無職転生オリキャラ妄想 ~異世界少女は頑張ります!~ 作:af
ナナホシとのあれこれや私生活、家族の話などです。
最近、見た目が老けこんできたことを気にしている兄様が不思議な夢を見たという。
74歳で大往生の末、ララやオルステッド様たちがヒトガミをバラして封印する未来だったそうだ。
その場面にはちゃんと私の姿もいたらしい。ふふふ、兄様達を散々苦しめたヒトガミがどんな顔をしてるか、今から楽しみだ。最近はめっきり話を聞かないが、まぁ碌な事してないだろう。
兄様は安心して歳とって良いよ!と言ったらいじけてしまった。最近は年齢の話に対してちょっとナイーブなのだ、兄様は。
元気ない?おっぱい揉む?……揉んだらナナホシに殺される?そっか、じゃあ仕方ないね。
そもそもそんな言い回し誰に教わったって……シズカだけど……え、うん。今度シルフィ姉にやってもらおう?
シズカとの同棲生活ももう10年だ。
いい加減、ちゃんと普通の家事が出来るようになってきた。
……魔術を使っていいなら、だが。
10年前、異世界転移魔方陣を完成させたシズカは、日記に書かれた記述の通り元の世界に帰ることは出来なかった。
日記にはそのせいでシズカは絶望して自殺してしまったと書いてあったため、私は24時間体制でシズカの心のケアをしようと固く誓っていたのだが、私の予想に反してシズカはケロっとしていた。
むしろこれでようやく大手を振って私に手を出せると喜んでおり、その日の晩は手加減なしに好き放題めちゃくちゃにされた。おかげで翌朝、治癒魔術で治したにもかかわらず腰が抜けて起き上がれなかった……。
その後はとんとん拍子に私とシズカの婚約話が進み、盛大な結婚式をあげた。形式はミリス式に似ているけど、正確には異世界式だ。お互い純白のやたらとひらひらしたドレスを着て、永遠の愛を誓い合った。
そしてめでたく私もラズリィ・G・セブンスターになった。
まさか三姉妹の中で私が一番先に結婚するとは夢にも思わなかったよ。最も、ノルン姉も私の結婚を見届けた後すぐにルイジェルドさんの元へと嫁に行ったが。
ウェディングブーケ?というやつをノルンに向かって投げつけたのが功を奏したのかもしれない。見当違いの所に飛んでった花束をどうにか風魔術でノルンの手元に着地させた私を、兄様はとても悔しそうに褒めてくれた。
帰還魔方陣を完成させたシズカは空中要塞を後にし、しばらくグレイラット邸でお世話になっていたものの私と結婚したのを期に家を買った。
物件選びはグレイラット邸からの距離の近さのみを基準にされたことからも分かる通り、結婚後もグレイラット邸には入り浸っている。食事もよく一緒に食べているし、我が家には寝に帰りにいくだけのような日もあるくらいだ。
実はこっそりと隠し通路をつくり繋げている。兄様曰く、隠し通路は浪漫とのことだ。
シズカは兄様とは違って夜の事には詳しくなかったため、結婚当初はシルフィ姉やロキシー姉、それにエリナリーゼさんとよく女子会しては色々勉強していた。私も参加したかったが、シルフィ姉曰く私はむしろ何も知らないほうがシズカが喜ぶそうなので、断念した。
そんなシズカだが、今では兄様にすら時々話を聞きに行っているそうだ。最近のシズカのマイブームは、ザリフの籠手を応用した感覚のあるおちんち……わからせ棒を使って私をいじめ倒すことなので、兄様とザノバさんにはよくお世話になってるらしい。
