シュウ、リヒト、セオ、ミオン、ユメの5人はリエル森林で遭難したが、シュウを中心とした広域の《魔力感知》によりノットらしき魔力を発見、接触して転生村の位置を知るために走っていた。そんな中、それまで静かに先導していたシュウが突然口を開いた。
「皆、さっきの魔力が俺の魔力探知圏内に入った。多分向こうもこちらへ近づいてきてる。」
しかし、返答はない。
「皆…」
もう一度声をかけながら振り向くと、そこには誰もいなかった。気づけばノットの魔力もなくなっている。そして最も奇妙なのは、付近に魔物の魔力が少なく、あっても小さいということだ。リエル森林にいてこんなことは有り得ない。
「ここ、どこだ…?」
よく見ると、木の種類や地面の触感も変わっている。似てはいるが、それらについて素人であるシュウでも分かる程度には違っていた。別の場所に転移させられたのだろうか。しかし、魔力探知で魔法らしき動きは引っかからなかった。起こったことがなんであれ、このような異常事態を引き起こせる魔法以外の手段なんて1つしかない。
「転生者に狙われた…か。」
シュウはしばらく現状について思考を巡らせた。まず、シュウは命令に従っただけとはいえ「転生者狩り」をしていた。やられる前にやるというのはトゥテルでも一般的な自衛手段であり、そのために狙ったのかもしれない。また、とうぜんその仕事がローベンに移ったことは世間に知られていないためローベンが殺し損ねた転生者が復讐などのために新王の側にいたシュウを狙っているのかもしれない。そもそも目的が攻撃かどうかも定かではないから、そこから相手が誰かを特定するのは難しいだろう。
また、今自身に降りかかるこの
その
「てか、本当に魔物いない…」
その瞬間、シュウはハッとした。魔物は少ないが、シュウが今思索していた相手が近くにいない。相手が転生者であっても基本的に魔力探知は通じるが、シュウの身近には
「ウーナ!!ユメたちは!?」
『何だ、人の子よ。』
厳かに、ウーナの声が聞こえた。
「頼む、ユメたちの様子を教えてくれ!」
『えーと、人の子と、あと人の子の友達と、人の子の友達の親友と、人の子の友達の仲間の獣人はバラバラに転移させられたよ。人の子は今ソノ森林の西らへんにいる。人の子の親の娘は君が考えてた転生者と戦ってる。今は優勢だけど、その転生者は手を抜いてるしそう長くは持たないかな。』
神はおふざけになりながら祈りに応え、人の子はそれに惑いながら感謝を述べた。
「え、えっと。ん?いや、ありがたいけど…あ、分かった。え?」
少し遅れて事情を理解した人の子は、図々しくもすぐに次の祈りを捧げた。
「じゃ、じゃあ俺をそこに連れて行って欲しい!」
『うーん…ノットがそろそろ着きそうだけどそれじゃダメ?』
「あ、ノットか…」
シュウの脳裏には、縄張りを犯されて怒りユメと転生者を諸共吹き飛ばすノットの姿が過ぎった。
「ダメかも。」
「じゃあ懐かしいスカイダイビングといこうか。」
目の前に突然ウーナが現れ、そう言ったかと思うとまた突然、2人は遥か上空へと転移した。頭上に森があり、戦塵が立っている。
「あ、ありがとう。ありがとうだけどなんで空?」
『死にたい?』
「いや死にたくはない。てかなんで神託?」
『普通に喋っても風の音がすごくて聞こえないでしょ。』
「神託ってそういう使い方ができるのか…じゃあ俺の声も普通に聞いてるわけじゃないんだ。」
『いや、僕は耳いいから聞こえてるよ。』
「え、なら少し普通に喋ってみて欲しい。」
「〜〜〜〜〜」
『聞こえた?』
「聞こえなかった。」
そんな調子で約3分、話し続けた。
なんで1週間あるのに前日に書き始めるかなぁ…遅れるじゃん…
そういえば、シュウとウーナの気圧や気温の影響は神の御加護で防いでます。だいたい上空10kmくらいに転移しました。しかし内容薄いな。