iMomoTalk
スズラン
◀︎連邦捜査部S.C.H.A.L.E担当顧問
先生へ
スズラン
スズラン
スズラン
スズラン
スズラン
スズラン
I絆イベント
トリニティで聞き込みをして探すことしばらく…
湖の畔で丸くなってるスズランを見つけた。
ぼんやりとした様子で湖面を眺める姿は儚げな美少女といった風で画になっていたが、スズランの事を知っている人間なら心配が勝る雰囲気でもあった。
"やっほ、スズラン!"
「ひゃあっ!?」
ぼーっとしていたのか、考え込んでいたのかこちらには気づいていなかったようで、可愛らしい悲鳴をあげた。
振り返ったスズランは目をまんまるにして、しばらく固まっていた。
「…………先生……せ、先生!?な、なんでこんなとこにいるの!?」
"来ちゃった!"
「来ちゃった、って……」
スズランは泣きそうな顔を浮かべると再び俯いて、膝に顔を埋める。
「……ごめん、先生……ボクが変なこと送るから…慣れないことするんじゃなかった」
涙声でそう聞こえてきた。
「休憩中だったから大丈夫って…で、でも……」
"そんな、私はスズランに会いたかったのに。スズランは私に会いたくなかったんだね、よよよ…"
「あ、ち、違う!違うの……来てくれて嬉しい。本当はもっと、一緒にいたい……でも、先生に迷惑かけたくない…手のかかる、めんどくさい子だって、思われたくない…」
わざとらしく泣き真似をすると、スズランは顔を上げてくれた。目元が少し赤くなっている。彼女のような優しい子がこんなにも自罰的になってしまったのは、なにも人を信じるのが怖くなってしまったこと以外にも理由がある気がする。
"そんなふうに思ったことはないけど…"
「うぅ…で、でも…」
"なら、私のワガママを一つ聞いてくれる?それでお相子にしよう"
「……うん」
"じゃあ、しばらく私と一緒にいて。1人で過ごしても寂しいから"
スズランがゆっくり頷いてくれたのを見て、隣に腰を下ろす。
太陽の光が湖面にキラキラと反射して光る様は、どこか幻想的だ。一面に広がる湖とそれを囲む木々。ポツンと向こう岸に見える水道施設がどこか物悲しい雰囲気を醸し出しているが、自然の優しさを感じられて落ち着く場所だ。
"……いい場所だね"
「うん……」
そのまましばらく座っていると、ふとスズランに手を握られた。
手を握り返すと、今度は大きな翼で体を包まれた。いい匂いがするしふわふわでとても心地良い。
「……その、ここ、少し寒いから…」
"ありがとう。スズランは優しいね"
空いている手で頭を撫でると、はにかんだ様子で微笑みを浮かべてくれた。
その後、姿が見えないのを心配した正義実現委員会からスズランに連絡が来るまで、2人で静かに過ごした。
iMomoTalk
スズラン
今日はごめんなさい。
あと、ありがとうございます。
来てくれてとても嬉しかったです。
iMomoTalk
スズラン
元気すぎてちょっと暑いから涼んでるところ
あっ、ツルギ先輩から音声入力ができるって教えて
もらって使ってるんだけどどうかな
スズラン
というか恥ずかしいというか
スズラン
考えすぎちゃってちょっと苦手なんだ
変な糸で伝わっちゃったらどうしようとか
スズラン
ばぶぶぶっはぁっ!
スズラン
それに今日はすごく元気だから
I絆イベント
心配になって前と同じ湖のそばまで来ると、水辺で翼を広げて仰向けにぷかぷかと浮かぶスズランの姿が見えた。
"スズラン!?"
「ん〜…?あーっ、先生、やっほぼぼぼぼっ!」
"ス、スズラーン!!"
