「自分の力を好き勝手に使って生きるの楽しいからね!目指すは唯我独尊!」と言われた世界。
うわぁん!息抜きにこういうの書いてるから投稿が遅いんですね!?
それは補習授業部に初めて会いに行った日のことだ。
先生にカッコいい自己紹介を披露したり、コハルちゃんとアズサちゃんに勉強を教えたり、なんやかんや泊まることにして風呂場で洗い合いっこと言ってセクハラしたりした深夜のこと。
先生たちが話してるのを聞いてしまった。補習授業部は彼女たちを退学させるために作られた部活だと。
スズランは激怒した。
激怒したが、もう眠かったので明日改めて激怒することにした。
そして翌日、ヒフミちゃんと同じベットで目覚めた僕は激怒しようとした。だがヒフミちゃんの寝顔があまりにも可愛かったのでひとまず落ち着き、そして外は大雨が降っていることに気づいた。
そして洗濯物が無事でないことも察した。
洗濯物を回収する為に寝巻きだったジャージもびしょ濡れになってしまい、着る服が無いからとみんなスク水を着ている。もちろん僕は水着なんて持ってきてないので仕方なく下着のままブランケットで体を隠していた。普通に恥ずかしい。
そして良くないことは立て続けに起こるもので、落雷で停電が起きて真っ暗になってしまった。まぁ僕は気合いでヘイローを発光させられるのだが、下着姿では気合いも入らない。
当然、そんな状況で勉強が出来るはずもなく、体育館に集まって水着パーティを開催する運びとなった。
だが僕は下着だ。水着でない者が水着パーティに参加していいのだろうか。水着パーティの水着という特別性を損なわせてしまうのではないか。
僕がそう考えていると、天才が現れた。
「知ってますかスズランちゃん?下着じゃなくて、水着と思えば水着なんですよ♡」
「…………たし、かに…?」
「ま、またそんなこと言って!変態!先輩も騙されないで!」
いや、でも…よく考えればあんまり面積変わらないよな。
なら恥ずかしくない…?いやでも、ビキニ系の水着って普通に恥ずかしくない?お腹丸出しだし、胸もお尻も防御力低いし。けど仲間はずれは嫌だしな…
「え、ええい、ままよ!」
勢いに任せブランケットをバサっと翻し投げ捨てると、そこには本人曰く色気のかけらも無いスポーティな下着を身につけた少女がひとり。
すらっと伸びた手足は細すぎず、かといって太すぎず、しなやかさと確かな弾力があることを想像させる。
だがしかし、補習授業部の面々が最も注目したのは控えめな胸から続く美しい腹部の曲線だった。うっすらと縦に割れた腹筋、それに続くヘソの窪み。シュッと引き締まったくびれは骨盤にむけて広がり、女性らしさを感じさせつつも決していやらしさを感じさせない。健康的な色気がそこにあった。
「いつ見てもモデルさんみたいですね…」
「シャワーの時も思ったけど、やっぱり良い体付きだ」
「え、えっちなのはダメ、だけど…綺麗、だし…ダメじゃない…?」
「一歩前進、ですね…♡」
"やはり、脚…時代は脚だよ……"
な、なんでみんなしてこっち見るの?は、恥ずかしいんだけど…やっぱり下着は水着足り得ないんじゃ……先生???
