拾われた元トリニティ生は自称超人の防衛室長を守る騎士となる   作:トクメイン

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このお話書く時、カヤがアホになりすぎてちょっと心配になるんですよね。
防衛室長としてやっていけないレベルかもしれませんが、ギャグということで!!(無敵)

あ、そういえばタグに男の娘を追加しました。


FOX小隊との演習

「と、挨拶も済ませたことですし本題に入りましょうか。FOX小隊の皆さんと、クイナさんで実践型の訓練を行ってもらいたいのです」

 

 カヤは裏がありそうな笑みを浮かべながら、そんなことを言った。

 

「ちょっと待て。それはFOX小隊4人と、この1年で試合をするってことか?」

 

 ユキノが確認するように問う。当然の疑問だろう。SRT特殊学園は厳しい選抜試験、訓練を通過した強者が最新の装備を使ってヴァルキューレでは対応できない案件を担うためのエリート校だ。

 そんな学校で3年も過ごし、戦果もあげたFOX小隊に対し、相手はクイナ1人。舐められているのかと思っても仕方ない。

 

「何も心配はいりません。クイナさんは1年と思えない優秀さと、その心の強さがあります。寧ろ、負ける心配をしたほうがいいのでは?」

 

 挑発。カヤからFOX小隊に向けて明らかな挑発が行われる。

 

「わかりました。この戦いでSRTの名誉をあなた方に認識させましょう」

 

 そんなこんなで、クイナとFOX小隊の軍事演習が行われることとなった。カヤさんさぁ…自分の部下使ってイキるのやめようや。

 

 

 

* * *

 

 

 

「それでは、始めてください。今回の目標は相手スタート地点にあるフラッグを取るか、相手を全滅させるかのどちらかです」

 

 そんな声が響くと、双方共に動き出した。軍事演習が行われるのは、既に廃校になった規模の小さい校舎だ。中はツタや埃でとても汚く、戦地としてはぴったりなのかもしれない。

 この校舎は3階建てであり、長い廊下が2本通じている。その廊下と廊下を繋ぐように、ロの字型の校舎となっている。

 

 クイナのスタート地点は南東側の角からだ。まずクイナは近づかなければ勝機がないと考え、西側に通じる1階の廊下を颯爽と駆け抜けていく。

 

 

「こちらFOX3。現在北東方向を確認、問題なし。このままFOX4と目標地点まで前進するわ」

 

 FOX3ことクルミは、北西の角から北東の角まで移動し、情報とエリアの確保を完了した。そして北東側から、クイナのスタート地点である南東の角を注意深く見ている。

 

 

 視点は戻り、クイナは南西方向に突き進み、角までついた。すると遮蔽物として置かれた教卓から少しだけ顔と銃をだしている影が一つ。

 

「……来たよ!」

 

 そんな声の後、構えられている銃口からマズルフラッシュが出る。

 

 クイナは標的を横目で視認した後、近くにある階段に通じる壁に身をひそめる。

 

「…こちらFOX2、恐らく対象にダメージは無し。FOX1との間…南西の角に居るよ」

 

 連絡を声で送っている。そしてグレネードを取り出し、ピンを抜いた瞬間にクイナは飛び出て射撃する。

 

「…まず一人」

 

「FOX2!? おい! 応答しろ!!」

 

 ぽそりと呟くクイナ。倒れ、頭から外れた通信機から焦ったような声が聞こえてくる。

 

 

「クソっ! FOX2がやられた! FOX4、目標地点まで急げ!」

「了解。もうすぐだから時間を稼いでくれない?」

 

 FOX4ことオトギは、今回FOX小隊が立てた作戦の要と言っても過言ではない。FOX小隊の4人は、クイナが距離を詰めて西側校舎へ来ることを予想していた。そのため、オトギを東側中央の屋上に配置させ、反対側の校舎から狙撃を狙う。そんな作戦だ。

 

「こちらFOX1、西側1階で対象と接敵。戦闘を開始する」

 

 そして東側でオトギが移動している中、西側中央1階ではユキノとクイナが対峙していた。

 互いに遮蔽を使い、致命的なヒットはない。ここでユキノは()()()()に気が付く。

 

「こちらFOX1! 相手の武器が判明した。相手はShAK-12を使用している! 一撃でも当たれば気絶は免れないと思え!」

 

 FOX小隊の小隊長は伊達ではなく、対象の観察から的確な指示を出す。

 

「こちらFOX4。目標地点に到達したよ。狙撃開始」

 

