士とユウスケの二人がアナザーゴーストの捜索とひとまずの対応を始めてから数日。アナザーゴーストは徐々にその出現頻度を増やし続け、最初は同時に街中へ繰り出してアナザーゴーストの捜索をしていた二人も、現在は一時間おきに交代しアナザーゴーストの捜索、対応を行っている
〘 ATTACK RIDE 〙
〘 BLAST 〙
カードをバックルに装填し能力を発動したディケイドが、目の前のアナザーゴーストへ銃撃を放つと、アナザーゴーストは火花を散らしながら後退し、その場から消失する
それを確認したディケイドは変身を解除して士の姿に戻ると、その場に膝をつく
「流石に、連日は堪えるな」
想像以上に体力を消耗していた自分の状況に士が苦笑していると、ポケットのスマホが振動する。画面を確認し相手の名前を見てから、士は通話開始ボタンを押してスマホを耳に当てる
『士、そろそろ交代時間だけど、大丈夫か?』
「あぁ……こっちも丁度一段落した所だ、あとは頼む」
『おう、任された』
わずかな通話の後、電話を切った士は膝をついた状態からゆっくりと立ち上がり船へと向かって歩き出した
船へと戻ってきた士はイオナの部屋まで真っすぐ向かい、ドアをノックする
「イオナ、いるか?」
「士くん? うん、大丈夫だよ」
ドアが開き、少しだけ疲れた顔をしたイオナが姿を見せる
「お前、少し休んでるのか?」
「一応ね……けど、二人が頑張ってるんだから私も頑張らないと……それにもう完成するから、そのあとは少し休ませてもらう予定」
そう言うとイオナは部屋の中は士を招き入れる、そうして部屋の中に入った士は整った部屋の中に巨大な3Dプリンターと解析装置、それを制御するためのPCが鎮座していた
真っすぐPCまで向かう彼女についてPCの近くまで向かった士は画面に表示されているデータに目を向ける
「これが今作ってる分離装置のデータか?」
「うん……中身は完成してるから後は、出力装置を使って書き出せばひとまずは完成かな」
そう言うとイオナはPCを操作して3Dプリンターを起動させる。重低音と共に装置が駆動を始め、目の前に見える曇りガラスのようになっている覗き窓から眼魂と同じ形のアイテムが生成され始める
「これで、あとは待つだけだよ」
「そうか、お疲れさん……にしても本当に色々あって凄いな、この船」
「うん……私の自慢の船だよ。それに、私にとって大事なお家」
少しだけしんみりとした表情でそう言ったイオナを見て、士はこれ以上聞いていいものかと考えて……それ以上聞くことがしなかった
「……それでイオナ、分離装置はあとどれくらいでできる?」
「大体三十分くらいかな。私も休むから、士くんも休んだ方がいいよ」
「そうだな、そうする……そう言えば、ユウスケへの連絡は?」
「私がやっておくよ」
「わかった、じゃあ俺は休ませてもらうとするかな」
彼女にそういった士は部屋を出ると、イオナの部屋に入ろうとするタケルと顔を合わせる
「あっ、士さん。おかえりなさい」
「おう。タケルはイオナになんか用か?」
「はい、アナザーゴースト対策で少し話があるみたいで」
「成る程な、まぁいいや。そんじゃまた後でな」
「はい、また後で」
これからの事を考えようとした士だったが一度その思考を止めて、疲れをとるために自分の部屋へと戻っていった
士が船に戻ってきてから三十分後、ブリッジに集まった士、ユウスケ、タケルの三人は大型モニターの前に立っているイオナへと視線を向ける
「それじゃあ、人魂分離作戦の概要を説明するね」
「人魂分離作戦?」
「うん、何か作戦名があった方がわかりやすいと思って、休んでる時に考えたんだ」
「……なるほど。話を遮って悪かった、続けてくれ」
「うん、それじゃあ改めて……作戦を説明させてもらうね」
そう言うとイオナは手に持っていた端末を操作し、モニターにアナザーゴーストの情報と先ほど完成した分離装置の情報を表示する
「作戦は単純で、この眼魂型分離装置を使ってアナザーゴーストに囚われてる人たちの魂を分離する」
