とある偶像の造形神   作:一般通過龍

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このSSは毎日投稿で更新するわけではありません。

後、物語のゴール地点をどうやって決めようか悩んでいます。


行間

「H・T・トリスメギストス。少女は学園都市に行って秘密基地を作りたいのですし」

 

「はい?」

 

H・T・トリスメギストスは困惑した。アリスが突然、学園都市のなにかが気に入ったのか、突然秘密基地を作ると言い始めたのだから。アンナ=シュプレンゲルに唆されてアリスの『せんせい』たる上条当麻がいる学園都市に行ったばかりなのに、学園都市のどこがアリスに気に入ったのだろう。

 

 

 

 

 

 

アリスのわがままは、今に始まったことじゃあない。以前のアリスの気紛れで購入することになった小さなある中米の小国としての権利や資格を利用して、学園都市ではなく日本国に掛け合って書類申請を出してアリスのお願いを超絶者達は叶えようとした。

 

その結果、設立許可を貰いやすいように書類の内容を調整をしていたのもあるが、意外とすんなりに領事館の設立許可が出た。

 

設立許可が予想よりも時間をかけずに簡単に出た理由は、クロウリーズ・ハザードをきっかけにオペレーションネーム・ハンドカフスと呼称された騒動とそれにR&Cオカルティスクとアンナ=シュプレンゲルが関わった事等、そういうのが色々起こったせいで、学園都市の注意がいつも以上に街の中に向いて、睨みを利かせていたせいで、外からやってくるモノに向ける警戒がおろそかになったのもあるからだろう。

 

 

しかし設立許可が出ずに領事館という秘密基地を作ることを拒否されていたら、もしかして学園都市はアリスの能力のライブアドベンチャーズインワンダーランドで世界ごと改変されて、学園都市そのものが橋架結社の秘密基地に改造される可能性があった。

 

 

超絶者達の頑張りのおかげで、『橋架結社』という組織に所属する魔術師達が領事館と言う橋頭堡を手に入れて、学園都市内を大手に振って歩けるようになるという結果で済んだのは学園都市側にとって幸か不幸なのか?それは実際にアリスによる改変が起きた世界を見てみないと分からないだろう・・・・

 

 

 

そして学園都市の十二学区に橋架結社の領事館が建てられつつあった。

 

「完成するのが楽しみですねっ、H・T・トリスメギストス!少女は早く袿姫達やせんせいに秘密基地を案内したいですし!」

 

「私も楽しみですよ。アリス」

 

 

アリスと話しながら、秘密基地という名の橋架結社学園都市領事館が学園都市の領土内に出来つつある姿を見つつ、H・T・トリスメギストスはあることを思い出して考えごとをしていた。

 

 

H・T・トリスメギストスはアリス=アナザーバイブルだけではなく埴安神袿姫とも古い付き合いだった。

 

それこそ橋架結社という組織が出来る前、超絶者H・T・トリスメギストスと言われる前からの古い付き合いだった。

 

 

 

 

 

 

「◯◯◯◯!新しい造形術が出来たわよ!貴方の目線から見て何点か評価してみて!」

 

彼女はあの時から埴安神袿姫と名乗っていたような気がするし、別の名前を名乗っていた気がするが、それでも今の袿姫と同じように神様と呼べて、信仰されるほどの並外れた力を持っていた。

あの頃の彼女は、喜怒哀楽に溢れていて弱みも見せる少女らしい側面も見せる存在だった。それがいつからか、人間性がなくなっていき、神様として振る舞うようになっていった。

 

いつから、そんな事になり始めたのだろうか?きっかけはどこかの国の街中にある暗がり、屋根もない吹き溜まりという劣悪な環境でさまよい過ごしていて、心がケダモノ同然、死人を思わせるボロボロな体をしていたアリス=アナザーバイブルを見つけて彼女と一緒に介抱していた時かもしれない。

 

 

いや人間らしい側面はただの偶像で皆の祈りで生まれた神としての元の姿に戻ったと言うべきか?

 

 

 

それとも、彼女という神が自分が生まれた場所と言っていた、日本にある神道の概念で神が和魂と荒魂という二つの側面があると言われているように、埴安神袿姫という人物、神の二つの側面を表しているのか?

