続・ポケモン廃人、知らん地方に転移した。【完結】   作:タク@DMP

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第49話:イカリノアブラニヒヲツケロ

 ※※※

 

 

「ドーバドバドバァ!! ガチゴラスッ!! ”ゆうきのほうこう”!!」

「ヴォォオオオオオオオオオンッ!!」

 

 

 

 ガチゴラス──それは、獣脚類型のドラゴンポケモンであり、原種も岩タイプでありながら首元に体毛が生えていた。

 しかし、このREXには頭部から足元に掛けた全身が白い体毛に包まれており、更にその端々は燃え盛り発火している。

 火鼠の皮衣──これは、ヒノアラシ系統の毛皮として実在するものであるが、まさにそれと同じ。表面は脂で発火こそするが、毛皮そのものは燃えないという不思議な構造になっているのだ。

 そして、最たるはその咆哮。吼えるだけで、辺りのものを揺さぶり恐怖させる。一方で、傍に居るアーケオスは鼓舞されているのか、甲高く声を上げ、ポリゴンZに襲い掛かるのだった。

 

【ガチゴラスの こうげきが あがった!!】

 

【アーケオスの こうげきがあがった!!】

 

【ポリゴンZの すばやさがさがった!!】

 

(立ち竦んでいるのか!? この僕が!? ……あいつの咆哮、敵全体を恐怖させて味方全体を奮い立たせる力があるのか!!)

 

「ドーバドバドバァ!! お得意の素早さも、これで死んだも同然だろがぁ!!」

「何? ドバドバってまさかと思うけど笑い声のつもりなのかそれ?」

「つもりじゃねえ!! 笑い声だァ!! 生まれつきこうだ!! 殺すぞ!!」

「ひいいいん!! 多様性の時代ーッ!!」

「……アーケオス、”リーフブレード”で、その哀れなポケモンを捕まえて」

 

 アーケオスは、地面を軽快に駆けながらポリゴンZに飛び掛かる。

 元よりこのアーケオスというポケモンは、飛行タイプでありながら走る方が得意であり、滑空しかできない。

 だが、このREXの身体構造はどちらかと言えばジュプトル系統のそれに似ており、更に走行に特化した姿となっている。

 そして──ポリゴンZは迎撃態勢を取り、”トライアタック”で反撃しようとしたが──その瞬間にアーケオスの身体は消えてしまう。

 

「モーフィングか!? ポリゴンZ、近くに居るはずだ!! 目をサーモセンサーに切り替えろ!!」

「無駄……その手の人工ポケモンの能力も計算して織り込み済み」

 

 サーモセンサー、即ち相手の体温に反応して場所を割り出す能力だ。しかし、それを以てしてもポリゴンZはアーケオスの居場所を割り出す事が出来ないようだった。

 イデアはすぐさまその理由に気付いた。辺りの気温が急上昇している──

 

「あのガチゴラスか!!」

「御名答。周りの温度が全部高ければ、サーモセンサーは意味を成さない──”リーフブレード”」

 

 虚空から再び姿を現したアーケオスは空中に逃げたポリゴンZを抑えつけ、マウントを取ると鍵爪で何度も何度も引き裂いた。

 堪らず、異次元空間に潜行したポリゴンZだったが、そうなると博士が無防備になる訳で。

 

「あぁあ!? 消えてイライラさせてんじゃねえぞボケが!! アドレナリンが出てきたァァァーッ!!」

「うるさ……」

「俺に処理を押し付けるユリ!! 何考えてるか分からねえサリ!! んでもってやらかして居なくなったノォォォーゼェェェェン!!

