拾われた元トリニティ生は自称超人の防衛室長を守る騎士となる   作:トクメイン

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長らく更新できず、申し訳ありませんでした。

この先の話を大まかに組み立てていたのですが、少々難航していたものでして…。
ですがある程度だけですが方向性は決まったので少しずつ更新していきます。


謎の力とFOX小隊

「クックック、私が"彼"と出会ったときの話…ですか?」

 

 

「そうですねぇ…。当時の"彼"はまだ子どもと言いますか、10歳にも満たない赤子同然の存在で、未完成でしたね」

 

 

「親に捨てられ、ボロボロになっていた彼に住む家と働けるようになるまでの生活費を送りました。もちろん、ただの善意や好意ではなく、それ相応の対価を貰うと約束しましたがね」

 

 

「"彼"の中に宿る神秘…。キヴォトスで唯一無二、いやこの全世界において唯一無二であり今後現れるかすらわからないほどの希少性を持つ、八咫鏡(やたのかがみ)…つまり"彼"を手に入れること………いや、今はまだその時ではありませんね。今は"彼"が成長することを待ちましょう」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「ん……ここは…」

 

 クイナが目を覚ますと、そこは病院らしき場所だった。天井や壁は白く、個室になっている。

 

「おや、目を覚ましたようですね。クイナさん」

「カヤ様っ!?」

 

 ボーっとしていたクイナの元に来たのはクソ上司ことカヤだった。クイナはカヤがわざわざ足を運んだことに申し訳なく思っているようだ。

 

「あなたが気を失ってから、ゲヘナの風紀委員長が連絡してきたのです。あそこにいたゲヘナの生徒を一掃し、あなたを病院まで届けると言っていましたね」

「…そうですか…。ごめんなさい、カヤ様…。私はまた、また負けてしまいました……。私が……私が存在する意味は……」

 

 震えた声で、そう話すクイナの目からは大粒の涙が溢れている。

 

「泣かないでください、クイナさん。あなたが私の傍に居ること。それ自体に意味があるのです」

 

 そんなカヤの言葉を聞き、クイナはさらに号泣する。一見、仕事に失敗した、精神が不安定になっている部下を優しく受け止める上司に見えるこの図。

 

(いざと言う時に身を挺して私を守ってくださいね、クイナさん)

 

 やはりこいつはとんでもない小悪党である。

 

☆ ☆ ☆

 

「な、何だこいつ!」

「逃げろー!」

 

 キヴォトスD.U.地区。以前クイナが謎の爆発*1により気絶した場所からそう遠くない位置。そこでクイナは任務にあたっていた。

 

「?……まぁいいか、任務完了」

 

 以前と何かが違う感覚。だがずっとこの力を使ってきたかのような馴染む感覚。その違和感をクイナは深く考えず、自分の中だけにしまい込んだ。

 

「カヤ様、只今帰還しました」

「ご苦労様です、クイナさん。いつもよりも早かったじゃないですか。怪我はもう完治したようですね」

「はい。今日は何かご予定はありますか?」

 

 ニコニコと上機嫌なクイナ。以前はずっと、武力のみがカヤの役に立つのだとピリピリしていたが、カヤから傍にいる事が大事だと言われ、それ以来機嫌は最高潮なのである。かわいい。

 

「今日は例のFOXしょ―――」

 

「失礼する。SRT特殊学園FOX小隊の七度ユキノだ」

 

「――丁度来たようですね。では早速本題に入るのですが、これからFOX小隊の皆さんは定期的にクイナさんに対して実践訓練をお願いしたいのです」

 

 タイミングよく部屋に入ってきたユキノとFOX小隊の皆。今日もモフモフしててかわいい。

 

「それは、前のような軍事演習ということでいいのか?」

 

(しめた。定期的にここに足を運べるなら、クイナを不当に働かせている証拠を掴めるかもしれない)

 

 各々の意思が錯綜しすぎててややこしい。とりあえずクイナはカヤのために頑張るつもりで、カヤは自分のことしか考えてなくて、FOX小隊はクイナが弱みを握られていると思っているのだ。

 

「FOX小隊の皆さんがよろしいのなら、私は構いません。元より私はカヤ様には逆うつもりはありませんしね」

「…!」

 

(あの完璧なまでの笑顔…そしてこの言葉、やはりクイナはこいつに……絶対に許さんぞ不知火カヤ…!)

