授業中に寝て起きたら山田リョウになってたんだが   作:くるぽん

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ある日の午後。

午後の授業はだるい。

化学の先生の声を聴いていたら眠くなってきた。

 

……ぐぅ。

 

いつの間にか、眠りに落ちてしまった。

 

「……ダ。おい、ヤマダ」

「んぅ?」

 

がばっと飛び起きる。

やべっ、寝てたか。

顔を上げると、そこには、まったく見知らぬ先生がいた。

あれ?

化学の犬養先生は?

 

「まったく、少しはまじめに授業を聞きなさい」

 

見知らぬ教師が、俺の頭をこついた。

カランっと、中身のなさそうな音がした。

??

どういうことだ?

まだ寝ぼけてるのか?

頭にはてなマークを浮かべていると、隣の席の女子が、俺の肩をつついてきた。

 

「だから寝るなって言ったのに」

 

小声でそんなことを言う。

俺は、目を見張った。

すごく可愛い女の子だ。

え?

誰、この子。

っていうか、俺の隣の席の女子って、確かすげー地味な子だったような。

イメチェン?

いやいや、骨格自体変わってるよね。

見とれていると、女の子が頬を赤くした。

 

「も、もぅっ、どうしたのリョウ。今日なんか変だよ? じっと見つめてくるし」

 

声も可愛い……ってそうじゃない。

リョウ?

俺の名前は要だ。

リョウじゃないぞ。

呆然とその子を見つめていると。

 

「も、もぉ、だからこっち見すぎだってばぁ!」

 

照れたように赤くなりながら、無理やり俺の頭をグリンっと黒板のほうへ向けた。

またカランっと頭の中がすっからかんな音が鳴った。

 

 

 

 

疑問符だらけながらも、一応授業をやり過ごす。

なんか教科書まで違ってるんだが。

チャイムが鳴り、化学の授業が終わった。

休み時間だ。

俺は立ち上がった。

 

「あ、ちょっとリョウ?」

 

隣の席の女の子が何か言ってるような気がしたが、何はともあれ、教室を出る。

 

「なんだこりゃ」

 

そこに広がっていたのは、見知らぬ廊下だ。

俺が通っている高校と、違う。

どうなっているんだ?

ふと気になって、俺はトイレへと向かう。

確かめたくなったのだ、この俺が、俺自身なのかということを。

隣の席の女の子は俺のことをリョウと呼んだ。

もしかして、リョウってやつに転生したのか!?

廊下の角を曲がり、目についた男子トイレに……入ろうとしたところで、羽交い絞めにされた。

 

「ちょ、ちょっとちょっとちょっと、リョウ!? なにしてんの!?」

 

羽交い絞めにしてきたのはさっきの隣の席の女の子だ。

や、柔らかくて華奢な体が俺に密着してる。

なんてご褒美なんだ!

 

「そっち男子トイレだよ!?」

 

女の子が、慌てた表情でそんなことを教えてくれる。

いや、そんなことはわかってるんだけど。

 

「えっと、だからどうしたの?」

 

声を出してみて、違和感。

俺の声って、こんなにか細かったっけ?

なんか、女の子の声みたいな……。

 

「いやいやいや、どうしたのもこうしたのもないでしょ? リョウ、女の子なんだから!」

 

へ?

女の子!?

ばっと俺は、自分の体を見る。

履いているのは、スカート。

胸もある。

 

「え?」

 

自分を指さす。

 

「ほら、こっち」

 

隣の席の女の子が手を引っ張って、俺を女子トイレへ。

鏡の前に立たされた。

 

「まだ寝ぼけてるの? 変な夢でも見た?」

 

鏡に映っている俺……というかリョウは、目鼻立ちの整ったクールな感じの美少女だった。

 

 




ゆるく続けていきたいと思います。
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