兄様はエロトークが大好きだし前世の下の話を出来るのは楽しいそうなのが、攻め倒されるのが見た目完全アウトで妹な私ということで、結構複雑な思いを抱いているらしい。一度だけ私たちの行為を覗いてお叱りを受けていた。私が酷いプレイをされてないか心配になったのだと弁解していたが……あの日のグレイラット邸は本当に怖かった。私はロキシー姉に抱き着いて緊急避難した。
まぁそんなわけでシズカとの生活は、夜のことはもちろん、それ以外の部分も順調だ。
私もシズカも無職というのはあれなので、ロキシー姉のコネでラノア魔法大学で研究員をしている。今はアスラの国立大学にいるララも、帰ってきたらこっちに就職予定らしい。
シズカは今でも時折空中要塞で帰還魔方陣の調整と問題点の洗い出しを行っているそうだが、やっきになっていたペルギウス様もこの頃は諦めムードだ。そういう名目で普通にお茶会してるだけなのだという。私はその間せっせとペルギウス様専属造形師になっている。そろそろ暇を頂きたい。
では現在は何の研究をしているのかというと、一言で言えば私の体質改善だ。
私は現在いくつかの魔道具をつけて生活している。
例えば、魔力の回復を抑える魔道具とか、取り込んだ魔力を自然に体外へ排出する魔道具とか(これはシズカもつけてる。おそろい!)、重傷を負った時に私の魔力を使って勝手に治癒してくれる魔道具とか、私の居場所をいつでも把握できるようにする魔道具とか……兄様がボソッと『束縛系彼女だ……』と呟いてシズカを怒らせていた。言葉の意味は教えてもらえなかったが、まぁ過保護とかそういうあれだと思う。
それともう一つ、私の肉体の最適化だ。
こちらは超究極完全龍人であるオルステッド様と、純長耳族であるエリナリーゼさんをサンプルとして研究している。最終目標は、私の膨大な魔力を十分に扱えるだけの強靭な肉体にすることと、可能であれば私の肉体年齢をシズカと同じくらいまで引き上げること。
……そしてシズカが隠している裏の最終目標は、私を孕ませることだ。偶然知ってしまった時は本当かどうか疑ったが、夜の情事でそれっぽいことを言うようにしたらシズカがとっても喜ぶようになったので間違いないと思う。
研究方法はいろいろあるが、そのうちの一つは私が自分にかけている催眠魔術の改良。ただ、昔は真面目に研究していたのだが、最近はそれに加えてちょっとその……えっちな催眠もするようになった。
元々私は肉体年齢が幼く性感も未発達だったのだが……今はまぁ、お察しだ。体調の変化に十分気を配りながら、シズカ専用に少しずつ作り変えられてしまっている。恥ずかしいけど、ちょっと嬉しい。
6歳のころに自我をもどして無知な私に色々教え込むプレイをしたときは流石に少し苦言を呈した。あれはかなり恥ずかしかった。
とまぁそんな研究をしているわけだが、それはあくまで個人的な研究だ。ちゃんと普通に役に立つ研究も片手間程度にちまちまやっており、最近はリリちゃんとの共同研究でそこそこ成果をあげているそうだ。
私は私で、趣味の研究ばかりしている。というか、無詠唱で感覚的に魔術を研究しているせいで、魔法大学での主な研究内容は私が感覚的にやってることを言語化することだ。
シズカと違って私は少しだけ教鞭をとっているし研究室に学生もいれているので、主に私のいう事を学生たちが頑張って解釈するというのが研究テーマだ。
ちなみにうちの研究室は、何故か魔法大学で一番倍率が高いらしい。うちに入ったら普通に家政婦扱いするよと常々言っているのだが……そんなに私のお世話をしたいのだろうか。それともフリーハグ権が目当てなのか?