「マジでうるさ……仕事のイライラをこんな所で持ち出さないでほしい……マジで迷惑……」

「特にノォォォーゼェェェンだ! あいつのことを考えると頭痛が止まらねぇ!! あいつの業務、トォォォーゼェェェンのように全部俺に降りかかってきやがったァ!! 体はおかげさまでだるくて仕方ねえよ!!」

 

 普通に可哀想であった。しかし──コチョウは当然、ブランカの能力まで加味してこの待遇を押し付けたのである。

 彼は、怒れば怒るほど強くなる。そして、精神的にリンクしているREXであるガチゴラスの力も高まっていくのだ。

 

「でもよォ!! 今は最高にハイだぜェ!! アドレナリンッ!! 気持ちが良くて何でも捗るって奴だァ!! イデアァ──テメェの言った通り、やっぱ永久機関だったかもしれねぇ!! これでェ、ポケノーベル賞は俺様のモンだぜェェェーッ!! ドーバドバドバァ!!」

 

 お前はそれで良いのか。

 

「私は物理的に耳が痛くなってきた……」

「ドーバドバドバァ!! やっぱアドレナリンのちからってすげー!! ──ガチゴラァス!! ”フレアドライブ”で、全部焼き尽くせェ!! アドレナリィィィン!!」

 

 ガチゴラスの全身が激しく燃え盛る。正気か、とイデアの額に汗が伝った。

 人は逃げているとはいえ、仮にも市街地。こんな場所で、そんな高威力の技を撃てばどうなるのか分かってないわけではないはずだ。

 しかし現にアーケオスは退き、そして巻き込まれたくないサリも引き下がる。そしてガチゴラスの全身が激しく燃え盛り、熱気が一気に収束する。

 

「やっば死ぬ──ッ!!」

 

 死なないのに命の危険を感じ取った博士は受け身の体勢を取るのだった。だが、もう遅い──

 

 

 

 

【ガチゴラスの フレアドライブ!!】

 

 

 

 ──火の玉となったガチゴラスが突撃し、そして太陽のように爆ぜたのだった。

 

 

 

「アァァァドレナリィィィイイイイイイイン!!」

 

 

 

 爆発音。周囲の建造物が熱で吹き飛ぶ音。そして何より──それを上回るブランカの怒声。

 アスファルトがめくれ、そして消し飛んで行く。

 そんな中、イデアはポリゴンZに掴まれて再び異次元移動し、空中に逃れる事で蒸発を逃れた──

 

「ドーバドバドバァ!! 幾ら不死身でも全身消し飛んだら復活出来ねえだろ──ッ!! アドレナリンッ!!」

 

 尚、消し飛んでいないイデアは、この周囲を全く顧みない所業に恐怖すらしていた。彼も決して人の事をとやかく言える身分ではないのだが──

 

「バーカバカバカァ!! ひょっとしてバカなのか!? バカなんだろうな!? いやバカなんだろうね!! こいつら公団の職員じゃないのかよ!? 被害ってもんを考えろよ!? 建物!! 蒸発して消し飛んだんだけど!?」

「やっぱり上空に逃げた──アーケオス、”アクロバット”」

「ゲッ──!!」

 

 地面を蹴り、一気に跳躍するアーケオス。鉤爪を更に長くのばし、諸共に仕留めるべく切り裂きに掛かる。

 だが、ポリゴンZも空中戦ならば負けはしない。空中に”でんじは”を網のように張り巡らせてアーケオスを迎え撃つ。

 更に、”でんじは”は地上にも降り注ぎ、ガチゴラスの身体も痺れさせてしまうのだった。

 

【アーケオスは からだがしびれてうごけない!!】

 

【ガチゴラスは からだがしびれてうごけない!!】

 

「オアァァァァアアアアアーッ!?」

 

 そのまま”トライアタック”でアーケオスを地面に撃ち落としたポリゴンZ。しかし、此処で逃げる事は出来ない、とイデアは判断する。彼らはイデアの逃走先を知っていた。此処で四天王を仕留めなければ、延々と追ってくる。

 

(体の何処に追跡機を仕掛けた……!? いや、待てよ。一つ、賭けに出てみるか……!!)

