薄暗い部屋の中、まるで独房のような場所でユウスケは目を覚ます
「んっ……ここは……」
未だはっきりしていない意識を何とか働かせ、周囲を確認すると自分の近くで意識を失っているエイトの姿が目に入る
「エイトくんっ」
「……うっ……ここは……それに、ユウスケさん?」
「よかった、怪我はなさそうだね」
「は、はい。それより……ここは?」
「わからない、俺もさっき目を覚ましたばっかりで」
改めて自分たちの居る場所を確認すると周りに広がっているのは石造りの冷たい壁と、脱出するには不向きな小さい窓。そして鍵のかけられた分厚い鉄扉だけ
「独房……みたいだな」
「ですね、ベルトもバックルもない」
エイトは自分の持っていた筈のベルトとバックルが奪われている事を確認すると床に座り込み頭を抱えた
「社長のあの姿も、GMライダー達も……何でこんなことに」
「わからない……けど、あの社長が変身した姿ってギーツだったよな」
「はい、けど、俺の知ってるギーツとは全然違った……ベルトだって、デザイアドライバーじゃなかったし」
「アレは本物のギーツじゃないよ」
ユウスケとエイトの二人が話をしていると、自分たちの隣からそんな言葉が聞こえてくる。誰が話しかけてきたのか、それを問いかけるよりも先に隣の人物は言葉を続けた
「かなり前にアレと戦ったからわかる、アレは本物のギーツとは似ても似つかない……それに、アイツの使ってるベルトは運営が使ってるベルトだしね」
「……そうなんだ」
「成る程、ところで、アンタは一体」
「あぁ、自己紹介がまだだったね、俺はジーン。ギーツの──浮世英寿のサポーターだった男さ」
「ギーツのサポーター!?」
隣の人物──ジーンは二人に自己紹介をすると、ユウスケはあまりピンと来ていない様子だったがエイトは驚いたような表情を浮かべる
「あぁ、と言っても彼とは長らく会ってないけどね……君たちは?」
「あっ、えっと、俺は代永ユウスケです」+
「九重エイトです」
「ユウスケにエイトか……それで、君たちはどうしてここに?」
「えっと、俺たちはデザイアコーポレーションの社長に襲われて……」
「デザイアコーポレーション……か」
ユウスケの言葉を聞いたジーンは少し黙った後、改めて言葉を続けた
「その会社なら僕も知ってるよ……なんせ、本来この世界には存在しない会社だからね」
「本来存在しない会社って、どういうことですか?」
「そのままの意味さ、僕の知っている世界、そして僕の知っている歴史にはデザイアコーポレーションって会社は存在しない」
そこからジーンが語りだしたのは、この世界の本来あるべき姿と世界そのものに起こった異常について
「今の世界は、本来の世界から書き換えられた状態なんだ、僕と同じ未来から来た存在によってね」
「世界を書き換えるって、そんなこと出来るんですか?」
「できる、元々のデザグラは運営がオーディエンスを楽しまされる為に作り出した未来の娯楽──リアリティライダーショーだったんだ」
「……それって、今と同じ?」
「あぁ、けど英寿が誰もが幸せになれる世界を創り、本来のデザグラ運営はこの世界から消えた……そして、今度は幸せになろうと頑張る人々を応援するために、新しいデザイアグランプリを始めようとしていた」
「けど、この世界は……ううん、今の世界は英寿さん達の創った世界とは違う」
「……あぁ、英寿の創った世界は、君たちも見たあのギーツ擬きによって創り変えられてしまった。運営の使うベルトと、英寿の持つ創世の力の一部によって」
世界を創り変えられたという事実だけでも頭の処理が追い付いていないのに加え、運営のベルトや創世の力と言う聞いたこともない単語を聞きユウスケはちんぷんかんぷんになっているが、こちらの様子が見えないジーンは言葉を続ける
「僕も何とかしようとしたんだけど、力及ばずね……今は独房の中で待ってるのさ」
「待ってる?」
「あぁ、あのギーツ擬きと一緒に戦ってくれたライダー……ディケイドの────士の事をね」
「士ッ!? 貴方、士のことを知ってるんですか!?」
「……その様子を見るに、どうやらそろそろ動いた方がいいみたいだ」
直後、独房の天井。今いる場所からかなり離れた場所で爆発音が聞こえてきた。直後、隣からも何かを破壊する音が聞こえ、続けざまにユウスケたちの居た独房の扉が火花を散す