取り持っている講義は、無詠唱魔術の応用と魔術開発論の応用、それと魔術戦闘術だ。前者二つがそんなにとってる生徒は多くないためアットホームな雰囲気で、生徒に抱きかかえられながら授業することもしばしば。うちの研究室に入る子は皆この授業を履修している。
それに対して魔術戦闘術では、すごくたくさんの生徒が受けに来るため結構苦労している。何なら授業とってないのに参加してる生徒も結構いる。そもそも私は詠唱魔術をつかった戦闘には詳しくないので、もっぱら剣士との模擬戦で実演したり生徒にせがまれて色んな魔術を使って見せることが多い。
対戦相手の剣士は、アルスやジークをよく引っ張り出している。時折調子に乗った生徒が名乗りを上げては私に鼻っぱしを折られるのが、年度初めの風物詩にもなっているのだ。
あと何故か私の実年齢はラノア魔法大学七不思議のひとつになっている。聞かれたら普通に30歳と答えているんだけど……。
他の教員の人たちとはよく一緒にお昼を食べる仲だ。普段はシズカと食べているが、彼女は研究に集中すると周りが見えなくなるので、そういう時は教員の集まりに混ぜてもらっている。
教員たちの中に混じって私が食事していると傍目にはかなり微笑ましい光景になるそうだが、私は結構真面目に授業の相談とかしている。
良く膝の上に乗っけられるけど、相談にはみんな真面目に答えてくれるのだ。
なお、ロキシー姉がいるときはずっとロキシー姉に抱えられてご飯を食べる。この時が一番周りからの視線を感じるのだが、もう視線にも慣れてしまい特に何とも思ってない。
ただそのせいか、一部からは私はロキシー姉の娘だと誤解されている。ロキシー姉も積極的には否定しないので、いつの間にか定着してしまっていた。
魔法大学ではすべてが順調というわけではなく、一部の保守的な教員からはあまり好かれていないのを感じる。授業はかなりフリーダムだし、見た目もアレだし、魔術師としての実力は隔絶してるし、新参者だし、そのくせ研究ではそれなりに結果出してるしで、割と嫌われる要素満載なのだ。ジーナス教頭も「昔の私だったら蛇蝎の如く嫌っていましたよ」と好々爺の笑みで言っていた。あんまり想像できない。
魔法大学での生活については、こんなところだろうか。
あとはアルスやジークなど我が家の(?)子供たちに大学で会うと、皆ちょっと態度がよそよそしいのが少し悩みだ。ロキシー姉はそういうものですよと言うけど、やっぱり少し寂しい……。
ルーデウス邸には基本的に毎日のように通っている。
アイシャもノルンもお嫁にいってしまったため少し寂しくなったが、子だくさんな兄様のおかげでまだまだルーデウス邸はにぎやかだ。
特にクリスティーナはとっても元気だ。いたずらばかりして屋敷をにぎやかしていたララがアスラに行って少しは落ち着くかと思いきや、かわりにクリスが色々とひっかきまわして駆け回っている。
リリはよくシズカを引っ張っていき魔道具弄りに巻き込んでいる。私は前にドジってリリの大事な魔道具を壊してしまって以来、少し警戒されてしまっている。ごめんよリリ……代わりに良い魔道具ないか探しとくから、許して。なんかデジャブを感じなくもない。
シズカもリリの魔道具に関する豊かな発想やセンスには一目置いているようで、結構楽しそうに二人で色々弄っている。リリ、シズカはお姉ちゃんのだからね?貸してあげてるだけだからね?
私がジトっとリリを見ていると、何故かシズカは機嫌が良くなる。シズカの事もジトっと見ると、その日の夜はとても元気になってしまい翌日私が立てなくなってしまうので、要注意だ。
リリは普段はララと同じ眠そうな目で魔道具弄りばかりしているが、時どき私の所に来て「お姉ちゃん、魔石欲しい!」と抱き着いて甘えてくるので、ついつい最高純度の魔石を渡してしまう。
まったく、困ったものだ。ほんとうに困ってしまう。やれやれだ。……ちら。
