【完結】私の抱っこするメチャカワすぎる赤ちゃんを見たラクサスが「責任は取る。結婚しよう」と栃狂いやがったけど。いや、お前の赤ちゃんじゃねえよ! 作:SUN'S
たぶん、5ヶ月ぶりですね。
仕事が忙しかったり、スマホの機種変更したりと忙しかったので投稿できず、申し訳ないです。
とりあえず、リハビリ的なヤツです。
なんか卵割れたら赤ちゃんがいた。
どことなくラクサスっぽい金髪のツンツン髪と私のへにゃっとした目元の微妙な融合に困惑しながら、おおよそ一年ぶりに戻ってきたマグノリアの我が家で、即席で拵えた着ぐるみを着た赤ちゃんと私は向き合っている。
「あーう!」
ベッドの上で元気一杯にはしゃいでいる赤ちゃんを抱き上げ、ジーッと見つめる。とくに魔法や幻惑って訳じゃないし、謎の奇怪生命体というわけでもない。おそらく私の育てていたた卵の種族的な固有能力なのだろう。
しかし、なぜラクサスと私をミックスにした見た目?なんてことを考えながら観察日記を付けようと決心した。
その前にギルドに戻って依頼の達成と報酬を貰わないといけない。
あー、なんとなくイヤな予感を抱きつつ、マグノリアの大通りにそびえ立つ巨大な建造物『妖精の尻尾』の前に移動する。こういう時、転移系・移動系の魔法はホントに便利だと私は思う。
「帰りましたよー」
私は自分の存在を知らせながら、ゆっくりとドアを開けてギルドに入った瞬間、なぜか騒々しく賑わっていたギルドが静まり返った。
ウン、知ってたよ。そんなことを考えながらテーブルの間を歩きつつ、ギルドマスターに依頼完了のサインを貰おうと受付に向う。
……やっぱりお酒臭いな、ここ。
「お、お主、それは?」
「赤ちゃんですが?」
鼻水やらヨダレやらを垂らすギルドマスターの指差すソレというのは間違いなく赤ちゃんのことだろう。まあ、赤ちゃん抱っこしながら帰ってきた、そうなるわよね。
「ラクサスウゥゥゥッ!!!」
そして、突然の絶叫。
マスター、相変わらずだね。
「うるせぇ!!なん、だ、よ…………」
「赤ちゃんです」
「うっ!」
私と赤ちゃんを見て硬直するラクサスに赤ちゃんを持ち上げ、そのままドヤりながら見せつけてみる。すると赤ちゃんも片手を上げ、ラクサスに挨拶をする。流石は私をコピーしているだけのことはある、天才じゃんね。
「……あの時か!?」
「どの時?」
フリーズしていたラクサスの納得と確信を得た言葉にギルド中の奴らが、ごくりと生唾をのむ音が聴こえた。いや、だからどの時なの?と私は思う。
そんなことを考えていると唐突にラクサスが私の右手を握り締めて、いつもの傲慢で高圧的な態度とは思えないほど真剣な眼差しで見つめてくる。
おっ、なんだ?やるのか?
「責任は取る。結婚しよう」
「いや、お前の赤ちゃんじゃねえよ!?」
あまりにも突然の告白、もしくはプロポーズ的な言葉に思わず取り繕っていた口調を崩しながら私はギルドのホールで叫んでしまった。
たぶん、私は悪くないはずだ。
〈ラクサス・ドレアー〉
わりと親しかった女が自分にそっくりな赤ちゃんを抱っこしながら帰ってきた。つまり、そういうことか!?と納得と確信を得て、そのままプロポーズするも拒否される。