「……や、やっぱり恥ずかしいって!ブランケット返して……あ、拾ってくれてたんだ、ありがとハナコちゃん」
「ふふふ♡」
「ハナコちゃん?ブランケットを…畳んで…床に敷いて…座ったね。うんうん、そのまま座ったらお尻冷えちゃうもんね」
「えぇ、よければスズランちゃんも座りませんか?肌と肌が、密着するほど、近い距離で♡」
「えぇ〜?ちょっと恥ずかしいなー…じゃなくて!返してよ!やっぱり下着は下着だよ!水着じゃないってぇ!」
「いいえスズランちゃん、よく考えてみてください。水着と下着の違いとは、一体なんでしょう。布面積でしょうか、それとも素材でしょうか?」
ハナコちゃんが真面目な表情でそう切り出す。
そんな真面目な顔に釣られて、つい僕も真面目に考えてしまう。
そしてIQ53万*1の僕は即座にある答えに辿り着いた。
「それは……まさか、環境?プールや海では下着でも水着たり得る、そう言いたいの…?」
たしかに、プールで下着でいても誰もそれを下着とは思わず水着と思うかもしれない。トリニティのお嬢様は市民プールなど行かず、泳がず水辺で涼むという風情を楽しむためのプールへ行くという。つまり体をほぼ濡らさない、濡れてない下着と水着の違いとは如何に。
「流石です、スズランちゃん。そう!つまり私たちが水着でいる今、スズランちゃんのそれもまた水着なんです!」
「なる、ほど……つまり僕は今、水着!」
そう、恥ずかしがっているから恥ずかしく感じるだけなのだ。
水着は水着、純然たる事実だけがそこにある。
「先輩が、変態になっちゃった…」
「あ、あはは…スズランちゃんは昔から何かと影響されやすいですからね…」
僕が悟りを開いてハナコちゃんと心の姉妹になろうとしていたとき、そっと僕の肩に布がかけられた。これは…ワイシャツ?
"ハナコ、あまり無理強いはよくないよ。スズランも、私の予備のシャツでよければ貸すから。落ち着いて"
「せ、先生……」
しかし、これはこれで…その、なんか、いやらしくないかな?
普段のスカートより全然短いし、ワイシャツって透けやすいし…
履いてるか履いてないか、見えるか見えないかのチラリズムが生まれてしまう。
「これはこれで逆にエッチな気がする」
"スズラン?"
「まぁ服貸してくれたのはありがたいし、お礼として先生の趣味に付き合ってあげるよ。さぁ、いざ水着パーティ!」
このあと諦めたような顔をした先生は放置して、補習授業部のみんなと話に花を咲かせた。
停電が終わり、再び洗濯した服が乾いた頃に僕はトリニティへと帰り、どこをほっつき歩いてたんだとちょっぴり怒られた。
しっかりごめんなさいをしてから遅れて巡回に参加し、後輩をたくさん労い、部屋に帰ってシャワーを浴びて寝る準備を整えたスズランは、とても大事なことを思い出した。
ナギサさんから補習授業部の件を聞き出していないのだ。
スズランはようやく激怒した。
必ずや、かの邪智暴虐の血も涙もないナギサを1発殴らねばならぬと決意した。
スズランには政治がわからぬ。
スズランはただの一般*2生徒である。
不良を切り捨て、後輩と戯れ、友人と遊んで暮して来た。
けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
ナギサさんのことは好きだ。優しいしお菓子くれるし、なにより顔が良い。いい匂いもする。ティーパーティーの業務の疲れもあるだろうから、僕の翼をモフったり吸ったり、抱き枕にするのはまぁいい。
でも補習授業部のみんなを退学にしようとするのはダメだ、あんないい子たちにそんなことするなんて許さん。みんなめちゃくちゃ可愛いんだぞ。
そして何よりも、そんなことして一番辛いのはナギサさんだ。大切な友達であるヒフミちゃんですら疑わしいからと退学に追い込もうとするなど言語道断。チョコミント?歯磨き粉じゃん(笑)って言うくらい言語道断。
だからこそ僕はナギサさんを1発ぶん殴ってやらねばならない。
道を違えた時には殴ってでも正してやるのが友達ってもんだ。
「ナギサのバカはどこだ!!どこにいる!!?」
ティーパーティーの教室の扉を蹴り開けてそう叫んだ。
「いっ!?今何時だと思ってるんですか!!ナギサ様はもうお休みになられてます!!」