ジークはチェダーマンという兄様の作り話をいたく気に入ってるようで、家ではジークの武勇伝を語って聞かせてくれる。代わりに私は趣味で作った魔術のいくつかを伝授しており、登場シーンや変身シーンなんかに応用されているようだ。
私はあんまりそういうのの格好良さは分からないものの、兄様にこそっと相談してそれっぽいものをいくつか開発している。うちは毎年子供たちに誕生日プレゼント贈る習慣があり、私は毎回新作魔術の魔術書をプレゼントしているのだ。
まだ11歳という事もあり無邪気に正義の味方に憧れているジークを、私は陰ながら応援している。
あと前に私の事をラズリィ叔母さんって呼んだことはまだ許していない。次呼んだらアレクに代わって新作魔術の実験台の刑だ。
クリスはとても活発な女の子らしい女の子で、意外と私とウマが合う。
クリスも私も兄様が大好きなので、よく二人で甘えに行って上目づかい攻撃で兄様を撃破している。今の所全戦全勝だ。ぶいっ。
クリスはうちの女の子にしては珍しくアイシャ以上の少女趣味であるため、可愛いものに目がない。私はクリスに捕まるとクリス様専属造形師になって、ペルギウス様のもとで磨いた技術をいかんなく発揮してクリスを喜ばせてしまうのだ。
また大学でもよくたくさんの友達を引き連れて研究室に遊びに来たりするので、そこではクリス様専属道化師としてちびっこたち相手に様々な魔術で楽しませている。この子は兄様の人たらしな所をよく受け継いでいると思う。
ただ自分で魔術を使うことに対してはあまり興味がないらしい。おかげで魔術を使った妙な宴会芸ばかりが増えている今日この頃。
本人にはそんなつもりはないのだろうが、なんだか自然な流れで私はクリスの舎弟になっていることがよくある。
今はアスラに行ってしまったが、ルーシーはとても良い子に育った。今もクライブ君とは向こうで仲良くやっていることだろう。
魔法大学にいる間もふたりはみていてちょっともどかしかったので、反動で卒業と同時に付き合い始めた時はそれはもうイチャイチャしてた。私とシズカに負けないくらいに!
それに当てられたのか、当時のシズカはずっといちゃラブプレイをしてた。催眠魔術までつかって結婚当初の雰囲気でしてた時は兄様にちょっと怒られてた。
ルーシーはとっても良い子何だけど…ちょっと遠慮がちというか、兄様相手には特に色々と我慢していた。私相手にはそこまででもないのだが、それでも魔法大学に入学して暫くすると抱きつかせてくれなくなった。
1番上の娘として、責任感がとても強いのだろう。ララを反面教師にしたのかもしれない。ルーデウス家は、長子が責任感が強く、第二子はちゃらんぽらんというのが伝統になるかもね。
私はあまり力になってあげられなかったけど、ノルンがちゃんと寄り添ってたからそこまで心配はしていない。落ち込んでる時はこっそり寝床に潜り込み、お姉ちゃん型抱き枕になって慰めてあげた。
そして長女に責任感とか色々吸い取られた我らが救世主、ララほほんとうにイタズラ大好きな困った子であった。
しかも私は、妹には弱いのだ。上目遣いに甘えられると、ついつい彼女のイタズラに手を貸してしまい、2人揃って何度となく怒られた。ごめんね…でも、妹のオネダリには逆らえないの…。
それにぼーっとしているようで実は結構面倒見がよく、陰ながら下の子たちのフォローをしっかりとしてることを私は知っている。なぜなら、占命魔術でよく勝負をしていたから。
かつてのアイシャを思わせる無双ぶりに、なんど辛酸を舐めさせられたかわからないが。
ルーシーの抱き枕になりに突撃したのも、実はララの指示だったりする。お姉ちゃんは妹に便利使いされるのが運命なのです。占命魔術もそう言ってる。
ララはアイシャと違って自分の努力を隠そうとする癖があるが、こと魔術においてだけはお姉ちゃんの目は誤魔化せないぞ!隠れてめちゃくちゃ練習してるだろ!
