無職転生オリキャラ妄想 ~異世界少女は頑張ります!~   作:af

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引き続きロキシー視点。
時系列は迷宮編が終わり、日常編~になります。


神の視点 破

グレイラット家に嫁入りした私は、そのまま無職で居座るのも気が引けるし、単純に時間を持て余していることもあって、魔法大学で教員として働くことにした。

魔法大学では師匠と約10年ぶりの再会をして、過去の遺恨を解消することができた。10年という月日は、お互いにとってそれなりに長い時間だったらしい。

随分と雰囲気が変わった師匠と軽く雑談し、無事教師として採用されることとなった。

 

そして教師として働き始めて最初の日は、あやうく遅刻しそうになりながらもぎりぎりミーティングに参加して、ルディたち特別生の副担任としての挨拶をした。

シーローン王国のザノバ殿下にドルディア族の族長の娘が二人、ミリス神聖国教皇の孫と中々に癖のある生徒ばかりだが、皆ルディには一目置いているらしく、その二番目の妻である私は特段問題なく受け入れられた。やはりルディは凄いですね。

召喚の研究をしているというサイレント・セブンスターさんには会う事が出来なかったが、彼女は普段からほとんどホームルームには参加しないらしく、気にしなくていいと言われた。

 

ちなみに、ラズリィは寝坊してその場にはいなかった。家を出るときにも起こしたんですが……いえ、彼女の睡眠時間が長いのは過去の悲惨な経験の後遺症ですからね。目に余るようでなければ、私からは何も言わないほうが良いでしょう。

……でも今度から遅刻しそうなときはおんぶして一緒に登校するようにしましょうか。最近はジローの背中に揺られるのも慣れてきましたし、ラズリィを乗せても大丈夫でしょう。

可愛い義妹と登校する毎日を想像し、私の足取りが少し軽くなった。

 

***

 

最近、ラズリィがあまり抱き着いてくれないとルディから相談を受けた。

先日、ちょうど同じ相談をシルフィからも受けたばかりだ。もっとも彼女はずっと前から密かに悩んでいるらしいが。

 

さて、原因は簡単である。ラズリィが抱き着く対象が増えたからだ。つまり私。

ではどうすればよいのかといえば、どうしようもないというか、どうもしなくて良いのではないかというか。

私はこの件に関しては、あまり相談に乗れそうにない。二人には申し訳ないが、今も私の膝を枕にすやすやと昼寝するラズリィの頭を撫でていると、どうしようもなく幸せになってしまい考えがまとまらないのだ。

 

娘がいるってこういう感じなのだろうか。シルフィは最近生まれたばかりのルーシーの世話に忙しく、ラズリィの世話は私に一任されているのもあって、最近の私は自分で言うのもなんだがかなり上機嫌だ。有頂天と言ってもいいかもしれない。

あの暗く孤独な迷宮にいたのは遥か昔。最近はもう、ふと目が覚めたら迷宮の中にいるのではないかと想像することもなくなった。

それもこれも、ルディとラズリィのおかげだ。もちろん、シルフィやアイシャ、リーリャさんたちにも感謝している。

ただ、最近のラズリィはちょっと調子が悪そうに見えるのが気になる。本人は全然平気だよとしか言わないが、ちょっと心配だ。

 

***

 

最近のラズリィは見るからに体調が悪そうなときが多々あるが、少しするとケロッとしているので見間違いかと思い目を擦ることがおおい。

しかも、特別生の一人であるサイレント・セブンスターさんの研究室に入り浸りになってあまり授業には出ておらず、家に帰ってこないこともしばしばあってとても心配している。

サイレントさんも体調が悪そうだし、大丈夫だろうか……。

 

ルディもサイレントさんの体調の事は気にしているものの、治癒魔術が得意なラズリィが傍にいるなら滅多なことにはならないだろうとそこまで心配はしていないらしい。

ルディがそういうなら、大丈夫なのだろうが……心配なものは心配だ。

 

副担任として時折彼女の様子を見に行くのだが、どうにもサイレントさんはぴりぴりとしているらしく、毎回すげなくあしらわれてしまう。

とはいえ、ラズリィがお泊りするときだけは律儀に毎回報告に来てくれるので、悪い子ではないのだろう。

 

本人も大丈夫だと言っているし、もう少し様子を見ようか……。

 

***

 

流石に最近は目に余るほどに体調が悪化しているラズリィを診療所に連れて行った。

医者がいうには、過労のような症状に近いという事で、何かの病気にかかっているわけではないそうだが……本当だろうか?