「かなりシンプルな作戦だな」
「変に回りくどい作戦を立てて失敗するのもダメだから……それに、シンゲツって人も警戒しないといけないから」
「あぁ、そっか。確かこの世界での実験がどうこう言ってったんだっけか」
「そう。だから邪魔をしに来る可能性もあるし……次にアナザーゴーストが現れたらできるだけ早く分離して────」
「そのままアナザーゴーストを倒しきる……ってわけか」
士の言葉を聞いたイオナは頷くと、士とタケルの方へ視線を向けてから分離装置を差し出す
「分離装置は士くんと、タケルくんの二人が使って」
『俺と士さんの二人、ですか?』
「確か、タケルくんは士くんの身体を借りてゴーストに変身できたんだよね?」
『はい……そうか、俺がまた士さんの身体を借りて、ゴーストになってその分離装置を使う』
「うん……士くんも、悪いけどまたお願いできる?」
「わかった」
「イオナちゃん、俺はなにをすれば?」
「ユウスケには二人が分離装置を確実に使えるようにサポートをお願い」
「了解」
次にアナザーゴーストが出現した際、どうするのかを三人が聞いた直後。船のアラートが鳴り響きアナザーゴーストの出現を告げる
「……丁度お出ましか」
『行きましょう、士さん、ユウスケさん』
タケルの言葉に士とユウスケの二人は頷き、船の格納庫まで向かおうした所でイオナは三人へ向けて口を開く
「三人とも、いってらっしゃい」
「! あぁ……いってくる」
「いってきます、イオナちゃん」
『はい、いってきます』
一度タケルを憑依させた状態で、士はユウスケと共にアナザーゴーストの出現場所までバイクを走らせる二人の行く手を遮るように、黒衣の男──シンゲツが姿を見せる
男の出現によって行く手を遮られた二人はバイクを急停車させると、バイクから降りる
「少し前以来ですね、ディケイド……そしてお初にお目にかかります。仮面ライダークウガ」
「……シンゲツ」
「こいつが……アナザーゴーストを作った張本人」
「えぇ、その様子だとどうやらアナザーゴーストから人の魂を分離する方法を見つけたご様子……ですが、今その方法を実行されるのは困るんですよ。あと少しで実験は最終段階だと言うのに」
シンゲツの言葉を聞いた士が懐からディケイドライバーを取り出そうとしたところで、ユウスケがその腕を掴んで止める
「ユウスケ?」
「ここは俺に任せて、士たちは先に行け」
「……あぁ、任せた」
「その言葉を聞いて、行かせると思いますか?」
〚ドラゴンフルーツエナジー! 〛
〚ソーダァ!! ドラゴンエナジーアームズ! 〛
「だから、無理にでも行かせるんだよ! 変身ッ! 」
アークルを出現させたユウスケはその姿をクウガへと変化させながら目の前のデュークへと向かって真っすぐ突き進む
「ほう、貴方が私の相手をするという訳ですか。ですが────」
「させるかっ!」
クウガは士たちへ向けてソニックアローの弦を引こうとしたデュークの手首に打撃を食らわせソニックアローを手から落とすとそのまま手首を掴んでデュークの事を拘束する
「行けッ! 士! タケルくん!」
「そいつの相手頼んだぞ! ユウスケ!」
『お願いしますっ、ユウスケさん!』
「あぁ、任された!」
クウガの言葉を聞いた士はすぐにマシンディケイダーへ乗りなおすとアクセルを吹かせて二人の横を通り過ぎていく。それを見たデュークは何とかクウガの拘束を振りほどきソニックアローを握りなおすと、士たちへ向かって弓を弾く……しかし、矢が放たれるよりも前に士たちの姿は見えなくなった
「……成る程、少し慢心が過ぎましたね。そして本来であればすぐに彼らを追うのが最善手────ですが、まずは貴方を叩き潰すとしましょうッ!」
「そう言われて、素直に叩き潰されるわけないだろう!」
ソニックアローの射撃音が合図となり、クウガはデュークとの戦闘を開始した
目の前に現れたデュークの事をクウガ────ユウスケに任せた士はバイクの速度を上げながらアナザーゴーストの出現場所まで向かっていると、自分に取り憑いた状態のタケルが話しかけてくる