 

「おいおいおい、あんまりワクワクさせんじゃねえよ!! マジで切れそうだぜェェェーッ!! アドレナリィィィン!!」

「もう切れてる……」

 

 烈火の如く怒り狂うブランカ。まだ麻痺させられただけなのだが──ガチゴラスも同様に屈辱を感じているようだった。

 ヨダレが垂れる。それが周囲の高温で発火し、燃え盛っていく。

 

「あ、ヤバイ──近くに居たら殺される……アーケオス、私達は退避。羽毛に火が点く」

「キャァ……」

「最高速でブチ殺してやるッ!! アドレナリィイイイイン!!」

 

 空中に居るイデアたちを捕えるべく、ガチゴラスは宙に向かって口を開ける。ごぽごぽごぽと口の中に油が沸き立ち、火が点き、そして──

 

 

 

「アドレナリンドバドバの──オオワザァ!! 揚げろ、”げきどごう・かさいりゅう”ッッッ!!」

 

 

 

【ガチゴラスの げきどごう・かさいりゅう!!】

 

 

 

 ──それが噴火の如き勢いで放出され、イデアたちを燃やし尽くすべく撒き散らされる。

 辺りには油が飛び散り、更に火が拡散していく。まさに周囲に怒りと共に炎を撒き散らす災禍そのもの。

 空にも地上にも逃げ場など存在はしない──

 

「ポリゴン、君だけ逃げたまえ!!」

「ピーゴォ!?」

「……僕に考えが──」

 

 

 

 ジュッ

 

 

 

 当然、そんな高熱の油に人体が耐えられるはずがない。イデアの身体は、炎の塊によって、蒸発した──

 

「……あーあ、本当に全部消し飛ばしちゃって……ですがこれで機密は守られた」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「な、なんだありゃ、ガチゴラスか……!!」

「燃えてるね、辺り一帯……何があったんだ……!!」

 

 

 

 メグル達が駆け付けた時、辺りは焦土と化していた。炎を撒き散らしたガチゴラスは勝ち誇ったように咆哮しており、メグル達は──その異様な姿を前に絶句する。原種とは大きくかけ離れた姿に、巨大な図体を持つ化石ポケモン。間違いなくあれはガチゴラスだ。

 そして、その攻撃から逃れる為に今まで空高く飛び上がっていたアーケオスと銀髪の少女が地面に降りてきた。

 

「……ブランカ。ギャラリーが」

「ああ!? 何だァテメェらは──おっと」

 

 しかし、不機嫌そうなブランカの顔は一転、好奇に満ちたものに変わる。ギャラリーの中には、彼らも良く知るクローンのミアが居る。

 

「ドーバドバドバァ!! 会いたかったぜ試作品492号……久しぶりじゃねえかァ!! 横に居るのは──誰だテメェらはァ!! 全然知らねえ!!

 

 ※メグル達は四天王と面と向かって会うのは初めてです。

 

「俺もお前らの事は何にも知らねえけど危ない奴なのは分かる……」

「ッ……貴方達はワームホール公団の……」

「それに、横に居るのは……オシアスの……ドバドバドバァ!! 面白くなってきやがったじゃねえか!!」

「はーはははは! どうやら私の美しさは海を越えて伝わってるらしい!! 困ったね!!」

 

 違います。

 

「……物はついでです。貴方達──そこに居る試作品492号を引き渡しなさい」

 

 ぞくり、と寒気を感じ取ったミアは思わずメグルに抱き着いた。同じクローンであるが故に分かる。

 あの銀髪の少女の内心に渦巻く黒い精神が。それが嫌でも伝わってくる──

 

「随分単刀直入に来たじゃねえか。渡すわけねえだろ何考えてやがる」

「その少女はマーニャに持ち込み禁止のリザードンを持っています。入管法違反の疑いで逮捕します」

「白々しいな……!」

「こちらには、その少女を捕える口実があるということです」

 

 以前、四天王たちは単身乗り込んできたミアと遭遇しており、ゼノの姿を確認している。

 ゼノの姿はマーニャに入国禁止のリザードンの姿であったために、彼らにはミアを引き渡す正当性があるのだ。

 

