おじさんが旅する話   作:タラバ554

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悪夢の日々②

AFOとワープゲートを潜ってついた先は山奥の建物。

建物の周囲には警備員が多数、そして入口に居たのはエッ〇マンみたいな人物だった。

 

「たっ、卵男?‼」

「? ワシはドクターと呼ばれとる。宜しくの、ナイトメア」

「あぁ、うん……よろしく」

 

いかんいかん、思わず口走ってしまった。頭の中にソニッ〇のBGMが流れたが頭を切り替える。

 

「それで……今や国家首相になった友の計画を見直すという話じゃったかな?」

「うん、それと合わせて個性に関して色々聞いてみたい事があって意見を貰いたい」

「ほう? お前さんの様な者が考える個性についてか……興味深いの。あちらに席を用意しとる、ゆっくり話そう」

 

ドクターの後ろをAFOと一緒に歩く。……空中浮遊の椅子に乗せたい感があるなぁ。

作ってみるか?

 

 

 

移動した先にはバイオカプセルが並び、脳味噌剥き出しのよく分からんのが並ぶ部屋だった。

 

「それで、個性に関してだったか?」

「あ、そっちの話からなんだ」

 

先に計画の方だと思ってた。

 

「お前の話はある程度きいとったからの、凍結しとる計画よりそっちの話の方が面白そうじゃ」

 

頷きつつ切り出す。

 

「終末論ってあるやん?」

 

ぴくっと卵男が反応する。飛行少年もほうっとか言ってる。

 

「アレ如何思う?」

 

「世代を重ねるごとに強くなる個性、ソレを制御出来ずに訪れるのが終末。簡単に言えばそういう論文じゃな」

「じゃあ制御出来れば解決か?」

「いいや、個性発現以前の世界でいえば個人が核保有者になるようなもんじゃ」

 

成程? 銃社会どころか核社会になって世界オワタになるのね。

 

「つまり、個人に紐づいて発現する個性という武器が、今は銃とかの規模だけど、いずれ核レベルになって、使えば終わりって状態にまでなる?

そう言う認識で合ってる?」

「そうじゃな、乱暴に解釈するとソレが終末論の結論じゃ」

「じゃあやっぱり飛行少年がワクチンなのかねぇ」

 

「ん?」

「ワクチン?」

 

二人が首を傾げたのでおじさん目線での解釈を説明する。

 

「地球規模で見たら個性ってバグerorrみたいなもんだろ。癌とかそういうレベルの。

んで個性を回収出来るし封じれる飛行少年を広義の意味でみれば白血球みたいなもんかなって」

「ガイア論じゃったか」

「そうそれ」

 

頭良いと細かく説明しなくて良いのが良いよね。

飛行少年は携帯で概要見てら。

 

「地球を一つの生命体とした理論か……そうなるとボクが地球にとっての正義って事になるのかね。フフフ、悪の帝王になろうとしたボクがね」

「地球規模でみたら細菌レベルの話だか正義も何も無いけどな」

 

菌に正義はあるのか? 何か哲学だな。

 

「それで、何故終末論の話なんぞ持ち出した?」

「アレ書いたのお前さんだろ? その本人に聞いてみたくてさ。個性なんて無い方が良いのか?」

 

目を丸く……いや、元々丸いが、なおの丸くして驚いている。

 

「顔も名前も、体すら変えておったんじゃが……どうやって?」

「ほら、今教職についてるじゃんか。教える立場だけど個性無いし。

ほな文献ろか論文で知識得るのが近道だと思ってな。そしたら面白いこと書く人居るなー思って話して見ようと思ったら行方不明だから………調べた」

「じゃから方法じゃ! 簡単に分かる筈が無いんじゃぞ!」

「論文の名前とソコから検索して昔の写真ネットで拾ったから。ソレで調べた」

「いやいやいや、それで易々と分かるようなもんじゃないじゃろ」

「そーいう個性っぽいやつだよ」

「……本気で理不尽じゃな」

「個性でないからボクでも抜き取れないからね」

「まあ敵対した時にこれ程理不尽な能力も無いけどね」

 

実質過去の痕跡を全て消さないと捕捉出来るし。

閑話休題。

 

「んで、話を戻すけど個性の有無、どっちがいい?」

「ふむ……今や有るのが当たり前の個性が無いのと有るのどちらが良いか、興味深いの」

「実際無ければ世の中コレほど変な事にはなってないだろうし、飛行少年もこういう状態になってないだろうからな」

「そういう意味じゃボクは有って当たり前だね。ボクの根源の様なものだし」

「ワシとしても研究対象じゃからな。無かったら……それはソレで何かしておったじゃろうが」

「うーん、二人は個性肯定派か。まあソレも良いか。後は色んな個性のアレコレを聞きたいけどソレは後日時間くれ。

さいていげん聞きたい事も聞けたし計画の話に移ろうか」

「これだけでいいのかい?」

「おじさんの考えを補強する為に聞きたかっただけだからね。やる事は変わらないから微調整の為って感じ」

「何やるか聞いておきたいんだけど」

「おめーさんの不利益になるような、そうじゃないような?」

「曖昧な答えは欲しくないんだけどね」

「そう言われても昔からの約束事の実行だからなぁ。死にかけの今だからぶっちゃけ誰かの生死より優先するぞ?」

 

そういって右に銀河流星群(ギャラクティカマグナム)を発現させて見せる。

 

「OK、邪魔はしないからソレを消してくれ。っていうかソレこそドクターが言った終末の体現だろ」

「……言われてみれば。コレだけで日本消し飛ばす位は出来そうだな。やらんけど」

 

二人は渋顔で眉を寄せた。しゃーないやん、そーいう技なんだし。




改めて状況整理してたら・・・多分おじさん没後の話が面白いなコレ・・・どうしよう。
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