「うわぁっ!?」
「な、なにっ!?」
火花を散した扉はゆっくりと開き、驚いた表情を見せる二人の前に青いメッシュの入った青年が姿を見せる
「あなたが、ジーンさん」
「それじゃあ行こうか……迎えが来たみたいだ」
そう言ったジーンは、二人の方に笑みを浮かべながら手を差し伸べた
ユウスケとエイトの二人がジーンと話を始めた少し前、士、ウィン、イチカの三人はデザイアコーポレーションの前に居た
「お前ら、本当にいいのか?」
「別に構わないわ、人の事を洗脳して使い潰そうとしたんだから、一発殴ってやらなきゃ気がすまないわ」
「俺もおんなじ……それに、それがお前らのやんないといけない事なんだろ?」
「……後悔、しても知らないぞ」
士は二人に視線を向けることはないまま、ディケイドライバーを装着する。それに合わせる形で二人もデザイアドライバーを装着すると、呼応するようにデザイアコーポレーションを中心にエリアが展開され、大量のGMライダーが出現した
「私兵は配備済みって訳か……どうする?」
「とりあえず全員蹴散らす、話はそれからだ」
「いいねぇそういうの、私好み」
〈SET〉
〘 KAMEN RIDE 〙
「「「変身」」」
それぞれの変身シーケンスを終え、ライダーへと姿を変えた三人は武器を構え、向かってくるGMライダー達へ向かっていった。自分たちへ向けて放たれた弾幕をそれぞれの武器で弾きながら、接敵したGMライダー達に一撃を加えていく
「このまま突っ込むぞ」
「あぁっ」
「えぇっ」
〘 ATTACK RIDE 〙
〘 SLASH 〙
『POISON CHARGE────TACTICAL BREAK』
『MONSTER STRIKE』
ディケイドとロポは刀身に、パンクジャックは拳にエネルギーを集中させ、眼前の敵に向けて放つとGMライダー達を吹き飛ばしながら一撃は会社の入口を吹き飛ばす
三人は吹き飛ばした入口から中に入ると、無人のロビーに辿り着いた、それと同じタイミングで階段を三人の人影が姿を見せる
「士っ!」
「ユウスケ、それにエイトと────」
「久しぶりだね、士。大体五年ぶりくらい?」
「さぁな、俺にとっては昨日の今日だ」
「そっか」
「エイト! アンタ無事だったのね!」
「目を覚ましてお前の姿が見えないから心配してたんだぜ」
「う、うん……姉さんとウィンさんも、無事で良かった」
エントランスでユウスケたちと合流したディケイドたちは、目当ての人物であるこの会社の社長の元へ向かおうとした瞬間──数百にも及ぶ銃弾の雨が六人へ向けて降りそそぐ
「ッ!」
〘 ATTACK RIDE 〙
〘 BARRIER 〙
唯一、それに気づいたディケイドはライドブッカーからバリアのカードを取り出し、ディケイドライバーへと読み込ませる。瞬間、五人を囲うようにエネルギーの障壁が出現し、銃弾の雨から守る
「……相変わらず、奇妙な技ばかり使いますね、貴方は」
銃弾の雨が止んだ後、ゆっくりと階段を降りてきたのはデザイアコーポレーションの社長──据石仁。ジリオンドライバーを身に着けた彼はディケイドの姿を忌々し気に見つめながら階段を降りきり、六人の眼前へと立つ
「私の世界を壊そうとする不穏分子が六人、ここで纏めて処分させて貰いましょう」
【GEATS TRIAL】
「変身」
【IMITATION】
【GOD Is Absolute Power VANITY GEATS】
ジリオンドライバーにシリウスカードをスキャンした瞬間、黄金の光が据石の身体を覆いその姿は仮面ライダーリガドへと変身し、その直後、リガドの身体を上書きする形でギーツの意匠が追加され、仮面がギーツの狐面へと置き換えられ、赤い複眼が輝き仮面ライダーヴァニティギーツへの変身が完了し、彼の背後に四本の尾が出現する
「……エイトは下がってろ」
「でも──―」
「見た感じ、アンタはベルト持ってないんでしょ。なら足手まといになるだけよ」
「ここは俺たちに任せて……な?」
「……わかった」
「僕はエイトの側に」
「わかった」
ジーンはレーザーレイズライザーを構えたまま、エイトと共に戦いの邪魔にならない場所へと移動する。それを見たディケイドはユウスケの方に視線を向けると彼はそれに頷き、腰に手をかざしてから構えを取り、クウガへと変身する
