とある偶像の造形神   作:一般通過龍

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挿絵のセフィロトの樹を背後にする袿姫様のポーズの元ネタはDiesiareのメルクリウスのポーズです。

しかし(≖‿ゝ○)の面影が残りすぎて自分の目では埴安神のコスプレをした水銀ニートに見えてしまう・・・。

これが噂に聞く水銀汚染・・・?


訪問者という嵐が来た日

今、上条家には三人の超絶者が居座っていた。

一人は童話不思議の国のアリスを思わせるアリス=アナザーバイブル、次の一人はディアナとルシファーの娘という伝承を持つ魔女達の女神アラディア、最後は『造形神』埴安神袿姫。

 

この三人が上条当麻の家で活動しているのだ。

 

ちなみに三人を上条当麻の家に案内した元凶ともいえる青髪ピアスは既に去った。

埴安神袿姫に作ってもらったおっぱいマウスパッドの触り心地を存分に堪能するべく家に帰ったのだ。

 

そして上条当麻の家では盛大なおせち料理が全員に配られていた。

 

「とうま!このおせち料理美味しいね!」

 

インデックスは埴安神袿姫が作ったおせち料理に入っている高級ローストビーフを頬張りながら上条当麻に話しかけた。

 

「そうだな、インデックス。いつも貧乏な上条さんがお正月にまさかこんなに豪華な美味しいおせち料理を食べれるなんて、感激ですよ」

 

「袿姫の料理はいつも美味しいですし!」

 

おせち料理に共に出されたホクホクのご飯をおせちの具材と一緒に感涙にむせて美味しく食べながら、インデックスに対して返事をした上条当麻の横では、アリスが伊達巻を食べながら美味しいと感想を言っていた。

 

「『旧き善きマリア』の料理に負けない、いや・・・・もしかしたら超えるくらいに料理の腕があるじゃあない、埴安神袿姫」

 

いつの間にか上条当麻とインデックスがいるコタツに入ってきて、だし巻き卵を丁寧な仕草で食べながらアラディアが賞賛した。

 

「ふむ、これは美味いな。本当に専門の神が作った料理みたいだ」

 

造形神が特別に造った小人用と書かれたミニコタツの上で専用のおせち料理を食べているオティヌスは、おせち料理の味に舌つづみを打っている。

 

勿論、オティヌスも同じように猫用おせち料理とコタツを作ってもらった三毛猫のスフィンクスも満足げに猫語で美味しいと鳴いている。

 

「はいはい、そんなに急いで食べなくてもまだおかわりがあるから大丈夫わよ」

 

そう、これは埴安神袿姫お手製のおせち料理なのだ。

勝手に上条当麻の家に訪問した身で迷惑かけたみたいと思った本人が謝罪の意とせっかくのお正月だから豪華なおせち料理を作らないとねという気持ちを込めた、造形神の造形術を料理方面にフル活用で作られた至高のおせち料理なのだ。

 

 

尚、おせち料理の食材の原料に埴安神の娘の食物の神様の和久産巣日神ワクムスビを内包している埴安神袿姫の体から直接造り出された食材が入っている事実があるのは、知らぬが仏だろう・・・・・。

 

 

 

「上条当麻、貴方がみんなの為に戦った魔女だったことを知らずに迷惑をかけてごめんなさい!」

 

おせち料理を皆で美味しく食べている途中、魔女達の女神アラディアが保護対象の魔女の上条当麻に渋谷の件を勢いよく土下座して謝ってきた。

 

「アラディアはきちんと謝れてえらいですし」

 

アリスはちゃんと謝れて偉いとアラディアの頭をナデナデしていたが、アラディアはガタガタと明らかに恐怖で震えていた。

 

「アラディアちゃんもおしおきを受けてこんな感じで反省しているらしいから、これ以上おしおきを受けないように許してあげて?」

 

埴安神袿姫が恐怖で震えているアラディアを落ち着かせようとアリスと同じように撫でたが、より恐怖で震えただけだった。

 

一体、アラディアは渋谷の一件が終わった後、この二人にどんなおしおきにあわされて、恐怖を刻まれたのだろう?

 

渋谷で見せたあの魔女達の女神の威容はどこへやら・・・・・カリスマブレイクしたアラディアの姿をこれ以上見ていられんと上条当麻は早速許して安心させて恐怖を取り除かせようと行動したのである。

 


 

 

 

 

 

 

 

上条当麻から許しをもらえて恐怖から解放されたアラディアが食事の途中で出てきた甘酒で酔って、ダメダメお姉ちゃん属性を発揮した結果、アリス顔負けのフリーダムさで上条当麻が住んでいる学生寮が吹き飛びそうになった事件が起きかけたことがあったが、上条当麻達は無事におせち料理を食べ終えた。

 

その後、燕尾服を着た陰気な青年執事と杖刀偶磨弓を名乗る少女が埴安神袿姫達を迎えに来て超絶者達全員が去った部屋で上条当麻は考えごとをしていた。

 

インデックスやオティヌスといった専門家の目で見ると、あの超絶者達はどういう風に映ったのだろう?

 

「まず、あのアラディアという超絶者が何なのかは知らないけど『Aradia,or the Gospel of the Witchesアラディア、あるいは魔女の福音』っていう本なら知ってるよ。だけどあれは、取材者の顔色を見ながら魔女の方がその場限りの即興で取材者好みのストーリーを展開していただけだったっていう説もあって、それは路上の占いの手法に近い話みたいものなんだよ」

 

試しに三毛猫のスフィンクスを両手で抱いているインデックスに思ったことを聞いてみたら、そういう説明が返ってきた。

 

「魔女本人からすれば、話し上手で頭の賢いお医者様だと思って欲しかったからこんな話になったんだろうな」

 

上条当麻が着ている上着をよじ登りながら、オティヌスがインデックスの説明に皮肉げに付け足した。

 

そもそも『橋架結社』の超絶者とはなんだろう?