 

 

古い付き合いではあるが、そもそもアリスと同じく、埴安神袿姫がどう生まれたのか、始まりを知らない魔術師には埴安神袿姫のことは分からない部分が多かった。

 

 

それでも一般的に考えたら、理不尽な脅威が蔓延るそんな世界で危なかっしい真似をする少女達を放っておくことは出来ないと思い、彼女達にしっかりと追い付いて、向き合い、保護者になるために、個人名や本来の姿、魔法名も捨てた魔術師が今の姿、H・T・トリスメギストスになった時は、既にアリス=アナザーバイブルと埴安神袿姫は今のように動く、遠い存在になっていた。

彼女達の理解者になることはもう出来なくなっていた。

そう、遅かったのだ・・・・。

 

 

 

しかし今からでも、取り返しがつくのだろうか・・・・。

 

 

 

H・T・トリスメギストスにその考えが浮かんできたが、その問題は別に良いとすぐに流した。青年執事は従うだけだ。主人のアリスや埴安神袿姫の為だけではなく、自分が第一に超絶者として従い、『救済条件』という行動方針にする、一般論にだ。

 

 

 

 

一般論の守護神であるH・T・トリスメギストスは、戦争、暴動、災害、孤立、疫病、飢饉、恐慌、誰もが当たり前と思ってきた常識を改変する力を持った全てから一般論を保護する必要がある存在でもあるが、彼は世を救う主を求めている。

 

 

 

そして彼に言わせれば、例外的に一般論を捻じ曲げることが許されるのは、全世界の人々を余さず次のステージに導く、パラダイムシフトの担い手のみ。

半端なカリスマに任せられない仕事なのだ。

 

それが出来る近くの存在にアリス=アナザーバイブルと埴安神袿姫がいるのが分かるが、H・T・トリスメギストスにとっては、その二人も救済対象の存在だった。

 

しかし助けることは出来ない。アリスを参考にし、埴安神袿姫の手を借りて超絶者になった自分がそれをすることは、少女達を踏みながら手を差し伸べる無意味な行為だからだ。

 

一般的に考えてアリス=アナザーバイブルや埴安神袿姫が持つ歪みを解決出来て救済出来るのは、その二人を超えそうな力を持つ聖者に二人の存在を含めた世界の問題を委ねて任せることしかないのだ。

 

 

 

そう、孤立無援があつらえて、生み出された偶像の存在を救うのにはそれしかないとH・T・トリスメギストスは思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

むかしむかし、ある神様が生まれました。その神様は魔術師達が望んで生み出した幻想殺しや理想送りと言う祈りの産物と近い理屈で生まれました。

理想の自分、理想の世界を造形して救済管理してほしいという人々の願いの結晶でした。

 

でも自分達の世界の要素では解決できなさそうと心配になったから、アクセントとして、外の世界の要素も入れようと異世界の神格の要素とたまたまこの世界を覗いていた異なる世界で生きて死んで輪廻転生を繰り返していた魂を入れました。

 

だけど大変です。この世界の神様として生まれたのはいいですが人々の理想の偶像神様ではない人間として活動し始めたのですから。

 

人々にとって誤算だったのは、この世界では神とも言える霊格と魂の輝きを転生者が持っていましたが、あちらの世界では転生者は神ではない。神になるために輪廻転生で修行途中の人間の魂だったことです。

そしてその魂の輝きとエネルギーに引き寄せられて設計図にない異物も来て、神様の付属品として組み込まれるというイレギュラーも発生しました。

そのおかげで、転生者は神でもあるけど人間でもあるという中途半端なモノになったのです。

 

だけどもう心配ありません。ある魔術師と出会い、壊れた童話の少女と出会って、この世界の現状を理解して、覚悟を決めて、自分を組み換えて、人々が望んだ理想の神様の皮を被って、世界を造り変えて救済せんと活動し始めたからです。

 

 

 

 

 

 

人々は自分達が祈って造り出した偶像に世界を委ねた。

この物語はどうなるのだろうか?そこから先はまだ分からない

 

 

 




超絶者達で個人的にエミュが位置は難しいのはボロニイサキュバスだと思う。
口調が独特すぎてエミュが難しいばい。
本当にこういう喋り方であっているのかな?
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