「ユウスケ、武器は居るか?」
「いや、これがあれば十分だ」
ディケイドの問いかけに対して自分の拳を見せたクウガ、そんなクウガの肩にパンクジャックは手を置く
「いいねぇ、そう言うの嫌いじゃない」
「あ、ありがとう……それじゃ、いくぞ!」
ディケイドはライドブッカーのソードモードをロポはゾンビブレイカーを、クウガとパンクジャックはそれぞれの拳を構えると、ヴァニティギーツへ向けて走り出した
自身へと向かってくる四人のライダーと対峙していたヴァニティギーツは自身の足先で軽く地面を叩く、瞬間レールガンモードのギーツバスターがヴァニティギーツの手の中に作りだされる。ヴァニティギーツはその銃口を四人のライダーへと向け、引き金を引いた
「「「「ッ!」」」」
放たれた一撃に対し、ディケイドとロポは自分の武器で光弾を弾き、クウガとパンクジャックはローリングでその一撃を避け、一気にヴァニティギーツに対して接敵する
「はぁっ」
「おらぁっ!」
「無駄だ」
一気に接敵した二人の拳はヴァニティギーツに当たる直前で隆起した地面によって阻まれるが、間髪入れずにロポがゾンビブレイカーにエネルギーをチャージし、ディケイドもブラストのカードをディケイドライバーへと装填、バックルを回転させる
『TACTICAL BREAK』
〘 ATTACK RIDE 〙
〘 BLAST 〙
〘 BOOST CHARGE──── BOOST TACTICAL VICTORY 〙
ディケイドとロポの放った銃弾と斬撃は、ヴァニティギーツの放った黄金の斬撃によって相殺された
影から四人の戦いを見守っていたエイトは、徐々に激しくなっていく戦いから目を離さないようにしつつ周囲を警戒していたジーンに声をかける
「あの、ジーンさん」
「……何?」
「今、社長の……据石の使ってる力って、元は本当のギーツの力、何ですよね」
「あぁ」
短くその言葉を肯定したジーンに対して、エイトは言葉を続ける
「ギーツの……英寿さんの力を、取り戻せないでしょうか」
「……多分、出来るよ」
「ホントですか!?」
「あぁ、だけど簡単じゃない……アイツから力を取り戻すには、まずアイツに近づかないといけないからね」
今も尚、ディケイドたちを圧倒しているヴァニティギーツを見てエイトの頬に冷や汗が流れる、そんな彼の姿を見たジーンは何も言わずに言葉を待つ
「……わかりました、近づけばいいんですね」
「出来るの?」
「やります……ギーツは俺の憧れで、その力を利用されてるのは……嫌だから」
「……わかった、それならこれを使って」
そう言ったジーンの差し出したのはデザイアドライバーとテイルのIDコアだった。それを見たエイトは驚いたような表情を浮かべる
「これ、どうして!?」
「……優しい神様からの贈り物って所かな」
ジーンの言う優しい神様が誰なのか、これまでの話を聞いたエイトは理解していたがそれ以上は聞くことなく、彼の持っていたバックルとIDコアを受け取る
「ありがとうざいます」
「……頑張って」
「はい!」
デザイアドライバーを装着したエイトは物陰から出ると、ヴァニティギーツと戦いを続けている四人の方へ向けて駆けだした。四人全員がそちらに気を取られた瞬間──
「この状況で、油断をするとはなッ!」
〘 BOOST TACTICAL VICTORY 〙
薙ぎ払う形で極大の斬撃が放たれ、その一撃を受けた四人は大きく後方まで吹き飛ばされる。エイトは四人の元まで駆け寄ると、パンクジャックが彼の胸元を掴む
「エイトッ! お前なんで来た」
「……ギーツの力を取り戻します」
「ギーツの……力?」
「はい。けど、そのためにはアイツに近づかないと行けなくて」
「……つまりエイト、アンタには打開策があるのね?」
「打開策かわからない……けど、お願いします! 俺に力を貸してください!」
そう言って頭を下げるエイトの姿を見たロポは、しょうがないと言った様子で少しだけ肩を落としてエイトの方を見る
「わかったわ、協力したげる……けど、協力するからには何とかしなさいよ。ウィンも、いいわね」
「あいよ」
「俺たちもいいよな、ユウスケ」
「当たり前だ」
五人の様子を見ていたヴァニティギーツだったが、これ以上は時間の無駄だと判断し、レールガンモードの銃口をエイトに向け、引き金を引いた。