 

 クイナはただ上機嫌で、カヤには逆らうつもりがないとただ伝えたいだけなのだ。だがここにFOX小隊がつけている色眼鏡をかけてみると、あら不思議。腹黒ドクズな不知火カヤの完成である。……あれ、それは合ってるのか。

 

「…私たちも構わない。それがSRT特殊学園復興のためになるならな」

「ええ、そう言うと思っていましたよ」

 

 

□ ▽ 〇

 

 

 演習を行ったのは以前と同じ、ロの字型になった廃校舎である。南西からスタートすると同時にクイナは南東の角へとダッシュする。そのスピードは凄まじく、自分でもその違いには気づいた。

 

「…? この力は……」

 

 少し考えるも、今は演習中だと首を振り、周囲を警戒する。すると近づいてくる影が2つ。

 

「こちらFOX3、標的と接近! FOX4、距離を取って!」

「了解だよ」

 

 接敵したのは、FOX3ことクルミと、FOX4ことオトギだ。2人が同時に動いているのならば、作戦は前回同様対角からの狙撃。そう思考ながらクイナは戦闘を開始する。

 

 スナイパーが敵にいる以上、あまり迂闊には行動できない。そしてクルミはポイントマン。スナイパーを警戒して動けずにいると、横まで展開されてハチの巣にされる。

 

「ならッ!」

 

 クイナはグレネードを一つ取り出し、キンッと音を出しながらピンを抜く。そしてオトギが居る方向へと投げ、クイナ自身はクルミの居る遮蔽物へと向かう。

 

 クイナが突撃してきたタイミングで、反撃しようとクルミが身体を少し出す。そこをクイナは逃さず、頭へと弾丸を一撃叩き込む。

 するとクルミがやられた時の事を事前に打ち合わせていたのか、オトギはいなくなっており、周囲を警戒するほかなくなった。

 

「…一旦戻りますか」

 

 FOX2とFOX1の行方がわからない以上、人数不利があるクイナは拠点に戻る他ない。オトギを深追いして、フラッグを取られたら元も子もないのである。

 

 

 

 クイナが拠点に戻って少し経つと、コツコツと足音が聞こえてきた。クイナは物陰に潜み、息を殺す。

 

「そこに居るのはわかっている、出てこいクイナ」

 

 そう話しかけてくるのはFOX1、ユキノだった。その横にはFOX2であるニコもおり、いつでも射撃ができるよう狙いを定めている。

 

「……」

 

 黙って姿を現すクイナ。だがその手に銃は握られておらず、両手を上げて、降参しているとでも言いたげなポーズだ。

 

「そのまま素直にしていろ。FOX2、目を離すなよ」

 

 そう言ってユキノは目標であるフラッグを取りに一旦その場を離れた。

 

 刹那、クイナは服の中へとしまっていたRSh-12を取り出してニコの背後へと移動する。

 

「速いッ!?」

 

 クイナ自身も己の速さに驚いたがために狙いが逸れてしまい、二発撃つことになってしまったがニコはその場に倒れこんだ。

 

 そしてユキノが向かったフラッグの方へと向かい、お互い見合う形になる。

 

「っ…黙ってやられる奴じゃないと思ってはいたが…まさかあの状況から巻き返すなんてな…」

「カヤ様のために、私は……!」

 

 次の瞬間、辺りには劈くような銃声が響く。

 

(この銃声は、FOX4か。恐らく私たちの拠点に帰ったフリをし、こちらへと進んできていたのだろう。それならさすがのクイナも……っ!?)

 

 オトギが放った弾丸は、見事にクイナの頭に当たっていた。だが()()()()()()()()()()、 クイナ自身も何が起こったのか分かっていないようだ。

 

「…! 何がなんだか分かりませんが、好都合です!」

 

 そして理解する間もなくユキノは銃弾を喰らい、クイナは先のことを思い出していた。

 

(さっきの狙撃は恐らくオトギさんのもの。しかもそれを頭に喰らっているのなら、私はとっくに気絶しているはず。何故無傷で……まるで、空崎ヒナのようでした)

 

 その後、勝負はジリ貧になり、勝負がつく見当がなかったので一先ず引き分けとなった。

 

「クイナさん。先の演習で無傷だったのには何か理由が?」

「……分かりません。ですが、少しだけ調べてみたいです」

 

(D.U.地区で気絶する前、つまりこの力を得る前に共に居た、この力に似た力を持つ空崎ヒナなら、何かわかるのかもしれません)

 

 

 

*1
某ゲヘナバカマコトの仕業




そういえば、水着シロコは50連で確保出来ました。(自慢)

日常回で挟んでほしい学校とのやりとり

  • ゲヘナ
  • トリニティ
  • アビドス
  • ミレニアム
  • 百鬼夜行
  • 山海経
  • レッドウィンター
  • ヴァルキューレ(これはそのうちやる)
  • アリウス
  • うわぁぁぁぁん!!全部みたいですぅ!!
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