にAFOは既にいない。

 

「遅い遅い」

 

子供達が背を合わせて守りを固めるその只中にAFOは既に移動を済ませていた。そして振るわれる両腕。

腕を振るう瞬間に発動された個性により周囲の生徒数名の輪郭が崩れ落ちる。

縦に、斜めに、横に、十字に、複数の個体に。子供の形が崩れる。

 

New Hampshire SMASH!

 

切り替えしで放たれた拳を軽く避けながらオールマイトの腹部に変形した足を叩き込む。

 

「っ……‼‼」

「さん、しー、ごー……おいおい、既に8人も取りこぼしてるぜ? ヒーロー」

 

宣言するAFOの足元には切島、佐藤、田口、上鳴、峰田、障子が肉塊に変えられ血だまりに沈んでいる。

この間に当然ながら生徒達の攻撃もAFOに向かっているが、AFOはそれらを一切気にしていない。

まるでダンスを踊るように、もののついでの様に、正に子供に群がられる大人の様に、複数の攻撃を避け、弾き、往なしている。

意識する必要が無い。有象無象。

そう言わんばかりの態度に爆轟は怒りの怒号と共に攻撃を仕掛け、その裏で緑谷が奇襲をかけるが当然の様に爆轟を掴み、攻撃部位を素手で粉砕しながら緑谷に投げ捨てる。

 

「わかってるかい? オールマイト。

この殺し合いの前半……止められたあの時、君が死んでいれば子供は助かったかもしれないのに。

君が殺すんだぜ? この子供達を」

「ぬかせ! MISSOURI SMASH‼

「悲しいね。折角事実を伝えているのに聞く耳を持たないなんて……だからこうなる

 

AFOの一声と共に緑谷の胴体が二つに割れる。

 

宙に浮く小さな穴から伸びる腕。次第に広がる穴から出てくる死柄木弔。

 

「先生……ひでぇじゃないか。こんな面白い事を先に始めるなんて」

「やあ、弔。ドクターの調整は間に合ったみたいだね」

「何か変な気分だ……今まで気にしてたもんが割とどうでも良くなった。スッキリしてる」

「ふふっ、それじゃあこの場を収めて国を手に入れるとしようか」

「あ"ー、そうだな。まずはヒーロー()オールマイトと子供を殺す所から始めるか」




何か格差で風邪ひきそう

Q.なにこれ?
A.私にも分からん
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