それに占命魔術の勝負では勝敗が分かりやすくなるようにお互いを占ってるので、ララには負けるもののそこそこ上手くなった私相手に隠し通すのはさすがに無理だ。パパ達には言わないでと口止めされているのがもどかしい。
お互い相手の秘密の数々を握りあった私たちは、最早運命共同体なのだ……。
そういえば、オルステッド様からの極秘任務は結構任せて貰えるようになった。最近兄様は政治活動が忙しくなってきているため、代わりに私が細々した任務を引き受けているのだ。前衛としてアレク君、危なくない任務であればシズカも極力同行してる。
アレク君とは紆余曲折の末に和解…という訳ではなく、キラキラした目を向けてくるアレクやジークの手前みっともない所は見せられないと、アレク君が勝手に奮起して勝手に立ち直った。
最近はよく模擬戦もしており、いつの日か私の神級魔法を正面から斬り捨てるのが目標なのだそうだ。正直、あの時よりも現在の私はかなり成長しているので、アレク君には申し訳ないがその目標は当分達成できないと思う。
私の方は、大事な愛剣を壊してしまった負い目もあり、実はこそこそと王竜剣の修復を試みている。まだあまり進んでいないが、来るラプラス戦役までには必ず間に合わせるつもりだ。
オルステッド様はこの10年で随分と丸くなった気がする。
うちの子供たちが近づくと自分から抱き上げてあげるし、暇な時に遊びに行けば緊急の用事でもない限りいつでも構ってくれる。魔術の研究で行き詰まっている時は龍神の知恵袋を頼るに限る!
ただ私への過保護は年々悪化しているように思う。最近は「こういう事態が考えられるからこういう対策をとっておけべきだろう」みたいなことを会う度に言われる。
正直、そんな事ある??みたいな想定ばかりだ。例えば、剣神と北神と水神に同時に襲われた時の対処法、みたいな。
もっと他に頭を使うべきことがあるのでは……?と正論をぶつけても、これも重要な案件だと躱されてしまう。うーん、でもあんまり色々言われても私頭良くないから覚えきれないよ……。
あと、エリス姉も最近は一緒に任務に行くようになった。
兄様の護衛でパーティーやらなんやらに行くのがあんまり楽しくないみたいだ。
エリス姉と一緒に行く時は、シズカには申し訳ないが2人旅にさせてもらっている。昔の旅路を思い出してとても楽しい。
素振りを見てもらったり、最近の兄様の活躍を聞いたり、昔の冒険譚を聞かせてもらったり、普通に雑談したり。
エリス姉を独占しちゃって申し訳ないね、兄様。
未だに夜の話をすると顔を赤くするところもキュートだ。
エリス姉も、昔の兄様に瓜二つな私との2人旅は楽しいらしい。
お家に帰ったらシズカに丸1日虐められてしまうのが難点だが、甘んじて受け入れよう。
エリス姉は一晩中私を虐め続けられるシズカに対して、やるじゃない!と変に感心してるところがあるが、多分エリス姉が想像してるのとは違うと思う。シズカはねちっこいのだ。
エリス姉だけでなく、シルフィ姉やロキシー姉も 、 最近はそこまで兄様と夜に励んでいるわけでは無いそうだ。
大家族ルーデウスファミリーも、子供は6人で打ち止めらしい。私としてはまだまだ増えてもらって構わないのだが。
シルフィ姉は、ちょっとお小言が多くなった。
でもちょっとだけお小言に耐えれば後は割と好きに甘えさせてくれるので、やっぱり大好きだ。未だに私が好きなお菓子のストックを切らさずにいてくれるところもポイント高い。
シルフィ姉は自分が子供たちをしっかり導かなくては!と気負ってる所があるのためか、もう成人していて気楽に甘やかせる相手である私は結構助かるらしい。
あの家にいると自分が成人してるってこと忘れそうになるので、それを言われた時は無言で目を逸らしてしまった。シルフィ姉はそのままでいいよって言ってくれるけど、やっぱりもうちょっとお姉さんらしい振る舞いを気をつけよう……。3日経てばいつも忘れるけど。
最近は兄様についていくためにと宮廷作法をシルフィ姉に学び始めたが……正直あまり身についてない。兄様曰く、昔のエリス姉よりはマシとの事だ。それって、エリス姉が山猿なんて呼ばれてた頃じゃないだろうね……。
どうやら兄様にくっついてパーティーに行くのはまだ先の話みたいだ。
ちなみに、ロキシー姉も私と一緒にアスラ王国式の作法を習っている。
ロキシー姉の場合はシーローン王国で王子の家庭教師をしていたこともあり基本はできているが、どこかで必要になるかもしれないからと一緒に勉強しているのだ。えらい。
そして私より短い時間であっさりとシルフィ姉から合格を貰っていた。私は悔しくてロキシー姉を水帝級魔術師にするべく訓練を課すことを計画した。今は教育者として頑張りたいのでと袖にされてしまったが。
家にいる時は何だかんだロキシー姉と一緒にいることが1番多い。同じ教師仲間として、魔法大学での話題は尽きないからだ。
私の総抱きつき時間も、今はシズカが首位だけど前はロキシー姉が1番だったしね。
それにロキシー姉は物知りだから、色んなことを教えてくれる。最近は私も物を教える1人として、魔術以外のことも色々勉強しなければと思い直しているところなので、ロキシー姉はそういう意味ではとても良い先生だ。
ロキシー先生と呼ぶとちょっとニヤけるところも可愛い。ロキシー姉はずっと可愛いままだ。
可愛いと言えば、ノルンの娘であるルイシェリアは超可愛いのだ!
