【完結】私の抱っこするメチャカワすぎる赤ちゃんを見たラクサスが「責任は取る。結婚しよう」と栃狂いやがったけど。いや、お前の赤ちゃんじゃねえよ!   作:SUN'S

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妖精の尻尾でカッコいい父親になりたいラクサスの「ヨーシヨシヨシヨシヨシッ、オレがパパだぞ~!」という猫なで声が頻繁に聴こえる。なんかキャラ変わりすぎじゃね?

私の赤ちゃんの名付けをラクサスに頼んだらクリア・ドレアーになった。

 

そこまで私の赤ちゃんの父親を名乗りたいのかとドン引きしながらも「ヨーシヨシヨシヨシッ」と優しく傷付けないように赤ちゃん、クリアの頭を撫でているラクサスを見る。

 

少なくとも悪意や害意は無いんだろうけど。ギルドマスターの「ひ孫やぁ~っ、お爺ちゃんじゃぞお?」という発言には驚いてしまった。

 

まさかギルドマスターまで私の赤ちゃんを?なんてことを考えてみる。……まあ、おそらくマスターは私の赤ちゃんの正体に気付いているはずだ、たぶん。

 

「クリア、パパだぞ~!」

 

「うっ!」

 

ふぁっきゅー。

 

私のクリアを抱っこしながらギルドのホールを歩き回っているラクサス。みんなは数日前まで俺様だった彼の変わり果てた姿にドン引きしているよ。

 

とくにナツとか。そんなことを考えているとクリアを抱っこしながら近づいてきたラクサスの手には小さな箱が握られている。新しい魔導具かしら?と思いつつ、ソレを受け取る。

 

「お前のために用意しておいた」

 

そう言って笑うラクサス。

 

「わーお」

 

そして、私の手の中にあるのは雷を模して作った宝石の指輪である。いや、なんかすごい重たいよ。確かにラクサスにそっけりだけど、ほんとに違うんだが。

 

「マスター、パスしますね」

 

「おお、なんじゃ?」

 

パタンと箱を閉じてマスターに手渡す。マスターもラクサスとクリアと一緒に遊んでいるので逃げることは出来ないし。そもそもマスターは逃げたりしないか。

 

そんなことを考えながらクリアの頬っぺたをプニプニと押しまくっているナツとグレイの頭にゲンコツを落とし、そのままクリアを抱っこする。

 

「やめんか。ワルガキ」

 

「オレはワルガキじゃねえ!」

 

「ちょっと病み付きになりかけただけだ!」

 

いや、それはそれでダメでしょうが。

 

二人の発言に私は呆れたように溜め息を吐きつつ、ラクサスとマスターに「悪いことは注意するように」と文句を言う。なんか二人とも渋々と納得し、つぎにクリアを抱っこする順番を争っている。

 

よく、それでギルドの運営が出来るわね。

 

ふと私の思考を遮るように伸びてきたラクサスの手を弾き、シャアーーッ!!と威嚇しながらクリアを抱き締める。やっぱりラクサスに預けるのは危険だ。

 

ヘタしたら自分の子供にしていたり、もしかしたら良からぬことを吹き込むかもしれないし。そもそもセクハラばっかりするマスターの近くは教育に悪いわね。

 

「よし、実家に帰ろう」

 

「「え゛っ」」

 

なにやら驚き、硬直する二人のドレアー。

 

まあ、そういうこともあるだろう。

 

 

 

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