拾われた元トリニティ生は自称超人の防衛室長を守る騎士となる   作:トクメイン

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一応世界観的には、エデン条約編以降でカルバノグの兎編以前って感じです。
色々齟齬があったら修正して土下座します。

アンケートの結果…全部ということになりました。うわぁぁぁぁん!!頑張って全部書きますぅ!!
と、とりあえず票が多い順に書いていこうかな…。あはは…。


トリニティでの真実

「カヤ様、今日もお疲れ様でした」

「ありがとうございます、クイナさん」

 

 カヤはこの日、機嫌がよかったのかクイナは頭を撫でられる。

 

「っ!? ………ぅぅ…」

 

 顔を真っ赤にして、頭を撫でられ続けるクイナ。羞恥の感情と歓喜の感情が複雑に混ざり合って、乙女の表情になっている。

 

(部下を労う私はやはりいい上司ですね…)

 

 このクソ上司がいい上司な訳ないだろう。

 

 そして、カヤのこういったスキンシップが度々あり、クイナのカヤに対する感情はどんどんと膨れ上がっていく。

 

(カヤ様♡カヤ様♡カヤ様♡カヤ様♡カヤ様♡カヤ様♡カヤ様♡)

 

 あーほら言わんこっちゃない。

 

 カヤがそのうち破滅するのは置いておくとして、現在クイナは晩御飯を買いにシャーレ一階のエンジェル24に向かっている。

 

「シャーレ……ですか」

 

 クイナはシャーレに対して特に何の感情もない。ただカヤが邪魔だといえば消し、放っておくなら無視するだけだ。

 

 そして店に入ると、あまり見慣れない長身のスーツを着た人がいた。頭の上にヘイローはない。つまり先生だ。

 

「わっ……あれが、先生…」

 

 "私がどうかしたかな?"

 

「ひゃああああっ!?」

 

 瞬きをした瞬間、背後を取られるクイナ。人間かどうかも怪しい動きに対し、情けない声を上げてしまうのも仕方ないだろう。

 

 "あれ、その制服…もしかして連邦生徒会関係の人かな…?"

 

 現在、クイナが来ているのはカヤからもらった服であり、白を基調として差し色に群青を取り入れた服だ。だがカヤたちのスーツらしいものと違い、クイナのものは軍服のようになっており、下はミニスカになっている。*1元々着ていたトリニティの制服の校章が入った部分を千切り、スカーフのように二の腕で括っている。

 

「はい、防衛室長直下の部隊であるChevalier(シュバリエ)に所属しております。私の名前は白水鳥クイナです」

 

 "よろしくね、クイナ"

 

(いきなり名前呼びっ!?)

 

 最近は名前を呼ぶだけでセクハラだなんだと言われる時代なのだ。先生もリーチが掛かって…いや、この人はアウトだな。カモンヴァルキューレ。

 

 "シュバリエ…確かこの間新設されたとこだよね。もしかしてクイナって結構優秀だったり?"

 

「いえ、そんなことはございません。私はただ防衛室長の命令に従うまでです」

 

 クイナのそんな堅い態度に、ちょっと違和感を感じ取る先生。確かにクイナはまだ15歳で、さらに周りよりも幼く見える。そんな子がここまできっちりとしてるのは奇妙でしかない。

 

 "それよりクイナ、その二の腕に巻いてるのってトリニティの校章?"

 

「はい、以前私はトリニティ総合学園に在籍していましたので」

 

 "今はシュバリエだもんね…どうしてトリニティから連邦生徒会に行こうと思ったんだい?"

 

 ぐいぐいくる先生に対してちょっと引き気味なクイナ。そんなクイナはハムの入ったサラダとチーズのブリトーを手に取った。

 

「まぁ、色々ありまして。それでは、私はもうレジに行きますので」

 

 "そっか。またね!"

 

 明るく、優しく。そんな様子で別れる先生は、近日トリニティに行く用事があったため、ティーパーティーの皆に聞こうとメモにクイナのことを書き記した。

 

 

▽  ▽  ▽

 

 

「白水鳥クイナさん…ですか?」

 

 "うん。トリニティに以前在籍してたって聞いたけど…どんな子だったの?"