なんだか嫌な胸騒ぎがする。

ルディと、子育てで疲れているところ申し訳ないがシルフィにも相談しよう。

 

***

 

今朝、青い顔をしたラズリィに部屋へと連れていかれて、いったい何事かと身構えていたら生理だった。

私たちはもちろん、ラズリィ自身もノルンやアイシャに比べて成長が遅いのを気にしていたから、遅まきながら生理が来て本当に良かった。

どうやら身長が伸びていないだけで、ラズリィの身体はきちんと成長しているらしい。

ラズリィはずっと青い顔をしていたので、もしかしたら彼女はちょっと人より重い子なのかもしれない。ちゃんと生理周期を把握してしっかりフォローしてあげようと思う。

こういう気遣いはルディには出来ませんからね。シルフィは子育てで大変だし、私の役目でしょう!

 

***

 

ルディとサイレントさんは近々、あの魔神殺しの3英雄の一人であるペルギウス様へと会いに空中城塞に行くらしい。前々からルディの交友関係は凄いと思っていたが、おとぎ話の英雄まで出てくるとは流石に耳を疑った。

 

そして、そこにラズリィも付いていきたいらしい。私はもちろん、ルディとシルフィも反対していたのだが、どうしてもと言うのでしぶしぶ許可を出した。

ありがとうロキシー姉!と抱き着いてきたが、その腕はいつもより力が入っていなかった。

本当は心配で私も付いていきたかったが、ペルギウス様は大の魔族嫌いということなので、断念した。本当はちょっと、いや大分わくわくしていたのだが、仕方ない。お留守番だ。

 

***

 

アリエル王女と共にルディたちに同行していたシルフィが一人で帰ってきて、ペルギウス様から聞いたラズリィの症状を教えてくれた。

私は、結婚して教師にもなれて幸せな生活に浮かれていた心が、冷や水を浴びせられたように一気に冷めるのを感じた。

そして、小さな少女の抱えるあまりにも辛すぎる運命を、心が引き裂かれそうになりながらも黙って聞いた。

 

そんなのは、あんまりだ。せっかく、せっかく地獄のような環境から救い出されて、幸せな生活に徐々に馴染んできたところだというのに……。

アイシャやノルン達に聞いた話では、ルディが助け出した当初のラズリィは一日の大半をぼーっとして凄し、表情の変化もほとんどない人形のような少女だったらしい。

それが段々と笑顔を見せるようになり、かつてのように活発に行動するようになって……最近では、昔のように色々と動き回ってはよく笑う快活な少女になってきたという。

 

ノルンは長らくフィットア捜索団にいて、数々の暴力や性被害にあった女性を見てきたそうだ。そんな彼女から見て、あれだけの壮絶な経験を経てここまで回復したラズリィはかなり奇蹟的だと言う。

私も同感だ。大人ならともかく、話を聞く限りとてもではないが6歳の子供に耐えられるような経験ではない。それでもあの子は、優しさを失わず、無邪気なままだ。

これが奇跡でなくてなんだというのだ。

 

しかし神様は、そんな奇跡を踏み潰すかのような運命をあの子に課した。

もういいだろう。ラズリィはもう十分苦しんだ。あとは幸せになるだけの生活を送ってもいいだろうに……。

 

私は藁にも縋る思いで毎日ラズリィの快方を願いながら、彼女が空中城塞から帰ってくるのを待った。

 

***

 

空中城塞では一緒に行ったサイレントさんの方も色々と大変なことがあったそうだが、そちらはルディがちゃっかりと解決して戻ってきたらしい。

顔色の戻ったラズリィが嬉しそうに色々と教えてくれた。

 

しかし結局、ラズリィの身体を根本的に直す方法はないらしい。

唯一症状を和らげられるのが、ヌカ族が使う催眠魔術ということだが……名前だけは聞いたことがあるものの、ヌカ族の魔族なんて会ったこともない。そうとう珍しい種族だと思う。

それでも知り合いに一人いると言うのだから、ルディの交友関係の広さには脱帽だ。

いったいどうやって知り合ったというのだろう……え、大森林の檻の中?