『あのライダーをユウスケさんに任せちゃいましたけど、俺たちはどうしますか?』
「どうも何も、このまま真正面から挑むしかないだろう……元々ユウスケが敵の足止めをして、その隙に俺たちで分離装置を使うって作戦が少し変わっただけだからな」
『そうなりますよね……』
「あぁ、他に手があればやり方も変えられるが────」
どうしようもない、と士は言葉を続けようとしたところでふとこの世界に来る前に確認した仮面ライダーゴーストの情報を思い出した
「……タケル、確かお前は英雄の力を借りて戦ってたんだよな?」
『はい、ムサシさんにエジソンさん……他にもいろんな偉人たちの力を借りて戦ってきました』
「それなら……俺に少し考えがある」
そういうと士はタケルに自分の考えを伝える。士の言葉を聞いたタケルは納得したような表情を浮かべる
『確かに、その方法なら相手の意表をつけるかも』
「……だが、お前に危険を強いる方法でもある。それでもいいのか?」
『はい、みんなの事が救えるなら……少しの危険も大したことじゃないです』
「わかった、それなら頼んだぞ」
士とタケルの間で話がまとまったのと同じタイミングで、アナザーゴーストが姿を現す
「よし、行くぞタケル」
『はい、士さん』
再び自身の身体にタケルを憑依させた士は、身体の操作権を明け渡した。そうして士の身体を動かせるようになったタケルは腰にゴーストドライバーを出現させ、オレ眼魂の起動スイッチを押しゴーストドライバーへとセットする
【アーイ】
【バッチリミナー・バッチリミナー・バッチリミナー・バッチリミナー】
『「変身ッ!」』
【カイガン! オレ】【レッツゴー! 覚悟! ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト! 】
陽気な音楽と共に光の粒子が士の身体を包み、その姿をゴーストへと変身させる
【ガンガンセイバー! 】
ガンガンセイバーを構えたゴーストは、アナザーゴーストと対峙し……わずかな時間の後、戦闘が開始された
『ゥアッ!』
「ふっ!」
アナザーゴーストは拳による打撃をガンガンセイバーの刃で受け止め、そのままの勢いで斬撃を放つ
『ゥウッ』
「せぇりゃっ!」
一度ダメージを与えたのを皮切りに絶え間のない攻撃でアナザーゴーストへとダメージを与えていく
『タケル、この調子でいくぞ』
「はいっ!」
『ゥゥ……ハァッ!』
瘴気のような波動を放ってきたアナザーゴーストの攻撃を回避し、そのまま距離をとるとアナザーゴーストは明確にダメージを受けた様子で膝をつく
『よし、タケル……そろそろやるぞ』
「はいっ!」
ガンガンセイバーを投げ捨てたゴーストは眼魂型分離装置を手に握るとアナザーゴーストへ向かって真っすぐ走り出す
『ゥウァッ!!』
アナザーゴーストは目玉型の火炎弾を放ってくるが、ダメージを受けても気にせずにゴーストは真っすぐ突き進み、敵の眼前でゴーストの変身を解除し敵の懐まで入り込んだ
『!?』
瞬間、タケルから士へと意識を切り替え、手に握った分離装置を強く握りしめると、オレンジ色のエネルギーが士の身体から溢れ、分離装置へと収束していく
「プレゼントだ、受け取れ!」
その言葉と共に、士はエネルギーが収束した分離装置を握りしめた拳をアナザーゴーストの腹部へと叩き込む
拳を叩き込まれた瞬間。手に持っていた分離装置はアナザーゴーストへと吸収され、内部で起動スイッチが押され、分離装置が駆動を始める
『ゥ……ゥウ……アァァァァァッ!!』
装置が起動した直後、アナザーゴーストの内部からオレンジのエネルギーが溢れ始め、身体にヒビを入れていく。アナザーゴーストはバキバキとその身体を崩壊させていき、オレンジ色の閃光と共に身体が崩壊し囚われていた人々の魂が解放されていく
そんな中、オレンジの輝きを放つ魂は様子を見守っていた士の横に降り立ち、その姿をタケルのものへ変える