 屋上にからじっくりと狙うオトギ。その集中力は尋常ではなく、正に獲物を狩る狐のような気配だ。

 

―――バキュン。そんな轟音と共に発せられた銃弾は、クイナの頭にクリーンヒット。オトギの使用する狙撃銃はバレットM82A3。12.7x99mm弾を使用する大型の狙撃銃だ。そのため威力はとんでもなく、常人が当たれば頭が吹き飛ぶほどのものだ。

 

 そんな威力の狙撃を受けて、立っていられるはずもなく、クイナは気絶した。

 

「作戦終了だ。一応、対象がどうなっているかを確認しに行く」

 

 遮蔽から身を出し、クイナに近づいていくユキノ。

 

「―――まってユキノ!! そいつ…まだ動くッ!!」

 

「…ヤ様に………を……ては……でりゃああああああッ!!」

 

 時すでに遅し。近くに遮蔽もないユキノは、フルオート射撃をもろに喰らって気を失った。

 

 そして、頭から血を流しているクイナも倒れ、軍事演習は終わりとなった。

 

 

 

* * *

 

 

 

「ごめんなさいカヤ様……私は負けてしまいました…」

 

 場所は戻り、防衛室オフィスに帰ってきたクイナとFOX小隊。

 

「そう悲観することはないですよ、クイナさん。1対4で2人も倒すのは素晴らしい戦果です」

 

(クイナさんはもっと強いかと思ってましたが、そこそこでしたね…相変わらず、私は人に恵まれないのでしょうか…)

 

 このド阿呆は一つ勘違いをしている。こいつは、FOX小隊をベテランなだけでキヴォトス最強格の一つだと認識していない。それ故、相対的にクイナの戦闘能力も微妙だという判断をした。

 

 マジでなんなんだこの阿呆は。

 

 FOX小隊はSRT特殊学園の中でもトップの能力を有している。かの『七囚人』の一人、災厄の狐を捕縛したこともあり、その優秀さが伺える。そんなFOX小隊を2人も、ましてや小隊長のユキノを落としたのはかなり善戦したといっていいだろう。それほどに、クイナは力をつけている。

 

「クイナ、と言ったか。完全にしてやられたよ」

「いえ。結果私は負けてしまいましたし、完全にFOX小隊の皆さんの術中にハマってしまいました」

 

 ある程度、強さに対して自負があるユキノは、自身を気絶させたことを鼻にかけないその謙虚さに目を見開いて驚く。

 

(本当にこの防衛室長の部下なのか…?)

 

 当然の思いだろう。カヤは普段周りを見下しているものの、負けそうになれば権力者に縋るような下衆だ。そんなカヤに心酔して部下になったような奴がここまでできた奴なら、驚いてしまうのも仕方ない。

 

「クイナ、君は弱みを握られているのか?」

 

 カヤに聞こえないよう、こっそり耳打ちするユキノ。

 

「え? なんでですk―――」

 

「―――そんな無駄口を挟んでいるくらいなら、仕事に行ってきてくださいませんかぁ?」

 

 血管を浮き立たせながら、腕を組むカヤ。話こそ聞こえていなかったが、部下同士が駄弁っているのは気に食わなかったそうだ。

 

(このタイミングで邪魔をする…ということはっ!? そうか……クイナ、私たちが…君を助けてやるからな!)

 

 

 ここに一つ、また誤解が生まれた。

 

 




FOX小隊って活躍なさすぎて過小評価されてると思うんです。実際SRTのトップって相当だと思うし、クソ上司(桃髪糸目)の汚れ仕事を長くさせられたせいでメンタルボロボロ+先生というチート指揮無しっていう状況だからRABBIT小隊に負けたんだと思うんですよ。わかりますか!!!! わかりますよね!!!!!
ということでこのお話ではキヴォトス最強格の一つとさせてもらいます。


あと、アンケートに答えてくれたら答えたくださった人の数だけカヤがひどい目に遭います。みんなでカヤを可哀想な目に遭わせましょう!! 細かい部活等ありましたら教えてくれるとさらにカヤがひどい目に遭います。やったね!!

日常回で挟んでほしい学校とのやりとり

  • ゲヘナ
  • トリニティ
  • アビドス
  • ミレニアム
  • 百鬼夜行
  • 山海経
  • レッドウィンター
  • ヴァルキューレ(これはそのうちやる)
  • アリウス
  • うわぁぁぁぁん!!全部みたいですぅ!!
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