うーん、これは冗談なんでしょうか?

ルディは時々真顔で冗談を言うから、あまり信用ならない。

 

***

 

ギースというヌカ族の魔族の男性は、驚くくらいすぐに見つかった。

ルディはもしかして神に愛されてるのでしょうか?と冗談で言ったら「それはもう二日に一度は愛されています、いえむしろ俺が神を愛してます!」と言っていた。いつものルディだ。

ルディが邪教を崇拝しているという噂の真相が少し気になったが、何となく聞くべきではない気がして口をつぐんだ。

 

さて、催眠魔術を習う事ができるようにはなったのだが……私は早々に断念した。何分、催眠魔術はヌカ族の固有魔術である。ミグルド族以外が念話で喋れないのと同様に、私では催眠魔術は操れないと早々に悟った。

……むしろルディとラズリィはどうしてわずかながらも習得しているんでしょうか?固有魔術の言葉の意味を知っているんでしょうか。

 

というかギースさんに直接催眠魔術をかけてもらえばいいのでは?と聞いたところ、どうやら催眠魔術というのは永続的な効果があるわけではなく、定期的にかけなおさないといけないらしい。

なので、継続的に治療するにはギースさんを定期的に呼び出すかルディとラズリィのどちらかが催眠魔術を習得する必要があるそうだ。

 

結局、ルディも途中であきらめてラズリィが自分で習得することに決まった。

純粋な魔術のセンスではどうやらラズリィの方が上らしい。私から見ればどっちも規格外なのだが、ルディは悔しそうにしていた。

 

でも悔しそうな顔をしている理由の大半はラズリィに負けたからではなく、ラズリィがキラキラした目でギースさんをみているからだというのは私もシルフィも気づいている。

ルディはラズリィに対しては特に兄バカですからね。

 

***

 

ラズリィにかける暗示については、散々話し合ったがあまり良い結論は出なかった。

彼女はまだ12歳の少女であるにもかかわらず、この歳で女性としての幸せを全て捨てさせるなんて……なまじ私がようやくその幸せを掴んだからこそ、ラズリィにはそんなことさせたくなかった。

しかし、ほかに良い考えがあるわけでもなく、ラズリィは自分で自分に催眠魔術をかけた。

 

私は本当に、一体何をやっているんでしょうか……。

ラズリィの体調の悪化にも気づいていながら何をするでもなく放置し、自分は望外の幸せを享受しながら遥か年下の義妹は不幸を受け入れている。

私には、この娘を救ってあげることなんて出来ないのでしょうか。

私は今日も己の無力さを呪い、眠りについた。

 

***

 

自分に催眠魔術をかけてからというもの、ラズリィの纏う雰囲気は変わった。

それまでは表情豊かに色々と歩き回っては家族や友人に抱き着くということを繰り返している元気な女の子だったが、いまのラズリィは非常に大人しく、あまり表情も変わらない。

本人はあまり自分の変化に気づいていないようだったが、傍目には明らかだった。

 

それでも、家族は皆以前と変わらず彼女と接した。意図していつも通りの対応をした。

ラズリィは表情の変化には乏しくなったものの、嬉しい時は微笑むし、嫌なときはちょっと眉がハの字になる。

決して人格まで変化したわけではないのだと、自分に言い聞かせた。

 

アイシャとノルンは、今のラズリィの事をルディの家に来る前の彼女にそっくりだと言っていたことから、ラズリィはルディの家でずっとずっといい方向に変わったのだろう。

また前のように活発な少女に戻るかは分からないが、今度は私もその手助けが出来たらいいなと、そう思わずにはいられない。

 

彼女は以前と変わらず、夜寝るときにはいつも私のベッドに潜り込んできてくれる。

ラズリィの暖かい体温を感じながら目を閉じると、私がルディの家に来た日の事を思い出す。

緊張と不安と恐怖でいっぱいいっぱいだった私を優しく解きほぐしてくれた、あたたかな体温。

たとえ命に代えてでも、今度こそ、この尊い命だけは守って見せる。

誰に誓うでもなく、私はそう強く思った。

 

***

 

最近少し調子が良くないなと思っていたある日の事、ルディの様子が変な日があった。

それは翌日にも続き、どうしたのだろうかとシルフィと一緒に心配していると、ルディが一冊のボロボロの手帳を持って家族を集めてくれと言った。

 