 

 数日後。トリニティ総合学園の生徒会である、ティーパーティー。そこで先生はクイナのことを聞いていた。

 

「ミカさん、ご存知ですか?」

「うーん…ごめん、わかんないかなー。セイアちゃんは?」

「…断言できるわけではないが、知っているかもしれない」

 

 少し気難しそうな様子でそう言う百合園セイア。

 

 "本当かい!? それなら是非教えて欲しい"

 

「先生、君が何を考えているのかはわからないが…白水鳥クイナは、キヴォトスにおいて初めてヘイローのある男として生まれた生徒だったはずだ。そしてそれが原因で酷い扱いを受けている、ともな。どちらも噂程度でしかないが…これでよかっただろうか?」

 

 "…ありがとう、セイア。とても大きな情報になったよ"

 

 酷い扱い、そう聞いて顔をしかめる先生。つい先日会った生徒が、そんな扱いを受けていたと知ればこうなるのも頷ける。

 

「私のほうからも少し情報を集めておきますね、先生」

 

 "ありがとう、ナギサ。よろしくね"

 

 

 そんなことを言って別れ、さらに数日後。先生のモモトークに、一つの通知が届く。

 

『先生、先日話されていた白水鳥クイナさんについての情報が集まりました。時間があり次第、ティーパーティーにいらしてください』

 

 そして先生はその日すぐにトリニティに向かい、ティーパーティーに到着した。

 

 

「こんにちは、先生。白水鳥クイナさんの件ですね?」

 

 "うん。早速だけど情報を聞かせてくれない?"

 

「わかりました。落ち着いて聞いてくださいね。白水鳥クイナさんは…トリニティ総合学園に、現在も在籍しています

 

 "え…!?"

 

「ナギちゃん、それホント!?」

 

 ナギサが集めた情報によると、白水鳥クイナは現在もトリニティ総合学園に在籍している、とのことだった。だが数週間前から行方がわかっておらず、仲のいい友人もいなかったため今まで問題にならなかったそうだ。

 

 "実は、数日前にね…私はクイナに会っているんだ。その時の様子が妙だったから、ここに聞きにきたんだよ"

 

 更に先生が以前クイナに会ったことを伝えると、驚いた様子を見せるティーパーティーの面々。

 

 "そしてこうも言っていた。『防衛室長直下の部隊であるChevalier(シュバリエ)に所属している』ってね"

 

 先生のこの発言から、行方についてはどうかなりそうだ。だが問題は多く残っている。

 

「問題はなぜ唐突に失踪し、防衛室に所属したのか…ですね」

「うーん…トリニティがいやになったとか?」

「それにしては脈絡がなさすぎやしないか?」

 

 三人寄れば文殊の知恵、というがまだ情報が足りない今では、これ以上の進展はないと判断せざるを得ない。

 

 "それなら、私が防衛室に直接聞いてくるよ"

 

「すまない先生。結局大人である君に頼ることになってしまった」

 

 "いいや、もっと頼ってほしいくらいだよ。でも、人に迷惑をかけまいとするその姿勢は偉いと思うよ"

 

 そんなことを言い、トリニティを後にした先生は、連邦生徒会防衛室へと電話をする。

 

 "もしもし。連邦捜査部、シャーレの先生をやっている者だよ"

 

『はい、こちら連邦生徒会防衛室長の不知火カヤです。シャーレの先生がこちらにどういった御用でしょう?』

 

 

*1
作者の一言メモ:生足って、いいよね!




やっと先生が出てきたのと、カヤとのちょっと早めの対面ですね。ていうか相変わらずギャグパート少なめセイアですまない…って感じです。

日常回を書きたいのにストーリーの進行上どうしても先にこっちを書かなければならない…うぐぐ……。

日常回で挟んでほしい学校とのやりとり

  • ゲヘナ
  • トリニティ
  • アビドス
  • ミレニアム
  • 百鬼夜行
  • 山海経
  • レッドウィンター
  • ヴァルキューレ(これはそのうちやる)
  • アリウス
  • うわぁぁぁぁん!!全部みたいですぅ!!
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