更新した時の電波が悪くて最後の方がうまく更新されてませんでした。
アンラッキー
喜多ちゃんに連れられてプールにドボンしたせいで体が冷えたせいでサウナの熱さが心地いい。
あと、隣のPAさんの体を流れる汗がエロすぎてついつい目がそっちへといってしまう。
好きに使えるサウナなのは良いことだけど、テレビなんかは無いから話しながらのんびりして、熱くなったからとPAさん、ついでに元々そんなに得意ではないからと喜多ちゃんが出ていって、リョウと二人になった。
「リョウ、二周目なのに長いな、大丈夫か?」
「大丈夫、湊はどうなの?郁代はもう出たけど、辛いんじゃないの?」
こいつ、サウナーアピールしてるな?長く入れる方がかっこいい的な。
「まだまだ余裕だね、プールで冷えた分、ようやく芯からあったまってきたところくらいだよ」
……ハンデありみたいなものだ、負けられねぇ……
数分後
「顔赤くなってきてる、湊、無理しない方がいい」
「それはリョウの方だろ、無駄口叩いてていいのか?」
「フッ……もう無理……運んで……」
俺の肩に手を回そうとしたリョウが力尽きて倒れていくのを慌てて抱き止めようとすると、汗で滑ってそのまま床へと落ちていった。
「あ゛っつ゛い゛!」
すのこが敷いてあるとはいえ、十分に熱い床にダメージを負ったリョウが不憫なので、汗で滑りながらもなんとか持ち上げて外へ運び出すと、熱された体に冷たい外気がとんでもなく心地よかった。
体を冷やすために結束バンド側のビーチチェアでそのまま外気浴をさせてもらうことにしよう。
「虹夏ちゃーん、水持ってきてー」
「いいよー、その姿勢からしてもしかして……」
俺に抱っこされてるリョウに虹夏ちゃんが冷たい目を向ける。
「最後まで戦ったんだ、あまり責めないであげてほしい」
「湊……今日のところは完敗……」
「サウナは戦いの場じゃないでしょ!二人ともバカなの!?」
「戦う者にしか見えない景色か……」
怒られてしまった。しかし、戦いの中にしか芽生えない友情というものもある。
俺とリョウは健闘を讃えあいながらチェアへと行き、並んで寝転んで拳をぶつけ合って……意識を手放し……
「コラー!先に水分補給して!風邪ひかないように外気浴はほどほどに!」
虹夏ちゃんによって起こされ、リョウの世話に虹夏ちゃんが、俺の方へはひとりちゃんが来てくれた。
「あ、ああああああの、み、水!水飲んでください!」
おかしい、リョウの方には500mL、しかも一口ごとに口から離して徐々に飲ませてもらってるようだ。
俺の状況はどうだろうか、ひとりちゃんの手にあるのは2L、まあまあ重いそれを俺の口にセットされ、左右に倒れないように固定てるだけなので重さはまるまる俺の口へ乗っかっている。
要するにだ、溺れる。
「ぼごごごごごご!」
「わわっ、背中……ありがとうってことですね、たくさん持ってきてよかった、水、美味しいんですね……」
背中をタップしても止まらない、ギブアップがわからないとかヨヨコ先輩か?
気合で飲み切った、サウナ後なのに水は少しの間飲みたくないなんてことあるんだ……
「ね、念のためもう少しありますけど、いりますか?」
そう言ってひとりちゃんは500mLのペットボトルを胸から取り出した。……胸から!?