そして語られたのは、にわかには信じがたい、しかし嫌にリアリティをもった、未来から来た一人の老人と、彼が経験した悲劇の物語だ。

実際にルディは彼の言葉通り、家の地下にて魔石病にかかったネズミを発見したらしい。

そのことから、老人の言葉と日記の内容を信じることに決めたそうだ。

 

妊娠していると聞いて、正直私は、最近の自分の体調不良に合点がいった。

だから私も、ルディの話は比較的すんなりと受け入れられたと思う。

そして同時に恐怖した。日記によれば、ラズリィは近いうち帰らぬ人になるのだから。

それは……自分が魔石病にかかって死ぬことよりも、はるかに恐ろしいことだった。

 

隣で黙って話をきいているラズリィは、自分の辿るかもしれない悲劇的な末路をきいても、あまり動揺した様子は見られなかった。

まるで、「そうか、自分はそうやって死ぬのか」と納得しているようにすら感じられた。

自分の死をまるで恐れていないような、そんな様子が、かえって私を恐怖させた。

いやだ、この子の命は絶対に私が守る!死なせるものか!

 

ぎゅっとラズリィの小さな手を握り締めると、おずおずと優しく握り返された。

この手のぬくもりを、何としてでも守り抜く。

 

その後のルディの話を、一言一句たがわず頭に刻み付けた。

 

***

 

龍神と戦うことになってからというもの、私たちは忙しくなった。

私も出来る限りの事はしようと、ルディが装備する予定の魔導鎧の研究に協力し、様々なサポートを行った。

 

そしてラズリィが目を離したすきに誘拐されてしまわないように、彼女が外を出歩くときは絶対に側を離れなった。

シルフィはアリエル王女の護衛があり、ルディも対龍神に向けての準備が忙しかったので、可能な限りは私がラズリィの供をして、授業などでそばを離れざるを得ない時は、護身用の魔道具をいくつか手渡しアイシャに頼んだ。

 

日々は慌ただしく過ぎていき、ラズリィも彼女なりに兄の役に立とうと何やら一人で魔術の研究を行っていた。私にも時々相談に来ており、その時は頑張って一緒に頭をひねって考えた。ルディとはあまりこういう会話をすることがないため、新鮮で楽しかった。

 

***

 

ようやく準備を整えて、ルディが戦いに赴くときがやってきた。

ラズリィは結局人攫いにあうこともなく平穏無事に過ごすことができたし、私のお腹の中の赤ちゃんも順調に育っている。

安堵と共にルディを送り出し、今日は一日家でゆっくりしようとラズリィの手を引いて家に戻った。

 

その日のうちに、一人の赤髪の剣士が家を訪ねてきた。

彼女はエリスと名乗った。その特徴的な風貌と合わせれば、ルディが語っていた魔大陸を共に旅した女の子が、目の前の彼女なのだろう。

初めはどう接すればよいか分からず戸惑ったが、彼女が「ルーデウスと一緒に龍神と戦うためにきたわ!それで、ルーデウスはどこ!」と言ったのを皮切りに、事態は一変した。

 

エリスさんに「ルーデウスを死なせるつもり!」と怒られて、びっくりした。

確かに龍神は七大列強の一人だ、その強さは想像を絶するだろう。だがそれでも、魔導鎧を着たルディなら何とかなると、楽観的に考えていた。

急いでルディの支援に向かうシルフィとエリス達の準備を整えていると、気が付いた。

 

ラズリィがいない。

 

慌てて屋敷中を探し回っても、誰もラズリィの居場所を把握していなった。

まさか……と最悪の想定が頭をよぎる。

人攫いに取り押さえられ、奴隷の拘束具をつけられたラズリィが、泣き叫んで男たちに慰み者にされる。

そう考えただけで、頭がどうにかなりそうだった。

 

そうして何もできず突っ立っていると、アイシャが急いであるモノを渡してきた。

手紙だ。ラズリィは置手紙を残して消えていた。

そこには、ルー兄が心配なので私もついていきますと、一言だけ書かれていた。

それを見て私は、シルフィ達と一緒に戦場へ向かう事を決意した。

身重の身体なんて関係ない。もちろん流産させるつもりは微塵もないが、屋敷でただじっと待つなど、出来るはずがなかった。

 