ナギサさんがリーダーを務めるフィリウス分派のそこそこ偉い人*3が負けじと叫ぶがそれに負ける僕ではない。もっと腹から声を出せ。
「23時30分!そこに立派な時計があるでしょう!いいからナギサさんを出せ!!」
「だからもうお休みになられてるって言ってんでしょうが!!ここには居ないからさっさと出てけ狂犬!!!」
「出てこいナギさん!!さもないと、アレをバラすぞ!!」
「やめろ!!2、3人しかいないの見えてるでしょうが!!」
「いいんだな!!換羽で落ちた僕の羽をもごごご!!!」
「や・め・ろォ!!!切実に知りたくない!!」
ティーパーティーの教室でナギサさんを探し回ったが見つからず、その間に普通に正実に通報され、抱えられた猫のように連行された。
僕がやらかして通報された時は大体ハスミ先輩がやってくるのが恒例になっている。おかげで「寂しかったからハスミ先輩に会いたくて…でも連絡取れなかったから…」という言い訳は通用しなくなった。
「スズラン」
「はい溝口です」
「私は怒ってます」
「僕はこんなにも先輩のこと大好きなのに…?」
「…スズラン」
「はいスズランです」
「なぜ私が怒っているか、わかりますね?」
「ダイエット中にも!関わらず!スイーツを求めて!抜け出そうとしていたところを!!ゲヘナの美食研究会に邪魔された挙句ようやく帰って来れたと思った矢先に呼び出されたからでしょうか」
「スズラン!」
「はい!スズランちゃんです」
「何故それを知っているかはさておき、全く反省していないことはわかりました」
「ハスミ先輩はダイエットなんかしなくたって素敵です!僕は美味しそうに食べる先輩が好きなのでそのままでいてください」
「煽てても処罰は変わりません。明日1日は反省部屋です」
「そんな殺生なぁ……自家焙煎したコーヒー豆で淹れたエスプレッソを使った美味しいティラミスを提供してるカフェを見つけたのに…」
「うっ…ま、惑わされませんよ!」
「そんなぁ…どうせ隠れてスイーツ食べてるだろうから、一緒に食べようと思ってテイクアウトしたのに……!僕1人じゃ食べ切れないし、消費期限も切れちゃうだろうし、お腹壊したらダメだし、もう捨てるしか…」
「仕方ありませんね、スイーツに罪はありませんから。えぇ、正義実現委員会たるもの、食べ物を粗末にするなど許されません。あくまで食品ロスを防ぐためです、決して誘惑に負けたわけではありません」
チョロい…
このあと一緒に深夜のスイーツをキメた。
微笑みを浮かべ美味しそうに食べる先輩がとても可愛らしくて、つい僕の分まであげてしまった。
ただその翌日、「それはそれ、これはこれ」と反省部屋で半日ほど事務作業に勤しむことになった。
そういうことするんならこれからもダイエット邪魔しちゃうもんねーっだ!!
それから数日間、補習授業部のたまに毎日差し入れを持って勉強を手伝ったり、ナギサさんを探して東奔西走したり*4。
そして補習授業部の第二回の試験会場が突然ゲヘナに変わり合格ラインも引き上げられた挙句、会場が爆発したと聞いた。
スズランはまた激怒した。
必ずや、かの邪智暴虐の血も涙もないナギサを1発殴らねばならぬと決意した。いっそのことナギサじゃなくても良い、ティーパーティーを殴らねばならぬと決意した。何のために生徒会長が3人もいると思っているのだ。三権分立?はどうしたのだ。
セクシーフォックスセイアは体が弱いから殴れない、というか今は療養中で会えない。
ならばミカ、1発殴ったら喧嘩が始まって半径20mは崩壊する。流石にそうなるとツルギ先輩からのお説教(物理)になりかねない。
となるとやはりナギサだ。
スズランには政治がわからぬ。
スズランは正義実現委員会の腕章を持つ生徒である。
不良を切り捨て、後輩と戯れ、友人と遊んで暮して来た。
けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
「ティーパーティのバカ共はどこだ!!!どこにいる!!?」
このあとめちゃくちゃ簀巻きにされて、「僕は深夜に騒ぎました」と書かれた看板を首から下げられた。
丸くなったなセイアさん!ディスってみろ、これはフリースタイル!
ギャグが寒い
…わ、脇と背中寒そうなくせに!
ディスが幼稚
うえぇーん!ヴァルキューレに鳥獣保護管理法でチクってやる!
あまり金持ちを舐めない方がいいよ