「コチョウ様は貴女を泳がせると言っていましたが、私はそうは思わない。……その少女と共にいるという事は、彼女の境遇、貴女達も分かっているのでしょう?」

「何のことだかさっぱりだな……!」

「彼女はクローン。私達と同じ、次世代の管理生態系を担う者。彼女が貴方達と一緒に居るのは、いずれ悲劇を生む」

「誰が貴女達と一緒に来るものですか」

「オイうるせぇなぁ、近付いて殺してやろうかァ!? 余計な仕事増やすんじゃねえよ、テメェらの意思はハナから関係ねえんだよ、ドーバドバドバァ!!」

「ブランカ。貴方は暴れすぎ。このままだと貴方もノーゼンと同じ再調整送り」

「グ……!?」

「……此処は私に任せると良い。アーケオス」

 

 ぴきぴき、と音を立てて足元の抉れたアスファルトから草木が芽吹いていく。

 だがそれはいずれ絡み合い、巨大な樹海の牢獄と化す──

 

「な、何だコレ、オオワザか……!?」

「オオワザ? 違う。これはアーケオスの力。溢れ出る古代の生命力が、地中の植物の種子に活気を与える。結果──アーケオスは自分の好きなように環境を作り変える」

 

 みるみるうちにメグル達は蔓によって四肢を絡め取られ、身動きが取れなくなってしまうのだった。更に抵抗しようとしても、徐々に体に入る力が弱くなっていく。

 

「なんと哀れ。なんと哀れ。そのまま、身動きが取れず、ジッとしていると良い」

「なんだこの蔓……力が奪われる……!! ボールも取れねえ……!!」

「相手の力を奪い取るのは草タイプの得意技」

「そこに油を撒き散らして燃やせば──」

「絶対にやめてブランカ」

 

 怒気を籠らせた声でサリは言った。生かしたまま捕えたいのに、これでは本末転倒である。ただし生かしておきたいのは、ミアだけなのであるが。

 

「──私は貴女のようなクローンは是非仲間に加えたい。大人しく”はい”と言わないと……」

「ぐぎっ!?」

 

 蔓の絡みつく力が次第に強まっていく。

 体中が搾り取られるかのようだ。蔓は体に食い込んでいき、次第には首に近付いていく。

 

「メグルさん!! アルカさん!!」

「ダメだ、ミア……行ったら……!!」

「あいつの思うつぼ……!!」

「ああ、蔓に絡まれる私もまた美しい……私はなんて罪──」

「……」

 

 こいつは心配しなくて良さそうである。

 

「……さあ、試作品492号。私達の仲間になるか、このまま彼らが締め上げられるのを黙って見ているか。好きな方を選ぶと良い」

「ひ、卑怯者……!!」

「そうだぜサリ!! 人質を取るなんてアドレナリンだ!! 此処は一発、全員まとめて燃やしてやろうぜ!! ドーバドバドバァ!!」

「ブランカマジで黙って」

 

 横の同僚が本当にうるさい。所業は卑劣そのものなのに、だんだん気の毒になってくるメグルだった。

 しかし、状況は深刻そのもの。ポケモンを出す為にボールを握る力すら奪われている。あの沼地のクサイハナと同等の技を、技ですらないスキルだけで発動してみせるアーケオスにメグルは心底恐ろしさを感じるのだった。

 だが、徐々に首に蔓が巻き取られており──息が苦しくなってくる。

 

「あっぐ……!! 首が……!!」

 

 ふぅ、と意識が遠のいた。頭に酸素が回らなくなっていく。真綿で締めているような強さだが、確実に死に近付いていることを感じられた。

 

「……さあ、どうしますか? 492号」

「ッ……」

「ミア、駄目!! 行ったら──」

「わ、分かりました──」

「ミア!!」

 

 メグルが叫ぶ。しかし──ミアは首を横に振った。

 