そうして放たれた光弾に真っ先に気付いたクウガはその姿をマイティフォームからタイタンフォームへと変化させ、光弾からエイトの事を守る
「! 危ないッ────ぐぁっ!」
「ユウスケさんッ!」
「俺の事は良いッ、行って!」
「は、はい!」
変身の解除されたユウスケはエイトにそう言うと、彼はテイルのIDコアを握りしめヴァニティギーツの元へ走り出しそれに続く形で三人のライダーも走り出した
「雑兵が何を企んだ所で……無駄だ」
【MAGNUM INFINITY】
自身へ向かってくる四人を眼前に見据えたヴァニティギーツは左手にマグナムレイズバックルを創出すると、サイドバックルにセットし、起動する。上空に展開されたマグナムシューターから大量の弾丸が放たれる
「ウィンッ!」
「わぁってるよッ!」
迫りくる弾丸からロポとパンクジャックの二人がエイトを庇い、徐々にダメージを負っていく。強固な筈の装甲はひび割れていき弾丸の雨が止むと同時に二人の仮面が割れ、変身が解除される
「姉さんっ! ウィンさんっ!」
「行け! エイト!」
「気張りなさいよ!」
「……っ!」
「……塵芥どもが────っ?」
一人、また一人とダウンしているにも関わらず少しずつ自分に近づいてきているエイトたちの姿を忌々し気に見据えるヴァニティギーツは、気付けばディケイドの姿が何処にもいない事に気付いた直後────背後から放たれた斬撃をもろに受ける
「ぐぁっ!」
「奇襲……成功だな」
何も存在しない空間からノイズが重なるようにライドブッカーの刀身を撫でたディケイドが出現する
「貴様、一体何をしたッ!」
「ちょっとしたイリュージョンだよ、透明になる……な?」
そう言ったディケイドがヴァニティギーツへ見せたのはインビジブルと書かれたカード。それを見たヴァニティギーツは拳をワナワナと振るわせギーツバスターでディケイドへと斬りかかる
「このぉッ!」
「どうした? 太刀筋がさっきより雑だぞ?」
「黙れぇッ!」
振るわれる斬撃をいなしながらディケイドがそう言うとヴァニティギーツはギーツバスターを思い切り振り下ろす。ライドブッカーを使いそれを受け止めるディケイドに向けて、なおも言葉を続ける
「私はギーツだぞッ! 絶対的エースの! 神の力を持つ存在だぞ! それを貴様はぁ……ッ!」
「さっきから、キャラが安定してねぇぞ! 猫……と言うかメッキ剥がれてきてるじゃないかッ!」
「貴様ァッ!」
【DESTROY】
ギーツバスターを手放した瞬間、シリウスカードをジリオンドライバーへ二回スキャンし足にエネルギーを集中させると思い切りディケイドの腹部に蹴りを入れる
「終わりだッ!」
「ぐ──あぁぁぁぁぁッ!」
防御も間に合わずもろにその一撃を受けたディケイドの変身は解除され、士は地面に倒れるが、その顔には笑みが浮かんでいた
「あぁ、終わりだよ……お前が、な」
「何────ッ?」
士の言葉を聞いた直後、自身の腹部に僅かな衝撃を感じそちらを見ると、自分へ拳を叩き込んでいるエイトの姿があった。それを見た瞬間、遠方に居たジーンが彼へ向けて叫ぶ
「今だ! 君のギーツに、英寿への気持ちを、その憧れを! 強く想うんだ!」
ジーンに言われた通り、エイトは瞳を閉じてギーツへの憧れを強く想う。おぼろげな記憶の中にある彼に助けられた時の記憶を、その時に感じた強い憧れを想い続ける。そんなエイトの様子を見ていたヴァニティギーツは、再度ギーツバスターを創出し、エイトへ向けて振り下ろそうとするが────その刃がエイトへ振り下ろされる事はなかった
「……なんだと?」
────ゴーン────ゴーン────ゴーン────ゴーン
瞬間、世界に鐘の音が鳴り響き、エイトの手に持っていたIDコアから眩い光が発せられる。その光を受けたヴァニティギーツは大きく後方へと後退し、エイトは自分の手の中で輝いているIDコアへ目を向ける
「……これは」
灰色だった筈IDコアは徐々にその色を白く変え始め、中央に描かれていた黒い狐のマークが赤く染まる。その様子を見ていた士だったがエイトのIDコアが変化した瞬間、ライドブッカーが勝手に開き二枚のカードが手元に収まる
「ギーツのカードに、色が」
「ぐっ……何が……何が起こった──ッ!?」
