【完結】私の抱っこするメチャカワすぎる赤ちゃんを見たラクサスが「責任は取る。結婚しよう」と栃狂いやがったけど。いや、お前の赤ちゃんじゃねえよ!   作:SUN'S

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そして、ラクサス・ドレアーは「ずっと仲良しで幼馴染みだったアイツがオレの赤ちゃんを連れて帰ってきた」と真剣に語った。

オレの幼馴染みが赤ちゃん連れて帰ってきた。

 

そもそもオレと同じS級魔導士のアイツが一年近く依頼の達成に時間を費やしているということに違和感を感じていたクセに何もしたかったオレが悪いのは分かる。

 

しかし、赤ちゃんには父親は必要だ。

 

確かに一年も子育てしてたアイツに比べればオレなんてカスみたいなもんだろうが。オレだってアイツと赤ちゃんを守るために勉強を始めている。

 

「ジジイ、どうすりゃあいい?」

 

「ウ~ム、先ずは謝罪じゃろうな」

 

「クッ、やっぱりか」

 

ジジイの言葉にオレは納得する。

 

それもそのはずだ。一年も放置したら、そりゃあアイツだって怒る。オレが赤ちゃんの父親を否定するのも仕方ないと言える。

 

「オイ」

 

「今度は何かしら?ラクサス」

 

「すまなかった」

 

ギルドのホールで赤ちゃんと戯れているアイツに近づき、ゆっくりと頭を下げる。いま、オレにできるのはコイツを不安にさせてしまったことへの謝罪だけだ。

 

オレの真剣さを理解してくれたのか。アイツは「もういいよ、ラクサス」と優しくオレの肩に手を置き、頭を上げるように促してくる。

 

「私も言い過ぎたわ、ごめんなさいね?」

 

「いや、オレの方こそすまない。だが、お前と赤ちゃんを守りたいのは本当の事なんだ」

 

オレはこの前と同じように彼女の手を握り締める。

 

「結婚しよう」

 

「テメー、さては反省してねえな?」

 

そう言って彼女はオレを睨み付ける。

 

「いや、オレは反省しているぞ」

 

「……まあ、信じてあげる」

 

オレの方に赤ちゃんを寄せて、そんなことを呟きながら粉ミルクをお湯で溶かし始める彼女を横目に眺めつつ、自分とそっくりな赤ちゃんを見つめる。

 

まさにオレと彼女を融合して作った完璧な外見だ。とくに髪型なんてオレと同じ、いや。ほんとにそっくりすぎるな。……目元はアイツ似か。

 

「なあ、名前はなんて言うんだ?」

 

「……………………ラクサスが決めて良いわよ」

 

なんか物凄く悩んでいるようにも見えた。だが、ハッキリとアイツはオレに名前を決める権利をくれた。つまり、この赤ちゃんがオレの子供であるということは確実だろう。

 

なんてことを思いながらもオレは赤ちゃんに相応しい名前を考える。クッ、ここでバトルに明け暮れていた弊害が出てきやがった。

 

赤ちゃんに相応しい最高にイカす名前が浮かんでこねえ。このままだと、またアイツに呆れられるかもしれねえっていうのに。

 

「いや、これが親心か…!」

 

「は?」

 

そう叫ぶようにオレの納得にアイツは首を傾げる。

 

 

 

 

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