あの子はお母さんに似て正統派美少女になる。間違いない。
もっとお肉食べて胸も鍛えるんだぞ……。目指せ、打倒アイシャだ!
最近は魔石で作った偽第三の目をぺたりと額に貼り付けて「私はあなたのお姉ちゃんだったのだ!」と吹き込んだらあっさり信じちゃって、ノルンにめちゃくちゃ怒られた。
ふふふ、チョロいところはグレイラットの血を継いでいるね。将来はパパを超える戦士になって、我が前衛として腕を奮って貰いたい。
ちなみに誤解は未だに解けてないらしい。ごめんよ、ノルン……。責任取って私がお姉ちゃんになるよ……。
ルイジェルドさんは前から子供のこととなるとブレーキが効かなくなる人だったが、最近はその感情が愛娘に集中し過ぎて重度の親バカになっている。お姉ちゃん事件の時も怒るどころか、良い姉になってあげてくれと逆に頼まれてしまった。それでいいのだろうか?
まぁ父親が親バカな分ノルンがしっかりとお母さんしてるので、釣り合いは取れている。あれはあれで良い夫婦だ。
最後に我が親友、ジュリエットについて。
ジュリはすっかり大人のお姉さんになってしまった。種族柄背丈は低いが、あの頃の私と親友ハグをしていた舌っ足らずな女の子はもう居ない。
今のジュリは、好きな人を堕とすのに必死な1人の女性だ。
ザノバさんは色々と理由をつけて渋っているが、あれはジュリがどうこうではなく弟をクビり殺してしまったトラウマが原因だろう。
もちろん親友の為とあらば協力を惜しまない私は、兄様やシズカにも相談しながらザノバさんにとって最適な形状・硬度のオナホを作ったり、行為中に万が一力加減を誤ってもすぐ蘇生できるよう王級治癒魔術のスクロールを何枚も持たせたり、姉様たちに協力を仰いで妊娠に最適な条件を整えたりと、できる限りのサポートをした。
結果、無事押し倒すこと数度を経て、子供を授かることに成功。
流石に観念したザノバさんを引っ張ってジュリは盛大に結婚式を挙げていた。
私も腕によりをかけた式場を用意したため、ザノバさんも大興奮してた――ジュリをほっぽって。後ほど親友からやり過ぎだと少し怒られた。ごめんね……張り切りすぎちゃった。
それからジュリとは今でも半年に1度くらいぺルギウス審判の元で勝負はしている。
とはいえ、今までに磨いてきた技術力に加えて美術に関する深い知識と教養を手に入れた今のジュリ相手では、見た目ばかりが小綺麗な私の魔石細工など手も足も出なくなってしまった。
私の作品にはちらりと一瞥してつまらんなと吐き捨てるぺルギウス様も、ジュリの作品には毎度の如く素晴らしいと掛け値なしの称賛を送っている。そしていそいそとコレクションルームに保管しに行ってる。私の作品を放置して!
確かに美的価値では適わぬものの、私の作品も結構すごいと思うのだ。今回は色んな地図や実際に空中散歩して集めた資料を元に作った超精密立体地図だ。ちゃんと国ごとに魔石の色まで変える親切設計だぞ!