「タケル……無事成功したみたいだな」
『はい、何とか無事に』
「分離装置の中にお前が入って、アナザーゴーストの内部で装置を起動……分離装置でアナザーゴーストと人間の魂を分離すると同時にゴーストの力で内側からアナザーゴーストを崩壊させる。俺が言うのも何だが意味わからん作戦なのによくやろうと思ったな」
『……俺が初めてアナザーゴーストと戦って今の状態になった時、何かわからないけど自分の一部が欠けたような感覚になったんです。それで、もしかしたら俺の魂……ゴーストの力の一部も最初の戦いのときに抜き取られてたんじゃないかって思って。そうだったらアレの中に入れば抜き取られた力を取り戻せるし、中から倒すこともできるんじゃ……なんて』
「……お互い、行き当たりばったりだな」
「ですね」
タケルから差し出された手を取り出した士は立ち上がり、服についていた埃を払う
「ひとまずユウスケを助けに────」
ユウスケの救援へ向かうために二人が動き出そうとした瞬間、目の前にオーロラカーテンが出現し中からクウガが二人の元まで弾き飛ばされてくる
「……くっ」
「ユウスケ!」
『大丈夫ですか!?』
「二人……とも……ッ」
「おや……できるだけ急いだつもりでしたが、少し遅かったようですね」
ユウスケが出現した少し後、カーテンの向こうからデュークがゆっくりと出現する
目の前の状況を見たデュークはすでにアナザーゴーストが撃破されたことを確認すると、落胆したように肩を落とし……オーロラカーテンに右手を入れる
「ですが、残骸が残っていたのは不幸中の幸い。実験の記録くらいは収集させていただきましょう」
カーテンの向こう側からデュークは紫と黒のゲームパッド型アイテム────ガシャコンバグヴァイザーを取り出し、その銃口をアナザーゴーストの残骸へ向ける。するとアナザーゴーストの残骸は0と1のデータへと変換されバグヴァイザーへと吸収されていく
「お前、何をした!」
「ただ実験データを回収しただけですよ……それよりも、こちらにばかり意識を向けていていいのですか?」
デュークはそう言うとアナザーゴーストの残骸があった場所を指さした
三人がそちらへ視線を向けると、データが回収され正真正銘の残骸となったアナザーゴーストの欠片が歪に集まりその姿を復元する
「アナザーゴーストが……復活した?」
「いいえ、それはもうアナザーゴースト等とは言えません。この世界に残った負の残滓が空っぽの依り代に集まった。出来損ないのガラクタです」
「お前……ッ!」
「私は私の目的を達したいだけなのです……それでは失礼しますよ」
デュークはそれだけ言い残すとオーロラカーテンの中へとその体を沈める
『待てッ!』
「タケル、今はアイツよりもアナザーゴーストだ」
『……わかりました』
「賢明な判断ですね……それでは、またどこかの世界で」
その言葉を最後にデュークは姿を消す
残された三人はゾンビのようにぎこちない動きをするアナザーゴーストへと視線を向ける
「タケル、アイツを倒すぞ」
『はい』
「二人とも……俺も……ッ」
「いや、ユウスケは休んでろ。あとは俺たちでやる」
「……悪い」
「気にすんな」
ダメージを受けたユウスケを自分たちよりも後ろに下がらせると、士はディケイドライバーを腰に装着し、タケルはゴーストドライバーを腰に出現させ、カードと眼魂を取り出した
「行くぞ、タケル」
『はい!』
〘 KAMEN RIDE 〙
【アーイ】
【バッチリミナー・バッチリミナー・バッチリミナー・バッチリミナー】
『「変身!」』
〘 DECADE 〙
【カイガン! オレ】【レッツゴー! 覚悟! ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト! 】
『霄ォ菴 霄ォ菴楢コォ菴薙°r繝? 繧「縺√=aa縺ゅ≠縺ゅャ!!』
二人の姿がそれぞれのライダーへと変わると同時に、ぎこちない動きをしていたアナザーゴーストはもはや言葉ではない文字の羅列を口にしながらディケイドとゴーストへと向かってくる