PAさんの方を一瞬見る、整いゾーンで寝ていらっしゃる。
「ぜひ飲ませてください、さっきみたいな感じで」
500mLになったことでひとりちゃんのど迫力なアレが近づいて、さっきよりも少しぬるくなった水を堪能した。
水なんかいくらあってもいいわ、最高だ。
「ぼっち、スパイみたいでかっこよかった。虹夏もあれやってみて」
虹夏ちゃんに無茶振りしたリョウは無言で頬を叩かれてた。
その後もプールの水を寝てる喜多ちゃんにかけて起こしたり、ビリヤードで負けたらプールに飛び込むルールで虹夏ちゃんに怒られたりしながら楽しんで、夕方には味付けされて後は焼いたり蒸したりするだけの食材が届いた。
肉が焼けるのを見ながらジュースを飲む最高の時間になるはずだったのに、虹夏ちゃんを怒らせた俺とリョウと喜多ちゃんは正座させられていた。
「俺も肉焼きたい……」
「遊ぶからダメ!」
「あの……虹夏ちゃん、さすがに可哀想なんじゃ……」
「あのグラデーション三馬鹿を好きにさせたらどうなると思う?」
頼むぞひとりちゃん、いい感じにフォローしてくれ……それはそうとグラデーションて言うには俺の髪色は薄いけど、まあ紫だしなかなか上手い言い方だ。
「まともに食べれるものがなくなります……」
「ならないよ!」
「ならないわよ!」
俺と喜多ちゃんは叫んだけど訴えは通らない。
というかそもそも棟が違うから俺はPAさんと食べるはずだったんだけど……向こうから1号2号さんとこちらを眺めて楽しそうにしてるので、料理する権利は虹夏ちゃんに握られたままだ。
「足痺れてきた、湊、なんとか私だけ見逃すように説得してきて」
「嫌だよめんどくさい」
「サウナで私が倒れた時、密着してドキドキしてた」
「普通に熱さとお前持ち上げるので心臓に負担かかってたんだよ」
「汗で滑る私の胸……」
バレてた!あの感触は流石に気持ちよかったしドキドキしてた!
「PAさんにはバラさない「また触らせてやってもいい……」」
脅されるかと思ったら、まさかの提案だった。
いや、この前も俺には色仕掛けが有効ってリョウは言ってたか。全く、そんな提案されて動かないわけないだろう。
俺じゃなくて横の獣が。
「湊ぐぅうん、どういう事かしらあ?」
「落ち着いて喜多ちゃん、撮影中なのに顔怖いよ、あと人は首を絞められたら死んじゃうんだよ」
「リョウ先輩を守るためなら……湊くんを殺して私も死ぬわ!」
「やめろー!どうせ窒息死するならPAさんの胸の中がいい!」
「わかったわ!せめて私の胸で殺してあげるから!」
「硬い上に息しやすそう」
「キシャアアアアア!」
完全に俺への敵意を剥き出しにした喜多ちゃんに押される形で、夕方のさらに寒くなった空気の中、俺と喜多ちゃんはまたプールへと飛び込んだ。
喜多ちゃんとガクガク震えながらプールを出て、風呂に入って体が温まった頃には料理が出来上がっていたので美味しくいただいて、各自の棟へと帰ることになった。
結束バンドは備え付けのジェンガとかをやるみたいだけど、俺は特に予定も決まってないので、自分のベッドでのんびりしている。
楽しかった今日のことを思い出すと曲が浮かんでくる。
書き起こしていると、肩にコツンと重みが増えた。
PAさんだ。
「すみません、せっかくのお泊まりなのに曲作ってしまって」
「いいんですよ、私音楽に真剣な人、大好きですから」
謝りながらも曲作りに集中していたせいもあってか、気が緩んでいたんだろう。
PAさんの言葉に何も考えずに返事をしていた。
「ありがとう、アルちゃん」
自分で自分の言葉に驚く。
しかし、そこでようやく確信する。さっきの言葉、込められた感情や音の強弱、アルちゃんに間違いなかった。
隣を見るとPAさんが口に手を当て、その目元には涙が浮かんでいた。
お礼です。
⭐︎9をくださった
Dmami様、einsatz fs様、論 外之助様、ンギョ様、スイナカバー様
⭐︎8をくださったピリン様
感想をくださったいたんじ様、21号様、なまこな様、田中読者様
皆様ありがとうございます!
いたんじ様からご要望があったので結束バンドとラブな感じのifも書くかもしれないです。
あくまでifですが。
現在資格試験の勉強のため、更新が以前より少し遅くなってますが今後ともよろしくお願いします。
皆様に幸あれ!
具体的には試験に受かるくらいの幸あれ!