「……ダメです。メグルさん達が私の為に苦しむなんて……そんなの、あってはいけないんです」

「話が速くて助かります」

「ミア!!」

「では、一言一句正しく言いなさい。”私は貴方達についていきます”と」

「ッ……」

「その口で、はっきりと言いなさい。そうしたら、他の方は助けてアゲルから」

 

(ま、嘘だけど。此処にいる全員纏めてクローン・ファクトリー送りにしてやる)

 

 元より選択肢など無い。目の前にいるのはサイゴク地方を災禍から救った英雄・メグルであることはサリも理解していた。そんな優秀なトレーナーをクローンにしない手はない。

 更に、横に居るのはマスカットグループの御曹司であるシャイン・マスカットだ。彼をクローンにすれば、オシアスにスパイを潜り込ませることができる。

 アルカの事は知らないが──常人には無い力を持つことがあるのは、彼女に絡みついた蔓を通して知る事が出来た。

 

(この好機、逃してなるものか!! 戦果を挙げれば、姉さんに褒めてもらえる!!)

 

「私は……貴方達と共に──」

 

 ぽつり、とミアが言いかけたその時だった。

 

 

 

「声が小さァいッ!!」

 

 

 

 サリの甲高い声が響く。びくり、と流石のブランカは震えて彼女の顔を見た。

 同時に、メグル達の首に絡みついた蔓が更に締め付けを増していく。

 

「あがぁぁっ!?」

「メグルさん!?」

 

 酸欠で唇は青くなり、口元からは泡が吹きこぼれていく。その様を間近で見せつけられ、ミアの手はわなわなと震えた。このままでは皆、窒息してしまう。

 

「貴女の言葉は、私達への服従の誓いだと分かっているの? もっと!! 大きな声で!! 涙ぐみながら、哀愁たっぷりに、命を乞うようにッ!! 言いなさいッ!!

「ッ……ええ……?」

「おいまどろこっしいじゃねえか、もう回収して良いんじゃねえ……?」

「ブランカは黙ってなさい」

「はい……」

 

 とうとうブランカも折れてしまった。

 

「私は哀しい……!! 貴女のような優秀なクローンが私達に長らく従わず好き勝手していたのが!! 私を哀しませた罪、その口で服従することで贖いなさい!! さあ、ワンモアセッ!!」

「……私はッ!!」

「声が小さァいッ!!」

「もうお前の方がうるせぇよサリ……」

「私はッ!! 貴方達にッ!!」

 

 ミアが半ばうんざりしながら大きな声で服従の言葉を口にしようとしたその時。

 誰もが絶望したその時だった──

 

 

 

「──ポリゴンZ、”はかいこうせん”ッ!!」

 

 

 

 轟音。そして閃光。

 それがアーケオスの全身を貫いた。

 同時に、樹海は枯れていき、拘束されていたメグル達は解放され、一気に地面に叩きつけられていく。

 大打撃を受けたアーケオスは地面に這いつくばり、突如現れた敵の姿を見上げるのだった。

 

「ううん、流石……体調絶好調」

「お、お前──さっき消し飛ばしたはず……!!」

「ゴホッ、何だ……!?」

 

 メグルはゴホゴホ咳き込みながら起き上がった。

 つかつか、と硝煙の中を歩くのは──見覚えのある人影。

 オールバックにした金髪に、世界全部を舐め切ったような特徴的なニヤケ顔。その姿、忘れるはずもない。

 

「イデア……博士……」

 

 メグルは言葉を失う。窮地を救われた事になったからである。かつての宿敵に──

 

 

 

「……灰から復活したのさ──ホウオウのようにね!!」

 

 

 

 ──尚。

 

 

 

「……なんで全裸なんだ……?」

 

 

 

 彼は本当に文字通り、生まれたままの姿だった。全部焼けてしまったからである。

作者の作風に期待するものは?(良ければ感想欄でも教えて下さい)

  • ラブコメ、純愛
  • 戦闘シーン
  • シリアス、曇らせ
  • ギャグ、コメディ
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