こちらの声に気づいたスズランは、まるでベッドで寝ていたところで寝返りを打つような自然な動作でこちらを向き、当然と言うべきか水の中に沈んだ。
急いで湖へ駆け寄るが、浮き上がったスズランは何事もなかったかのように、制服から水を滴らせながら湖から上がって来た。
バサッと大きな翼をはためかせて水を払うと、頬を赤く染めて優しい笑顔を浮かべる。以前の顔とも最近の顔とも違う、ほんのり艶かしい表情に不覚にもドキッとさせられた。
「こんにちは、先生。会えて嬉しい。今日は、どうしたの?」
"えっと、スズランの様子を見に来たんだけど……なんで、湖に?"
「うん…今日ね、元気なんだけど、すごく暑くて…前にハナコちゃんと水浴びしたとき、冷たくて気持ちよかったから。でも、噴水でやるのは恥ずかしいから、ここ」
スズランは気恥ずかしそうに頬を掻くと、さらに頬を赤くして「暑いからもう一回入るね」と言い再び湖へ向かう。
流石に違和感を覚えてスズランを引き止めると、心なしか呼吸は荒く、顔はさらに赤くなっている。まさかと思いスズランの額に手を当ててみると、平然と立っていられるのが不思議なほどの熱を持っていた。
"ひどい熱…スズラン、体調悪いときはちゃんと休まないとダメだよ"
「元気だよ?ちょっと暑くてぼーっとするけど」
"それは元気って言わないよ…他には頭が痛かったり、気持ち悪かったりしない?"
「大丈夫。少し頭重くてガンガンするけど、痛くないよ」
"…それを痛いって言うんだよ"
「そうなんだ…まぁでも、今までも一日我慢すれば治ったし、風邪引いたことないし…」
"無理しないで、スズラン。スズランは今、風邪を引いてるんだ"
「……これ、風邪だったんだ…」
そう呟くと、しばらく何も無いところを見つめた後、先生の方へ向き直ると弱々しく口を開いた。
「…………ねぇ…風邪引いたときって、どうすればいいの?」
あれから倒れそうになったスズランを抱えて部屋に戻り、お風呂に入れて髪を乾かし、着替えさせたり、薬を飲ませたりと、甲斐甲斐しく世話を焼いた。
その間スズランは終始されるがままで、ベッドに寝かせるまで一言も話さなかった。
「……ごめん、先生…」
"落ち着いて来た…?あんまり無茶しちゃダメだよ"
「だって、仕方ないじゃん…ずっとひとりだったんだ。誰も教えてくれないし、そんな人いなかった」
"いなかったって、それは…"
「あ……まぁ、いいか…ボク、捨てられてたみたいでさ」
ひどいよね、と冗談めかしてスズランは笑った。
その姿が痛々しくて、思わずスズランの手を握った。私の心情を察してか、スズランは優しく手を握り返してくれる。
「物心ついた時には保護してくれる施設にいて、小学生からずっと寮生活で…親の顔も覚えてないというか、そもそも知らない」
"ごめん…辛いこと聞いたね"
「いいよ別に。聞かれて嫌なら話してないし、今はあんまり気にしてないよ。ボクはここにいていいって、先生が言ってくれたから。それとも……望まれずに生まれたってわかったら、話は変わるのかな?」
握る手を震わせながら、今にも泣き出してしまいそうなスズランを安心させるように頭を撫でる。
"そんなことないよ。スズランに会えなくなったら、とても悲しいよ"
「そっか、よかった……もしそうだったら、またどこかに行っちゃおうかなって思ってた。今度は本当に、誰にも見つからないようなところに……そうならなくて、よかった…」
スズランはその後何も言わず、ただ手を握ってじっと目を閉じていた。
やがて寝息を立て始めたスズランを起こさないよう、静かに部屋を出てシャーレに戻った。
スズランはとあるキャラの異母姉妹というボツ設定というか裏設定というかがあります。知らない方がスズランは幸せだと思うのでここでは一生お互いに知らないままです。
誰か当てられたらifでなんか書くかもしれません。