……きっとぺルギウス様は私をこき使いすぎて目が肥えてしまったのだ。私だって頑張ったのに……。
後日コソッとシルヴァリルさんが、私の作ったやつも専用の部屋に大切に保管してると教えてくれた。よかった……次からは手に触れた瞬間自壊する意地悪仕様にするところだったよ。
私が安堵してるとシルヴァリルさんは笑顔が少し引きつっていた。
私とジュリで作った卒業制作(なにから卒業するのかはよく分からない)こと、1000分の1スケール空中要塞も大事に保管してくれてるそうだ。でも久しぶりに見たいと言ったら、私が行くと壊しかねないからダメと突っぱねられた。作ったの私なのに!?
おまけで、クロの事も少々。
奴は基本的に昼寝をするか飯を食うかしかしていない怠け者だけど、一応は私の守護魔獣なのだ。
あの戦い以降1度も役に立ったことは無いけど、いざと言う時は頼りになる子、のはずだ。
それに、私がいない間のシズカの護衛役でもある。セブンスター家の数少ない戦力なのだ。
でも。
でもでもでも!
一つだけ、許せないことがある。
シズカが……。
時折シズカが、クロに構って私を放置するのだ……!
断じて許せぬ。シズカは私のモノだ。お前には渡さん。
あ、こら、そんなあざとい真似……あー!!シズカが猫吸いモードになっちゃった!
くっ、こうなったら戦争だ!
愛しのシズカを取り戻すための聖戦だ!
決意を込めて、私は猫耳と尻尾を手に取った。
今日の私はシズカの子猫だ!!
【補足情報】
TIPS:異世界人は子猫に弱い
なお、子猫になったラズリィは翌朝には人語をしゃべれなくなっている。
足腰が立たずベッドから動けないバカな主を差し置いて、クロは悠々とシズカに甘えている。シズカは大満足である。
ラズリィの研究室が一番倍率が高いのは、単純にラズリィが世界でも数えるほどしかいない神級魔術士だからです。ラズリィガチ勢は、年齢が低ければ無詠唱魔術を、高ければ魔術開発論の授業を履修して少しでも覚えが良くなるように頑張ります。でも途中からあまりの可愛さに別の意味でラズリィガチ勢になってしまうのが大半です。研究室には時どき抜き打ちでナナホシ研究員がやってきて目を光らせているので、あまり変なことは出来ません。研究室配属時も厳しいナナホシチェックが入ります。
ナナホシさんがラズリィにやって1番引かれたプレイは、ラズリィのお腹に疑似精液を詰め込んでロリぽて腹状態にした上でお腹を撫で回した時です。
しかもちゃっかりクロとよく似た毛並みの猫耳としっぽも付けられていました。屈辱。
ラノア魔法大学七不思議の1つ、名物教師である神級魔術師ラズリィ先生の実年齢!
公式には30歳となってるが、ラズリィ先生が神級魔術師として着任したのは約10年前!流石に20歳で神級に至るなんて無理があるだろう。
しかし本人の言動を見ると、何ならもっと幼く見える!あれで本当に30歳なのか?魔法大学生の性癖は破壊されてしまった。
かといって女性に歳を聞くなど言語道断!そんなことをすれば至る所に潜んでいるというラズリィ親衛隊に殺されてしまう!
真相は闇の中……真実を知りたければ、サイレント研究員に聞くしかない。
ロキシーがアスラ式宮廷作法を勉強していた理由の半分は、ラズリィと一緒にお勉強したかったからです。出会い方が違えば、このように小さいルディと一緒に勉強して切磋琢磨していた未来があったかもしれないとちょっと妄想しています。
あとは単純に、娘と一緒に勉強するみたいなシチュエーションには憧れがあったものの、ララもリリもマイペースなせいで実現できなかったせいでもあります。
一言でも、何か感想いただけるととても嬉しいです。10倍返しします!
リクエストいただければ何でも書きます。ラズリィちゃんのこと少しでもいいなと思って頂ければ、是非。