そして、変化が起こったのは二人だけではなく目の前で起こった出来事に混乱していたヴァニティギーツにもまた変化が起こっていた。黄金だった筈のその姿はメッキが剥がれていくように錆びついていく
「何故だ、何故……私はギーツになった筈だ! その力を! 私のモノにしたはずだ!」
「違う! 貴方はギーツになっていない、ただ、あの人の強さを、その上辺だけを見て……その力を使って、勝手になれたとはしゃいでただけだ」
「何だと?」
「彼の強さの秘密はきっと、技術でも創世の力でもない」
「だったら何だと言うのだ!」
「想い……だと思います。俺には、あの人が何を願って戦ってたのかはわからない……けど、誰もが幸せになれる世界、それを叶えるのは、誰よりも難しくて、大変で、けどあの人はそれを成し遂げた。神になったからその世界を叶えようと思ったのかも知れない、けれどそこに至るまでに強い想いが、願いがあった……それが何よりも彼の強さになった、俺は、そう思ってます」
そんなエイトの姿を見たヴァニティギーツは、理解できないといった様子を見せる
「話にならんな、想いなど所詮個人の感情に過ぎない……そんなものに、意味はない!」
「そんなことないさ」
ある程度回復した士はエイトの隣に行き、ヴァニティギーツの言葉を否定する
「少なくともコイツは、お前が意味ないと言った想いでお前からその力を取り戻した……お前が言うように思いに──願いに意味がないなら、こんな事は起きない筈だろ?」
「黙れ、黙れ黙れ黙れッ!」
錯乱した様子を見せるヴァニティギーツに視線を向けた後、士は横に居るエイトへと言葉をかける
「やれるな?」
「……はい!」
〈ENTRY〉
「エイト、僕からのプレゼントだ──使って!」
エイトは士の横に立つと、手に持ったIDコア──ギーツのIDコアをデザイアドライバーにセットすると、近くに落ちていたマグナムバックルを拾い上げ、デザイアドライバーへとセットする。それに合わせるように士もディケイドのカードを取り出し、ディケイドライバーへ装填
〈SET〉
〘 KAMEN RIDE 〙
「「変身ッ!」」
『MAGNUM』
〘 DECADE 〙
それぞれの変身シーケンスを行うと、士はディケイドへエイトはギーツへの変身を完了させ、それぞれ複眼が同時に発光する
「ァァァァァッ!」
目の前でエイトがギーツへと変身する瞬間を見たヴァニティギーツは発狂したように叫ぶとジャマトバックルを取り出し、サイドバックルへとセットする
【GREAT INFINITY】
怒りのままに拳を地面にたたきつけると、無数の触手が二人へと襲い掛かるが、ギーツの前にディケイドが出て触手を切り裂いていく
「その攻撃は一回くらってるからな、二度も食らう程ちょろくはねぇよ──エイト!」
「はい! ────そこだ!」
『RIFLE』
手に持ったマグナムシューターをライフルモードへと変形させたギーツは、触手の隙間を見極めヴァニティギーツへと向けて引き金を引く。触手の隙間をすり抜けて真っ直ぐ進んでいく弾丸はそのままヴァニティギーツの仮面へと直撃し──破壊する
「ぐっ……うぅ……」
ボロボロと仮面は剥がれていくと同時にギーツの持っていた意匠も砕け、その姿はヴァニティギーツではなくリガドへと戻った
「き、貴様等ァッ!」
「一緒に決めるぞ」
「はい!」
〘 FINAL ATTACK RIDE 〙
〘 GE・GE・GE・GEATS 〙
『MAGNUM STRIKE』
【DESTROY】
ギーツとディケイドは足にエネルギーを集中させ、二人の正面に十枚のカードが出現する。そして最大までエネルギーが溜まった瞬間、二人が大きくジャンプをすると後を追うようにマシンディケイダーとブーストライカーが現れ、二人の蹴りの勢いをブーストした
対するリガドも腕にエネルギーを集中させ、二人の蹴りを迎え撃つが……増強された二人の一撃を相殺しきる事は出来ず、徐々にその身体にヒビが入り始める
「あ、あり得ない……俺は……最強の力を────」
その言葉を最後に、二人の一撃を受けたリガドは爆散し、ジリオンドライバーが砕け散る
「た、倒した……?」
「みたいだな」
二人がそう言った直後、変身が解かれると同時に世界は鐘の音と共に世界が青白く染まっていった
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