『縺√=aa縺ゅ≠繝』
瘴気のようなオーラを纏いながら拳を振り下ろしてくるアナザーゴーストの一撃を二人は避け、その腹部に一撃を食らわせる
『縺ゅ≠繝!?』
その一撃を受けたアナザーゴーストは大きく後退し火花を散らすが、ノイズと共にアナザーゴーストが受けたダメージを回復する
『ダメージが、回復してる……?』
「回復するなら、それ以上のダメージを与えればいいだけだッ!」
〘 ATTACK RIDE 〙
〘 BLAST 〙
ブラストのカードを装填し、その力を使用したディケイドはライドブッカーの銃口をアナザーゴーストへと向け引き金を引く
放たれた光弾は四散し、増殖した弾丸はアナザーゴーストの身体を貫き、その身体を爆散させる……しかし、数秒後と経たずに爆散した欠片は集まりアナザーゴーストの身体が復元される
「爆散させても復元すんのかよ……ッ!」
『豁サ縺ュ縺ェ縺縺ェ繧薙〒……逞帙>? 蜉ゥ縺代※』
「何言ってんのかわかんねぇんだよッ!」
ディケイドはゴーストに先行して再びアナザーゴーストの元まで向かい格闘戦に移る。アナザーゴーストから緩慢に仕掛けられる打撃を避けながらその身体に一撃を叩き込み続けるが、ダメージを与えたそばからすぐに復元される
「この……ッ!」
『士さん! 待ってくださいッ!』
「あぁ? ────ぐぁッ!」
ゴーストからの言葉を受けたディケイドは攻撃を仕掛ける直前でその動きを止める。その隙をついたアナザーゴーストからの一撃を受け、ディケイドは火花を散らしゴーストの元まで吹き飛ばされる
「タケル……どうして止めた?」
『すみません、でも……アナザーゴーストが、何か苦しんでいるように感じて』
「苦しんでる?」
『はい、どうしてかわからないんですけど……伝わってきたんです、苦しいって、助けてって』
ゴーストのその言葉を聞いたディケイドは少し視線を下に下げてから、アナザーゴーストの方を見る。相変わらずゾンビのような動きをしながら無造作に腕を振り下ろし、周囲を破壊し続ける怪物の姿を真っすぐ見た後……ゴーストへと視線を戻した
「救うって言ったって、何か具体的な方法はあるのか?」
『わかりません……けど、士さんが力を貸してくれるならいける気がするんです』
「結局無策か……わかった、やろう」
ディケイドがそう言った瞬間、ライドブッカーとディケイドライバーからディケイドの描かれた四枚のカードがゴーストの元へと現れる
突然の事態の出来事だが今自分が何をすべきか、どうすればいいのかを理解したゴーストは目の前のカードに印を結ぶと、印とカードが共鳴しディケイドパーカーゴーストが出現、ドライバーへと吸収されディケイド眼魂が生成される
「タケル、いけるか?」
『……はい!』
【アーイ】
【バッチリミナー・バッチリミナー・バッチリミナー・バッチリミナー】
【カイガン! ディケイド】【読み込むカード! 顔がバーコード! 】
オレパーカーが消失すると同時にドライバーから出現したディケイドパーカーが二人の周囲を回り、軽快な音楽と共にゴーストへと装着、その姿をゴースト ディケイド魂へと変えた
「決めるぞ、タケル」
『……はい』
ディケイドはライドブッカーからカードを取り出し、ゴーストはドライバーのレバーを操作する
【ダイカイガン! ディケイド! 】【オメガドライブ! 】
〘 FINAL ATTACK RIDE 〙
〘 DE・DE・DE・DECADE 〙
「この一撃は、倒すためじゃなく────」
『救うために……ッ!』
アナザーゴーストへ向けてデータ化されたカードが出現、二人同時にジャンプすると上空で蹴りの姿勢に移行し、そのままアナザーゴーストへと向かっていく。その姿を見ていたアナザーゴーストは特にこれといった動きを見せず、受け入れるように両腕を広げ、その一撃を受け入れる
『ありがとう』
今までとは違う静かな終わり。地に足をつけたディケイドとゴーストの耳に聞こえてきたのは……たった一言の、感謝の言葉だった