架空の存在の魔術師なのか?それとも現実の存在の魔術師なのか?

 

彼女達と合流したと思わしきアンナ=シュプレンゲルも『世界最大の魔術結社「黄金」の創設者ウェストコット一人で捏造した文通の中にしか名前が出てこない説』が魔術サイドの中で飛び混じっていた。この捏造説は結局、アンナ本人が表舞台に直接顔を出して世界最大の災禍をばら撒いた事で否定されたと思っていたのだが・・・・まだ『何か』あるのか?

 

そして何より、『橋架結社』の頂点に立っている二人の超絶者、アリス=アナザーバイブルと埴安神袿姫とは何者だ?

 

「振り回されるなよ、人間。遠い過去、アラディアという女神が存在したのかは今は検証や証明は出来ない、『橋架結社』なる組織自体も同じことが言えるだろう。話を聞かせて貰ったが、しかしまた厄介な面倒事を抱え込んだな」

 

直径15センチの神様が上条当麻の肩の上で呆れていた。

 

「次に埴安神という神様のことを説明「でも埴安神こと波邇夜須毘売神はにやすびめのかみとのことなら知っているぜ。神武天皇に力を貸して周りを平定させて今の日本という国の形を造形した、ある意味、国生みをした神様とも言える天下を司る神様だろ?」

 

 

「オカルト方面の知識を蓄えているなんて、とうまにしては珍しい。特になんで埴安神に対しての知識にそんなに詳しいの?」

 

突然、普段はオカルト方面の知識にあまり詳しくない同居人が埴安神袿姫に関していきなり詳しい知識を語り始めたからオティヌスとインデックスは驚いてしまった。

 

何故、上条当麻は埴安神に関する知識を持っているのだろう?その理由は下記で説明するこんなくだらない理由が正体であった。

 

そのくだらない理由の正体とは、前に一切の煩悩を捨て去ろうとした青髪ピアスが全国の神社、お寺巡りの修行の旅に突入して、修行先の近くの洩矢神もりやしん八坂刀売命やさかとめのかみという二柱の神様を祀っている神社にいた蛙と白蛇の髪飾りをつけた現人神と崇められている女子高校生らしき緑髪の巫女に萌えて迷惑をかけた挙げ句、お隣のお寺から増援にやってきたプロ仕様の僧兵さん達に本気で南無三!と天高くまで打ち上げだされた結果、学区全体レベルで指定される程に出禁にされた話をその青髪ピアス本人に聞かされた時に一緒に埴安神を祀る神社に行った話で埴安神に関する話を聞いたからだ。

 

ちなみに僧兵の中に美人な金髪の紫のグラーデーションが入ったロングウェーブをした女性の住職がいて、その慈悲深い住職に命蓮寺というお寺に叩き込まれて、毘沙門天の代理人を自称する女性の監視下の元で煩悩退散の修行を受けても煩悩は抜けなくて、埴安神を祀る神社で、理想の偶像彼女が作れますようにという願いを祈っていたという青神ピアスの修行の旅の結末を知った時は、上条当麻は親友の煩悩が全然取れてないと深く呆れてしまったものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学園都市の第十二学区にある『橋架結社』の領事館に帰る道中で四人の超絶者が話しながら帰っていた。(残りの一人は甘酒で潰れていて話が成立しない状態だからカウントしないモノにする)

 

「袿姫様、上条当麻に細工して少し造り変えましたね?それもギリギリ信者と言えるレベルまで」

 

「ええ、いずれあの人間とはいつかぶつかりそうだからその前に理解してもらいたいと私、埴安神袿姫に関する知識を上条当麻の元からある記憶に上書きして造ったわ、一方的に上条当麻を知っているこちらと比べたらフェアじゃあないでしょ?そして人聞きが悪いことを言わないでちょうだい、H・T・トリスメギス。神様本人が活動する時は、自然に布教活動になって信者を増やしてしまうものよ」

 

12月31日の渋谷で埴安神袿姫は死の運命を造り変えたり、中にいるモノのエネルギーを拝借する以外にもこっそりと上条当麻に自分に関する知識を造形術で少しインストールさせていたのである。

 

もう、それが自然な状態と言えるほどに完全に変化しているモノになってしまったから、幻想殺しで無効化されることはないと言えるだろう。

 

 

「袿姫様の言うとおりですよ、H・T・トリスメギス殿。埴安神袿姫様の良さは全人類が知るべきなんです!」

 

「アリスも袿姫の良さがなるべく多くの人に伝われば良いと思うですし!」

 

こう話して今日のように自分の気分次第で自由気ままに動こうとする三人の超絶者を見て、H・T・トリスメギストスは甘酒に酔って潰れかけているアラディアを介護する為に肩を貸して歩くのを手伝いながら、はぁ・・・・とため息をついた。

 

 

 

 

 

 

「おらー。アリスや埴安神袿姫だけではなくたまにはわたくしをお世話をしろ〜H・T・トリスメギストス〜!こちらは魔女達の女神だから一般的に考えて傅いて世話をする必要があるぞ、ひっく」

 

果たして彼女達が落ち着いて行動するようになる未来が来て、一般的な苦労人H・T・トリスメギストスが安心する日は来るだろうか?

 




埴安神袿姫は渋谷の時に上条さんに埴安神に関する知識を記憶に挟んでインストールさせました。
ですが、青髪ピアスが修行の旅に出て各地の神社、お寺巡りで体験したことを上条当麻に話した記憶は造られてない本物の記憶です。
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