***

 

龍神は、聞きしに勝る本当の化け物だった。

寝物語で散々聞かされたスペルト族など、彼の前では赤子も同然だろう。

着いたときにはルディはすでにボロボロで、エリスさんが果敢に攻撃を仕掛けるも、手傷を負わせることには成功したものの一瞬にして回復されてしまっていた。

 

勝てないと、そう思った。冒険者としての私は、今すぐしっぽを巻いて逃げろと叫んでいた。

しかし、この場居るはずの少女が居ない。

一体ラズリィはどこに……まさか、既にもうあの恐ろしい怪物の手にかかって……。

また、またなのか。また助けることが出来なかったのか!

涙があふれて、とまらなかった。

 

ごめんなさい。

ごめんなさい。

ごめんなさい、ラズリィ。

愚かな私を許してください。

すぐそばに居ながらあなたを救ってあげられない、無力な私をゆるしてください。

あぁ……ラズリィ……。

きっと、もうすぐそちらにいきます。

それまで、少しだけいい子にして待っていてください。

 

…………。

……。

 

***

 

結局、ラズリィはすぐ近くの魔法陣の中で、傷一つなくぐでっと伸びていた。

どうやら、ルディが遠くから龍神を攻撃するのに合わせて大魔術で攻撃し、その後はさっさと結界魔術の中に引きこもって待機していたらしい。

魔力の使い過ぎで若干体調が悪い以外、特に問題もなく回収された。

 

よかった……ほんとうに、ほんとうによかった。

帰ったらたくさんお説教することにして、ひとまずは思い存分、この人騒がせな少女を抱きしめよう。

ふふ、お説教の後は死ぬほど甘やかしてデロデロにしてあげよう。そうしよう。

 

 




ラズリィは、なんだかわからないが皆からたくさん抱きしめられて大満足なのでした。
なお、家に帰るなり滔々とお説教が始まり、眠気に負けて寝落ちするまで永遠お小言を頂戴してかなり反省した。
ラズリィが寝落ちすると同時に、お説教の対象はルーデウスへと移った。

あと、ラズリィが急に体調が悪化したのは、実はロキシーが原因です。
ラズリィが来た当初まだ情緒があまり回復しきってなかったのでルーデウスとシルフィのラブラブぶりを見てもあまり影響を受けていませんでしたが、感情をかなり取り戻した状態でロキシーがルーデウスと結ばれて幸せそうにしている様子を見ていると、私も早くああなりたいなという無意識の願望が育っていき、それが体を無理に変化させようとしてあぁなりました。
その事に気づいてしまったロキシーは、3D6のSAN値チェックです。

ラズリィが龍神に向けて撃った魔術は神級にも迫るレベルの激ヤバで、オルステッドはかなり焦り魔力も原作よりだいぶ消費させられました。ただその分本気モードになったためルーデウス相手には容赦がなく、その後の闘神戦まで含めて考えると原作と比較してトントンなくらいの消費です。後日あの強大な魔術を放ったのがこんな幼気な幼女だったとは……と戦慄していました。

ラズリィがルーデウスについて行った方法は、ルーデウスに発信機となる魔術を仕込んだ上でこそこそと家の裏手に隠した作成中の自分用魔導鎧を身につけて走って追いかけるという単純な手です。子供らしい行動力を発揮して、無理やりお兄ちゃんについて行きました。ルーデウスとは、最初に魔術を撃ったら絶対に隠れてること!とお約束しました。ルー兄が本当に危なそうだったら多分約束を破って助けに行ってます。

あと今さらですが、ラズリィの名前の由来は青い宝石であるラピスラズリです。
最初は宝石好き→魔石も好き→魔石作りに目覚めるという流れを考えていたので、宝石の名前をもじって考えようとして、シルフィやロキシーなどの語感に近くなるようにと考えてラズリィとしました。無職転生の魔王ネーミングに近い名前の宝石だし。
とはいえ語感だけで決めてます、深い意味はないです。でも、ロキシーカラーの色と言うことで、ロキシーにちなんだ良い名前かもしれないと最近は自画自賛しております。
ついでに目の色は青色にしようかとも一瞬考えましたが、ノルンと双子の姉妹という事でやっぱりやめました。
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